「アンタ、いつもながら狂ってるね」
鯨肉を食べる彼をそう罵るロシア系の外国人。
キャリアウーマンよろしくスーツを着ている。
嫌悪感してるのは食文化ではない。
むしろ、彼の趣味嗜好のグロテスクさだ。
獣化手術により彼女はマッコウクジラと混ざる。
マッコウクジラの武器はその巨体、歯、深海まで潜れる能力、クジラ独特の音波 これでイカを失神させると言われている、1対1だとシャチなど尾鰭の一撃 あるいは音波で失神させるだろう。
マッコウクジラ 生息域 太平洋、大西洋 ソースUMAファン
映画白鯨で有名な巨大哺乳類にして超大型歯クジラ
クジラ類ではシロナガスクジラ、ナガスクジラ、ホッキョククジラ、セミクジラに次いで5番目の大きさで、 成長した雄(40歳前後)は体長15m、体重35t以上に達する。雌は11m、12tほど。
イカやタコなどの頭足類の他に、サメやエイといった魚類も食べています。深海の巨大鮫メガマウスなども襲うといわれています。
さて、これだけ大きな体をしていながら、プランクトン食ではない、というのに驚かされます。シロナガスクジラなどのヒゲクジラ類やジンベエザメ、ウバザメ、マンタ(オニイトマキエイ)などの大型の魚類はみなオキアミ類やカイアシ類などのプランクトンを主食としています。
オキアミ類やカイアシ類はプランクトンとはいってもミジンコのように目に見えないほど小さいものではありません。体長数センチになるエビなどと同じ甲殻類の仲間です。とはいえ、シロナガスクジラやジンベエザメの体の大きさを考えると、あんなものでお腹がいっぱいになるのか?と疑問に思う人もいるかもしれません。
しかし大きな体をしている彼らにとっては、口を開けて泳いでいるだけで安定した食料を得られるわけで、この方が都合がよいのです。そう考えると、毎日イカやサカナを追いかけ回して食料を得るマッコウクジラは驚異的です。
マッコウクジラがあの巨体を維持していくために必要なイカや魚の量は、自分の体重の3~4%といわれています。マッコウクジラのオスの成熟個体は40~50トンあるといわれていますので、3%ととしても1.2トン以上は必要ということになります。
マッコウクジラは、あの大きな頭に詰まっている脳油を使って狩りをしている可能性がある、というのです。イルカなどは頭部のメロンと呼ばれる器官を使って超音波を収束することが出来ますが、マッコウクジラも脳油を使って超音波を収束し、イカを一時的に失神させて、獲物を得ているというのです。
これは実験的には可能ということが分かっているのですが、その姿を現時点では目撃されておりません。そのため、推測の粋は出ませんが、あの巨体を維持するために「狩りによって」安定した食料を得ている不思議さを考えれば、大いにあり得ることだと思います。
マッコウクジラとダイオウイカの食うか食われるか(といっても通常はダイオウイカに勝ち目はないと思いますが)、という壮絶な戦いを期待していた人には、ちょっぴり期待はずれな説かもしれません。しかし、超音波でイカを失神させるという遠隔攻撃をしているとしたら、それはそれで神秘的な光景ではないでしょうか。
「擬似的なカニバリズムだよ、それに日本人は鯨の全てを有効活用する頭の良い人種だぞ?」
「まぁまぁお姉ちゃん今に始まった事じゃないでしょ?」
野性的なロシア系の外国人の女性。
開放的で露出の多いファッションをしている。
しかしその眼孔は人間がする鋭さではない。
獣化手術によりボルゾイと混ざっている彼女。
ボルゾイとはロシア語で『俊敏』を意味する。その名の通り走るのがたいへん速く、走行速度は50km/hである。オオカミ狩りの猟犬としてロシア帝国の貴族に飼われていた。そのため、ロシア革命後に貴族の象徴として民衆に多数の個体が虐殺された。しかし革命前に海外の王侯貴族に進呈されたボルゾイをブリーディングし、再び純血種として復活した。
『ウルフキラー』と言えばかっこいい。
以前はロシアン・ウルフハウンドと呼ばれていたが、1936年にボルゾイに改名された。
「でもさぁ…………」
「私も鯨肉食べてるし美味しいよ?」
「…………」
「ふふっ、姉妹仲良いねぇ、やっぱり雑種じゃなくて純血がいいねぇ、もちろん、君の妹もだけど」
隣の席にいた陰険な目付きの眼鏡の青年。
彼は公安の人間で彼等の監視役である男。
「貴方のせいで妹は狂わされたんですからね」
「財団のやり口さ、なーんて個人的な趣味だが」
「財閥の覇権を奪うかの如く貴方達は狡猾です」
「コウモリキャラなんでね、生き血だろうと金だろうと吸い尽くしてやんよ」
「…………妹はちょっとスプラッターやホラー映画が好きだっただけなのに、カンガルーの獣化手術をされてしまって壊れてしまいました」
「あはは、昔雑種の恋人をそうやって目覚めさせたんだけどね、彼女の方が色々上だったようだね、純粋な日本人なのも好感生まれるね」
「貴方の優性学に付き合いたくないです」
「でもさ、731部隊と繋がっていた政治家の孫と癒着疑惑の合った学校を魔窟に変えたの僕のお陰じゃん?」
「誰もありがたりませんよ、獣化法があってよかったですね」
「獣化法があったらありがたれるだろ?」
「そうだね、お姉ちゃんは元傭兵で、私は元殺し屋だったから、新しい職場提供ありがとねタクミさん」