「ベット!」
二枚のうちアップカードに成ったのは『7』
ホールカードが妖気を出す。
「踏み込むべきか…………」
ヒットでカードをもう1枚引く。
プレイヤーは21を超えなければ何回でもヒットすることができる。21を超えてしまうことをバスト(bust)と呼び、直ちにプレイヤーの負けとなる。
「で、デューラー、さっきの勝負だが無効だ」
「へ?」
「お前さん、そんな顔つきして初心者だったからな、だから無効なんだよ」
「金城さん、どういう事だ?」
「ディーラーは、自分の手が17以上になるまでカードを引かなければならず、17以上になったら、その後は追加のカードを引くことはできないんだよ」
「そんな!ならなんでさっき!」
「私はね、君の味方をする、さっきの分を奪い去るだなんて鬼畜な真似はしない、その代わりだね、今回の勝負は一回ヒットしなければならない」
「なるほど、そのヒットがギャンブラーとしての見極めって事か、ならヒットだ!」
自分に向かって手招きをする。
そしてデューラーから渡されたカード。
それは数字の十!
「ぐっ、これでは…………」
「どうします、もう一回ヒットします?」
伏せられたカード、未だに妖気を放った。
「しないッ!!」
「では…………」
デューラーの手元にあるカードは18。
「オープン!」
伏せられたカード、それは数字の『5』
「22ッ!! ま、負けてしまった!!」
「デューラー、その十はさっきイカサマするために手元に隠していたカードだったよな?」
「え?」
「どういう事だ?」
「お前は忘れてしまっただけなんだろう?」
「金城さん、さっきと言ってる事が違うじゃないすか、私は初心者だからそんな事を出来ないって」
「出来なかった、でもしようとはした」
「あんまりだ!イカサマは今のゲームでされたというのか!」
「あぁ、おもむろに隠していたカードをそのまま渡しにいったからびっくりしたよ、その、程度の入れ換え、手首の下には取り替えたカードがあるはずだ」
「…………そんなものは断じて無いッ!!!無いんだよ!このゲームはもう終わった!こいつは敗北した、なら次のゲームに移ろう!移るべきなのだ…………!」
「そうか、なら次はオールベットだ、サレンダーはしない、ダブルダウンで決着だ」
ダブルダウン。
プレイヤーは最初の2枚のカードを見てからベットを2倍にしてもう1枚だけカードを引くことが出来る。さらに追加して引くことはできない。多くのカジノでは最初の数がいくつでもダブルダウンすることが出来るが、カジノによってはカードの合計が11,10(又は11,10,9)の場合にのみダブルダウンできるルールを採用している所もある。また、スプリット後のダブルダウンが可能かどうかも、カジノごとに差異がある。なお、ディーラーがナチュラル21となっているかの確認をプレイヤーのアクションの後に行うカジノにおいては、結果的にディーラーがナチュラル21であった場合に、スプリットやダブルダウンによって賭け増したベット分をプレイヤーの負けとするか、無勝負として元返しとするかについてはカジノごとに細かなルールの相違がある。
そして組まれた役は………ッ!
「6と6と6、ゾロ目で不吉だな」
「ぜーはー、ぜーはッ!私は死にませぇん!」
デューラーは最初五以下だった、そして引いたのはQの12!
金城が促した。
「ディーラーは、自分の手が17以上になるまでカードを引かなければならず、17以上になったら、その後は追加のカードを引くことはできない、17以上だぞ?」
「…………嫌だ!17以下も……17以上も……17は含まれてる、このままいっても…………死ッ!?」
「そう、お前の引きが命運をかける」
「うおおおおおおおおおおっ!べびゃ」
引いたカードは数字の『6』であった。
「俺の勝利だ、その6の数字は俺にとっては幸運を契約した勝利の女神だがお前にとっては破滅を呼んだ悪魔だ」