「おはよう」
テレビに繋いだイヤホンを外しながら、鋼介はベッドから身体を起こした銀子に話しかけた。
室内の光源はテレビだけで、閉じたカーテンからはうっすらと下から光が差している。
「桂香さんは」
「隣や。用心して今日は八一と寝てもらっとる」
もしも風邪ならば桂佳がうつされる可能性がある。よく起こす疲労からの発熱だろうから心配ないだろうが、それを理由に部屋を変わっていた。
銀子の熱はあれからなかなか下がらなかった。一眠りするだけだろうというのは甘い考えだったらしく、結局今まで寝てしまっていた。
時刻は午前零時を過ぎている。この時間に起きるなら、いっそのこと朝まで寝ていれば良かったのに。
しかし、起きてしまったものは仕方ない。鋼介は椅子から立ち、枕元近くのつまみを回してベッドランプの明かりを点けた。
「腹、空いとらんか?」
「……空いた」
腹部を押さえて銀子が身体の調子を確かめるように呟いた。昼に手を当てていたから心配したが平気なようだ。
冷蔵庫からケーキとゼリーを取り出してテーブルに並べる。
銀子に目配せすると、彼女はベッドから降りて鋼介のいた場所とは対面に置かれた椅子に座った。テレビの電源を切る。
「大一番前にこんな質素なもんで悪いな」
「別に。むしろこっちの方がいい」
プラスチックの包装を外してショートケーキを口に入れる姿は見ると嘘を言っていないことが判った。東京に来て一番リラックスしている。
人に酔ったことだけが銀子が体調を崩した理由ではないと鋼介は思っていた。すれ違う人のほとんどは滅多に見ないような美少女である銀子を横目で見ていた。意識の有無に関わらずかなりの数の視線を感じた銀子が気疲れしてしまうのは無理はない。これほど注目されたのは彼女にとって初めてだろう。
そんなことを考えているうちにケーキを完食した銀子はもう一つの容器に手を伸ばした。が、触っただけで動きが止まる。紅茶の入ったペットボトルに口を付ける。
「もう入らんか?」
「うん」
鋼介はゼリーの入った容器を冷蔵庫に戻す。後で気が向いた時にでも食べればいい。
椅子に戻って銀子と向き合うと、彼女の寝間着の首周りが湿っているのに気づいた。部屋の温度を高めに設定し過ぎだったのかもしれない。
暑くても銀子のためにと我慢していたが、もう少し抑えて良かったようだ。入口の手前に移動した鋼介は、リモコンでエアコンの温度を下げる。
天井から送られてくる風がほんの少し涼しくなる。後ろを振り向くと、銀子も暑かったのか、襟を仰いで服の中の空気を逃がしている。
リモコンを操作していた鋼介に銀子は背中を見せていた。薄地の白い寝間着は透けて肌着が透けている。
浴衣のような一枚布の寝間着はホテルからの借りていて銀子の物ではない。洗濯で擦れたというよりも、始めから生地を薄く作って数回の使用で破棄しているのだろう。衛生面を気にするホテルの心音が聞こえてくようだ。鋼介も同じのを着ている。
「汗かいとるみたいやけど風呂、入るか? 入るなら浴槽にお湯入れてくるけど」
「いい」
拒否されてしまった。
「なら身体くらいは拭いとき。そのままやと本当に風邪引くぞ」
鋼介はロッカーから出したバスタオルを銀子に渡す。受け取った銀子は首周りの汗を拭き取ると、服の下にタオルを入れて拭いていた。
「そない面倒なことしとらんで服を脱いだらええやんか」
自分の椅子に戻った鋼介は諭す。
一分近く固まっていた銀子はタオルをテーブルに置いて、服のボタンを外していく。
脱いだ寝間着を床に落とす。
「下着も脱いだらどうや?」
銀子はそのままで良くても、汗を吸った下着を替えるために脱がなくてはならない。水分を含んだ肌着はさぞ冷えるだろう。
今度は躊躇う様子もなく下着を脱いだ。鋼介が床に落とした下着を拾う。じっとりと濡れていて、予想通り冷たくなっていた。
鋼介はバスルームに向かい、お湯の入った洗面器とタオルを手に戻ってくると、椅子ではなくベッドの足元に腰を下ろした。
「背中拭いたるからこっちきや」
開いた脚の間にバスタオルで胸を隠す銀子が入ってくる。
「べたべたしてたら気持ち悪いからな」
肌着と同じように冷えている背中に優しくタオルを当てていく。思っていたほど背中はべたついてはいない。
銀子も鋼介が親切心からやっていると判ったのか、緊張を解いて身を任せてきていた。
肩甲骨周りから背骨を伝って腰の辺りを拭いていく。お湯に入れて温め直したタオルを首に当てる。
「気持ちええか」
「うん」
首の付け根をマッサージしていく。対局で長時間同じ姿勢を取る銀子は小学生なのに既に肩こり気味になっている。ちなみに、八一にはくすぐったいと言って拒否されていた。むしろ鋼介がやってもらう側だ。
「脇を拭くから手を頭の上で組んでくれ」
銀子は無造作に手を頭の後ろで組んだ。何の気なしに言っていたが、これではホールドアップをさせているみたいだった。
鋼介の性的な部分が刺激される。脇にあった手を胸に伸ばす。
いきなりの行動に銀子が肩を震わせる。しかし、両手は頭の後ろで組まれたままで下げる様子はない。
タオル越しに胸を揉むように手を動かす。相変わらずの貧相な身体は、擦ると身体ごと動いた。
鋼介は銀子の二の腕を掴み、彼女を半回転させる。足が絡んで倒れそうになる銀子を支える。手に持っていたバスタオルが寝間着の上に落ちた。
バランスを崩した拍子に手を頭から離した銀子は、再び胸を隠す。今度はバスタオルがないので手を広げて胸を隠していた。
「それじゃあ邪魔になるから横に退けなさい」
何か言いたげに銀子が腕をだらんと落とした。
まじまじと銀子の裸体を見たのは久しぶりだった。桂香や八一を意識して家ではほとんど手を出せない。せいぜい二人の目を盗んで精飲をさせている程度だ。
虚弱な身体でもしっかりと成長していて、ボディラインにはくびれが付いてきている。
鋼介は未熟な乳房を掴むと、いくらか形が浮いてきている乳首に吸い付いた。粒のような突起を舌で転がす。
音を立てて吸い上げる。乳房が引き延ばされて細長い錐が出来る。将来膨らむことになるだろう乳房も、今はまだ皮が有り余っている。
「師匠」
乳首から口を離した鋼介が顔を上げると銀子と目が合った。冷静に考えて、小学生の胸に顔を埋めていたというのはなかなかにシュールな気がする。鋼介が誤魔化すように笑い掛けると、銀子からは冷ややかな視線を返された。
「どうした?」
「神社、行けない?」
まだ諦めてなかったのかと呆れながらため息を吐く。おそらく好き勝手にさせているのもご機嫌取りのつもりなのだろう。
「風呂を嫌がったんは湯冷めしないようにか」
「そう」
時計を見ると午前一時近くを指していた。
将棋のために犠牲を厭わない姿は実に彼女らしい。それよりも一時間近く銀子を半裸にさせていたのはとんだ失敗だった。身体から熱がほとんど抜けてしまっていて、今では触っている鋼介の手のほうが温かい。
銀子の様子からして寒いということはなさそうだ。
「残念やけどこんな夜遅くに子供を連れていくわけにはいかん」
洗面器の入れなおした湯に浸したタオルで銀子の身体を拭き直す。
「今日の対局が終わった後にゆっくり行けばええと思うけど」
銀子は厳しい顔で唇を引き締めた。
「なにを怖がっとるんや?」
「怖がってない」
それならばそこまで拘る理由がわからない。最後に恃むのは自分の実力だ。結局は神頼みもその後押しをしてくれるものでしかない。
「桂香たちが代わりに行ってくれたやろ。それでも不満なんか?」
答えは返ってこない。代わりに銀子の手が鋼介の肩に置かれる。何も言ってくる様子はない。まるでいつもと違う弱弱しい目に見つめられてしまうと参ってしまいそうになる。
本人に情に訴えかけるような自覚があったかは不明だが、その行動は大いに鋼介を悩ませた。それでもNoと言えた自分を鋼介はほめてやりたかった。
銀子が床に落としていたバスタオルを彼女の肩に掛ける。寝間着が濡れていて、代わりになりそうなものが他にないのだ。あいにく、スーツケースは共用している桂香が持っていってしまったため、部屋にある銀子の服は今日の対局で着るワンピースしかない。
「……私は八一より弱いから。だから神頼みでもなんでも、やれることはしたい」
鋼介は切羽詰まったような真剣な眼差しの銀子の瞳を見返す。
「その気持ちはよう解る。けど、やっぱり外に連れてくことは出来ん」
何かにすがりたい気持ちは解る。だが、この時間に小学生が出歩くのは余りに非常識だ。
鋼介は自分の着ていた寝間着を脱いで銀子に羽織らせる。
不安そうに泳いだ銀子の目がある一点で止まる。
小さな手が鋼介の逸物を撫でた。
「なんのつもりや」
寝間着に手を入れて、その流れでトランクスの中にまで侵入する。
「師匠汁」
銀子の目が据わっていて怖い。
「わかったからちょっと待ってくれ」
鋼介は寝間着をはだけさせてトランクスを下げる。勃起した逸物が反り返っている。
銀子が身体を曲げて逸物に顔を近付ける。
「ストップ」
鋼介は銀子のこめかみ辺りを両手で挟む。顔を固定された銀子が憮然とした表情で見上げた。
「どうせやったら口やなくて、ここ使わせてくれ」
鋼介の伸ばした手が銀子の股座をを押し上げる。
「銀子からお願いしとるんやから、こっちの言い分を聞いてくれてもええはずやろ?」
「…………うん」
「そしたらベッドに寝てくれるか」
立ち上がった鋼介と入れ代わるように銀子がベッドに横になる。ランプの明かりが彼女の身体に陰影を落として、やけにいやらしい。
「上から羽織っとき」
鋼介は自分の着ていた寝間着を銀子に渡す。このまま見ていたい気持ちももあるが、それよりも銀子の体調が優先だ。
寝間着を掛けるように前に隠した銀子に上げさせた足からショーツを抜くと、ショーツを渡せと銀子が手を伸ばした。
拒否する理由もなく鋼介は素直に要求に従う。手にしたショーツを銀子は枕の横に置いた。
鋼介は寝間着の足元部分は捲り、腿を擦り合わせる足を開かせると、艶やかな桃色の口が顔をみせる。同じ年頃の少女が持っている白い膜は遥か昔に破れ去っている。指で開けば、真っ暗な膣内が見えた。
銀子の股座に顔を埋めた鋼介は彼女の秘辱に舌を這わせる。
「なんか懐かしいな」
こうしてクンニしたのは、おそらくローリーを与えた時以来だ。銀子が小学校に上がる前の出来事なのでかれこれ二年以上の間が経っている。
包皮を剥いて陰核を刺激すると、敏感な場所を責められた銀子は腰を浮かせる。舌先が薄紅の豆に触れる度、電気が流れるように銀子の下半身は震えていた。
ギシッ
本番に移ろうと膝立ちで一歩進んだ所で、ベッドが軋んだ。壁の厚さがどれほどあるかはわからない。このままでは隣に音が漏れる危険がある。
鋼介は銀子にベッドから下ろして、自分も後に続く。
「こっちに尻向けて、ベッドに腕を乗せや」
指示通りに銀子は鋼介に尻を向けてベッドに腕を乗せる。下りた場所がベッドの足元ではなく脇だったので、距離は嫌でも近くなる。鋼介は銀子の腰に手を当てる。
銀子の髪が垂れる。銀髪がランプの明かりでオレンジに光る。小さな背中は華奢そのもので、美術品のような美しさと、押せば簡単に壊れてしまうような儚さを持ち合わせていた。
腰を落とした鋼介は逸物を銀子に挿入していく。前戯のおかげで愛液が十分に中を濡らしている。さらに、体内にはまだ熱を持っているらしく、逸物を包む膣肉は熱い。
ゆっくりと逸物を前後させる。逸物の長さが僅かに膣の長さを上回ってようで、突かれた銀子の身体が前に揺れる。
「ハァ、ハァ」
使うにしても、銀子が動かないで事が済ませられるようにするつもりだった。のだが、現実は彼女の具合の良さに腰を振る動きが止められない。
逸物が膣肉を抉る。カウパーと混じり合った愛液が逸物に掻き出されて足元に飛び散る。銀子の身体の赤みが増している。ベッドに頭を伏せて抑えているが、揺れる身体に頭が付いて来ていない。
大人と子供で元々合っていない腰の高さが、銀子の膝が折れてしまったことでより一層離れる。中腰を続けるには体力が足りない。
銀子の細腰を掴んで彼女を持ち上げる。爪先が地面から離れた。
再び逸物を膣内に挿入する。
「ふっ、ふっ、ふっ」
ピストンに合わせて銀子の口から息が漏れてきた。下半身が宙に浮いているので、逸物を打ち付ける度に足がが振り子のように揺れている。
声を上げることもなくあえぐ後ろ姿は実に健気だ。ベッドに付けている腕も、体重がほとんど掛かっていないので音を立てることもない。
夜の静寂の中に、肉がぶつかり合う音とお互いのあえぎ声が僅かに響く。鋼介は隣に聞こえないようにと努めていたが、まだ男を悦ばせることを知らないだろう銀子は声を上げる発想はないのかもしれない。
「し、師匠」
「ん、なんや?」
あえぎ声を縫うように呼ばれた鋼介は一旦腰を止め聞く体勢を取る。
「頭に血がのぼってきつい」
形容ではなく、息を整えている銀子の顔は確かに赤くなっている。腰の高さが心臓より高かったせいで、下半身に送られるはずだった血液の一部が頭に行ったらしい。
鋼介は銀子を下ろす。床に足が着いた銀子は立つことが出来ず、膝から崩れるように座り込んだ。
冷めきっている銀子の背中に寝間着を掛ける。もちろん鋼介が銀子に渡した寝間着だ。
床に膝を着いた鋼介は銀子の背中を擦る。少しやり過ぎたかもしれない。
「そこまで欲しいなら手で擦って口ん中に出したろうか?」
さすがに罪悪感を感じた鋼介は心配そうに銀子に尋ねる。
銀子の頭は横に揺れた。
「……大丈夫」
微かに頭を上げて横に向けた顔は疲れが見てとれ、やせ我慢しているのがはっきりと判る。
しかし、鋼介の逸物は未だに満足するには至っていない。足に負担のある姿勢で、性交に集中しきれなかったせいだ。
枕を頭の下に入れて、銀子の頭の位置を高くする。
ベッドに手を着いて、膝立ちの銀子に覆い被さる。銀子の息が浅くなるのが判った。
斜め下から逸物で膣を突き上げる度に銀子の膝が浮くのも構わず、押し込むように腰を打ち付ける。
明後日以降に筋肉痛になるだろうなと確信しながらも、鋼介は動きを止めない。
「あッ、あッ」
掠れた息が漏れているだけだった口から声が出る。まだ耳を寄せなければ聞き取れないような小さい声でも、喉を震わせていることに変わりはない。
まだ愉しみたかったが、そろそろ逸物も堪えきれない。
腰の動きが速くなる。銀子の肩を掴んで浅いピストンを繰り返す。
「いくぞ、銀子っ」
銀子と腰を密着させた鋼介の身体が震える。銀子が眉をひそめるのも構わずに彼女の中に精液を放出した。
「疲れた」
倒れ込むように銀子の隣に上半身を投げた鋼介がぽつりと呟く。息は上がっており、好き勝手にされていた銀子のほうが落ち着いているくらいだ。
呆然としていた銀子の瞳に光が戻る。自身の股間に手をやり、溢れた精液を指に絡ませると、それを躊躇なく口に運んだ。
鋼介は午前4時くらいだったら連れてってくれました。