「ちゅっ、んむっ♡ じゅるるるるっ♡♡」
寧々の顔の前にわざとらしく舌を出してちろちろと挑発してみると、寧々は発情期も斯くやといった様子でその舌目掛けて顔を近づけてきて、そのまま舌を私の口に捻じ込む様にしてディープキスを敢行してきた。
いつもより三割増しで激しい攻勢に若干驚きつつも、私は寧々の舌まで猫化していなくて助かったと思っている自分がいるのを呑気に認識している。猫の舌はザラザラしているのだ。
「ぷはぁっ……はーっ……はぁっ……♡」
熱烈なキスの後に早めの息継ぎをするために離れて寧々と至近で見つめ合うと、寧々の瞳孔が若干猫のそれと似通ったものになっているのに気が付いた。なるほど、そういったところまで猫化するのか。
そういえば、相馬さんの獣人態はそんなことは無かったような気がするが、魔力による変化なのである程度の調整ができるということなのだろうか。その辺りはまた彼女と会う時にでも聞いてみるとしよう。
まあ、今後も寧々が猫化できるならばの話ではあるが。
「むっ……あむっ……ぢゅるるるっ♡♡ くちゅっ、ぬちゅっ♡ ちゅぷっ、れろっ……♡」
行為の最中に考え事をしていたのを見透かしてか、寧々は掴んでいた私の両肩に爪を立てながら先程よりも更に激しいキスをお見舞いしてきた。思考が寧々から逸れていたのは事実なので、私は肩に発生する痛覚を甘んじて受け入れつつ、寧々の舌と絡み合わせる様にして自身の舌を動かしていく。
「んみゃっ♡ にゃぁぁぁっ♡♡」
寧々との行為に集中するべく私は彼女の腰に腕を回して抱き寄せると、寧々は熱中していたキスを突然中断して、身動ぎしながら切なそうな声を上げた。それが発情期の猫を想起させるような声だなと思ったところで、そういえば、猫は尻尾の付け根辺りに神経が集中している場所があるということを私は思い出す。有り体に言えば性感帯のことだ。
「にゃっ、にゃぁんっ♡♡ フーッ、フーーッ♡」
物は試しと、寧々の尻尾を掠めながら中指と薬指の腹を軽く押し付ける様に手を円運動させていると、効果は覿面だったようで、寧々はお尻を突き出す様にビクンと身体を跳ねさせながら求愛するような嬌声を上げた。
上半身は刺激を求めるためにおっぱいを私の胸板に擦り付けてきていて、それによって間近に迫る寧々は鼻息荒く
「あみゃとくんっっ♡♡ そこ、おかしくにゃっちゃいまひゅぅ……っ♡」
新たに生まれた性感帯を継続して弄られ続けた寧々は、未知の快楽に悩まし気に腰を振りながら甘える様な媚びる様な声を上げ続けている。薄っすらと目元に浮かんだ涙がその余裕の無い表情を艶めかしく彩っていて、それを目の当たりにした私は思わず生唾を嚥下した。
「いにゃぁぁっ♡♡ それっ、それらめぇぇっ♡♡♡」
そうして、寧々のいつもとは違う痴態を見て調子付いた私は、指を擦り付ける動きからギターのタッピングの様なものに変えて、寧々に与える刺激を変質させる。そして、どうやらそれが一番効果があったようで、寧々は一際大きく鳴きながら身体を仰け反らせて軽い絶頂に達した。
「そんなに気持ち良かった?」
「らめっ♡ イくっ、イぐぅっ♡♡」
それを見た私はニヤリと意地の悪い笑みを浮かべて、指先で寧々のしっぽの付け根を叩くペースを徐々に速めていきながら、彼女を深みに堕としていくように攻め手を増していく。強まる攻勢に晒された寧々は声色からだんだんと余裕を失っていき、へにゃへにゃと私の身体に崩れ落ちながら私の腕の中でビクビクと痙攣を続けた。
「ねもとっ、とんとんすりゅのっ♡ こんなの、初めてでぇっ♡ クるっ、クるクるクるクりゅぅぅっっ♡♡♡♡」
決して逃げられない様に、私はしっかりと寧々を抱きすくめながら彼女の白雪の如き尾の根元を指先で刺激していると、寧々はとうとう大きく背中を弓形にしならせて本格的な絶頂に達する。
いつもは何ともない場所だけを攻められていたせいか半ば呆然とした様子ではあるが、しっかりとイってはいるようで、その瞳は完全に快楽で混ぜ返されて蕩け切っていた。
「ひんっ♡ あたみゃ、なでられりゅのぉぉっ♡♡ らめぇっ♡ わかんなひのにぃっ、きもひよひゅぎて……ぇぇっ♡♡」
未知に犯されて放心している寧々の頭を撫でてあげると、再び彼女はいつもと異なる快楽に襲われて、私の腕の中で身を捩りながら嬌声を零していく。
それは寧々の部屋に来た時のそれとは様子が違っていて、性感を引き出された状態で撫でられると、頭さえも性感帯となってしまっているように思えた。つまり、猫が気持ち良く感じるポイントが総て性感帯になっているということか。
「ひにゃぁっ♡♡ あみゃとくんっ♡ いっぱい、いじりゅのりゃめぇぇぇっっ♡♡♡」
その検証という訳では無いが、私は頭を撫でるのを続けながら、寧々の背中に回していたもう片方の手を寧々の顎を擽るために持っていくと、彼女は蕩けていた呂律を更に蕩かしていって、求愛する様な声を私に向ける。
代償が発動していなければ、寧々は喘ぎ声を我慢する傾向にあるのだが、今の彼女はそうしようという意思をまるで感じられず、事実として、寧々は発情期の猫の様に私の愛を求めて鳴き続けていた。思考の侵食はそういう所にまで及んでいると考えるべきか。
「まだえっちな所は触ってないのに、寧々はいやらしいね」
「さわってまひゅっ♡ あみゃとくんがっ、しっぽのねもと、さわってからおかひくてっ♡♡」
それはさておき、手を緩めることなく寧々を愛撫しながらそう問いかけると、寧々は桃色の吐息を零して反論してくる。そう言われると確かに触っていたことになるが、敢えてそれを訂正する真似はしない。
「撫でられるだけで満足しちゃう?」
「いにゃぁっ♡ もっとえっちなところもっ、んぅぅっ♡ しゃわってくらしゃい、ぃぃっ♡♡」
愛撫だけでビクンビクンと身体を痙攣させ続ける寧々に意地悪く言葉をかけると、寧々は息を荒げながらはしたなくおねだりをしてくる。そこにいつもは見え隠れしている羞恥の色は見られなかった。
「何処をどうして欲しい? ちゃんと言えたらいっぱい弄ってあげるよ?」
「わ、わらひのおまんこっ♡ あみゃとくんのゆびで、あっ、はぁんんっ♡♡ いっぱい、ぬぽぬぽしてくらひゃい、ぃぃんっ♡♡♡」
そのいつもとは大きく違う寧々の様相を見て、私は試しにそこで寧々の要求を呑まずに更に問いを重ねると、寧々は絶頂しながらも食い気味に上擦った声で叫ぶ様に言葉を紡ぐ。それを聞いた私は小さく笑みを浮かべてから、力の抜けた寧々の肢体へと手を伸ばしていった。
「イっ♡♡ ひぃっ♡ あ、あぁぁっ、あぁぁああぁぁぁあぁぁぁぁっっっ♡♡♡♡」
「いっぱいえっちな声が出てるね……。これが好きなのかい?」
「すきっ♡ しゅきぃぃっ♡♡」
頭を撫でる手はそのままに、寧々の下半身に伸ばした手をするりと下着に滑り込ませる様に動かして、私が寧々の蜜壺をちゅこちゅこと水音を立てながら弄り始めると、寧々は二種の快楽を同時に受けたせいで喉奥から絞り出す様な嬌声を上げて再びエクスタシーに達したようだ。目を見開いて、その身を間断なく駆け巡る快楽に預ける様は、やはりいつもよりも何処か動物的であった。
「んむぅっ!? んちゅっ、ちゅるるる……っ♡ じゅるっ、くちゅっ……♡♡」
そこに追い打ちをかける様なディープキス。私は少しも攻勢を緩めることなく寧々の唇を奪い去ると、寧々は快楽で意識を朦朧とさせながらも、更に快楽を貪るために無我夢中でその可愛らしい舌を動かし続ける。その必死さはむふーっと吹き付けられる彼女の鼻息が如実に表していて、そこからもう完全に理性のタガが外れてしまったことが窺えた。
「んふっ、ちゅっ……れろっ、くちゅるっ♡ はぁっ、あっ、んんんんんぅぅぅっっ♡♡♡♡ ……はむっ、ちゅぷっ……ぢゅるるっ♡♡ んぇぅっ、しゅきぃっ……♡ んふーっ♡ くちゅっ、んぷっ……♡ はぁっ、あみゃとくん……っ♡♡」
二つの水音が齎す
そして、彼女の端々から漏れる嬌声と愛の言葉が、部屋の気温を更に熱くしていく。
「ぷはぁ……っ、はぁ、はぁぁっ……♡ んっ、ひぅっ……♡」
体感五分ほどの口吸いを経てから一旦寧々から唇を離すと、寧々は甘え媚びる様な瞳をこちらに向けたまま、私の胸板に頭を預けてきた。その瞳に宿る意思はまだまだこの密会を続けていたいというものを強く感じるが、今の寧々はキスを始める前と比べると、三所攻めで何度もイかされたせいで既に声を出すのも難しい程くたくたになっているようだ。
今回は代償によるブーストもないので、いつもの様な一方的な攻勢に晒されるのは少々キツかっただろうかと、少しばかり遅い反省の念が私の頭を過ぎっていくが、それも今更である。
「あっ、ひっ……♡ あ゛ぁっ……♡♡ はぁぁぁ……っ♡ あぅぅ……♡」
しかし、止め時が分からないので私は指で寧々の
「今日はもう止める?」
「ん……っ♡ はぅぅっ♡♡ あっ、イにゃぁぁ……っっ♡♡♡」
その表情が体力的な意味で少しばかり辛そうなものを見せ始めていたので、私は寧々に短く問いかけると、寧々は小さく一度だけ頷いて私への返答としたようだ。
それを目視してから、私はゆっくりと二本の指を寧々から抜き去るが、その際に寧々の陰核を愛液でどろどろになった指で撫でる様に擦ってしまい、その衝撃で寧々は仰け反りながらお漏らしをする様に潮を吹いてしまった。
「いにゃぁ……みにゃい、で……んっ、んんんっ、んーっっ♡♡」
多少羞恥心が戻ってきたのか、寧々は意思に反して天井に突き上げる様にビクビクと痙攣する下半身を見ないでと懇願してくる。だが、私の視線は寧々の痴態に釘付けで、とろとろと零れていく愛液がスカートを汚していく一部始終を余さずその瞳で捉えるのであった。
「うにゃぅ……みにゃいでって、いったのにぃ……」
願いが聞き届けられなかった寧々は目の端に涙を溜めながら、ぐったりとした身体を私に押し付ける様にして抗議の声を上げ始める。口調が若干猫のままなのでとても可愛い。
「イジワルすると、あみゃとくんでもおこですよっ」
「ふふっ、ごめんごめん」
「もうっ、わたしはほんきで、ふにゃぁぁ……っ♡」
ぷんすこと怒り始める寧々の頭を一撫でしてあげると、彼女の逆八の字になっていた眉も正常の位置に戻っていって、力の抜けた声を零し始めた。それにしても気持ちの良さそうな声である。
「とりあえずいっぱい汚れちゃったし、お風呂入ろっか」
「ん……」
一頻り撫でてから寧々にそう提案すると、寧々は小さい返事と共に尻尾を振って反応を返してくる。彼女の真っ赤になったお顔には拗ねた表情が張り付けられているので、しっかりご機嫌も取らねば。
そうして、私は子猫の様にくっついて甘えてくる寧々を抱きかかえてから、勝手知ったる寧々の家の浴室へと歩いていくのであった。首筋を甘噛みされているのはお風呂に入っている間にどうにかしようか。
今回の話を書くにあたって猫の交尾について滅茶苦茶詳しくなってしまったので、七緒さんのIF√書く時に活かしていこうと思います。
それと全く関係ないんですけど、春頃に七緒さんのお店に行ったら少し色っぽい雰囲気の七緒さんと会えたりするのでしょうか。