※この作品はR-18です。

ジャングルの王者ターちゃん~新ファミリー物語~   作:剣聖龍

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第3話その1 美しき殺し屋のパメラ 前編の巻

「わー、凄い湖ですね!!」

 

「すっげー! めっちゃでかいや!!」

 

 

 暑い夏のある日。

 

 ターちゃん、ヂェーン、ペドロ、こうがは家の近くにある湖を訪れていた。

 

 ジャングルを抜けると現れた、大きな大きな湖。水は青く澄んでいて、涼しい風が気持ちいい。

 

 その名を……。

 

 

「オーマン湖」

 

「「ズコッ!?」」

 

「恥ずかしい……」 

 

 

 他にも、世界にはキンタマーニ山とか、スケベニンゲンとか、エロマンガ島とか、女体入口とかの地名やバス停があります。

 

 

「そんなもん言わなくていいから」

 

「あ、カバだ! カバがいるよ父さん!」

 

「ここに住んでるカバ達だよ。私の友達で、色んな事を教わったのだ」

 

「へー、例えば?」

 

「水中ででかい顔してウ○コする術とか……」

 

「やめんかい!!!!」

 

 

 とにかく、こんな素敵な湖に来たので、ゆっくりする事にする一同。

 

 

「じゃあこの湖畔に小屋を建てましょうよ。そこで避暑を兼ねて、ゆっくりするって事で」

 

「いいですね」

 

「そうしよう!」

 

「よし、立派な小屋を作るのだ」

 

 

 まずは材料集めから。小屋の骨組みとなる木はターちゃん、壁・屋根になる草はペドロとこうがが担当。ヂェーンは位置取り等の指示を出す監督役。

 

 ぶちりぶちりとむしって草を集めていくペドロにこうが。

 

 木材担当のターちゃんはなんと蹴りで木をへし折り確保する。

 

 

「ちょっとターちゃん、そんな乱暴にしちゃ木がかわいそーよ。ナイフを使いなさい」

 

「あ、そーだね。ごめんごめん」

 

 

 ヂェーンが毛皮と弦でできたカバンからナイフを取り出しターちゃんに手渡す。

 

 注意され謝ったターちゃんはナイフを構え、それを見て草集めをしていたペドロとこうがは思わず手を止めた。

 

 

 

「先生が料理以外で刃物を持つのは初めて見るな」

 

「言われてみれば……確かに」

 

 

 家では料理や掃除も担当する主夫ターちゃん。戦いでは自身の肉体で戦うので、武器で持つなんてことはまずない。

 

 師匠、父の珍しい姿に、二人はその動きをじっくり見ることにした。ターちゃん程の格闘家のナイフさばき、きっと勉強になる。

 

 

「「………………」」

 

「むー……」

 

 

 固唾を飲んでナイフを持つターちゃんを眺めるペドロ&こうが。

 

 するといきなり、ナイフを構えていたターちゃんは木に飛びついて手足を回しがっちりと組みついた、そこからナイフを口にくわえ、

 

 

「動物パワー! キツツキ!!」

 

 

 カカカカカカカカカカカカカッッッ!!

 

 

「「恐れいりましたぁ!!」」

 

「いるなよ!!!!」

 

 

 ナイフをくわえ、キツツキの様に高速で突きまくり木を削っていく。

 

 その姿に息子と弟子は思わずひれ伏し、妻ツッコミ。これがターちゃんファミリーの日常である。

 

 今ターちゃんが使ったのはその名も『動物パワー』。ターちゃんの特殊能力で、様々な動物の動きを真似る事が出来る、動物と心を通わせているターちゃんだからこそ出来る超パワーなのである。

 

 

 ~一時間後~

 

 

「よし。これで完成なのだ」

 

 

 何はともあれ、避暑用の小屋が完成した。木と草で出来た、立派な小屋だ。

 

 

「そーだ、折角だから名前つけましょうよ。このままでは寂しいですし」

 

「いーわね、ペドロちゃん。じゃあヂェーン壮とか」

 

「何にしようかなー」

 

 

 以下、小屋の名前候補。

 

 ・ヂェーン『ヂェーン壮』

 

 ・ペドロ『堅木壮』

 

 ・こうが『タヂペこ壮』

 

 

「後はターちゃんよ」

 

「うーんそうだな……」

 

 

 目の前の小屋を見て考えるターちゃん。

 

 このオーマン湖のほとりに建つ、木の骨組みと草で作った小屋。

 

 う~~~~ん、と考えて、

 

 

「よし! 決まったのだ!!」

 

 

 命名。

 

『オーマン湖草荘(こくさそう)』

 

 

「「だぁっ!?」」

 

「どあほ!!!!」

 

 

 結局、ヂェーン壮になりました。

 

 

 

 

 

 

「キャーーーーーーッ!!」

 

「な、なんだ!?」

 

「先生あれを!」

 

 

 建築完了して約二時間のヂェーン壮でくつろいでいた一同。

 

 ゆったりとしていた空気を引き裂くかのような叫びに四人はヂェーン壮を飛び出る。ペドロが指さす先に、煙を立て爆走するジープ。左手の運転席には女性が乗っていて、オーマン湖に向かっているが、全く止まる気配はなく突っ込んでいく。

 

 

「助けてーーーー!! ブレーキがきかないわーーーーー!!」

 

 

 そのままジープは猛スピードへオーマン湖へ落下、重さでブクブクと音を立て、沈んでいってしまう!

 

 

「不味い! 助けにいかないと!」

 

 

 いちはやくターちゃんが飛び出した、湖に飛び込み鮫の様なスピードで泳いでいき、ジープが沈んだ辺りで潜り救助に向かう。

 

 ジープは湖の底に沈み切っていて、幸いな事にひっくり返っていたりせず、陸にいる時と同じ向きだった。

 

 

「ゴボボボボ(いそがないと)」

 

 

 救助が早ければ早い程助かる確率も上がる。前にヂェーンから聞いていた救助の話をターちゃんは思い出し、空いていた運転席側の窓ガラスから救助を試みる。

 

 

「ふん!!」

 

「ぐげぇ……!」

 

「ブゥー(ターちゃん、シートベルトシートベルト)」

 

 

 けどあわてんぼうのターちゃん、早く助けようとしてシートベルトを外すのを忘れてしまい、女性の首が引っかかる。救助の方で死にかける不幸な女性であった……。

 

 

 

 

 

「どうターちゃん、その人大丈夫?」

 

「気を失ってるだけだよ。心臓は動いてるし、大丈夫なのだ」

 

 

 カバにシートベルトを外してもらい、女性の救助は完了した。

 

 黒髪で上はタンクトップ、下はホットパンツの若い女性だ。

 

 

「……にしても、このお姉さんグラマーなのだ」

 

「わー確かに」

 

「おいコラ」

 

 

 水浸しのなので、体のラインははっきりくっきり状態。ターちゃんとこうがは思わずにへ~と鼻の下を伸ばしてしまい真面目なペドロも見とれてしまうほど。……後ろに妻(母)がいるのに。

 

 

「「うおぉ……」」

 

「全く、あたしが小屋に運ぶわ」

 

 

 拳骨を貰うターちゃんにこうが。男性陣に呆れたヂェーンが女性を担ぎ、小屋で休ませようとした。

 

 その時である。

 

 女性の目がパチリと開いて、隠し持っていたピックをヂェーンの頭に突き付けた!!

 

 

「「「!?」」」

 

「動かないで。この女の頭に穴が空くわよ」

 

 

 女性はそう言い放つと、近くの茂みがガサガサと揺れ、迷彩服を着こみ、ピストルやアサルトライフルを持った男性ハンター三人が飛び出してきた。

 

 

「馬鹿な奴だぜ、ターちゃん」

 

「お前らはハンター! ……そうか、これはお前らの罠だったのか」

 

「あぁそうさ。パメラの女房の芝居にまんまと引っかかったのさ」

 

「パメラ?」

 

「私の事。私は赤さそりのパメラ、砂漠の国からきたプロの殺し屋。私の刺青を見た人間は、皆地獄に落ちる!」

 

 

 

 そう言い、女性改めパメラはタンクトップをずらし、左乳房の蠍の刺青を見せつけた。

 

 それにより……。

 

 

 もっこり(ナニが)

 

 

 

「動くなっていってんでしょう!!」

 

「いやー生理現象でつい……」

 

「確かに」

 

「……はい」

 

「「「うんうん」」」

 

「「(こ、この男どもは……)」」

 

 

 スケベ男性陣(ハンター含む)に、思わず女性二人の心がシンクロした瞬間であった……。

 

 だが、ターちゃん側は物凄くピンチだ。ハンター三人は銃を持っており、ヂェーンを人質にされているからターちゃん達は下手に動けない。手を出せば、パメラが躊躇いなくヂェーンをピックで殺すだろう。

 

 

「くそ……!」

 

「ターちゃん! 私の事はいいから! こいうらブッ飛ばしなさい!!」

 

「うるせえ! 食らえや!」

 

 

 ズキューーーーン!!

 

 

「うあああっ!!」

 

「せ、先生!」

 

「父さーん!」

 

「ハハッ! やったぜ!!」

 

 

 右肩を撃ち抜かれたターちゃんは、傷口から血の尾をひいて湖へ落ちていった。

 

 ペドロとこうがは叫ぶ、しかし背中へターちゃんを撃ったハンターとhz別のハンターにアサルトライフルを突きつけられて助けにいけず、撃ったハンターはターちゃんを遂に倒したと喜んだ。

 

 それを見て、パメラは呆れた口調で言った。

 

 

「何を言ってるの? 奴の死体を確認するまで油断はできないわ。水中に逃げたかもしれない、水面を見張るのよ」

 

「そ、そうだな。分かれて見張れ! 浮かんでくる奴は全部撃ち殺してやれ!」

 

「でもターちゃんは傷を負ってるし、その内に息が苦しくなって来る筈よ。そこを仕留めなさい。こちらには人質がいるんだからこいつらも抵抗出来ないわ」

 

「(こいつ……頭いいわね)」

 

「こんな時に動けないとは……情けない!」

 

「クッソ~!!」

 

 

 銃を撃ちまくるだけのハンターとは違い、計算された作戦を練ったパメラにヂェーンは思わず舌を巻く。浮かれていたハンター三人が水辺へ移動し三方向へ散って、水面を睨み付ける。

 

 ペドロ、こうがは歯を食い縛り不甲斐なさで地面を叩く。目の前でターちゃんがやられたのに、何も出来ないから。

 

 ヂェーンも思わず、水面を不安そうな瞳で見る。

 

 

「(ターちゃん……まさか、やられてないわよね?)」

 

 

 夫であるターちゃんの強さは、妻である自分もよく知っている。だからこんな簡単にやられた……そうは思えないし、思いたくない。

 

 でも、それでも。

 

 ヂェーンは胸の中の不安を消す事は出来ず、ターちゃんを信じ、水面を見続けるしかなかった。

 

 

 

 

 

 

「(くぅ……油断したのだ)」

 

 

 

 こちらはオーマン湖の水中。ターちゃんは生きており、撃たれた右肩を押さえていた。

 

 陸の状況は撃たれた時と、水中から見たから知っている。その為、どうすればいいか考えていた。息も無限には続かない。どうにかして空気を確保し、ヂェーン達を助けなければ……。

 

 どうすればいい、と水面を見た時。さっきターちゃんが紹介したカバ達が近付いてきた。

 

 

「ブーッ、ブブー(ターちゃん、あれを使って)」

 

「(そうか。ジープのタイヤを)」

 

 

 友達の一体、カバのゆうま君に捕まって水底に沈んでいるジープの元へ移動。タイヤの一つを外して、ヂェーンから借りて腰に携帯していたナイフで切り裂き中の空気を吸う。

 

 これで空気は大丈夫。

 

 後はヂェーン達を助けるべく、ターちゃんは水中から陸の方を注視し続ける。

 

 

 

 

 

「……三十分、経ちましたぜ」

 

「いいわ。ここまで経ったのなら、ターちゃんも死んでいるわね」

 

「あ、アンタねぇ~!」

 

 

 ハンターの報告を聞いて、パメラはにやりとほくそ笑んだ。

 

 いくらターちゃんでも、まだ息が続いているとは思えない。依頼完了、そう思った。

 

 だから、ほんの少し油断し、ピックをヂェーンの頭から少しだけ放してしまった。

 

 

 

「よくもターちゃんをー!!」

 

「なあ!?」

 

 

 遂にキレたヂェーンがパメラを投げ飛ばしたのだ、騒いだことでハンター達の注意がヂェーンに集まった。

 

 その瞬間!!

 

 

「ヂェーン! 離れろーーーっ!!」

 

「わんぴぃ!?」

 

 

 水面から飛び出したターちゃんが一番近くにいたハンターを蹴り飛ばす!

 

 

「ターちゃん!?」

 

「生きてやがったのかぁ!?」

 

「今だッ、ペドロパンチ!!」

 

「ウボォ!?」

 

「こうが必殺! 千年殺し!!」

 

「ホウゥァ!?」

 

 

 ターちゃんをやったと思っていたので動揺する残り二人のハンター、そこでペドロが重い右ストレートを鳩尾に叩き込み、こうがは浣腸で動きを止めペドロが蹴りでダウンさせる。

 

 ハンター三人は戦闘不能、パメラもヂェーンに投げ飛ばされた時に頭を打っていてふらついていて、ハンター共々紐で縛りこれにて一件落着。

 

 

「ふー、間に合って良かったぁ。ヂェーン、大丈夫だった?」

 

「……ターちゃん、それカバよ」

 

「……あれー?」

 

 

 パメラを投げてから咄嗟に湖へ飛び込んだヂェーンをターちゃんがカバのとうま君と間違えてしまったものの……。

 

 ハンターの罠をなんとか乗り越えたターちゃん達であった。

 

 




はい。第3話の前編でした。

ターちゃん
「前編後編で分けるなら先に言ってよ。あ、ターちゃんです初めまして」

今回はアニメと同じく、ターちゃんにやってもらいたいと思います!

ターちゃん
「任されたのだ。じゃあ次回!

パメラの罠を乗り越えた私達は、パメラ達を更正させようと教育を始める。

でも、それこそが罠。

パメラは、まだ私を狙っていたからなんだ……!

次回、ジャングルの王者ターちゃん~新ファミリー物語~

第3話その2 美しき殺し屋のパメラ 後編の巻

何をするつもりだパメラ! やめるのだー!!」
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