基本的に、新ジャングルの王者ターちゃん♡のストーリーで進めていこうと思います。
では、どうぞ!
アフリカ。
たくさんの動物、命が暮らす楽園。
そこには、大陸を愛し、動物を愛し守る一人の『勇者』。
そして、志を共にするファミリーがいた……。
アフリカ、サバンナ。
ガガガガガガガガガ、と、自然をぶち壊すかの様なけたたましい銃声が連続する。
動物を狙い、ジャングルの平和をぶち壊すハンターがマシンガンを乱射しまくっていた。
すると突然、アアアアアアアアアッ‼‼という力強い叫びがハンターの上から降り注ぐ。慌てて上を向いたハンター、そこでその姿を見た。
鍛えに鍛えあげた筋肉。腰には毛皮でできたパンツを巻いたマッチョメン。
このジャングルを守る王者の姿である!!
「ジャングルの平和を乱す奴は許さん!」
「何を、食らいやがれ!」
ハンターが王者――ターちゃんにマシンガンを発射。
大木の枝より飛び降りたターちゃんは空中、普通なら体勢を変えられない空中で、キ○タマの皮を広げムササビの様に飛行!
空中で弾丸を回避し、一撃を繰り出す。
「ターちゃんキック!!」
「ひでぶっ!?」
マシンガンを持っていようが怯む事なくハンターを叩きのめす。
ジャングルを守るターちゃんは、来る日も来る日も、動物を守る為戦い続けているのだ。
「ターちゃんしっぺ!!」
「けっこういてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
「さ、これに懲りて悪さはするんじゃないぞ」
「も、もうしましぇ~ん……」
そんなに悪そうなハンターではなかったので、グーかしっぺのお仕置きを選ばせてあげたターちゃん。だが何故か痛いしっぺの方を選び、わざわざ痛い思いをしてしまったハンターであった……。(パーは握りっ屁)
「さて、帰るのだ」
ハンターに撃たれた動物がいないかを確認して、ジャングルで果物を取り、ターちゃんは帰路につく。
帰りもハンターがいないか見張りながら、サバンナからしばらく歩いていくと藁と木で作られたしっかりとした家、側には野菜の畑があるターちゃんの『我が家』が見えてくる。
「ただいま」
「押忍!! 先生お帰りなさい!」
まず出迎えてくれたのは、外で鍛練をしていた胴着姿の熱血そうな青年『ペドロ』。ターちゃんの噂を聞いて弟子入りした一番弟子。
「ゴホ(お帰り)」
「ただいま、ゴリさん」
続いて出迎えたのはマウテンゴリラのゴリさん。ターちゃんに格闘技を教えた先生。
「キーキキ、キーキ(お嬢ちゃ~ん、いいものみしてあげよーか)」
ばさぁ
「キィー!?(変なおじさん!?)」
今時いるのか分からない、変質者と女子高生なる凝ったシチュエーションでガールフレンドと交尾すると普通より興奮する事を知ったチンパンジー『エテ吉』。幼いターちゃんを育てた、父とも言うべき存在である。
「ただいま帰ったよ、ヂェーン」
「ん。お帰り」
そしてターちゃんの妻『ヂェーン』。元はアメリカのトップモデルであったが、撮影でアフリカに訪れた時にアクシデントでライオンに襲われてしまい、そこをターちゃんに救われ、恋に落ちて結婚した。
……幸せ太りで貫禄ある体型になってしまったが。
「やかましいわい!!!!」
「誰に言ってんのヂェーン」
まるで斜め右下から飛び出すかの様にツッコミを入れるヂェーンにつっこむターちゃん。
そんな二人、いや両親を見て、話しかける人間がいた。
「あっ、父さん! お帰りなさい!」
「お。ただいま『こうが』」
駆け寄ってきたのはツンツンした黒髪、やんちゃそうな感じの少年『こうが』。
ターちゃんとヂェーンの息子である。
「ちゃんと鍛練してるかい?」
「勿論! あと掃除と、洗濯もやっといたよ」
「こうがちゃんありがとね。助かったわ」
父、ターちゃんに自分の成果を元気に報告。母、ヂェーンに頭を撫でられ、こうがは幸せそうに目を細めた。
「でも母さん、掃除の方は父さんに頼まれてたよね。でも僕に、ついでにやっといてってさー」
「駄目だよ、ヂェーン。毎日家にいるんだから、ちょっとくらい手伝って欲しいのだ」
「うっ!? い、いーじゃない、私だって何もしてなかった訳じゃないわよ? ほら、小説書いてたんだから!」
ヂェーンは向かっていた、木で出来た机に置かれた紙を指差す。最近読んだ某ドキュメントに感化され、小説を書くのがヂェーンの趣味になっていた。
ちなみに内容は、ジャングルを守る夫を身を粉にして助ける良妻の姿を描いた感動のドキュメント小説。その名はヂェーン。言うまでもなくヂェーンとターちゃん、そのファミリーがベースだ。
「それは素晴らしそうですね、是非読んでみたいです!」
「えー、身を粉にして?」
「いつしてたっけ、そんなの」
ペドロは楽しみにしているが、息子こうがと夫ターちゃんは普段ゴロゴロしてるヂェーンを見ているからなんだかいまいちな反応。
ちょっとやり過ぎだよ~とからかう二人。
ならばとヂェーンはたった今、『身を粉に』してみせた。
「ほい」
じーこじーこ……(爪切りで爪擦って身を粉に)
「「あ、そーいうこと……」」
「恐れいりましたぁ!!」
このあと、直ぐ様ヂェーンに謝った。
ターちゃん、こうがはヂェーンに頭が上がらない。
「やああああっ!」
「足が隙だらけ!」
「うわっ!?」
「終わりかい、こうが君!」
「まだまだー!!」
ペドロと組み合いをするこうが。時間がある時はターちゃんや弟子のペドロ、ゴリさん達から格闘技を教わっており、ターちゃん独自の格闘術『ターちゃん流空手』の二番弟子。
今の相手、大人であるペドロの方が、背も、筋肉もある。
小柄なこうがは足を払われ地面に叩きつけられるが、直ぐ様起き上がり向かっていく。
「でや!」
「ふんっ、せやぁ!」
「どわあああ!?」
渾身の右ストレートはかわされる。蹴りは防がれそのまま掴まれ投げ飛ばされる。掴みにかかるも倒され寝技をかかけられる。
何度も地面へ叩きつけられ、転がり、反撃を食らってぶっ飛ばされる。
でもこうがは諦めず、土と泥にまみれながらもペドロへ挑んでいく。
「うおおーーーーーー!!」
「やってるわね~こうがちゃん」
「その意気やよし! 俺も行くぞぉぉぉぉぉぉ!!」
「ペドロも気合い入ってるみたいだね」
一生懸命な息子の姿を、ヂェーンは日陰で本を読みながら、ターちゃんは夕飯の支度をしながら眺めている。
自分の子供が頑張っている姿を眺めるのは、ターちゃんもヂェーンも好きだった。
でも、自分の子供。それを考えると、ターちゃんにはいつも思う事がある。
「……子供、かぁ」
「どうしたの、ターちゃん?」
「いやさあ。もう2年になるんだよね、こうがが『私達の息子になって』」
「……そうねぇ」
空を眺める二人。今でも『あの日』が思い浮かぶ。
こうががやってきた、あの日の事を。
2年前。
ターちゃんはいつも通りジャングルにパトロールへ出ていた。
チーターを密猟していたハンターを懲らしめ、果物をむしった帰り道での事。
サバンナの真ん中で、ボロボロになって倒れている小柄な少年を発見した。
こんなところに放っておいては死んでしまう。ターちゃんは慌てて少年を抱え、家へと連れ帰り、驚くヂェーンやエテ吉達に説明して少年を看病。丸1日経って、少年は目を覚ましたが、両親や自分の家、名前も全て忘れてしまっていた。
ただひとつ分かったのは、少年の着ていた服の裏に『こうが』と書かれていた事だけ。恐らく少年の名前で、ボロボロだった事から何らかの理由でサバンナに置いていかれたか。あるいは虐待か何かで捨てられたか。そうヂェーンは判断した。
右も左も分からない少年。そんな彼を気の毒に思ったターちゃん達――真っ先にターちゃんが言い出した――は、少年こうがを引き取る事にして、ターちゃん、ヂェーンが親代わりになって育てることにしたのだ。
始めはぎこちないこうがだったが、ターちゃんやヂェーン、エテ吉、ゴリさんや途中で弟子入りしてきたペドロ。他にも色んな人から優しくされ、強く戦う姿を見ていく内にこうがも少しずつ心を開いていき、今ではターちゃんの様な強い人になりたい、と目標にして、毎日を生きている。
こうがは、このターちゃんファミリーの大切な一員。分からないことはあっても、ターちゃん、ヂェーンの息子なのだ。
「よしできた。皆~ご飯だよー」
「「「はーい!」」」
これは、まだアフリカが動物達の楽園だった頃のお話。
そこには大陸を、自然を、動物を愛する1人の勇者がいた。
彼には、志を共にする多くの仲間達。
そして、勇者の魂を受け継ぐ息子。
とても、たくさんの仲間がいたのである。
「そう、特に妻のヂェーンは頭脳明晰でスタイル抜群で思いやりがあって性格もよくて息子にも夫にも仲間にも優しく誰からも愛さえる人気者で……」
「「「だあぁ~~ッ!?」」」
自作小説にちゃっかりとしてるヂェーン、思わず両足をがに股みたいにして振り上げ、ずっこけるターちゃん達であった……。