「んむっ!?」
「んっ、くちゅ……! じゅるるっ……!」
我慢の限界を迎えて、不意打ちで天都君の口の中に舌を捻じ込むと、彼は驚いたような声を上げますが、それぐらいで私が止まるはずもなく、無抵抗の天都君の口腔内を私の舌で蹂躙していきます。混ざり合う唾液が私の意識も混ぜっ返してどろどろに溶かしていくようです。
「んんっ……! ちゅるっ、んふっ……ちゅぷぷっ……」
そのまましばらく味わう様に舌を動かし続けていると、天都君も気を取り直して私の中に舌を入れてきます。その動きは拙い私の舌遣いよりも遥かに上手で、気を抜いたら一瞬で絶頂させられそうです。
でも、何だかそれが女性への慣れを感じさせて、私の胸にもやっとした気持ちが湧き上がってきました。
「ぷはっ……」
「はぁ、はぁっ……天都君、あの、天都君は、女性経験はあるのでしょうか……?」
「え? いや、ないけど……」
息継ぎのためにキスを中断して再度キスを始める直前、私は思わずムードを壊してしまう様な問いを天都君に投げかけますが、一度気になってしまうと深みに嵌ってしまうもので、どうしてもこれだけは確認しないと気が済みませんでした。
そして、返ってきた答えは意外にも私が初めてというものでした。言われてみると確かに彼の浮ついた話は聞いたことがありませんが、天都君はかっこよくて頭もいいですし、その上運動もできます。そんな彼が学院生活の中でも女生徒たちの間で話のタネになることは結構多かったように思えます。言うまでもなく、色恋沙汰の方面の話です。
「今まではそういうことする時間が無かったからね。自分のことができるようになったのも今年の頭ぐらいからだし」
「あ……」
うんうんと思考を巡らせていると、続く彼の言葉でハッとさせられました。そうでした、天都君は一人暮らしに加えて仕事に忙殺されていましたね。以前聞いたことですが、部活に所属していない──今はもうオカ研に所属していますが──とはいえ、仕送りをしてもらっている私とは違って、自分で生活費や学費を稼ぐ必要がある彼は放課後の大半の時間を仕事に当てていたはずです。それに天都君は、仕事で出張するとき以外は無遅刻無欠席、そして課題の提出忘れもなく、成績も入学からトップレベルを維持し続けているので、その忙しさは想像を絶するものでしょう。それこそ、恋愛のれの字も考える余裕も無いほどに。
そこまで考えて、もしかしなくても天都君は超人だった気がしてきました。
「だから、いっぱい寧々と一緒に初めてを経験していこうね」
「っ! そ、そんな風に言われたら、疑ってしまった私が恥ずかしいじゃないですか……」
柔らかい笑顔の花を咲かせて私に甘い言葉を囁く天都君に、思わず恥ずかしさを隠すために私は彼の胸板に顔を沈めます。こんなことを言われて嬉しくないわけがなく、疑ってしまった自分が心底恥ずかしくなりました。
そもそも、天都君の女性遍歴を咎める権利は私にはありません。
「ひゃあっ!? あ、あまとくん、な、にを……っ!」
「お尻を揉んでいます」
「そ、それは分かっ、んんんっ!」
恥ずかしさを誤魔化すためにうーうーと唸りながら頭を天都君に擦り付けていると、今度は彼の攻勢から再開しました。彼の大きな手が私のお尻を鷲掴みにして、しかし、痛くないようにぐにぐにと何度も揉んできます。
いきなりのことに少し動揺してしまいましたが、想い人にこうされるのは嫌ではなく、寧ろぐつぐつと煮えたぎる私の劣情を更に煮立たせていきます。
「寧々の肌はすべすべしてるね」
「あんっ、だ、だめぇっ……!」
力が抜けて抵抗できないでいると、天都君の手は私のお尻を撫でながら太ももへと移動していき、揉む動きから優しく愛撫するような手つきへと変化しました。触られた箇所からビリビリと脳を刺激するような快楽信号が発せられて、身体の方もその快楽を享受するようにビクビクと痙攣し始めます。
「ふふ、いっぱい期待してくれてた?」
「は、いぃぃ……! 天都君の、はぁ、かっこいいところ……んっ、見せられた、時からずっと……!」
仰け反る背中を片手で抑えて逃げられないようにしながら、天都君は私のスカートの中にもう一方の手をするりと侵入させました。嬉しそうに笑いながら、彼は私の愛液まみれの内股を撫で回して、愛液を私の太ももに塗り込んでいきます。それがまるで媚薬のように反応して、だんだんと身体が熱くなっていくような気がしました。
「んんん────ッ!!」
そして、天都君の手が、今も愛液を分泌し続ける私の蜜壺に下着越しに触れた瞬間、私は大きく背中を仰け反らせて絶頂を迎えました。それによってドロリと劣情が秘裂の奥から溢れ出してきて、それが天都君の指を濡らしていくのが見えずとも分かりました。
「どうする? まだ続ける?」
「はぁ、はぁ……は、はぃ……お、奥まで掻き回してください……」
ほんのりと嗜虐性を秘めた微笑みを浮かべた天都君の問いに、私は迷わず続けるようにと懇願します。まだ身体の疼きはちっとも治まってくれず、心も身体も天都君を求め続けています。
「じゃあ、弄りやすいようにあっち向こっか」
「ん……」
更なる快楽を味わうため、私は天都君の指示通りに彼に背中を預けるような姿勢に身体を動かしました。この体勢ではこの行為中は何の抵抗も出来ませんが、自分でするよりも何倍も何十倍も気持ちの良いこの状況を拒む理由などそもそもあるはずがありません。
「凄い濡れてるね……」
「んっ、んんんんっ! あっ、うぅぅっ……!」
下着をずらされて、ぬるりと私の膣内に天都君の指が二本侵入してきて、我慢出来ない喘ぎ声が口の端から漏れ、あまりの快楽にその発生源である下腹部が熱く鳴動し続けます。
腰もすっかり引けてお尻が天都君の下半身に押し付けられて、すっかり硬くなった彼のおちんちんに密着すると、天都君も興奮してくれていることが分かって、更に身体を駆け巡る快感が加速しました。
「あぁぁぁぁぁっ、イっ、らめぇっ……!」
何度も指を出し入れされてくちゅくちゅと淫猥な水音をかき鳴らされて、それがハッキリと耳に聞こえることで、何だか頭の中まで犯されているような気分になってきて、私は早くも二回目の絶頂を迎えそうになります。
下半身だけでなく全身が弛緩し始めて、だらしなく開いた口から涎が零れていきますが、それを恥ずかしいと思う余裕すら無くなって、私はただ快楽の荒波に呑まれるしかありません。
「あっ、あっ、あっ、あっ! あぁぁぁぁぁぁっ!!」
そして迎えた二回目の絶頂は、全く喘ぎ声を抑えることが出来ず、激しくイって身体をビクビクとさせることしかできませんでした。思考も真っ白に染め上げられて、ただ気持ち良いということしか理解出来ていなかったような気がします。
「やっ、らめぇっ! あまと、く、んんんっっ! さっき、イったばっ、かりっ……! おかひく、なっひゃうぅっ!」
それでも天都君の攻め手は止むどころか、勢いに乗るようにして更に激しくなっていきました。イったばかりで敏感になった私の身体をじっくりと味わう様に、ゆっくり、ゆっくりと膣壁に指を擦り付けて、それだけでなく、もう一方の腕で暴れるように身を跳ねさせる私を後ろから抱きしめ、下着越しに胸を揉みしだいてきます。
ただでさえ敏感になっているのに、二箇所も同時に攻められて我慢できるはずもなく、静かだった部屋に私の大きな喘ぎ声が木霊し続けました。
「もうらめぇっ! またっ、イっ、イぐぅぅっ!!」
容赦なく私の性感帯を蹂躙する天都君のテクニックで、頭がスパークして快楽しか認識出来なくなって、目からも口からも液体が零れていく中、私は三回目の絶頂を迎えます。もう自分がどんな状態なのか、何を口にしているのかも分からなくなって、ひたすら天都君にされるがままに犯されていました。
その後は快楽のあまり記憶も曖昧で詳しいことは覚えていませんが、結局行為が終わったのはこれから五回ほどイかされた後だったと思います。
「はぁ……はぁっ……あ……あまと、くん……」
激しく呼吸を乱して、お腹まで捲れ上がったワンピース姿で、ぐしょぐしょに濡れた下着を晒しながらソファに横たわる寧々を見て俺は思った。ヤりすぎたなと。
あんまり感じてくれるので調子に乗ってしまったといったところだろう。正直申し訳ないことをした。
以前初めてだと言っていたし、流石に今からこのイキり勃った俺の欲望の象徴を寧々の
「寧々」
「はひ……んむっ……んくっ……」
意識をこちらに向かせるために、短く寧々の名前を呼ぶと、彼女は呂律の回っていない口調で返事をしてくる。そして俺はそんな彼女を抱き起こしてから手をつけていない麦茶を口に含み、口移しでゆっくりと流し込んだ。大量に失った水分の補給は必要だ。
寧々はそれに抵抗することなくゆっくりと嚥下していき、部屋に彼女の喉が動く音だけが静かに響く。俺の中から寧々の中へと飲み物が移動していく際、零れた液体が寧々の衣服を濡らしていくが、既に彼女の体液でびしょびしょになっているので、それは気にする必要は無いだろう。
というか、これどうしようか。流石にこの姿のまま帰す訳にはいかないし、そうなると女性物の服が我が家にない以上洗濯しなければなるまい。導かれる結論はお泊まりコースである。
「寧々、今日は泊まっていって」
「へ……? え、えっと……」
突然の俺の提案に、寧々は顔をほんのり赤く染めて困惑する。説明が足りなかったか。
「ほら、服がそれだと帰れないから洗濯しないと」
「あ……そ、その……よろしくお願いします……?」
追加の説明でようやく自分の状況を認識したようで、寧々は小首を傾げながら俺の提案を受け入れた。可愛い。
「それじゃあ、とりあえずお風呂沸かすから入っておいで。ずっとそのままじゃ気持ち悪いだろうし」
「それなら、天都君も一緒に……」
「一緒に入ったら、今度は学校に行くのに支障が出るぐらい犯しちゃうからダメだよ」
「あ、うぅ……」
流石に生まれたままの姿の寧々を見て我慢できる自信はない。いや、本当はできるのだが、本来の力を使うのには理由があまりにも馬鹿馬鹿しすぎる。
もちろん、一緒に入りたい気持ちはあるし、出来ることならそうしたいが、寧々の身体のことを慮るのであれば、ここは俺が涙を飲んで我慢するべきだろう。
「準備してくるから座って待ってて」
「あっ、ま、待って!」
名残惜しい気持ちを抱えつつ、しかし、風邪を引かせないために早くお風呂を入れに行こうと立ち上がった時、俺の腕を寧々の両手が掴んだ。
「あ、あの、その、天都君と離れたくなくて、えっと、お風呂が入るまで、側にいても、いい、ですか……?」
驚いて振り返った俺の瞳に映ったのは、そう恥ずかしそうにしながらもハッキリと口にする寧々の姿であった。いじらしい態度が可愛くて、とても愛おしい。
「我儘なお姫様だこと」
「ひゃっ……!」
「でも聞き入れちゃう」
「あ、ありがとうございます……!」
口元のニヤつきを抑えられず、俺は寧々の身体を抱き上げる。腰の抜けた寧々の豊満な身体は、重い楽器も取り扱う俺にとってはとても軽くて、何の苦労もなく抱き抱えることができた。
そうして、俺と寧々はイチャイチャしながらリビングから浴室の方へと姿を消すのであった。
寧々ちゃんは夜通しオナニーするし、体力はありそう。