※この作品はR-18です。

神戯姦濫   作:水晶水

45 / 53
 昨日は寧々ちゃんの誕生日でしたね(大嘘)。


H.二人だけの後夜祭

 冷たい夜風が火照った身体から熱を奪い去っていく。それが至高の演奏の余韻に浸る私を心地よく冷やしてくれて、長い沈黙を破るように私は天に向けて大きく一つ溜息を零した。

 

「天都君」

 

 そんな風流な真似をする私に背後から声をかける女性が一人。涙でしゃくり上げる様な上擦った声だが、とても聴き慣れた、私の大好きな声だ。

 

「寧々」

 

 くるりとその場でターンをして、私は私の名を呼ぶ人に向かって腕を広げてその名を呼び返す。すると、寧々はほとんど間を置かずにぼすんと私の胸元に飛び込んできた。

 

「上手く……たくさんの想いが胸にいっぱい溢れてて上手く言葉にできないのですが、えっと……今日も素敵でした、天都君」

 

 私の背中に腕を回して寧々は泣き笑いの表情で顔を見上げてから、万感の想いを込めてそれだけ口にする。それだけで総てが伝わった。

 

「楽しい思い出になりそうかい?」

「一生忘れられない素敵な思い出に」

 

 そして、心の底からの笑顔を浮かべる寧々の頭を撫でながら、私は一つの問いを彼女に投げかけると、今度は寧々が満面の笑みを浮かべてそう断言する。そうだとしたら、私もこの上なく嬉しい。

 

「涙が止まったら、皆の所に戻ろうか」

「はいっ」

 

 アンコール回避のためと、寧々と二人で語らうために抜け出してはきたものの、まだパーティーも途中だ。

 なので、笑顔を向ける寧々の目元に指先を走らせて彼女の綺麗な涙を拭ってから、私も同じ様に笑顔を浮かべて寧々にそう促すと、愛しの人はそれに元気良く返事をしてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えへへ……」

 

 あれからパーティーに戻った私たちは、私のもう一つの姿である天音のことに関する追求をのらりくらりと躱して過ごし、解散後に寧々の家へと来ていた。私の家でないのは単なる気分だ。

 今は学生の服のまま、制服が皺になるのも気にせずに甘えてくる寧々を抱っこしながら余暇を過ごしている所である。

 

「今日は一段と甘えん坊だねぇ」

「えへー」

 

 甘えてくる寧々の頭をくしゃくしゃと撫でながら鼻と鼻が突き合う様な距離で会話を交わすと、寧々はへにょりと更に表情を崩して嬉しさをこれでもかと表現する。尻尾が生えていたら、きっとピンと真っすぐに立っていることだろう。

 

「ん……っ」

 

 五分ほど頭を撫でながら可愛がっていると、今度は目を閉じて無言のキスの要求をしてくる寧々。そんな愛おしい姫君の情熱的な想いを拒むことなく、私は間髪置かずに彼女の頭に影を重ねた。

 

「ん、ちゅ……あ……も、もっと、もっとくださいっ」

 

 ソフトなキスを交わして舌を入れられる前に口を離すと、寧々は眉尻を下げて切なそうな声を上げる。離れていく私の顔に追い縋る様に追従してきて、前のめりになりながら寧々は再び私の唇を甘い吐息が零れる口で捉えた。

 

「あま、と、くん、む……っ♡ ちゅっ♡ じゅるるるっ♡」

 

 元々逃げるつもりは無いのですぐに追いつかれて、寧々は私をソファーに押し倒して馬乗りになりながら、私の口腔内に舌を捻じ込み始める。その柔らかな攻勢を楽しみつつ、私も寧々の期待に応えるべくわざとらしく舌と舌とを絡み合わせる様にして、幸福感を増し増しにしていくキスを楽しんだ。

 

「ぷはっ……!」

 

 貪る様なキスを交わして、酸欠で苦しくなり始める頃にどちらからともなく息継ぎのために口を離すと、唾液製の透明の橋が二人の間を繋いで、下になっている私の顔にぽたりと零れる。しかし、私はそれを拭うことなく、明かりを遮って影になった寧々の双眸から送られる熱視線を真っ向から受け止めて────

 

「……する?」

 

 それだけ短く問いかけた。当然、寧々はこれを小さく頷くことで了承し、私を逃がさないために押さえつけていた腕から力を抜いて、ほんの少しだけ私から距離を取った。

 

「いっぱい、気持ち良くしてくださいね?」

「分かってるよ。さ、寝室に行こうか」

 

 耳朶を擽る様な声で行われる寧々のオネダリに私はにこやかに応答すると、彼女は嬉しそうに微笑みを浮かべた後に、己の腕と脚を私の身体に絡ませてくる。このまま運んでくれということなのだろう。実に可愛らしい甘え方だ。

 というわけで、私は寧々への愛おしさを微塵も隠さずに彼女のお尻を鷲掴みにすることで支えにすると、ビクンと肢体を反応させる寧々を抱きかかえて、そのまま寝室へと移動を始めた。

 

「寧々、ベッドの上に降ろ……す……?」

「天都君?」

 

 そうして、あっという間に寝室まで辿り着くと、私は早速行為に及ぶために寧々をベッドに降ろそうとしたのだが、予想だにしていなかった物が視界に飛び込んできて、私は思わず寧々を降ろすために動かしていた身体を硬直させることとなる。

 

「どうかし……て……」

 

 それを不審に思った寧々も、何事かと私の視線の先にある物を見るために抱き着いたまま後ろを振り返り、彼女もまた私と同様にその動きをビシリと硬直させた。

 ベッドの上に無造作に転がっていたのはピンク色の可愛い小物たち。誤解を恐れずに言うと、二つのローターと一本のディルドーである。仕舞い忘れたのだろうか。

 

「ちがっ、これ、違いますっ、違うんです!!」

 

 この道具たちの持ち主たる寧々も望外の出来事であったのか、数瞬フリーズした後にそんな言葉を大慌てで捲し立て始めた。弁明のために真っ直ぐ向けられた寧々の顔は、これ以上ないぐらいに赤く染まっている。

 

「寧々のじゃないの?」

「い、いえ、その、私のではあるのですが、決して今朝使ってそのまま……あががががががが」

 

 意地悪く、抱きかかえ続ける寧々の耳元でそう尋ねてみると、寧々は焦った口調のまま早口で総てを自分の口から打ち明けていった。何一つ誤魔化せていない。

 そして、何時かの様に、全部自分で暴露してしまった事に気が付いた寧々は壊れた機械のようにガクガクと震え出してしまった。

 

「寧々」

「は、はひ……っ」

 

 この世の終わりかの様な表情をする寧々に再度呼びかけると、今にも消え入りそうな声で言葉が返って来る。ローター一つでは満足できなくなっていると、本人の口から聞かされたことはあったが、流石に三つ同時使用の事実をこんな形で知られるのは精神的にアレであったか。

 

「こ、これは、あの……じ、事前にお、おお、オナニーしておけば、代償の発動をある程度抑えることができて……」

 

 黙って考え事をする私をどう受け取ったのか、寧々は震える声でそんな事を口にし始める。その声には不安の色が濃く滲んでいた。

 

「どんな寧々も好きだから、何も怖がらなくて大丈夫だよ」

「天都君……」

 

 当然、そんな寧々を放置するなどという選択肢があるはずもなく、私は彼女を抱きしめる力を強くして、頭を撫でながら寧々に優しくそう囁く。返ってくる腕の力も強くなるが、同時に彼女の元気も戻ってきたようだ。

 

「ところで、三つも使ってどんな激しいオナニーしてたの?」

「ひゃあぁぁぁぁぁ!!? 聞くんですか!? この雰囲気で聞いちゃうんですか?!」

 

 落ち込んでいたようではあるが、それはそれということで、私は寧々にどれほどテクニカルなプレイをしていたのかを尋ねると、完全に水に流せると思い込んでいた寧々は悲鳴を上げて私の肩に手を突っ張る様にしてほんの少しだけ距離を取った。見えるようになった瞳には強い困惑の色が見受けられる。

 

「だって、気になるじゃない? 腕は二本なのにどうやって三つも使うのかとか」

「あ、あうあう……」

 

 続く追求の言葉にタジタジになったのか、寧々は茹蛸の様に顔を真っ赤にさせて言葉になってない声を漏らした。慌ててポンコツになる寧々はやはり可愛い。

 

「え、えっと、その、あの……」

 

 そんな風に恋人の可愛らしい様子を見守っていると、次第に寧々は俯かせていた顔から視線をちらちらとこちらに向けて飛ばし始める。相変わらず頬どころか首まで朱が差していて、今にも沸騰しそうであるが。

 

「そん、なに……そんなに天都君が気になるのでしたら……み、見ますか……? わ、わた、私の、オナニー……♡」

 

 そして、意を決した様子の寧々はそんな爆弾を投下するのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私の、え、えっちなオナニー……ちゃんと、見ていてくださいね……?」

 

 あれからあっという間に裸に剥かれた寧々は、私の身体を背もたれにするようにして身を預けてきて、振り返って私の顔を見ながらそんな言葉を口にする。その表情には羞恥、緊張、喜悦など、様々な感情を窺うことができた。

 

「最初から最後までちゃんと見てるね」

 

 そんな寧々に私は了承の意を伝えて、彼女を後ろから抱きしめる力を強くすると、寧々は一度小さく笑ってから傍らに置いてあるローターへと手を伸ばす。

 

「ふっ……あっ……んん……」

 

 まずは一つ、慎重な手つきで起動させたそれをブラジャーを捲り上げることで露になった乳首に宛がうと、寧々は僅かに身を捩りながら小さく嬌声を漏らし始めた。静謐な室内に振動音が木霊する。

 

「ん、うぅん……♡」

 

 寧々は乳頭を刺激する道具はそのままに、空いたもう片方の手で自身の乳房をゆっくりと揉みしだき始めた。五指をしっかりと柔らかい胸に沈みこませていって甘い音を奏でる様は酷く色っぽい。

 

「はぁ……はぁぁ……っ♡」

「寧々」

「は、いぃ……っ」

 

 機械の音と嬌声のハーモニーが奏でられる中、私は耳元で寧々に呼びかけた。寧々はそれにか細い声で反応を示してくる。声色から判断するに、流石にまだ余裕がありそうだ。

 

「いつも、こんな風にオナニーしてるの?」

「っ!」

 

 そんな彼女へ私は問いを投げかける。それは何となく、居心地が悪そうな本調子でない様な雰囲気を寧々から感じ取っての問いであった。

 まあ、普通自慰行為は人に見られながらやるものではないし、それ故の違和感であったかもしれないが、寧々のハッとした様子から察するに、やはりいつもと比べると勝手の違うものだったらしい。

 

「い、いえ……はぁ……♡ い、いつもは、天都君の、録音した声を聴きながら、あぁぁっ♡ お、オナニー、して、まひゅっ♡」

 

 そして、少し戸惑いながら寧々が返した答えは普段との環境の違いを説明するものであった。嬌声混じりの解説に私はほんの少しだけ驚き、喜悦の感情が胸を満たしていく。

 なるほど、そんなに私の声が好きなら、寧々のオナニーをサポートしていくことにしよう。

 

「じゃあさ、私の生声、いっぱい聴かせてあげようか?」

「はひ、ぃっ♡ いっぱい、いっぱいっ、天都君の声、聴かせてくださいぃ……っ♡」

 

 普段どんな音声を聴いて自分を慰めていたのかは分からないが、性感を促すような言葉を紡いでいけばいいだろう。特大の愛を以て、寧々の性欲を爆発させてやるとするか。

 

「ふぅぅ……」

「ひゃんっ♡」

 

 手始めに、声ではなく細い息を寧々の耳に吹きかける。淫語が来ると身構えていた寧々は、物理的な温かい感触に、高い声を漏らしてビクリと身体を反応させた。

 

「息を吹きかけただけだよ? ふふ、寧々は淫乱だね」

「んんんぅぅっ♡」

 

 布石を打ち、そこにかかった寧々を、私は容赦なく言葉で甘く絡め取る。擽るような声色で紡がれたそれを、寧々は身を震わせながら享受したようだ。

 

「おや、乳首もさっきより勃起してるね? 淫乱って言われて興奮したかい?」

「ふ、ひぐっ……♡」

 

 連携するような私の攻め句に、寧々はより一層身体の熱を漲らせて、その身を快楽に染めるために手を動かす。当てているだけだったローターも、今は自身の乳首に押し当てるように使っていた。

 

「おまんこもひくひくしてきたね……。欲しい欲しいってオネダリしてるみたいだ」

「あま、とくん、ぅぅっ♡♡」

 

 本当は下着があるので見えていないけれど、愛液でびしょびしょになった下着の向こうにある秘密の花園について、敢えていやらしく感じるように指摘すると、寧々は甘い声を口の端から漏らしながら身体を僅かに捩り始める。

 

「はぁ、はぁぁ……っ♡ 天都君、天都君っ♡」

 

 自身を抱きしめる私か、それとも妄想の中の私かは分からないが、寧々は私の名を呼びながら、二つ目のローターに手を伸ばした。

 震える手つきで何度か失敗しながらもそれを起動させると、寧々は逸る気持ちを抑えきれない様子でもう片方の乳頭へ、つまり、二つのローターで乳首攻めを始める。

 

「自分のおっぱい虐めるのが好きなんだね。今度からは私も寧々のおっぱいいっぱい虐めようか?」

「はっ、あ、ぁぁぁぁっ♡♡ ひっ、あ、は、はひぃ……っ♡ あま、天都君に、いっぱい、いじめて、欲しい、れひゅっ♡♡」

 

 寧々自身が意識してかは分からないが、振動の周波数が異なり、左右で異なる刺激を生み出すローターの攻勢に、寧々は私の言葉にオネダリをしながら嬌声を上げた。下半身もくねくねと快楽から逃げるように動き始めていて、愛液は下着を乗り越えて太ももさえも濡らしているようだ。

 

「天都君、もっと……っ♡ あまと、くぅぅんっ♡♡」

「うん、愛してるよ、寧々。もっとたくさんえっちな声聞かせて?」

「ひぅっ♡」

 

 抱きしめる私への催促をしてくる寧々に、私は耳元で愛の言葉を囁いていく。それだけで腰が跳ねて、絶頂に確実に近づいていく寧々がいやらしくて、愛おしい。

 

「あ、まとく、んんっ♡ ひ、あ、ぃぃうぅっ♡♡ 乳首、はぁっ♡ 抑え、てて、くらひゃいぃっ♡♡」

「ん? こうかい?」

 

 何度か大きく寧々の肢体が跳ねる中、寧々は私に語りかけて、ローターを私に抑えるようお願いしてきた。それを問い返しながらお腹に回していた腕を解いて受け取ると、寧々は何度も頷きながらフリーになった両手を最後の一つの道具に伸ばしていく。

 

「はぁ、あぁっ♡」

 

 激しく呼吸を乱して寧々がそれを駆動させると、一般的なイチモツ程のサイズ感のそれは、うねうねとその刀身を暴れさせ始めた。なるほど、どうやらそれは内側から刺激して快楽を女体に与える代物らしい。

 そうこう考えているうちに、私の指とローターでふにふにと乳首を攻められ続けている寧々は、その可愛らしく、然れど厳つさも感じられるブツを、下着を履いたまま挿入し始めた。

 

「あ、あぁぁ、ぁぁあぁっっっ♡♡♡」

 

 膣壁を抉りながら奥へと進むそれで絶頂に達して、なおも寧々はそれを最奥へと挿入していく。ガクガクと痙攣する腰を無視して快楽を貪ろうとする様は、高校生と言うには少し妖艶過ぎた。

 そして、蜜壷の奥までしっかり玩具を咥え込ませると、寧々は覚束無い手つきで下着に手を移し、陰唇に蓋をするように、つまり、挿入のためにズラしていたショーツを元の位置に戻していく。なるほど、下着でディルドーが固定することで、三つの道具を同時に使っていたというわけか。

 

「う、あぁぁっ♡ ひんっ、んぅぅぅっ♡♡」

 

 私の手からローターを返してもらった寧々は、背中を仰け反らせて強く私に身体を押し付けてくる。その身には相当な快楽が襲っているはずで、確かにこれは普通のオナニーとは言えない様相だ。

 

「は、ぅくぅぅぅぅっ♡♡ はっ、は、あぁぁぁああぁぁぁぁぁぁっっ♡♡♡」

 

 ここまで来ると、流石にもう寧々に私の声を聴く余裕は無くなっているだろう。なので、私はただ、静かに彼女の汗ばむ肢体を強く抱き締めた。

 そして、身を貪り喰らう快楽に翻弄される寧々の腰が、一際大きく、跳ね上げられるようにビクンと反応する。

 

「あっ、ひぃっ♡ イ、くぅっ♡♡ イくイくイくイくイくぅぅうぅぅぅっっっ♡♡♡♡」

 

 一瞬の溜めから、寧々は大絶頂を果たして、盛大に潮を吹き散らした。それはディルドーがある分生まれた隙間から、下着をすり抜けて溢れ出していく。

 

「ひゃっ……♡ や、やらぁっ♡ は、恥ずかし、今朝より、いっぱいイって……っ♡」

 

 ガクガクと腰を震わせ、寧々はピューっとお漏らしするように愛液をシーツの上に零して、それを恥ずかしがりながら両手を乳房から解放した。だらりと垂れ下がる両腕は、快楽のせいで上手く力が入ってないように見える。

 

「あ、あまと、くん、ぅ……♡ あ、あの、力、入らなくて、ぇぇっ♡ でぃ、ディルドー、を……っ、抜いてくらひゃ……っ♡」

 

 絶頂の余韻に浸る暇も与えてもらえず、寧々は絶えず与えられる下半身からの快楽から解放してくれと懇願してきた。しっかりと下着で固定して咥え込んだそれは、もう力が抜けた自身ではどうにも出来ないらしい。

 

「ん、抜けばいいんだね?」

「ん、ん、ふぅぅ……っ♡」

 

 断る理由がないので、私は寧々に短くお願いの再確認をすると、寧々は小刻みに首を縦に振ってそれを肯定した。

 

「はい、じゃあずるるっ……と 」

「あ、あぁぁ、あぁぁああぁぁぁっ♡♡♡」

 

 寧々がディルドーを挿れた時と同じ様にそれをゆっくり抜き去ると、動き続けているディルドーが膣内なかの気持ち良い所を刺激しているのか、寧々は弾かれるように仰け反りながら、再び絶頂に達する。ぬるぬると愛液に塗れたブツが取り出される中、それを上塗りするように大量の愛液が溢れてきているようだ。

 

「お漏らし、気持ち良かった?」

「お、おも……!? ち、違います! これは、その、おしっこじゃなくて全部あ、愛液……で……」

 

 一旦快楽から解放されて、だらしなく力の抜けた寧々の身体を私は強く抱き寄せる。そうして彼女に囁くのは、激しい絶頂でベッドを汚した寧々への言葉攻めだ。

 悪戯心を声色に込めると、寧々は私の言葉を否定してくるが、訂正した内容もそれはそれで恥ずかしいことに気が付いて、彼女の言葉は尻すぼみに消えていく。

 

「それにしても、オナニーであんなに乱れるものなんだね」

「い、いえ、こ、ここ、こんなに激しくイくとは、私も思ってなくて……。いつもは、シーツをダメにするほどでは無いんですけど……」

 

 そこを突くように攻めを続けていくと、寧々は自身も驚いた様子で先程の痴態について話し始めた。確かに、一人の時もあれだけイっていたら、ディルドーを抜けずに無限快楽に叩き落とされているか。

 

「……じゃあ、言葉攻めされるのがそんなに良かったんだ?」

「……はいっ♡」

 

 いつもと違う点は、行為中の寧々から聞いた限りではその一点だけ。そうアタリをつけて寧々に問うてみると、蕩けた声色で肯定の言葉が返ってきた。素直な寧々はとても可愛い。

 

「寧々はドMなんだねぇ」

「ち、違いますよぅ。痛いのは嫌ですし、天都君にたくさん優しくされたいです……」

「ふふ、分かってるよ」

「もう……っ♡」

 

 意地悪な私の指摘に、寧々は頬を膨らませて抗議の声を上げる。甘くて蕩けるようなセックスが好きなのは何度も身体を重ねて分かっているので、これは軽い冗談のようなものだ。寧々もそれを分かっていたようで、呆れた声を出しつつも、頭を私に預けて甘えてくる。

 

「さて、寧々」

「はい、天都君」

「気付いてるよね?」

 

 寧々に一頻り甘えさせてから私は一度場を仕切り直した。そうして投げかけるのは、寧々への短い確認の言葉だ。何に対してかを指定していない抽象的な問いであったが、対象を分かっているようで、寧々は小さく、恥ずかしそうに首肯する。

 

「熱くて、硬くて、たくましいおちんちん……天都君のおちんちんが、びくっびくってしてて……ふふっ」

「ビクビクしてるのは寧々がずっとお尻を擦り付けてるからなんだけど」

「はぅぅ……♡」

 

 そう、あれほどの痴態を見せられて反応しないはずもなく、私はイチモツを激烈に勃起させていた。発言から判断するに無意識に、寧々が柔こいお尻を私の勃起したペニスに押し付けているせいで、臨戦態勢を越えて暴発しそうなまである。

 

「寧々はオナニーだけで満足かい?」

「うぅぅ……わ、分かってるのにそういうイジワルしないでください……」

 

 そして、煮え滾る灼熱を胸の内に抑え込んで、私は敢えて寧々にそう問いかけた。問いの真意を理解する寧々は赤い顔を更に濃くさせながら、自身のお腹にある私の手に手を重ねてくる。

 

「あ、天都君のおちんちん……私のおまんこに挿れて、ぬぽぬぽしてください……っ♡」

「うん、いっぱい気持ち良くなろうね」

 

 羞恥に染まる声色で紡がれる寧々のえっちなオネダリ。それだけで更に硬度が増していくのを感じつつ、私は寧々を強く抱擁した。やはり、女の子にオネダリしてもらうのは心が滾るようだ。

 お尻に沈んでいく怒張の感触に、寧々が息を呑んだのが鮮明に聞こえてくる。私たちの夜は、まだまだ長い。




 やはり寧々ちゃんはオナニー。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。