真面目に生きたかったけど、ダークサイドに落ちしました。 作:ジャック・ザ・リッパー
今回は、フェイトとの共闘です。
「......フェイトに手を出したんですね?」
出会って開幕、リニスが俺に向かってそう言った。フェイトとの事が終わり、俺は意識を失ったフェイトを抱き上げて動けなくしたリニスのもとに戻ってきた。アルは俺の代わりにリニスに答える。
『そのお陰で、主の魔力は今までの1.5倍にまで増えました。リニスへの負担もかなり減りました。それに、遅かれ早かれフェイトには行為を強要するつもりでした。フェイトもリニスの助けに成るのなら本望でしょう?』
「リニス、俺は強くならなくちゃいけないんだ。その為ならなんだってやる。これ以上、失わないために。」
「......私は使い魔です。あなたには非道にならなくてはいけない事もあるでしょう。これ以上あなたに何も言えませんが、あなたが持っている優しさを捨てないでください。」
俺とアルの言葉に、リニスはそれだけ言って暗い顔になった。先ずは、これからのことを考えて家に帰ろう。洗脳の力を使い俺の一年の記憶を消して夕方に帰れば、神隠しの完成だ。それまでは、この昼の間はジュエルシードとかいう石を探してみるかな?
あれからかなり経ったが、結局ジュエルシードは見つからなかった。なので手段を変えてみることにした。自ら探しても見つけられないなら、敵に見つけさせて横から掻っ攫えばいいのだと。
夕方になり直ぐにジュエルシードの反応が現れた。俺とフェイトは二人で現場に向かった。リニスは、もしもの時のために少し離れたところで待機してもらう。
現場に駆けつけると、昨日の青髪と俺を刺した男の二人組だった。俺は必死に自分の殺気を圧し殺した。今すぐにでもあいつを殺したいが、今はジュエルシードの暴走が収まるのを待つ。
「フェイト、お前は青髪と戦え。俺はあの男を始末する。」
「始末って、殺傷設定は法的に禁じられているんだよ。」
「問題ない。俺は、攻撃用の魔法が使えないからそれ以前の問題だ。ジュエルシードを封印して油断しているところを襲撃しろ。」
そうフェイトと話していると、直ぐにその時がやって来た。青髪がジュエルシードを封印したようで、呑気に回収しようとした瞬間にフェイトが電光石火の速さで青髪の背中を切り裂きジュエルシードを奪った。
「なっ!?」
その光景に呆気に取られる男の顔を、俺は全力で殴り抜けた。
「ぐぁ!?くっそ!お前は一体何者だ!不意打ちなんて卑怯だぞ‼」
お前がそれを言うのか?いきなり俺の喉を切り裂き、俺の身体に剣を突き立て空から落としたお前が俺を卑怯だと言うのか?
俺は、相手の問いに答えることなく殴りにかかる。相手も剣を振るって対抗しようとするが、俺は盾で剣の軌道を剃らし殴る。
フェイトの方は、青髪に一撃与えたのは良いが仕留め損ねたようで、青髪と交戦中だった。青髪のバリアジャケットを見ると、どうやら鎧型のバリアジャケットを着込んでいるみたいだ。
「隙あり!」
よそ見をしていると、あいつが俺に斬りかかってきた。何でこいつ叫びながら斬っているのだろう?俺は盾で剣を弾いて殴る。盾で弾いて殴るを繰り返していると、男は俺から距離をとって剣を構える。その瞬間、男の剣が魔力を帯び始める。
「くらえ!シャイニングスラッシュ!」
男はそう言いながら剣を振るった。剣からは魔力の刃がこちらに向かって飛んできた。だ、ダセェ。そう思いながら俺は攻撃を避けるが油断した。避けた先にはフェイトが居たのだ。後ろから斬撃を受けたフェイトはその場で止まり、青髪の大剣の一撃をもろに受けてしまった。フェイトは青髪に後ろから首を捕まれ押さえつけられていた。
「形勢逆転だ!抵抗するなよ、動いたらフェイトが痛い目を見るぞ。」
男は、俺に勝ち誇ったようにそう言うと剣を構えた。
「今までのお返しだ!くらえ!」
男はそう言いながら俺に剣を振るった。俺は盾で弾いて男の顔面を殴った。カウンターで決まったことで、男の鼻からは大量の鼻血が溢れ出ていた。
「お前!?人質がいるんだぞ!?抵抗したら人質がどうなるかわからないのか!?」
確かに俺とフェイトは仲間だが、使えなくなれば見捨てるしかない。使えない武器はいらないのだ。青髪もまさかの事態に動揺している。その隙をついて、フェイトは自分を組伏せている青髪の腕を掴んだ。
「うわあああぁぁぁぁ!!!!」
「アババババ!!??」
フェイトは自らの身体に電撃を流すことで、青髪にダメージを与えて脱出した。フェイトも自分の電撃でダメージを受けたが、青髪の意識を奪うことに成功したようだ。
「まだだ!まだ俺は負けていない!正義は必ず勝つんだ!」
男はそう言うと、また剣に魔力を纏わせる。正直俺も飽きてきたので、男に盾を構える。そして、アルの一言により決着がついた。
『ピースサイン』
その言葉と同時に、男のバリアジャケットに大量の切り傷が出現した。そして、剣が纏っていた真里魔力が消え男はその場に倒れた。
「......非殺傷だったみたいだな。殺傷だったら殺せたのに。」
俺はそう言って、男からジュエルシードを奪ってフェイトの方に向かって歩き出す。その時、俺が油断しなければそうならなかったのに。
気が付いたら俺は、フェイトに突き飛ばされていた。突き飛ばしたフェイトを見ると、フェイトの胸に剣が突き刺さっていた。刺したのは俺が倒したと思っていた男で、男の方も突き刺そうとした相手がフェイトに変わっていたので呆けた顔をしていた。柔らかなフェイトの胸に突き刺さった剣からは、血が滴り落ちている。フェイトは血を吐きながら男を掴んで電撃を流した。
「があああぁぁぁぁ!!?」
男は今度こそ意識を失い倒れた。倒れる瞬間フェイトの胸から剣が抜ける。フェイトは、その場に倒れて自らの血溜まりに倒れてしまった。
俺は急いで瀕死のフェイトを抱き抱え、リニスのいる場所に転移した。
感想待ってる。