私はイヤイヤと首をふります。
「うっ、うぅん、んっ……。」
押さえられているのは顎や口だけではなく、個性の効果を、わずかに開いた唇から口の中に及ぼしているのでしょうか?
舌の動きも自由になりません。
まるで詰め物をされたように(母に何度かされたことが有ります。)まったく言葉らしき物は発せられないのです。
あぁ、自分のうめき声でゾクゾクしてしまいます。
声が出せない。個性も使えない。
せ、背筋に快感が。頭の芯まで走ります。
「どっちがいいのかなぁ?……答えなさい。」
あ、ちょっとキツイ声で、あ、ダメ。
ますます、だって、喋れないのに、命令、されても。
濡れ、ちゃって、めちゃくちゃに、あ、あ……。
「あ~も~、可愛いすぎよ、伊吹ったら~。」
ひゃうっ?!
だ、抱きすくめられました。
厳しいノリから一転して、カイナ先生がスリスリしてきます。
「よし、お手洗い、行こっ♪」
カイナ先生はそう言って、私の手を取って立たせます。
お手洗いの中で、イタズラされちゃうようです。
口の拘束はそのままで、私はおとなしくついていくしかありません。
「う、うぅっ……。」
なんだか、いつのまにか頭の中に浮かびはじめた妄想の中では、私は無理やりカイナ先生にエッチなことをされている元・教え子になっています。
これからお手洗いに連れ込まれるのです。
助けを求めたいのに、言葉が喋れません。
逃げようとしたら、さらに拘束されてしまうのです。
だから何も抵抗できなくて……。
ヴァージンなのにエッチな体に開発されていて……。
そんな事を考えている間に、カイナ先生は映画館の女子トイレへと私を連れ込みます。
個室に入ったところで、口の戒めが消えたのがわかりました。
「ぷはっ……。せ、先生ぇのエッチぃ~。」
抗議の声を、小さな声であげると、カイナ先生はニヤニヤしています。
「そうね。私はエッチな大人だわ。でも、そんな私に告白してきて、大好きです。先生の言うことなら、何でもききますっていったのは伊吹、貴女よ。」
そう言って私の顔を抱き寄せ、唇をゆっくりと重ねてきます。
あぁ、カイナ先生の唇。柔らかい。あったかい。
舌が、からんで。
そう、です。先生の言うことなら、何でも聞きます。
だって、だって、私がいうことに従いたくなるようなカイナ先生に、私がしたんだもの……。
「……ねぇ伊吹。オナニー、最近だといつ、した?」
あ、え、その。
「き、昨日の夜、です。」
「私に会うのが楽しみで?」
「は、はい。」
「イッちゃった?」
「……はい。」
「何回、イッたの?」
「さ、3回で、です。」
あああああ!な、なにコレ!恥ずかしい!
せ、先生ぇ~、ダメ、許して!
ド、ドキドキするの! 顔熱くて、足がガクガクしてくるのぉ!
「あらあら、ワルイ子ねぇ~。」
「だってぇ……。」
あ、先生の、手が、私の、ショーツに……。
「染みでてるね、伊吹? とっても熱いし。」
だって、だって、だってぇ~!
「先生ぇが私の口をふさぐから、その、エッチな、気分になっちゃったんだもん!」
「そっかぁ~、ゴメンねぇ。」
だから、その、そろそろ……。
「じゃあ、続きは私の部屋でしよっか。」
え?ここで、してくれないの?
「え?」
「え、じゃなくてよお嬢さん。こんなところでするわけないでしょう?」
「え、でも、だって……。」
先生は、私の耳元に顔を近づけて。
「今からなら、時間たっぷりあるから。でも、タクシーで帰るから、おかしなことしたり、変な事喋らないでね♪……もちろん、個性なんか使わないわよ?」
え、え、こんなに気分でちゃってる、のに?
してくれない、の?
「先生ぇ、お願い、触ってよぉ~。そ、それがダメなら、私に、オナニーしろって命令ぇして!」
「だ・め・で・す。エッチな気分をガマンしながら私の部屋まで行きましょうねぇ。ちゃんと伊吹の顔を、表情を見ていてあげるから♪」
うう、カイナ先生、イジワルです。
でも、こんな風に言われると、体は熱くて、頭はぼおっとしてくるの。
私、ヴィラン、なのに。
カイナ先生だって、私が、洗脳したのに。
その先生に、イジワルされて、ドキドキしてるの。
私の、Mッ子の部分が、ゾクゾクして、たまらないの。
先生と、一緒に、お手洗いを、出て、そのまま、映画館の外に。
タクシー乗り場まで、歩きながら、先生が、私の耳元で。
「伊吹、大丈夫?足まで垂れてきたりしない?」
「コンビニよって何か買ってく?」
私、黙って首をふるしか。早く、早く連れてって。
「お口をふさいでないのに静かね~?ひょっとして、何もしてないのに、あえぎ声とか出ちゃいそう?」
「ち、違うのぉ。何か、頭がぼおっと、してきて、考え、らんなくなって、きてるのぉ。」
マジで、ヤバイの。ママの、個性で、頭がぼおっとさせらてる、時、みたいに、どんどん考えらんなく、なって。
からだ、あつくて、あそこがジンジン、して。
あ、だめ、ほんと、いぶき、もうダメなの。
「いぶき、もう、なんもかんがえらんないのぉ。」
「あらあらあら。おめめがトロォンってなってるわよ。喋り方も、昔の甘えてくる伊吹だし?」
せんせぇのせいだよ?
うぅ、ほんと、だめ。
「私の……先生のお部屋についたら、いっぱい気持ちいいことしてあげるから、いい子でがまんしようね?」
う、うん、がまんする。
たくさん、いかせてくれる?
いぶき、ワルイ子だけど、いい子にするから、気持ちいいこと、たくさんしてね♪
ドSでドMなヒロインです。