『さようなら現実・こんにちは理想郷』
混乱の渦中にある首都から話は少し逸れ、平穏にある一都市でその出来事は起こっていた。
『始まりの日』の様に全く前兆の無い出来事。全ては、偶発性によるものなのだろうか?
「お父さんは卑屈すぎだよ。」
息子にすら馬鹿にされる父親。彼にとってそれは最早『普通』の日常だった。
「卑屈……かぁ。」
自笑しながら自身の情けなさを呪う彼、謙虚と卑屈。何処で間違ってしまったのかな。
最初は周りも優しかったし、否定もした。それが今ではどうだろう?
誰も味方をしてくれない。皆、私を馬鹿にしやがる。
妻にすら愛想を尽かされ、今や離婚の危機も抱えている……。
暗い部屋で一人考えながら、彼は一つの結論に至ってしまう。
生きていたって仕方が無いんだ、それならいっそ自分でケリを付けよう……。
ズシリと重い手の中の、拳銃の重み。あぁ、さっさとケリを付けてしまおう。
「キミは人生に絶望したタチかな?」
「えっ!?君は誰だい、どうやって」
突然の『来客』に驚く彼、それに構わず続ける『彼女』
「そんなキミに僕から『プレゼント』をあげよう。きっと気に入ってくれると思うよ。」
その整った顔ににっこりと笑みを浮かべると、彼に指を向ける『彼女』
「え、な、何を言ってるんだ!?プレゼント?一体何のこ、」
「そのうち分かるよ、ね。」
白髪の美しい長髪をさらりと揺らめかせながら、彼女が何かを呟くと私の首元に何かが現れた。
「ふふ……。見込んだ通りよく似あってるよ。じゃあ、また次の『機会』にね。」
「え、ええ、え?ちょ、ちょっと!?君!?」
困惑する彼をそのままに、彼女は現れた様に突然消えた。
首には赤色の首輪……。それも結構大きめ、まるで犬にでも付ける首輪にそっくりだ。
おまけに外れない、無理に外そうとすれば首が締まりそうだ。
それからというもの首輪が、付いていることには皆何故か気がつかない。
こんなデカデカとした首輪がついていれば誰しも疑問に思うところだが……?
気付かないフリをしているにしては、妙だ。わざわざそんな事をする必要がないからだ。
何も変わりが無い、救いのない日常。そんな日常を生きていこうと思った理由が、コレとはね。
恐らく他からは見えない、この首輪。どんな事が起きるのだろうか?それに対する、好奇心が彼に生きる気力を与えていた。
そして遂にその時が訪れる。
よくありがちな、変身ヒーローもののシチュエーション。あえて違う所をあげるならそれが尻尾の生えた、女性の悪魔だった事だろうか。
快楽に溺れさせて同類を増やす。絵に描いたような淫魔。豊かな胸に、青い肌。透き通るようなマリンブルーの長い髪に、怪しげな光を灯す金色の瞳。
……そして股間の御立派様。
「貴方も私の魅力に惹かれて来たのね♡」
獲物を見つけた肉食獣の様な笑みを浮かべ、此方に歩み寄ってくる彼女。
変身ヒーローものなら、この『首輪』がキーになっている筈なんだが?
どういうわけかなにも起こらない。期待はずれだが、人生に過度な期待をしていなかった彼にとってはさして重大な事柄には思えなかった。
ただ一言『残念だった。』と思う程度……、他の犠牲者達の末路を想像しながらゆっくりと目を綴じその場に立ち尽くす。
「面白い逸材だね?危機的状況なのに焦るどころか自分で諦めを選ぶなんて……、やっぱり僕の選択は正しかった訳だ。」
また、あの彼女の声だ。まるで脳内に直接響いて来るような。
それと同時に変身の手順が、脳内に浮かんでくる。今時の変身モノは、こういうのが主流なのかね?
「変身!!スーパーブロッサムっ!!」
恥ずかしげもなく『お約束』の変身手順をこなす、彼。
それに応えるように赤い首輪から、ピンクの光が発せられると彼を包んでいく。みるみる内に、彼の身長は少女のそれと同じになりまたスーツは消え去って下はスパッツ。上からは法衣と、膨らみの殆ど無い胸を隠すようにさらし。とおおよそ一般的な変身モノとは全く異なる姿になる。
変身モノって、もっとこう派手な色合いだったりピッチリスーツがお決まりの約束じゃないか?
確かに色合い自体は、赤系統主体の派手な衣装ではあるのだが……。
長い赤髪をスーパーロングポニーテールに纏め、少女特有の艷やかで弾力のある肌。彼からは見えないが、赤とは正反対の青色の瞳。
そしてその
「さぁ!!正義の味方、ブロッサムが相手よ!!えーっと……」
「メロウよ……。貴女少しずれてないかしら?」
イマイチ締まらない登場に、いきなり調子を狂わされるメロウ。それを取り繕いもせず、勢いだけで続けるブロッサム。
……どうにもらしくない『お約束』はかくして始まった。
直撃こそしないが、掠る度にメロウにダメージを蓄積させていく巨大なハンマー。直撃すれば一溜りも無いだろう。
スピードとパワーで圧倒されているメロウは、致命傷だけは確実に避け続けていた。その美しい青肌が傷だらけになる中で、反撃のチャンスを伺っている。
「これでトドメ!!」
ブロッサムがそのハンマーを振りかざし、メロウへの最後の
しかし、メロウの表情は余裕に満ちたものだった。
「うふっ……。かかったわねブロッサム、私の罠に。」
メロウがそう言うと同時に四方から別の淫魔達が飛び出してくる。しまった、待ち伏せか!!
「それがどうした!!ヒーローに敗けは無いわ!!」
構えていたハンマーでそのまま上空を薙ぎ払うブロッサム、飛び掛かった淫魔達は一瞬で蹴散らされてしまう。
「貴女は私の罠に嵌ったのよ♡もう逃さないわ。」
「なっ!?しまっ、んん……」
その一瞬の隙を突いてブロッサムに肉薄するメロウ、ブロッサムが気付いた時にはその可愛い唇を塞がれていた。
意識が遠のく。
「なぁに……。敗けることは悪いことじゃないさ。特にキミにとってはね。」
また彼女の声が、脳内に響く。
そして、それを最後にブロッサムの意識が深い海に沈むように……遠のいた。
―
ブロッサムは意識を取り戻した。ただしふかふかの大きなベッドの上で。
「ようやくお目覚めかしら?お嬢さん♡」
視線を声の方に向ければ、先程の淫魔。メロウが妖しさを込めた笑みを向けてくる。
「これって……あのベッド?」
「え……ええ、そうよ。そうじゃなくて、今から貴女を私の虜にしてあげるわ。覚悟しなさいな。」
ブロッサムのペースに巻き込まれつつも、メロウは本来の目的を果たそうと話を戻す。
大きな丸状のベッド。『回転ベッド』現物を見るのは初めてなブロッサムは、メロウより見慣れない物ばかりの部屋の様子に関心を持ち始めた。
「ちょっと!!」
メロウはその透き通った長い髪を振りかざしながら、ブロッサムをベッドに押し倒す。
『ぎしり』とベッドが音を立て、ブロッサムとメロウの間に沈黙が流れる。
「貴女は私のモノになるの……。分かってるの?もう逃げられないのよ。」
彼女の金色の瞳、艶めかしい息遣い。目を合わせあったまま少しの間が経ち……
「でも私、本当は男なんだ?それに女の子になったのも……ついさっきが初めてで……その、怖い。」
「一向に構わないわ。さぁ……お姉さんに身を任せていいのよ♡」
こんなに優しくされたのは、何時ぶりだろうか?包み込まれるような抱擁、そして熱く体の芯まで熱くする濃厚なキス。
捕まってしまっても良いか。ブロッサムの姿の『彼』は、うっとりとした瞳でメロウを見つめ返す。その様子に満足しながら、優しくブロッサムを蕩けさせていく。
法衣を優しく脱がし、絶壁同然の胸を包むさらしをずらしその可愛い胸を優しくもみほぐし、首筋に舌を這わせながらじんわりとヘソまで責め下る。
「あっ、駄目ぇ。メロウ……。そこ敏感なのっ♡んっ、おへそ舐めちゃ駄目なのにぃ。えっ!?」
メロウの与える快楽に蕩けながら、言葉遣いが少女のソレになっていた自身に気付き驚愕の声を挙げるブロッサム。
「かわいい♡今は慣れないかもしれないけど……、直に気持ち好くなるわよ♡」
「あ、ちょっ、ちょっと!?」
自身の変化に驚きながら、完全にメロウのペースに吸い込まれるブロッサム。蕩かす様な快楽の海の中、ブロッサムはただその快楽に溺れるだけだ。
「私は貴女が、貴女でも貴方でもどっちでも良いのよ♡可愛い子が蕩ける様子を見るのが大好きなんだから。」
後からうなじを撫で上げられる、普通なら快感を生まない行為ですら今のブロッサムには快感を生む行為となっていた。
「ほーら♡こんな所も……良いでしょ?」
「ひゃあんっ!?な、何だコレ!?何で気持ちいいの!?」
混乱し言葉使いがごちゃごちゃになってきているブロッサムに構わず、メロウは尚も責め立てる。
「そうねぇ……。でも女の子なら……ココが一番気持ちいいわよ♡」
スパッツの上から、ブロッサムの股をやらしく撫で回す彼女。その感触に性感を抑えられないブロッサム。メロウが汗ばんだスパッツをずらすと……
「あら♡確かに貴方みたいね♡」
ぶるんと現れる立派な『ロッド』それはドクンドクンと興奮に脈打ち、メロウの息遣いですらその興奮に一役買っていた。
「えっ……なんれえ?」
確かに『変身してるはずなのに』
戸惑うブロッサム、一方でにんまりと意地悪そうに笑うメロウは一旦彼女から離れると姿見鏡を持って戻ってき、ブロッサムに自身の姿を確認させる。
確かにスーパーロングポニーテールの長い纏めた髪、ただその色は赤ではなく元の自分と同じ『黒い髪』、そして股の『巨大なロッド』。
「え、え、いや、私は、私は」
それらが指す事実に気づいた時、彼は半狂乱になりかけていた。
あの謎の白髪の『彼女』が言っていた『プレゼント』は、『首輪』ではなく『変身に伴う肉体の変化』だったのだ。
「怖がらなくていいのよ……。『ハジメテ』は皆あるもの……。さぁ……難しい事は忘れて、私と気持ち好くなりましょ?」
メロウに促されるように、『彼』は現状を忘れるようにメロウとの行為に没頭していく。
射精する度に、絶頂を感じる度に体が変わっていく感覚がする。同時に頭の中が変わっていく感じも。
「メロウ、メロウ。メロウ♡お尻だめぇ。」
メロウに抱きつきながら、尻尾でその可愛らしい穴を穿られながら快楽を貪る彼女は雌の顔をしていた。
「もっと気持ち好くなりましょ。ほーら、あなたのおちんちんと私のおちんちん♡こうやって一緒に擦ると……とってもイイのよ♡」
「あっ、駄目だ♡駄目ぇ、おちんぽ一緒にこすこすぅ♡メロウのおちんぽ熱くて、感じちゃう。」
ブロッサムの穴を堪能したメロウは、一旦自身のソレを引き抜く。
そして自身とブロッサムの『欲望』を合わせるとゆっくりと扱き上げていくメロウ……。お互いの熱を感じながら、メロウの脈動を感じ、さらに扱き上げられていく刺激はブロッサムを更なる射精を導くのに十分すぎた。
「イクぅ。あぁ、コレ以上はもう……だめぇ」
盛大にねばつく欲望を鈴口から撒き散らすブロッサム。
口では否定の言葉を紡ぐブロッサムだったが、その目は更なる快楽を求めて蕩けきっていた。
「だぁめ♡気持ち好くなることをもっと教えてあげるんだから……ね?」
「……メロウ♡」
その手をブロッサムの僅かな膨らみのある胸にやると、ピンと可愛らしく存在感を主張している乳首を軽く摘んでやる。
「っ!!~~~~~っ♡」
声にならない快楽に身を思いっきり捩らせるブロッサム、刺激に弱い部分への刺激に再び白い欲望を吐き出してしまう。
「そ・れ・と……ここのエッチなワレメも頂いちゃおうかしら?」
胸への快楽に身を震わせていたブロッサムがメロウの言葉で意識を戻す。
「えっ?」
くちゅりと淫らな水音を立てるようにメロウがブロッサムのクレバスに指を挿れ、ブロッサムに魅せつけるように引き抜いた指にアーチを引いている愛液を見せる。
「エッチなブロッサムちゃんは……どうして欲しいのかしら?」
先程まであったブロッサムの『欲望』は姿を消し、代わりに現れた可愛らしく幼いクレバスを指で解しながら。
2本、3本と指を増やしブロッサムの秘所から出てくる愛液で指をベトベトにしながら、メロウはブロッサムに『雌』としての悦びを仕込もうとしていた。
「でも……ブロッサムは正義の味方なのよねぇ?だったら私みたいな『悪魔』とはエッチ出来ないかもしれないわねぇ?」
『グチュグチュ』と淫らな音をわざと立てながら、なおもブロッサムの秘所を解し続けるメロウ。その表情は勝利を確信していた。
「ねぇ?貴女はどうしたいの?ブロッサムちゃん♡」
さり気なく姿見鏡を、手も触れずに動かしブロッサムに自身が見えるように鏡を持ってくる。
鏡にうつる姿は、スーパーロングポニーテールに纏められた赤い髪、そして青色の瞳……。スーパーブロッサム、その姿である。
ブツン。『彼』に残った最後の何かが音を立てて崩れる。何かが切れる音が聞こえた気がする。
「ブロッサムは……、メロウの、メロウの雌オチンポに発情しちゃう駄目ヒーローなの♡だからね、だから。メロウのオチンポで教育し直して欲しいの♡エッチでスケベなメス堕ちヒーローに♡」
すっかり蕩け切った秘所にメロウの自身が一息に押し込まれる。その衝撃に息を押し出され声にならない、声をあげるブロッサム。
ゴツンゴツンと子宮口まで激しくされる『ハジメテ』。しかし、ブロッサムの表情は蕩けた雌のソレである。
「ハジメテなのに、なんてエッチなオマンコなのかしら。ほら、こんなに私のおちんちん絞ろうと蠢いてっ♡」
「メロウ♡メロウ♡メロウ♡はぁん、メロウのおちんぽ、逞しくて素敵♡もっと奥まで付いてぇ♡」
一突きされる度にブロッサムの元の記憶、つまりは『彼』だった証明が消えていく。最もブロッサムにとってはそんな事実は霞ほどにもどうでも良かったのだが。
「じゃあ♡トドメね、ブロッサムちゃんの子宮にたっぷり出してあげる♡」
ゴプゴプと収まりきらない勢いでブロッサムの中に注ぎ込まれていく熱い濁流。
ボッテリと膨れたブロッサムのお腹は、しかし、メロウが自身の肉棒を引き抜いても一滴も注がれた精液をこぼさなかった。
「はぁぁ♡体が熱い♡ブロッサム、どうなって」
メロウに注がれて膨らんでいたボテ腹が、元通りになると引き換えにブロッサムのヘソの辺りにはピンク色の紋章が浮かび上がっていく。
「あら♡じゃあ……これは『あの子』の仕業ねぇ。私への贈り物にしては……中々良いわね♡」
獣のように交わりながら、メロウは自身の玩具を愛でていく。穢れた欲望を注ぎこみ、その清らかであったであろう心を精神を淫らに変えていく。
「メロウ♡これからもブロッサムを可愛がってくれるよね?んちゅ、んん♡」
返事の代わりに濃厚なキスをしながら、ブロッサムを貪っていくメロウ。
卑屈な一人の父親は、こうして一人の雌と変わり果てたのでした……。