「落ち着いたか?」
「グスッ……うん」
初体験の感慨や感動、嫌悪すらも判別がおぼつかない年齢の銀子は呆然と天井を見ている。足を動かそうとしたが、股に痛みが来るらしく、表情を歪めて止める。
精子の付いた場所を避けて、鋼介は挿入の激痛に号泣していた銀子の髪を優しく撫でた。目尻には流れ落ちた涙の跡が線になって残り、食んでいたタオルが首元におちている。鋼介に爪を立てていた腕も今はダランと脱力して万歳していた。
頭に浮かんだ朝まで放置するという選択肢を鋼介は即座に却下する。動きたくなさそうにしている銀子には申し訳ないが、このまま寝かせる訳にはいかない。彼女から放たれる精臭をどうにかしなくてはならない。
「立てるか?」
銀子の頭が横に揺れる。鋼介は彼女を横抱きにして部屋を後にすると、暗い廊下を、感覚を頼りに歩いて浴室に向かう。今日は酒は飲んでいないので足取りがしっかりしている。
脱衣場に到着し、電気を付ける。敷物のないところに寝かせるのも微妙な気がしたので慎重に銀子を立たせる。
恐る恐る足を床に着けた銀子は、体重を乗せても痛みがないことを確認すると、鋼介の腕から少しずつ離れてその場に立った。
先程、足を動かした時が相当に痛かったのか、直立して身動ぎ一つしない。鋼介がパジャマを脱がせるからと、両手を上げさせたのが唯一の動きだ。どんな動きが痛みに繋がるのかわからないのか、身体と相談するように手を上げる。
未だに動けない銀子を抱えて浴室に移動する。浴槽のお湯が少しばかり冷めていたので追い焚きボタンを押して、銀子を湯船に浸ける。
「髪洗うから頭、こっちに向けてくれ」
浴槽の縁に手を着いて頭を向ける銀子にシャワーを掛ける。。
お湯が浴槽に入らないように注意しながら精子を洗い落とす。まだ銀子が自分でシャンプーが出来ないので、洗剤は使わない。注意していても咄嗟にボロが出てしまうので、警戒はし過ぎなくらいが丁度いい。些細なところから桂香に露見する可能性がある。
銀子の髪を流すと、鋼介は自分の身体を洗う。隠しようのない加齢臭を明日に残さないように耳の裏を丹念に洗い流す。寝てる間に再分泌されるのは解っているが、それを蓄積させないことが大事だ。ナイスミドルへの道は険しい。
髪を洗ってすっきりした鋼介は銀子を盗み見る。お湯で温まって少しリラックスしているようだ。
「銀子、ワシも入るからちょっと退いてくれ」
痛みはもう平気なのか、銀子は素早く立ち上がると浴槽から出ようとする。
「いや、端っこにちょこっと退いててくれるだけでいい」
銀子の肩を掴んで浴槽の端に追いやった鋼介は湯船に浸かり、膝の上に銀子を乗せて、わざと逸物を彼女の腿の間に通した。
初めての感覚に戸惑いの表情を銀子が見せる。逸物から離れようと足を開くが、鋼介の手が再び逸物を挟ませる。
「ししょう」
「女の子が足を開きっぱなしなんははしたないやろ?」
当然のことを言っている風な鋼介の口調に、銀子は自分の股から顔を出す逸物を見た後、反抗するのを諦めたのか湯を掻いて波紋を立てる。
鋼介は銀子を上下に揺らして逸物をしごく。フニフニとした柔らかい腿肉に挟まれて、落ち着いていた逸物が反り上がる。本番を与えられながら、強制的に中断したからか余計に敏感な気がする。
再チャンスをやろうと逸物を股から引き抜いた瞬間、銀子が浴槽の壁に手を突いて抵抗する。どうやら、鋼介に任せているとまた非道い目に遭うと察したらしい。腕には力が込もっていて、なんとしても挿入だけは避けたいのが解った。
「そんな嫌か?」
膣口前の肉丘を逸物で突つきながら鋼介が尋ねると銀子が首を横に振って意思表示する。
先程は強行しているので、今度は譲歩する番だ。鋼介は立ち上がって浴槽の縁に腰掛ける。
いきり立つ逸物を見つめる銀子の様子に、そういえばまともに見せたことがなかったのを思い出した。
銀子の目の前に逸物を突き出す。
「どうや、立派やろ?」
腹に力を入れて見栄を張りながら鋼介は自慢げに尋ねる。
「八一のよりおっきい」
小学生と比べられても全く嬉しくない。それよりも、どうして八一のサイズを知っているのかが引っ掛かった。
そのことを質問すると、
「お風呂で」
という言葉が返ってくる。
「でも、お前ら風呂は別々に入っとるやんか」
八一が小学校に上がるまで鋼介が一緒に風呂に入っていた。入学を期に一人で入るようになったが、桂香と一緒に風呂に入っている銀子と風呂を一緒にするとは考えられない。
詳しい答えを求めると、とうやら脱衣場に洗濯物を持っていった時にたまたまみてしまったらしい。恥ずかしがるかと思っていたが、淡々と説明していく姿に拍子抜けだ。
五歳ならもう少し恥じらいがありそうだが、彼女の頭の中は将棋が大半を占めていると思うと納得がいった。その手の話は全て耳を素通りしているのだろう。
そう思うと逸物に血液が集まる。無知なのは解っていたが、もしかしたらもっと深いいたずらが出来るかもしれない。
「銀子」
名前を呼ばれた銀子は鋼介を見上げる。
「咥えてくれるなら股んとこに入れるんはやめとくけど、どうする?」
鋼介は逸物を握って迫る。そろりそろりと鈴口が近付き、先端が唇に触れたところで銀子は目を閉じて口を開けた。
噛まれないように注意しながら逸物を侵入させていく。薄く小さな乳歯の触れ心地は切れ味の悪い刃物のようだ。
陰毛の毛先が銀子の鼻をくすぐる。口内が小さいために逸物が収まりきらない。口が大きく開いて、唇の色が薄くなっている。
舌がカリの裏を撫でる。性技というわけではなさそうだ。触っても安全だと判断したのか舌を密着させてきた。下顎に着けたままは疲れるらしい。
「そっと口閉じて。それからストローでジュースを飲む感じで口ん中の空気を吸い込んで……、そうそう、そんな感じで頬っぺたがぺちゃんこになるくらい口ん中の空気を抜いて」
鋼介の指示通りに銀子は逸物をくわえて頬がくぼむほどに口内の空気を吸い込む。加減がわからないらしく首に筋を浮かべて顔を赤くする姿は、いかにも真面目な彼女らしい。限界だったのか逸物を締める気圧が緩み、銀子の頬が元に戻った。
しかし、銀子には精一杯でも鋼介には刺激が足りない。寸止めした逸物でも幼女の拙い口淫では果てるには足りなかった。
鋼介は銀子の頭を掴み、ゆっくりと前後させる。最初は動きを解ってもらうために逸物はくわえるだけだ。
「えらいえらい。前歯が当たらんように注意しとるな。次は舌で先っちょをペロペロってしてみ」
銀子の目の前に再度逸物を晒す。今度は彼女のよだれにまみれて光っている。 口の中が乾いているのかよだれが長い糸を引いて湯船に落ちた。
鋼介は自分の身体が冷えているのに気がつく。胸下まで湯船に浸かっている銀子と違い、膝下までしか湯に浸かっていないので当たり前だ。一度しっかりと湯船に浸かっていたので湯冷めしている。
「まだいろんなしたいけど、しゃーない。銀子、口を開けて舌出してくれ」
銀子が指示通り大きく口を開けて舌を出すと、鋼介は逸物を擦り始める。
数分擦り「うっ」と声を上げると同時に銀子の口の中に精子が飛び込んでいく。数滴が入った段階で危険を感じたのか銀子は口を閉じた。
「お湯が汚れるから手のひらに出しなさい」
下を向いた銀子は手を皿にして白濁液を吐き出す。入ったのは数滴だったが、口から出てくる量はそれより明らかに多く、濁りも少ない。おそらく大半は彼女の唾だろう。精子が不味いというのは本当らしい。
白濁液を捨てようと湯船の外に伸ばす銀子の手を鋼介が掴む。
「せっかくやし飲んでくれんか? 不味いかもしれんけど、身体に悪いもんじゃないし」
まだ味が残っているのか、銀子の舌が口の中を動くのが判った。
「いや」
当然ながら拒否される。不味くて吐き出したのに、それをもう一度口に入れ、且つ飲み込むようにというのはとても従えないだろう。
どうしようかと悩み、銀子を見ていると、彼女が寝る前にによく桂香にホットミルクを作ってもらっているのを思い出した。
「風呂から出たら口直しに蜂蜜ミルク作ったるから、な?」
いつもよりもほんの少しだけ豪華になるデザートに銀子が決断が揺らいでいる。自分の手と鋼介を交互に見る。
鋼介は約束は守るとばかりに力強く頷く。こんな条件で飲んでくれるなら安いものだ。
答えが決まったのか、手のひらに舌を伸ばす。一気に飲んだ方が楽だと思うが、銀子は猫がミルクを飲むようにちびちびと啜る。
「うまいか?」
万に一つも肯定されないと解っていながらも、鋼介はそう聞かずにはいられなかった。
期待通りに銀子から「不味い」の答えが返ってきたことに満足した。