「んあっ...」
ヴィンが起きた。
彼が眠って数時間、もう日が傾いていた。
「あれ?何でこんな時間まで寝てたんだっ...ふぅあ!♡」
ルネが机に置いていた書置きを見て何故こんな時間まで寝ていたのかを思い出し羞恥で顔が真っ赤になるヴィン。ルネに自ら体を差し出したこと、自分のもだえる姿を見られたこと、そして大好きと言ったことそのすべてが恥ずかしかった。
「うおおお!何だあれええええ!!恥ずかしいいいいい!!!」
顔を真っ赤にしながら転げまわるヴィン。
そのまま何分かして漸く恥ずかしさが収まったようだ。
「うん、あれはちょっと心が不安定だっただけだから!ノーカン、ノーカンだよ!」
収まっていないようだ。
何はともあれ今はザーメンで汚れた服をどうにかすることにした。
時間が経ったためザーメンが乾き服がガサガサで気持ち悪いのでとりあえず脱いだ。
「これ落ちるかなぁ...取り敢えず体洗おう」
ザーメンだらけの服を見てそう呟く。ヴィンは服をあまり持たないため汚れた服以外には2着しか服がない。しかもそのうち1着は寝間着である。汚れが落ちるか分からないため憂鬱になりながらも体を洗うことにした。
この世界にはお風呂のようにあったかいお湯が出る設備は街の様な人口の多い場所にしかない。魔力を利用した回路を使ってお湯を作っているらしいがそんな大層なものこの村にはない。村の中を通っている川の水を汲んで自分の家の水溜めに入れて置きそれを飲み水などの生活用水にしている。ヴィンはその水を使って体を洗った。
「うっ、なんかヌメヌメする...」
体に着いた精液を洗い落とすがヌメヌメしており気持ち悪いとヴィンは思った。
(思えば転生したのにチ○ポで犯されて喜ぶって...なんか考えると悲しくなるから止めよう)
転生前は女の子とイチャイチャするはずだったのに転生後はふたなりに犯されてしかいないことを思い出し悲しくなるヴィン。しかし考えてもどうしようもないので汚れた服を洗うことにする。
「うわぁ...これ落ちるのかなぁ」
そういって服を洗い出す。服も体に付いていた精液と同じく水に濡れるとヌメヌメしており気持ち悪い。しかし数少ない服なのでヌメヌメが落ちるまでしっかり洗った。そしてズボンや手袋、ブーツに下着などすべて洗い終えるときには火が落ちてきていた。
「...ふぅ、結構かかったな。日が陰っているけど干しておくか」
服を干し竿にかけていく。その時に手袋がルーに乱暴に使われ縫い目がほつれていることに気づいた。
「これどうしよう。捨てるのももったいないしなぁ...」
そう思い取り敢えずそのまま一緒に干すことにした。
そうしてやることを終えたヴィンは自分が素っ裸のまま洗濯していたことに気づき恥ずかしさでまた転がりそうになるが多分誰にも見られてないだろうと思い、何とか耐えた。
チリン♪チリン♪
そんなことをしていると玄関の扉が開いたようだ。
誰が来たんだろう、ルネかなと思い玄関に向かうヴィン。
するとそこにはルネがいた、が彼女は大量の荷物を持っていた。
「ル、ルネ?どうしたのその荷物?」
「あたしも此処に住むから」
ヴィンの質問にルネはあっけらかんと答えた。
そして大量の荷物を持ったまま家に入ってきた。
「...え?一緒に住むの?」
「因みにあんたの親からは許可もらってるわよ」
そういって家の空いている部屋へ入って行った。
ヴィンの親は両親とも共働きのため家に帰ってくることはまず無い。仕事場の近くにも家を借りてそちらで暮らしているためヴィンの住んでいる村にはほとんど帰ってこない。ただ定期的にお金と元気にしているかの手紙が届く。両親とも研究者のため忙しいのを理解しているヴィンは少し寂しいが不満はそれだけだった。
ヴィンは急すぎて理解が追い付かずポカンとしていたが意味を理解すると
「ええ!?ルネが一緒に住むの!?」
と叫んだ。
するとルネが部屋から出てきてヴィンに詰め寄ってきた。
「何よ、あたしと住むのは嫌なの?」
「いや、嫌ってわけじゃないんだけど急じゃない?」
「大丈夫よ、昨日あんなに激しくシたじゃない」
「えっ?激しくシたらいいの?」
まさかの展開についていけないヴィン。
ヴィンが呆然としていると
「これから毎晩一緒だからたくさん愛してあげる♡」
「...ッ♡」
と耳元でルネに言われお尻がキュンキュンした。
体は彼女の言葉に素直なようだ。
あんたも手伝いなさいとルネに言われ彼女の持ち物を二人で整理した。
彼女が持ってきていたのは服に武器や鎧などの装備、そのほかには本や置物などを持ってきていた。
「まだ他にもあるけど今日はとりあえずこれだけね」
「他って?」
「まだ服や装備は家にあるのよ。けど一日では無理だから取り敢えず持てる分だけ持ってきたの」
彼女にそう言われヴィンは驚いた。
自分は服なんて3着しか持ってないのに彼女はまだ持っているという。
「そ、そんなにあるんだ」
「...?あたりまえでしょう?」
「...そうなの?」
「...まさかあんた1着しか持ってないとかいわないでしょうね?」
「いやいや、さすがに3着は持ってるよ!」
「...え?」
「ど、どうしたの?」
「はぁ、まさかあんたがここまで服に無頓着だったとは...」
「え?でも僕は3着でどうにかなってたし...」
呆れて何も言えないといった様子のルネ。
それに対して自分の言い分を言うヴィン。
「明日空いてる?」
「うん、特に予定はないよ」
「なら明日はあんたの服を買いに行くわよ」
「えっ、いやイイよ」
「 い く わ よ 」
「はい」
ルネに押されて返事をするヴィン。実に尻にひかれている。
「服の代金はあたしが持つから」
「いや、流石に悪いよ」
「あんたにそんな財力あんの?」
「うっ...ないです」
「素直でよろしい、なら明日街に行くわよ」
「街まで行くの?」
この村にも服屋はあるにはあるが品ぞろえが少ない。
そのためヴィンを着せ替え人形にしたいルネは街の服屋に行くことにした。
街へはそれほど離れておらず徒歩でしばらく歩けば着く距離だ。
「ええ、街の方がいろんな服があるからね」
「ふ~ん、まあ僕はよくわかんないしルネに任せるよ」
そんなことを言ったのでヴィンが着せ替え人形になることは決まった。
「明日が楽しみだなぁ」
「そう?」
すでに気分が上がっているルネ。そんな彼女を見て何故そんなに楽しみなのか分からないヴィン。はたして彼は着せ替え人形を回避できるのだろうか?
本当は服を買うところまで行ってHまでもって行きたかったです。
次回がんばります。