深夜。とあるアパートの一室にて、
勇「ほ、ホントにいいのか?」
「ええ。前から勇魅君のこと、気になってたの。」
勇魅はある女性と事に及ぼうとしていた。
勇(何で、こうなったんだっけ?)
それは、遡ること数時間前。
勇「よし、今日の仕事も終わりっと。さて、これからどうしようかな。」
事務室で書類を纏めて宜野座に提出し、今仕事を終わらせこれから何処へ行こうかと考えていたその時だった。
勇「....ん?」
突然端末に連絡が入った。
勇「はい。こちら薙鵺眞。....どなたさんですか?」
勇魅に電話してきたのは勇魅や宜野座達の同期であるもう一人の人物。
青柳 璃彩《あおやなぎ りさ》の部下の執行官の男性からであった。
とにかく指定した場所まで来てほしいとのことだった。
勇魅はこれと言って特に用事もないので行くことにした。
───────
勇魅が向かったそこは、言うなればおしゃれなバーだった。
勇「.....まさか。」
勇魅は青柳の過去を思い出して嫌な予想をたて、そのまま店内へと向かった。
勇「お疲れさん。....それで彼女は何処だ?」
「あそこです。」
男が目線を向けた先には青柳がカウンター席に突っ伏して寝ていた。
勇「.....分かった。後は俺がやるから君らは宜野座にでも連絡して引き取ってもらう。それでいいな。」
「はい。有難う御座います。....もう何時間も青柳さんの愚痴を聞かされて。」
ドヨーンとした男の表情が何があったかを物語っていた。
勇「....ったく青柳の奴。あれほど酒は程々にしろと言ったんだ。全く....部下に迷惑かけてんじゃねぇよ。」
勇魅は青柳に近づいて、起こしに掛かる。
勇「おい。起きろ青柳。....家に連れてってやる。住所教えろ。」
青「んん?....何だ?勇魅か。何のようだ?」
青柳は寝ぼけているのか酒のせいなのか勇魅に対して惚けたような態度をとった。
勇「お前を家に送って行ってやるから住所教えろって言ってんの。」
青「私の住所?...まさかお前、私に何する気だ。」
勇「なにもしねぇよ!何変なこと考えてんだ!」
周囲の人が見れば二人は夫婦漫才をやっているように見えた。
勇「....はぁ。埒が明かない。....仕方ない。俺の家に連れていくか。」
ヨイショと青柳の肩を掴んで、そのまま車の助手席に座らせる。そしてシートベルトを掛け、勇魅は自宅に運んだ。
それから自宅のベッドに青柳を寝かせて、冷蔵庫の中の炭酸水を飲んでいると、青柳から勇魅に話し掛けた。
青「....ねぇ、勇魅君。」
勇「...何だ?...まだ何か言いたいのか?言っとくが俺は大抵のことじゃ驚かな...」
勇魅は青柳の言いたいことの予想が付いたのか青柳にそう言うが、この後の青柳の発言に勇魅は驚いた。
青「私のこと.....好きなの?」
勇「ブフッ、ゲホッ、な、何を言ってんだ!お前は!」
勇魅は飲んでいた炭酸水が気管に入ってしまい、そのままむせた。
青「へぇ~~~図星なんだ。」
青柳は見透かした様な顔で勇魅を見た。
勇「わ、悪いかよ。一目惚れだったんだよ。...ずっとお前に想いを伝えたかったんだ。」
勇魅は観念したのか正直に青柳に話した。
そして、ここから冒頭に戻る。
勇「...分かった。だが、お前が言い出したんだ。後からそんな事言ってないなんて言わせないからな。」
青「ああ。言わないよ。」
青柳は着ていたスーツを全て脱いで黒い下着だけになった。その姿態は見るものを魅了してしまう程に綺麗だった。
勇「エロいな。」
勇「私だってこんな下着ぐらい身につけるさ。勇魅君はこんな私は嫌いか?」
青柳はベッドから降りて、勇魅に抱きついて上目遣いで勇魅を見た。
勇(ヤバい。メッチャ可愛い。)「いや、むしろ大好きです。」
青「ホント!?....良かった。」
青柳は、いや璃彩は安心したのかベッドに後ろから倒れこんだ。そして、
青「勇魅君...いや、勇魅。私をメチャクチャにしてくれ。」
勇魅はその言葉を聞いてから豹変し、着ていたものを全て脱いで下着姿の璃彩に馬乗りになった。
勇「んっ、ちゅっ、はぁ。」
青「んむっ、れろっ、ちゅっ。」
二人は、舌を絡め合い、そのままキスをする。
そして勇魅は璃彩のブラのホックを器用に外し、そのまま自分の息子を璃彩の胸に押し付ける。
勇「....いいな?」
青「うん。勇魅の....好きにして❤️」
その時、勇魅からプツン、と何かが切れる音がした。
そして勇魅は自分の息子を璃彩の胸を使ってニチャ、ニチャと擦り、セルフパイズリを始めた。
勇「はあっ、はあっ、はあっ。」
青「んっ、あっ、はぁん。」
勇魅が自分の体を使ってくれている光景に興奮してか、璃彩も淫靡な気持ちになってしまう。
そして、暫くパイズリを続けていたが、限界が来たのか勇魅は苦しそうになった。
勇「ぐっ、璃彩。もう....出そうだ。」
青「いいぞ.....私の体を使ってなら.....いくらでも..好きなところに出せ。」
その言葉を待ってたと言わんばかりに勇魅は激しく腰を振った。そして勇魅の限界がやって来た。
勇「いくぞ。璃彩....出るっ!」
ドブッ、ドピュッと白い白濁液が大量に溢れだし、璃彩の胸を白く染め上げた。
璃「...全く、君はこんなに溜めてたのか?」
勇「ああ。何時の日か璃彩としたら、全て出し尽くそうと思って溜めてたんだ。それよりも璃彩って呼んでいいよな?」
璃「好きに呼べ。...それよりも、」
璃彩は起き上がると勇魅の息子を咥えた。
璃「じゅるっ、ちゅぷっ、じゅるるるる。」
勇「くぅ、吸い出される。」
璃(いいぞ。勇魅の金玉の中に溜まった精液。全部私の口に吐き出せ!)
ビュルルル、ドプッ、とさっきよりも多く精液が璃彩の口内に吐き出される。そして璃彩は吐き出された精液を愛おしそうに飲み始めた。
璃「んっ、んくっ、んくっ、んくっ、...ぷはぁ。」
璃彩は精液が入ってしいた口内を勇魅に見せつけ、勇魅を興奮させる。
勇「ああ、璃彩。俺のをそんなに愛おしそうに飲んでくれるなんて...」
そんな璃彩を見ていたら、また勇魅の息子は勃ち上がってしまった。
勇「璃彩。俺....もう。」
璃「我慢できないといった感じだな。....いいぞ。」
璃彩は履いていた残った下着を脱いで全裸となった。
秘部からは透明な液が溢れだしており、既に勇魅を受け入れる準備は出来ていた。
璃「来てくれ.....私を、勇魅のものでイカせてくれ。」
勇「ああ。璃彩...イくぞ。」
璃彩の秘部に勇魅は息子の先端をあてがい、そしてそのまま、
グチュッ、ズブブブブ
璃「んっ、あっはあああああん!!!」
璃彩は勇魅のモノを挿れただけで達してしまった。
勇「大丈夫か?璃彩...なんなら暫くこのままでいようか?」
勇魅は璃彩を気遣ってか、動かない様にしているが、
璃「だ、大丈夫...だ。...動いてくれ。」
勇「.....分かった。じゃあ、動くぞ!」
勇魅が腰を振り、パンパンと音を鳴らして快感を得る。
璃「んっ、はぁ....いい。いいぞ。......そのまま...私をメチャクチャにしてぇ~~~~~。」
勇「なら、お望み通り....俺じゃなきゃイけなくしてやる!」
勇魅は璃彩に玉の中のものを全て吐き出すつもりで自分の限界まで早く腰を振る。
パン、パン。ニチャ、グチュッ、タパン、タパン
璃「いいっ、いいよ勇魅。そのまま私の膣に出してくれ~~~~~」
勇「言われなくても....もう出すぞ!」
勇魅は振っていた腰を止め、璃彩の尻に腰を付ける。
そして、
ドブッ、ビュルルル、ドボッ、ドボボボボと結合部から音が聞こえる。
璃「んっはああああああん。...イクイクイクゥ~~~」
璃彩は獣の様な咆哮を挙げ、そのまま果てた。
だが、
勇「まだだ、璃彩。」
璃「ふぇ?」
勇「まだ.....治まらない。」
見ると、勇魅のはまだギンギンになったままだった。
勇「悪いが.....もう我慢出来ない。」
璃「ま、待って....せめて少し....休ませて」
璃彩はそう言って勇魅を落ち着かせようとするが、勇魅は聞く耳持たずで璃彩の秘部にあてがい、そしてそのまま挿入した。
璃「ンッヒイイイイイイ。」
璃彩はまた、獣の様な咆哮を挙げてそのまま二回戦へと突入するのだった。
──────────
5時間後、
璃「いさみぃ....お願い......もぅ許してぇ。」
勇魅はまだ璃彩と繋がっており、腰を振り続けていた。
勇「まだ.....まだ治まらないんだ。せめてあと10回....ヤらせてくれ。」
璃「イヤぁ....死ぬ....私、死んじゃうぅぅ。」
勇「うっ、もう.....イクっ!!」
ドパパパと凄い音が結合部から流れ、璃彩の膣内に入れていた精液は子宮から溢れ出してしまっていた。
勇「おや、せっかく子宮に俺の精液注いだのに....溢れたのか。」
璃「もう、.....休ませてくれ。頼む。」
勇「だったら....また注がないとな。」
璃「ひっ、....もう許して.....許してくれぇ~~~~」
────────
それから暫くして、
勇魅は璃彩に計32回膣内出しして璃彩を気絶させてしまい、勇魅も精液を全て出しきるとそのまま璃彩の隣に倒れこんでしまった。
─────────
璃「全く、君があそこまで絶倫だとは思わなかったよ。」
勇「う、悪い。....璃彩とシてると思うとつい、またヤりたくなって。」
璃は胸の前で腕を組んで口を膨らませて勇魅に文句を言う。
璃「....しかも性格まで変わってたし。」
勇「ごめんなさい。」
二人は今、ベッドで生まれたままの姿で互いに向き合いながら話をしていた。
璃「まぁいい。それよりも、」
勇「ん?」
璃彩は少し俯いていたが、暫くしてから勇魅の方を向き、
璃「好きだ。....勇魅。」
照れながら璃彩は勇魅にそう言った。
勇「俺もだ.....璃彩。」
互いに向き合い、そしてキスをする。そして二人はそのまま眠りについた。
────────────
翌日、二人は一緒に風呂に入り、また行為に及んでしまって二人は10分程遅刻してしまった。
勇「悪い、遅くなった。」
宜「ハァ.......全く、お前は一体何時になったら時間通りに来るんだ!」
勇「すいませんでした!」
当然、宜野座にしこたま怒られてしまった。
────────────
勇「....それで、今回はどんなのだ?」
宜「.....常守、説明してやれ。」
常「は、はい。」
常守は、端末に触れて勇魅に情報を流す。
常「被害者は塩山大輔 27歳。八王子ドローン工場勤務。8時丁度に死体が発見されました。テスト中のドローンによって身体をバラバラにされたそうです。」
勇「ふぅん。」
勇魅は右手で顎を触り、少し考え始める。
勇「事故.....にしては少し不可解な気がするな。」
常「そうですね。工場での死亡人数はこれで三人目だそうですから。その考えは当たってるかもしれません。」
勇(まぁ、原作のこと知ってるから犯人も知ってるんだけどね。)「そうか。ま、なんにせよ現場検証しないとな。」
宜「現場はドローンの挙動検査セクション。完全自動化された生産ラインで唯一の有人区画だ。此所にはおよそ50人以上のデバッグが常駐している。」
勇「成る程な。たったそれだけの人数で毎月1000台以上のドローンを評価検証するとなればフルタイムシフトを組むしかないな。ご苦労様ですわ。」
宜「気を引き締めろよ勇魅。」
勇「分かってるって....俺がちゃんと弁えてることぐらいお前なら分かってるだろうよ。」
宜「....そうだったな。」
暫くその場で、沈黙の時間が流れた。
──────────────
ドローン工場駐車場にて、
常守は車窓の外に狡噛を見つけると、暫く狡噛を見ていた。
常「宜野座監視官、薙鵺眞監視官。私執行官の皆とやっていけそうな気がします。」
宜「そうか。それは、同僚としてやっていける...という意味か?それとも調教師としてやっていけるという意味か?」
宜野座が常守を睨み、そう聞いた。
常「それは....」
宜野座がドアを開けて、車から出る。
宜「愚か者は経験から学び、賢者は歴史に学ぶという。君が愚か者でないことを祈ろう。」
宜野座がドアを閉めると同時に常守は頬を膨らませる。
常「それで、薙鵺眞監視官はどうなんです?」
常守は窓から外を眺めていた勇魅に話しかける。
勇「どうって...何が?」
常「私が執行官の皆と上手くやっていけるって話ですよ。」
勇「ああ。その話か。そうだな.....俺は女性相手ならともかく野郎相手の調教師は嫌だな。どうせなら女性相手の調教師をやりたいし。」
常「な、何を言い出すんですか!!」
常守は顔を真っ赤にしながら勇魅に怒った。
勇「冗談だよ。冗談。......俺は伸元とは違って、あいつが言う愚か者だからな。俺は。」
勇魅は少し、寂しそうな表情でそう常守に言った。
常「薙鵺眞監視官.....」
常守は勇魅は勇魅の意見に俯いてしまう。
勇「まぁ、その話はまた今度。今は現場検証だ。」
勇魅はドアを開けて、外に出る。
勇「先行ってるぞー。」
常守は勇魅と宜野座が言ってたことを少し、考えるのだった。
───────────
ドローン工場内部。
入り口で社長が出迎えてくれ、そのまま現場を案内してもらっている。
「此処はネットが繋がってないので娯楽の数も限られてるんですよ。」
常「オフライン...なんですか?」
勇(成る程。この社長.....そういうことか!)
勇魅は気付き、怒りを悟られない様に必死に感情を押し殺した。
秀「ぞっとするね。陸の孤島かよ。」
移動する際にかがりが職員の一人を見て、そう言った。
そして、現場へと着いた。
「死体は既にドローンが片付けた後なので記録しか残ってませんが。」
フロッピーディスクの様な記録媒体を六合塚に渡し、そのままドローンに挿入する。
するとドローンから死体の映像が写し出される。
宜「死体はドローンに生きたまま解剖された状態か。」
秀「すっげ。」
征「被害者は誰かに恨みを買うことは?」
「ありませんよ。優秀なスタッフでした。特にサイコパスにも問題なし。やはり事故ですよ。」
征「しかし、これで事故。ここまで被害者は三人目。流石に多すぎやしませんかね。」
「先程申し上げた通り危険な現場なのです。管理体制の不満なら、承りますが。」
征陸は少し、悔しげな表情をした。
常「分解したドローンの調査は?」
宜「本部に連絡して手配した。後は唐之杜の分析待ちだが、メモリーが予備を含めて吹っ飛んでいるらしい。あまり期待しないほうがいいだろう。」
宜野座はドローンからディスクを引き抜き、常守に手渡す。
宜「車に戻ってこいつを本部に転送してくれ。俺は郷田主任と少し話しがある。」
常「....分かりました。」
─────────
主任室
「こちらが施設内の全職員のサイコパスになります。」
主任が宜野座と勇魅に診断結果を渡し、異常はないと言い張る。が、
宜「ドミネーターで全職員を電波室の外に出し、此方の機材でチェックさせてください。」
宜野座はそう言ってドミネーターの使用許可を取ろうとするが、
「しかし、それでは此方の業務に支障をきたす。」
主任は何を隠しているのか許可を出さないつもりだ。
宜「事は人命に関わる問題ですよ。」
主任は少し、俯いて考える。
勇「どうしました?主任さん。まさかとは思いますが、警察には言えないようなこと.....してませんよね?」
勇魅は社長の背後から肩に手を回し、肩を組む様な形で問いただす。
勇「例えば.....そう職員が職員を虐める...とか?」
勇魅がそう言った途端に主任は表情を変えて、勇魅を睨み付けた。
勇「あれ?.....もしかして図星?」
「とにかく、ちゃんとした許可証を提示してもらわないと捜査には協力できません。」
主任はその一点張りで捜査には協力してくれなかった。
─────────────
工場内部の食堂にて、
秀「ネットが出来ない環境で缶詰めとはね。」
常「でもここの人達のサイコパス。割と安定してるよ。」
秀「はっ!どんな場所でも気晴らしの方法はあ..」
「いかがですかな?何か不審な点は見つかりましたか?」
全員が振り向くとそこには主任がいた。
常「いえ、いただいたデータからは特に。」
勇「そうだな。不審なことなら今から起こるんじゃないか?」
常「それは、....どういう...」
その時、近くで大きな音がした。何事かと皆がそちらを向くと、職員の一人が集団で虐められていた。
常「何ですかあれは?酷い。」
常守が睨み付ける様に主任を見る。
「ああ。あれはいいんです。」
主任はニッコリと笑っていた。
が、勇魅は限界だったのか、周りの皆が怯える程に怒りを露にしていた。
勇「もう我慢ならない。」
常「ちょっと、薙鵺眞さん!?」
勇魅は集団で虐められている職員の元に早歩きで向かいそして、虐めていた奴らに立ち塞がった。
「ああ。何だ?お前!!」
勇「弱いもの虐めか....ハッ、程度が知れるな....お前らの猿並の知能にな。」
勇魅は集団に喧嘩を売り、虐められていた職員を庇った。
「てめぇ.....舐めてんじゃねぇぞ コラァ!!!」
一人が勇魅に拳を振り抜くが勇魅は片手で受け止め、そのまま間接とは逆方向に腕を曲げる。
「イタタタタ ギブギブギブ もう止めてくれ。」
他の二人は勇魅を恐れてか近づいて来ない。
勇「あ 何だって?是非私めの利き腕を折ってくださいか。よーし折ってやろうじゃないか....狙いは複雑いや、粉砕骨折だ!アハハハハ」
「ひ、ひぃ....だ、誰か助けて....助けてくれぇ。」
勇「助けてだぁ てめぇらになぁ....助けを求める権利なんてねぇんだよ!!!このままへし折ってやる。」
「やめて、止めてくれ.....頼む。」
暫くポカーンと見ていた常守だったが直ぐに我に返り、勇魅を止めに割って入る。
常「ちょっと!?何してるんですか薙鵺眞さん!」
常守は勇魅を背中から羽交い締めするように引き剥がそうとする。
勇「あ 何って、この馬鹿どもに弱いもの虐めを客観的に教えてやろうと思ってな。ついでにこいつら二度と働けなくしてやろうと。」
常「それダメですからね!?警察としてやっていいことの範囲越えてますからね!?」
勇「煩い!こいつの次はそこの二人だ!その次は此所に居る全員だ!てめぇら全員覚悟しておけよ 」
「「ひ、ひいぃ」」
常「ちょっ、誰か手伝って下さい。薙鵺眞さん力強くて離れません。」
六「......」
狡「......ハァ、あいつの悪いところが出たな。」
秀「なーんかちょっとすっきりしたな。」
征「奇遇だな。俺もだ。」
──────────
暫くして、勇魅は落ち着きを取り戻し、虐められていた職員に狡噛が助けに入った。
狡「大丈夫か?」
「あ、ああ。有難う。」
勇(後で主任もタコ殴りにしておこう。)「慎也も優しいところがあるんだな。」
常「薙鵺眞さん.....また誰か殴ろうとか考えてませんよね?」
勇「いや、別に」(なんか常守って鋭いな)
狡噛が職員を助けた時、主任が悔しげに狡噛を見ていた。
常守は少し、得意げに笑いった。
勇「アハハハハ、主任さん。残念だったな。アハハハハ」
勇魅は社長に対して我慢することを止めたのか完全に馬鹿にしていた。
─────────
征「あの主任が言ってた通りだと常に一人だけ色相チェックが悪化している奴が居て、そいつは例外なく転属処分を受けているようだ。」
征陸が会議室のスクリーンを触りながら解説する。
征「ところがここ最近、配置替えは無い。」
常「死亡事故が起こる様になったのも一年前からですよね?」
征「この一年間ずっと同じ職員が虐めの対象になっているんだ。データで一目瞭然だな。」
スクリーンには全職員のサイコパスが写し出されている。そこに一人だけ、色が違うものが一つだけあった。
征「他の連中はクリアカラーなのにサイコパスを濁らせている奴が一人だけ。」
それは、先程食堂で虐められていた職員だった。
狡「成る程。だから黄緑野郎か。ここでは色相判定は全員に公開されるらしいな。」
常「どうかしてる。」
勇「全くだ。」
秀「でもこいつ、最新の計測値だと好転してるよー。」
狡「むしろ濁りがピークだったのは塩山の死の前日か...」
そして暫く沈黙が続いた。先に口を開いたのは常守だった。
常「そんな....おかしいですよ。人を殺しておいてサイコパスが好転するなんて」
勇「常守。さっきの食堂での光景...見ただろ。あいつらは金原を痛め付けることでストレスを解消してる。なら、おかしな話じゃない筈だ。」
征「サイマティックスキャンなんてなかった時代では不思議なことじゃないんだぜ...こういうの。」
征陸の話を皆黙って聞いていたが、宜野座が突然怒りだした。
宜「ふざけるな!またお得意の刑事の勘か!そいつはただの妄想だ。貴様のような潜在犯が社会のクズという証拠に...」
宜野座が言い切ろうとしたところで勇魅が宜野座の首根っこを掴んで持ち上げる。
勇「おい.....伸元いい加減にしろよ。今はそれよりも犯人を探すことの方が大事だろ!順番を間違えるな!」
宜「....悪い、勇魅。...とにかく状況証拠に基づいた憶測で行動は出来ない。俺達の任務はシビュラの判定した犯罪係数を元に社会の秩序を維持することだ。」
狡「一年で三人も死人が出るような秩序をか?」
宜野座が狡噛を睨み付ける。
狡「ギノ、俺にやらせろ。金原が黒なのかどうか直ぐに確証を掴んで、」
宜「黙れ!」
机をドン、と拳で叩き、狡噛を黙らせる。
常「宜野座さん。ちょっと、」
────────
常「私皆に賛成です。此処で犯罪を見過ごすくらいなら狡噛さんの計画を試してみたい。」
宜「君は正気で言ってるのか?」
常「宜野座さんこそどうかしてます。征陸さんと何かあったんですか?」
常守はそう宜野座に聞くと、宜野座は触れて欲しくなかったのか常守を睨み付けた。
常「わ、私は.....執行官とも上手くやれます!!」
常守は宜野座にそうはっきりと言った。それから暫く沈黙が続いていたが、
勇「いいんじゃないか...別に。」
いつの間にか勇魅が常守の背後から左肩に手を回して置いていた。
常「な、薙鵺眞さん。」
勇「今はそれ以外の方法が無いからな。...それとも伸元。お前に策は在るのか?」
そしてまた、暫く沈黙が続いた。そして宜野座は常守を見ると、
宜「.....成る程。君は愚か者の道を進むというのか。...君も監視官の端くれだ。猟犬どもを上手くてなづけられると思うなら、やってみろ。」
そう言って常守を睨んだ。
常「宜野座....さん?」
宜「愚か者は愚か者らしく何もかも経験で学んで見るがいい。それが理解への早道だ。」
───────
工場外部、駐車場付近にて、
かがりと六合塚は準備をしていた。
常「宜野座さんって征陸さんと何かあったんですか?」
常守は二人にそう聞いた。
秀「アッハハハハ。朱ちゃん。それギノさんの前で持ち出しちゃた?」
六「地雷踏んだわよ。あなた。」
勇「ああ。地雷は地雷でも、対戦車用地雷レベルだな。」
常「えっ?」
勇「まぁ、その話はまた今度教えてやる。それよりも、ほら。」
勇魅は向こう側から来ていた狡噛を指差す。
狡「持ち合わせの通信ケーブルは200m分か。」
狡噛は持ってきたケーブルを近くに置いて端末に触れる。
狡「二階のエレベーターホールまで届かせるのが限度だな。」
秀「そこまで金原の野郎を引っ張り出せるかい?」
狡「やるだけはやってみよう。」
常守が狡噛に近づき、質問する。
常「その.....話をするだけなんですよね。」
狡噛は暫く沈黙してから、
狡「ああ。」
そう言うだけだった。それを見て勇魅は、
勇(ああ。話は話でもO・HA・NA・SHIだな。これは。)
と、一人そう思って黙っていた。
工場トイレ前、常守と勇魅が中に入った狡噛を待っていた。
勇「常守。俺が走れと言ったら直ぐに走れ。」
常「え?何でですか?」
勇「いいから今は従ってろ。」
そして狡噛がトイレに入ってから数秒後、
「イヤァぁぁ」
狡「こんなところにいたのか。黄緑野郎。人殺しの後の飯は上手いか?ええ!どうなんだ!」
狡噛は出来る限りの悪い顔をして、金原に詰め寄った。そして、それを見ていた二人は、
常「あ、あああああ。」
勇「ハァ、やっぱこうなるよなぁ。」
常守は唖然とし、勇魅はやれやれといった感じで狡噛を見ていた。
狡「塩山も浅見も置く郡山も貴様が殺した。そうだな!」
狡噛が金原に更に詰め寄る。
「え、そ、そんな。」
狡「貴様が此所に閉じ籠ってる限り犯罪は立証出来ない。」
そして狡噛は立ち上がる。
狡「だがな。俺は貴様が嫌いだ。俺達執行官はなぁ、他の潜在犯をいたぶるのが好きなんだ。」
そう言って狡噛は金原の首根っこを掴む。
狡「だ・か・ら貴様が何処にも逃げ出せない様にこの工場に釘付けにしてやる。早速ネットに言いふらしてやるよ。」
そして狡噛は言い放った。
狡「金原裕次はサイコパスの濁った人殺しだってな。」
「や、やめて。」
狡「おっと、此処は圏外だっけな。」
狡噛は金原を掴んでいた手を放して、こう言った。
狡「ちょっと玄関まで行ってくる。」
「ええ!?」
狡「貴様は此処で這いつくばって震えながら待ってるがいい。自分の人生がぶち壊しになるのをなぁ!」
金原はもうストレスの限界なのか、身体が震え、そして何処かへ走っていった。
狡噛がトイレから出てくると、常守は
常「な、何やってんですか!?狡噛さん!?」
勇「やっちまったな.....これは。」
常守は狡噛に詰め寄り、勇魅はため息を吐いた。
狡「これで金原が人を殺せる奴かハッキリする。奴には準備をしている時間も無い。今すぐ俺を始末するなら前と同じ手口を使う筈だ。そこで犯罪が立証できる。」
常「む、無茶苦茶です!」
勇「常守、諦めろ。これが最善の策だ。」
狡噛が先頭、常守が中央でその後ろが勇魅という並びで三人は早歩きで玄関へと向かっていた。
狡「奴が無実なら、俺達は無事にこのまま外に辿り着けるだろう。それはそれでハッピーエンドだ。監視官。あんたどっちに賭ける?」
勇「そうだな.....俺は襲ってくるに1万。」
常「薙鵺眞さんも何言ってるんですか!?」
そんなことを話していると、突然狡噛が立ち止まった。
向こう側からドローンに乗った金原がやって来た。
「お前らが悪いんだ。」
狡「賽の目が出たぜ監視官。」
勇「そうだな。じゃあ今度何か奢ってくれよ慎也。」
「お前らさえ居なければ、僕は綺麗になれるんだよぉ!!!」
金原は狂った様にドローンを操作し、近づいてくる。
勇「常守。今だ、走れ!」
勇魅が常守にそう言って歩いてきた道を走り出す。
「許さない。お前ら絶対逃がさない。この場で殺してやる!!!」
金原はそう言って近づいてくる。対して、勇魅達は走って金原を誘導する。
勇魅が非常階段の扉を開け、先に入る。次に狡噛が入り、扉の近くから常守の腕を掴み、引き入れる。
ドローンは追いかけてくるが、腕しか扉の中には入ってこられず、立ち往生してしまう。
「あああ。くそぉ!!!」
金原は悔しそうにしながらも扉を潜れないと理解すると足元の床にドローンで穴を開け始める。そして穴を開けるとドローンがその穴に飛び込む。その数三台。
非常階段を駆け降りながら常守は狡噛に話しかける。
常「どうして?..どうしてこんな無謀なことを!」
狡「人の生き死ににまつわる真相なんだ。それを暴こうと思ったらこっちも命懸けになるのは当然だ。」
狡噛はその時、何故か笑っていた。
勇「ああ。もうホント、今日は厄日だ!」
同時刻、工場の廊下をドミネーターを積んだミニコンテナに乗ってかがりと六合塚がやって来る。
六「もっと急いで!手遅れになる!」
秀「んな事ぁ分かってるっての!!」
二人は急いで二階のエレベーター前に向かう。
それから数分後、エレベーター前に着いた勇魅達三人。
息も絶え絶えになりながらも目的地に着いた。
狡「此処だ。」
常「もう!.....現行犯なんだから、ハァ、ハァ応援を要請して!」
勇「安心しろ。既に俺が要請した。......ほんの数分前だがな。」
すると突然、天井からバチバチと音が鳴り始め、三人が振り向くと穴を開けて、ドローンが降りてこようとしていた。。
三人は少し下がり、様子を伺う。そして、ドローンが天井から落ちてきたと同時に、
六「狡噛!」
後ろからかがり達がやって来て、六合塚が狡噛にドミネーターを投げ、それを狡噛が受け取る。
「貴様らぁ!!!」
金原が今にも遅い掛かろうとした瞬間、
秀「うおおおお!!!」
かがりがコンテナに乗ったままドローンに突っ込んだ。
そして、金原が後ろを向いたと同時に狡噛が金原にパラライザーを撃ち込む。
金原はそのまま気絶し、事件は幕を閉じた。かに思われたが、操縦士を失ったドローンが狡噛に襲い掛かった。
狡噛はニヤリ、と笑い。ドローンから距離を取り、走りながらデコンポーザーをドローンに撃ち、破壊した。
秀「おおい。狡ちゃん。」
かがりが抑えていたドローンに向かって狡噛はまたデコンポーザーを撃ち、破壊した。
秀「相変わらず痺れるねぇ。ドミネーターの本気は。」
これで事件は解決。全てが丸く収まった訳ではないが事件はこれで終わった。
勇魅のその後、唐之杜の検査を受け、サイコパスに異常は見られなかった。
士「ところで勇魅君。彼女とはどうだった?」
勇「彼女?」
士「青柳監視官の事よ。」
勇「な、何でその事を....」
士「私が彼女にアドバイスしたからね。」
勇「成る程、通りで普段酒なんかあまり飲まないあいつがベロベロになるまで飲んでた訳だ。」
士「それで、ヤったの?ヤったんでしょ?」
勇「.....ヤったよ。」
士「へぇ~~~それで何回くらい?」
勇「.....計37回程。」
士「いや、ヤりすぎ。」