※この作品はR-18です。

司馬日記   作:hujisai

157 / 171
その後の、とある華蝶仮面さんです。


司馬日記外伝 パンチラ・オブ・ジョイ星(R-18)

「星のパンチラが見たい」

「……………は?」

 

大丈夫。真顔で返されるくらい何てことない。ここで心折れてごめんほんとごめん何でもないからとか言っちゃうほど俺弱くない。

だって俺鍛えられてるし。

 

話は数日前に遡る。

 

--------------

 

「うー………ん。ダメって程ではないけどなぁ」

巨大でも小ぶりでもないお胸の下で腕を組み、首を傾げたのに合わせて後頭部のポニーテールも考え込むそぶりを見せる。

「うん、俺もダメって訳じゃないとは思うんだけどねぇ」

「ま、言いたい事は分かるよ。何て言うか、絶好調じゃあないと思うよ、私も」

「でしょ?」

白蓮が頷くのに合わせて後ろ髪もぴょこぴょこと頷くのがちょっとした人形劇っぽくて宝慧を思い出す。

 

―――――暫く前、ノリノリで悪戯を仕掛けてくる星にちょっと厳しめに叱って大泣きさせてしまったことがある。

その後謝ったりなだめたり何だりして何とかはなったけれど、それ以降どうも大人しいと言うか…

「覇気がない感じはあるよな」

「そうそう。調子良い時の星って、なんかニヤニヤしてるじゃん?それがあんまり見えないんだよね」

「ひどい言い方だな!まあでもそうだよな」

「そこが心配で」

「うーん…………」

 

再び白蓮が反対側へ首を傾げ、ワンテンポ遅れてポニーテールも首(?)を傾げる。

「まあでも、一刀以上に私がどうこうも出来ないだろうからなぁ。ところでその…」

「?」

白蓮がちょっと頬を染めて変な顔をする。

「その…する事はしてるんだろ?」

テレながら声を潜める白蓮に不覚にも萌えた。

「一応、それなりには」

「…そ、それなり程度だからまずいんじゃないのか?」

「いや…たっぷり三十分はさわさわぺろぺろちゅーちゅーした後ずっぷりがっつり抜かずの三連発からそのまま露天でもした後飲みたいって言うから口にも」

「も、もういい!そこまで聞いてないだろ!?」

「それなりじゃまずいかどうか聞いてもらおうとしたんだけど」

赤くなる白蓮さん可愛いです。

「まあいい、その…気まずかったり出来ないほどじゃないってのが分かったからいい。…真面目な話、私もちょっと飲みに連れて行ったりはしてみたんだけど、まあ笑ったりもするんだが…やっぱり、一刀が構ってやるのが一番なんじゃないか?上手い例えが見つからないんだが、一刀が追っかけまわすくらいだとあいつも元気になるんじゃないかな」

「まぁ、そうかなぁ…ん、有難う。俺の問題なのに相談乗ってくれて助かった」

「いや、私にとっても大事な奴だし構わないさ。そんじゃ」

「うん、仕事の邪魔してごめん」

「いやいや」

そう言いながら部屋から出て行こうとして扉を閉める寸前に、目から上だけを隙間からぴょこりと出して上目遣いで聞いてきた。

「な、なあ………その…あたしも、…………飲んだ方がいいか?」

「いや白蓮は一方的に俺に飲まれてればいい。舐め尽くされてる時の白蓮超絶可愛い」

「馬鹿!アレ超恥ずかしいからもうすんな!いいか絶対するなよ!?」

「ははは、分かったよ(しないとは言ってない)」

自覚無くお笑い芸人的なフラグを立てる白蓮は、今度涙と涎と鼻水垂れ流しになるまで可愛がろうと密かに心に決める。

 

-------------------

 

そんな白蓮さんとのやりとりを勘案した結果、冒頭の俺の言葉となったわけだ。

分からない?大丈夫、俺の頭の中では繋がってるから。………たぶん。ごめん今振り向かせないで自信無くなるから。

「遂に仕事のし過ぎで頭が…華陀を呼びましょう。いやしかし、おかしくなるまで仕事などされてはいませんでしたな」

「大丈夫おかしくはなってない、星のパンチラ見たら治るから。ところで仕事は意外としてる」

言いながら、もし自分がこんな事真顔で言う上司見かけたら確実にセクハラ対策室に突き出すと確信する。皇帝万歳。

「…私等のより」

「星のが見たいんだ。とりあえず半日くらい星のパンチラ見ながら過ごしたい」

一瞬星の瞳が翳りを見せかかったところにたたみかける。

「………そうですか、ちょっと想像を超えた主の変態ぶりに絶句しましたが主命では致し方ありませんな。残念ですが今日は色気の無いものなので明日午後にまた伺いましょう」

「是非頼む」

にやっと笑った星に多少安心しながら、天井裏の明命が妙な話を広めないでくれるといいんだけどと軽く祈った。

 

 

 

------------------

 

「お待たせ致しました、主」

「お待ちしてました。詠達はちょっと出てるから」

詠や月に星が元気がないからケアしたい、ついては暫く二人にしてくれないかとか深刻じみた表情でお願いした事はスカッと忘れてテンションはアゲアゲで。だって嘘はついてないし?

「今更だけどこの裾で普段はよくパンチラしないね」

「そこは腕ですな、歩き方には気をつけておりますので」

「腕って言うか脚?…いや、見えたこともあったか。あったぞ?」

「それは見せているのです、主だけに。…さて、ここで御披露しても良いですがそれでは主の本旨に沿いますまい。ここはひとつ、運動場をとっておりますのでそちらで組手などいかがですかな?私の蹴りを受けて頂くだけですが」

「仰せのままに」

ぺろりと舌を出す彼女に、俺は堂々と鼻の下を伸ばした。

 

「では主はここで少々お待ち頂いて」

「あれ?武道場じゃないの?」

休日の三国塾の体育館の入り口で、二階へ登ろうとする星に付いて行こうとすると止められた。三国塾の屋内運動場、所謂体育館は一階が天井が低くても出来る武道場、二階が球技も出来る天井が高い運動場になっている。

「む、武道場でも宜しかったですかな。これが基本かと思いましたが?」

言いながら、星はゆっくりとお尻を振りながら階段を七段ほど登ると、脚を伸ばしたまま上体だけを倒して振り向いてにやりと笑った。

「失礼しましたごもっともです」

心の底から反省しながら、星の真後ろから遅れて登る。彼女のいたずらな表情が見えるかのように一段毎にぷるん、ぷるんと左右に振れながら見え隠れするお尻と、それを包んで捩れと伸びを繰り返す青い布。うん、俺変態です。

 

「如何でしたかな?」

「王道を往く斜め下からの眺め、星の髪に良く似合う麗しの青が見せる豊かな表情と微妙なはみケツに感動した」

 

「恐ろしく下らない事を豊かな語彙で語られる主には心底呆れますがこれが我が主、全く以て度し難い事は諦めて次に参りましょう。鍛練用の防具をお持ち下さい、私も用意して参りますぞ」

キツい言葉とは裏腹に笑顔を見せ、更衣室へと星が消えていった。

俺も用具室へ行ってスパー用の分厚い板状の防具を取ってくると、既に軽くアップしながら星が待っていた。

 

「それでは私が蹴りを繰り出しますので主がお受け下さい。色々動きますが、高い左右と上と正面からしか蹴りませんので『よく見て』受けられますよう。それでは」

言いながら星は軽くホップすると、鋭く回転して回し蹴りを左肩へと繰り出してくるのを防具で受ける。パン、と小気味いい音を立てると録画の早戻しを見ているかのように即座に逆方向へ回転して右肩へとしなやかな脚が襲ってくる。

「うぉっ」

なんとか右腕を上げて蹴りを防ぐと、星は口の端をわずかに引き上げながらバク転で距離を取る。

「ついてこれない速さではありますまい?」

「ん…ギリ、これがギリ」

もう少し早くてもなんとか受けられるくらいの速さではあるけれど、翻る裾からチラチラしているわざわざ履き替えてくれたらしいピンク色の布地に注目しながらだと反応が遅れて打たれる寸前になる。その後も宙返りからの飛び蹴りなど、実戦用と言うより文字通り魅せる用の動きを混ぜながら『一瞬目には入るけどじっくり見てる余裕はない程度』に調整されている。ううむやりおる、星め。

この微妙に焦らされ加減な眼福と蹴りのガードをしながら、白蓮の言葉を思い出す。

 

(―――――あいつ、一刀にヤラシー目で見られたり追っかけまわされたりするのが好きそうだからなぁ)

それで思いついたのがこの遊びだったけれど、本当に星はこんな事で楽しめてるんだろうか。つか、普通に引かない?

 

ふと、ちらっと星の顔を見るとニヤニヤしながら俺の顔だけを見ていた。

その楽しそうな表情に一瞬気が緩んでいた。あっ、とガードが間に合わない事に気づいた瞬間には既に星の踵が脳天に叩き込まれていて、

視界が暗転して声も出ない俺の代わりに星が小さくあっ、と声を上げていた。

 

「気づかれましたか。当てるつもりは無かったのですが申し訳ありませぬ」

「…ごめんごめん。絶景だった。あと今も絶景」

意識を取り戻すと、自分の顔が星の膝の上だった。ついでに横向きに寝かされていて、薄暗がりの奥にさっきまではゆっくり拝めなかった何かが見えていたりいなかったり。

「最後ぼーっとされていませんでしたか、主が受けれる程度に抑えていたつもりでしたが」

「あー…星が」

元気そうでちょっとほっとしてと言いそうになり、言葉を変える。

「星の、絶妙なチラリズムに見とれちゃって。最後ネリチャギ最高でした」

 

「…………………主の変態ぶりには呆れを通り越していっそ感心致しますな。よもやこれだけで御満足ではございますまい、次に行きますぞ」

一瞬の間のあと、裾で視界を塞がれると頭上から星の陽気さを帯びた声が降ってきた。

 

----------------

 

「酒席を用意しておりますがまだ多少時間があります、こちらの店に寄りましょう」

街の大通りに連れられて行った先は、中くらいの規模の本屋だった。

「なんか買うの?」

「まあ気に入ったものがあれば買っても宜しいですが、知り合いが居りますもので。…ああ、彼女らです」

「あ…って、おいおいおい!?」

レジカウンターで恥ずかし気にひょこっと頭を下げたのは、藍(姜維)ちゃんと士載ちゃんだった。

 

「どうしたのこんなとこで!?」

「あ、あの、研修で…」

見れば店員の制服の名札の部分に『研修中』と書かれたバッジがつけられている。

「うち(警備部)の民間勤務研修です。二人とも主が来店すると知るやどうしてもここで研修したいと言いまして」

「そうなんだ…うん、まあ頑張って」

「はい、有難う御座います」

高い背を縮めて礼をする藍(姜維)ちゃんの前を過ぎ、星の後に続いて奥へと向かう。

「商業系の部署がやってるって話は聞いたことあったけど、警備部でも民間研修なんてあったんだ?」

「いえ、今回は特別で。それより、こちらの方へ」

「あれ、ここいいの?」

「ええ、話は通してありますので問題ありませぬ。伯約」

「は、はい。こちらへ」

星が藍(姜維)ちゃんに声をかけると、藍(姜維)ちゃんは少し赤い顔をして奥へ俺達を先導する。経済の専門書、軍事の専門書コーナーを過ぎて一番奥の角を曲がった先には『関係者以外立入禁止』と書かれた小さな看板に行き着いた。

「星様、こちらで…」

「うむ、すまないな。さ、主はこちらへ」

星が平然と看板の脇を通り過ぎるのについて行くが、藍(姜維)ちゃんはその看板の前で俺達に小さく一礼すると門番をするように入り口側を向いてその看板の前に残った。いいのか仕事は。

 

さらに二度ほど棚の間を曲がった奥へ進むと、やや雑然とした書棚が並ぶ行き止まりだった。そこの書物には一貫性が無く、一部の本には入荷直後なのか識別用に札がついている。

「こちらです主。こちらの書物が、きっと主の御気に召すかと」

「うん?」

ドヤ顔で案内する星の意図が今一つ分からない。

「まだ分かりませぬか。では例えばこちらの書ですが」

星はニヤリと笑うと、膝を折って最下段の本を指し示すのに合わせて自分も膝を折る。そして星が棚の一冊を抜き取り―――――ながら、すっ、と膝頭を小さく開くと、艶めかしい内腿の奥に薄暗く光る赤い布が視界に飛び込んだ。

 

「こちらの孫臏兵法と言う書は春秋戦国の斉の孫臏の軍略書で、かの孫子とは別の者ではありますが優れた兵家でありました。孫臏の有名な軍略に囲魏救趙という故事成語ともなっておりますが聞いておられますか、主」

「聞いてるかもしれないがもっと気になるものに注目している」

 

「ふふっ、これでは御説明の甲斐が御座いませぬな。主にはもっと別の書が宜しいか…ふむ…」

星は軍略書を元の棚にしまうと、こちらに背を向けてお尻を突き出すようにして別の本を探し始めた。

「あの書がこの辺に有った筈ですが…はて♪」

書架の腰高のあたりをわざと膝を折らずにパンモロにして探しつつ、ニヤニヤとした視線をこちらに投げてくる。

「…もうちょっと下じゃない?」

「…そうでしたかな?」

豪奢な半透け真紅のレースに包まれてフリフリと揺れる丸いお尻を堪能しつつ、ちょっと悪ノリして注文をつけると星はほぼ前屈の姿勢になり、意識的なのか揃えられていた脚が心持ち開かれた。

「んっ…主、何の本を御覧になりたいですかぁ…?」

突如艶めかしさを帯びた溜息のような声と受け入れ体勢同然のその姿に当てられ、俺も一気に余裕が無くなる。

 

「星…」

「んっ、ああ、ありました、この本です」

フラフラと星のお尻に引き寄せられてそれに触れる直前、星が一冊の本を取り上げてこちらに向き直った。危なかった、あと一歩だった。

 

「…それ何?」

「『快傑!華蝶仮面』の最新巻です」

「小説化されてたの?つか六巻までもうあるんだ、すごいね」

「そうでしょうそうでしょう。今回は『仙術少女☆まじかる花琳』との華麗なる対決回なので必見ですぞ」

「それよく発刊許可が出たな…」

「おっとそろそろ酒席の予約の時間です、酒楼へ参りましょう」

「あ、うん」

星に促され入口の方へ戻って行くと、通路で門番風に立っていた藍(姜維)ちゃんがこちらに気づいて道を開けてくれた。

「あ…子龍様、あの…もうよろしいのでしょうか?『お部屋』は…」

「予定があるのでな、使わなかった。ご苦労だった、業務に戻れ」

「あ、は、はい」

ちらちらとこちらを見ながら立ち入り禁止の札とロープをいそいそと片付ける藍(姜維)ちゃんと士載ちゃんの頬が赤い。奥で何してたかバレてるな…って言うか星が予め言っていたんだろう。まー、うん…今更だからいいか。

 

店を出るともう夕暮れになっていた。この時間は日が落ちる前に家へと急ぐ人々で道は混雑している筈なのに、妙に今日は人通りが少ない…と言うか、河原方面へ向かっている人が多いせいで少なく見えているのか。

「星、今日河原で何かあるんだっけ?」

「ああ、民間の行事なので主までは知らされていなかったのですな。李典の火薬技術を応用した花火が今夜、河原であるのですよ」

「へぇ…星は知ってたんだ?」

「市街の消防に関わる事ですからな、警備部には一応連絡が来るのですよ。まあこれが今日のミソではあるのですが…ああ、もう来て居りましたな」

「『ミソ』って?…あ」

星が手を振る先には、赤いポニーテールの彼女の親友が酒楼『三国一』の前で手を振り返していた。

 

「お待たせしてしまいましたかな、白蓮殿」

「いや、私も今来たとこだ。って言うか本当にお邪魔じゃないのか私?」

「何を水臭いことを、私から誘った事なのですから当然居て戴きたいに決まっているではありませんか。主もそうお思いでしょう?」

「もちろん」

今日半日星と出かけている(流石にパンチラ云々は言ってない)経緯を知っている白蓮はアイコンタクトで本当に居ていいのか、と問いかけてくるのに大丈夫、と同じく目線で答える。

「まあ御前等がそうならいいけどさ。ま、私この後用事入るかもしれないから、そん時は失礼させてもらうぞ?」

雰囲気次第でいつでも私帰るからな?という意思表示らしい。星から白蓮を誘ったっていう経緯みたいだから、積極的に帰らせる必要は無いだろうけれど一応頭に入れておくか。

 

「そうですか、分かりました。では早速入りましょう…士季」

「お待ちしておりました、星様」

「士季ちゃん!?」

店に一歩入ると、研修中と名札をつけた『三国一』の制服に身を包んだ士季ちゃんが深く頭を下げて待っていた。本屋の事と言い、士載ちゃん以外は星の部下とは言え今日はどんだけ手を廻してるんだ。

「士季ちゃんも研修なの?」

「はい。御予約席へ案内致します」

にこやかながらも言葉少なな返事だ。彼女は人前と二人きりの時とで明確に態度を使い分け、前者の時は真面目さを前面に出して他人を優先し全くと言って良い程我を抑えられる事に感心する。尚二人の時は凄い。マジ凄い。

「本日御予約のお席は高楼になっております、階段が急になっておりますのでお気を付け下さいませ。…では公孫瓚様、続いてお二方もどうぞ」

「あ?ああ」

 

士季ちゃんに促された白蓮の後ろに俺と星が続き、二人がギリギリ並べる程度の折り返し階段を登っていく。

「あれ?結構長いんだな」

「高楼はおよそ四階相当となっております、公孫瓚様今しばらく御辛抱下さいませ」

「あ、いやいいんだけど。私今まで二階までしか来たことなかったなぁ」

「(…主)」

「(ん?)」

士季ちゃんと白蓮のやりとりをなんとなく聞きながら階段を登っていると、並んで登っている星に耳打ちされた。

「(本日は御満足頂けましたかな)」

「(かなり満足した)」

正直な感想を答える。星が満足してくれたのかは正直判然としないけれど不機嫌そうな様子は無いし、呆れながらも笑ってくれていたからまあokだろう。

 

「(そうですか。好色な主の事ですから、見るだけでお触りになれずさぞおかんむりかと思いましたが)」

耳元に囁かれた声の妙な熱っぽさに、いや、と言いそうになった答えを変える。

 

「(…今触ってもいい?)」

「(気取られませぬように)」

星の許可の声に視線は前に向けたまま、静かに彼女のスカートの下に手を潜らせ柔らかな尻たぶを撫でると、んっ、と押し殺した喘ぎ声が星の喉の奥で鳴る。

三段前には士季ちゃんと白蓮。早鐘を打つ心臓。振り向かれた瞬間に手を引いて言い訳がきくだろうかと思いつつ、柔らかな尻肉を撫でまわす手は止まらない。

「(……っ、……!)」

 

星は美しい眉根に皺を寄せて壁に手をつき、膝がかくりと曲がる。必然お尻を突き出すような姿勢になり、より強い愛撫を求めるかのようにお尻を左右に振りつつゆっくりと一歩一歩階段を登っていく。

 

「公孫瓚様、こちらをご覧下さいませ」

「ん?ああ」

今まで静かに階段を先導していた士季ちゃんの声に一瞬びくりと震える。星のお尻を嬲る手を硬直させ、恐る恐る見上げると、前の二人は階段の踊り場にある出窓に乗り出していた。

「こちらからは正面に庁舎、右手に三国塾、左手に演習場が御覧頂けます。こちらの建物は庁舎、狼煙台を除いては都で最も高い建物であり、本日は夏で日も暮れてしまっており見えませんが冬の天気の良い日には遥か洛陽まで見通せるとの事で御座います。この高楼は昨年増築されたもので特に高位の方の…」

 

…命拾いだ。

士季ちゃんが白蓮に景色の解説をしている隙に、静かに星のスカートの下から手を戻す。

「へー…ちょっと研修で来てるだけなのに凄いな。おい、お前らも見るか?」

 

「あ、いや…日が暮れちゃってるし、飲む時間も勿体無いから今はいいよ」

「…そうですな」

口元を抑えて荒い息を隠し、星も同調する。

「そうか。まあ、お前らはここ予約出来るからまた来るだろうしな」

良かった、怪しまれなかった。

 

「お疲れ様で御座います、こちらのお部屋です」

「お、中々いい部屋じゃないか」

長い階段を登ると、正面に腰高の出窓が開かれている六畳程度の小奇麗な和室に辿り着いた。

重厚感のある大き目の座卓には既に三人分の料理と燗が並べられている。

「…そうでしょう。ああ、白蓮殿はこちらへ。主はそちらへどうぞ」

一応立場上上座へ案内され、二人が席に着いたところで士季ちゃんは本来私が皆様の御饗応を致します所ですが星様の御意向とのことでこれで失礼致しますと言って引き戸を閉め下がっていった。

 

「さて、ちょっと余裕がありませんのでともあれ乾杯致しましょう」

「へ?なんかあるのか?私の用事ならあるかどうかもわからんから余り気にしなくてもいいんだぞ?」

星の声に白蓮が目を丸くしながらも杯を星の方へ伸ばし、俺も続いて注いでもらう。

「では今日という日と、お二方に感謝を」

そう言いながら杯に口をつけると、ドォン!という轟音と、一瞬遅れて光の筋が窓の外から飛び込んで来た。

「ああ、もう始まってしまいましたか」

「何だ何だ!?」

「うお、星がさっき言ってた花火か」

「然り。中々あるものではありません、立ち飲みになってしまいますが特等席から眺めながら飲ろうではありませぬか」

 

爆音に慌てた白蓮と俺に、彼女はにっ、と笑いながら銚子を片手に窓辺へと誘う。

「じゃあそうしようか、白蓮」

「あ、ああ。私、知らなかったから突然どーんとか言ってびっくりしたぞ」

「出窓に置ける程度の燗とつまみとだけ持って来て頂けますかな。あと、折角ですから部屋の灯火は落として花火と月明りのみで楽しみましょうぞ。…ああ、主は真中へ」

酒と風情を好む彼女らしいチョイスだと思いつつ言われた通りだけの酒を持って窓際へ行き、左に白蓮、俺、星の順で並ぶ。

「下、結構人出てるな」

「ええ、賑やかですな」

「うん」

白蓮の声に下を見下ろすと暗がりの中に出店の明かりと大勢の人が見え、音は上に抜けるせいか人々の声で自分たちの声も聞こえない位だ。

再びドォン!という音がし、数秒の後に夜空に大輪の花が咲くと、おおっと大きな歓声が上がる。

「おおー!結構凄いな!これ真桜の技術なんだって?」

「そうらしいね」

連続でドォン、ドォン、と断続的に打ちあがり、夜空が鮮やかに明滅する。楽し気に夜空を見上げる白蓮を左に見て、右の星に今日は有難うと告げようとするとその姿が無い。

 

「(主)」

「(…ん)」

消えたのではなくちょうど右後ろの死角に星の顔がある事に気づくと同時に、余りにも熱く、苦し気にも聞こえる星の押し殺した囁きに静かに頷く。

 

「(本当はこの席で白蓮殿に隠れつつ主に最後のパンチラをお愉しみ頂く筈だったのですが、それは中止です)」

「(そっか、それは残念だけど)」

「(何故だと思われます?)」

言いながら耳をぺろりと舐められ、ぞくりとする。何故かって、ヤバいだろ。白蓮はそういうの聡い方じゃ無いだろうがリスキー過ぎる。そう答える前に、焦れたように星の左手が俺の右手を掴んだ。

「(理由はこれです…んっ、はぁっ)」

言いざま俺の右手を自身のスカートの下、パンツの中に差し入れさせ、自身の秘部へ導いた。柔らかなそこは熱く、くちゃっと音がするほどの泥濘になっていた。

「(こ、これではっ…んっ、お見せ、出来ませぬっ、ああっ)」

「(星やばい、(白蓮に)聞こえる)」

その時、一際大きくドォンと花火の打ち上げ音が響き、数秒後に夜空に光の柳が浮き上がる。

「おおー」

「でかいね」

俺を挟んで反対に立つ星を極力白蓮の視界に入れない様、白蓮に肩を寄せて相槌を打つ。心音が大き過ぎて、呼吸音に伝わってしまうような感覚。

断続的に続く花火。地上の喧騒。

それに紛れて星の左手が、俺の中指を彼女の熱くとろけた蜜壷の奥へと捻りこませる。

「(ああっ…!んんっ…!)」

ぬめる内壁をゆっくり一搔きすると、星はかくりと腰をくの字に折って喘ぎ声が漏れぬよう自身の口を俺の右肩に押し付け、小さく呻いた。

暗がりとは言え、こんな至近距離に他人が居るところで愛しい女の子のアソコを責めている背徳感。肩口にははぁはぁと艶かしい息をつく星の声。花火の打上げ音と自分の心音のどちらが大きい音なのかもうわからない。

 

「なぁすごいな、星?」

花火を見始めてから(白蓮には)喋らない星に、白蓮が突然振り向いて話しかけた。やばい。俺の右手は暗さと死角で見えないだろうが、今の星は見せられない。

「……ぷは。……そうですな。……ほら、また上がりましたぞ」

 

「お、ほんとだ」

いつの間に持っていたのか星は話しかけられた瞬間に杯を口につけ、ゆっくりと口を離し呼吸を整え、ゆったりと答えた。―――あたかも、自身の膣内に俺の指など突き刺さっていないかのように。

 

「……はらわたに、響き渡りますな」

「そうだな、音も凄いよな」

言いながら、自身の胎内をかき回させるようにゆるく腰をうねらせる星。白蓮が空を見上げたまま答えるのをチラ見で確認しつつ、俺を見上げてくる彼女の表情の妖艶さに興奮と緊張が抑えられない。はらわたに響くっていうのは、絶対そういう意味だ。

「…今はゆっくりとしていますが、まもなく終わりです。終わる前は、それはさぞ…激しくなるでしょう」

 

「あーうん。終わりには大体乱れ打ちみたいになるよな」

「ねえ、主?…んふっ、…ふふ…」

「…あ、ああ…」

俺を挟んで花火を見上げる白蓮には気づかれない程度の緩やかさでゆったり腰を振り、指が膣壁を掻き、肉芽を掌に押し付ける感触を陶然とした表情で味わう星。

 

「(主)」

「(ん)」

「(んっ…どきどき、しますな)」

「(心臓口から出そうだ)」

「(主も、興奮、あふっ…しておりましょう?…ほら)」

「(やばい。今は勘弁)」

 

暗がりに乗じて張り詰めた肉棒をズボンの外から撫でる、彼女の手を押さえる。

「(主)」

「(ん)」

「(間も無く…んうっ…最後の乱れ打ちになります。そこで、激しくっ、して下され…あぁっ、は、始まりましたっ)」

「おっ?なんかいっぱい始まったぞ、これ最後か?」

白蓮の声に呼応するように散発的だった打上げ音が断続的になり、夜空に途切れず光の花が咲き乱れる。それに合わせて、彼女の胎内に埋め込んだ中指を蠢かす速度を徐々に上げていく。

「(んぅぅぅっ…!んんっ!んんっ!…んっんっんっ!!)」

花火の爆音と人々の喧騒で全ての音がかき消される中、俺の右耳にだけ口を抑えても漏れ出る星の快楽の呻きと、彼女の股間から溢れる愛液をくちゃくちゃと掻き混ぜる水音が響く。

 

ドォン!ドォン!ドドォン!ドンドンドン!

打上げ音と、花火が上る時のひゅるる、という甲高い音。

 

五虎大将が一人、武知に長けた美貌の槍の名手たる女の子の内部で、全体重を支えるように指を突き立て、震わせ、掻き回し、揺すり、淫らな動きの限りを尽くす。

「(んぅっ!んぅっ!んぅんぅんぅっ…!んんんんんんんっ!!)」

美しい眉根を快楽に歪ませ、指に蹂躙されている秘所からは悦びの涎を垂れ流しながら、両手で必死に口を抑えて喘ぎ声を堪える彼女に、言いようの無い加虐心を刺激される。

――――バレてもいい。星をイかせたい。

 

顔は白蓮に合わせて夜空を見上げたまま、視線だけを星に向けると目が合った。

切羽詰った表情のまま、コクコク、と頷く星。

イきそうなのか。

ラストスパートのつもりで、指を激しく振り続ける。

「(んぅぅぅぅぅぅぅぅぅんんんんんんっ!!)」

ひくん、と大きく星の内部がうねり、一瞬遅れてぶるぶるぶるっ、ぶるぶるっ、と腰と太腿が痙攣し、星の全身が脱力する。

 

ドドドドドドドドドォォン!

…パラパラパラパラ………

星の絶頂に合わせるように、花火も一瞬遅れてクライマックスを迎えた。

全ての花火が消えて、一瞬間を置いてから人々の拍手が響く。その音に紛れるように、星の胎内からびしょ濡れの指を抜いて手を隠す。

 

「おおー…結構、凄…

「失礼致します、公孫瓚様」

「あ、は、はい?」

まだ余韻から覚めやらない星に白蓮が話しかけようとした瞬間、部屋の入り口の扉からノックと女の子―――士季ちゃんだ―――の声がし、少し驚いて白蓮が答えた。

「失礼致します。公孫瓚様、姜維より決裁の件で急ぎ連絡を御取りさせて頂きたいとの伝言を受けており、出来ましたら御足労をお願い致したいのですが」

「えー?こんな夜にか、あの娘も働きもんだなぁ…うーん…まいっか、分かった今行くよ。一刀と星も、すまんが今日はこれで」

「あ、ああ」

白蓮がそそくさと部屋を出、士季ちゃんが部屋の鍵をかちゃりと閉める。

 

 

 

「主っ」

「んむっ」

その瞬間星に座布団の上に押し倒され、歯がぶつかる勢いで唇を押し付けられた。すぐさまこじ入れられる熱い舌に自分のそれを絡め合う。

「んぁっ…んむぅ…」

頭を抱え込まれ、奪い取るかのように唇を貪る星に息が続かなくなりタップしようとしたところでちゅぱぁ、と音を立てて彼女が唇を離した。

「続きを、致しましょう」

「勿論」

切迫した声と共に至近距離で吹きかけられる星の淫らな荒い息に中てられ、一瞬冷めかかった欲望の火が直ぐに燃え上がる。

「あっ…」

上に覆いかぶさっている星を抱きしめたまま半回転すると、彼女は小さく声を上げてなすがままに組み敷かれる。

「来て、来て下されっ、早くっ…ああっ…!」

モノを取り出すのももどかしく、愛液でぐちゃぐちゃの下着をずらして一気に奥までズプズプと突き入れると、星は悦びに溢れた喘ぎ声をあげた。淫らに緩んだ表情で足を絡めて押し付けるように腰を揺すり、内部はひくひくと小さくうねる。

「あああっ…!ああああっ!…い、入れられただけでっ、いっ、いっておりますっ…!」

トプトプと二人の結合部から愛液は溢れ、下から抱きしめられた彼女の腕は全く力が緩まない。

「…しばらく待とうか?」

星は苦しみにも似た快楽に眉根に皺を寄せたまま目を合わせると、ぶんぶんと強くかぶりを振った。

「いえ…!突いて、突いて下されっ、ああっ、あああっ、うううっ!んぁっあああっ、またいくっ、またおくっ!ああああああっ!ああいくっ、あああああああっ!いってますっ、いってますっ、主のぉっ、一突きごとにっ!いくっ、いくっ!いってますぅっ!!」

熱い泉に突き入れる度に星の中はびくびくびくっと震え、絡められた足は解かれて絶頂毎にブリッジをするように腰を突き出しては脱力し、突き出してはぐりぐりと奥を押し付けてくる。

「と、止めるか、大丈夫か」

こっちもここまでさんざん焦らされていたようなものであっと言う間に射精感がこみ上げており、すんでのところで止まって聞く。

「大丈夫ですっ、このままっ、このまま来て下されっ…あああっ!あああああっ!凄い、凄いですっ!」

「やば…もう直ぐ出るっ」

「来てっ、来て下されっ!ああっ、中にっ!中にいっぱいっ、主のをいっぱい出してっ、あああああああっ!」

「くうっ…!」

ちゃぷちゃぷと音を立てる程の愛液の潤滑がありながらも、もう一つの口のようにきつく柔らかく食い絞める膣にたまらずどぷっ、と精を吐く。

「ああああああああああああああああっ!!ああああああああ…!来てる、来てますっ…主のっ…精が、…いっぱい、ああっ…」

精液を注ぎ込まれた瞬間にも与えられた絶頂に彼女は目を見開き、その体は精液の感触に満足するようにゆるゆると脱力していく。

 

 

外では響く花火の後の家路に向かう人々の喧騒が、部屋の中にははぁはぁと二人の荒い息だけが響く。

「主…………ん…むぁ…」

切なげな瞳と頬に添えられた手に、それと察し桜桃のような唇に口付けて再び見つめあう。

 

「…有難う御座います」

「…何が」

「御気を使って頂いたのでしょう?ぱんつがみたいなどと」

「…いや、自分の欲望も半分。俺の中でパンチラなら星だし」

「他にも気の使いようはあるでしょうに、ふふふ」

「すんません」

気が回るという点ではそもそも俺が星に敵う筈が無いと言えば無い。ただその気が回る人に気を回してあげる必要が無いかと言ったら決してそんな事は無いだろう。

 

「重いだろうから、降りるよ」

「いえ……………むしろ、圧し掛かって下され」

「マジで?」

組み敷いたとは言え彼女を抱きしめる腕と膝で自重を支えていたので大して重くは無かった筈だが、流石に男の体重で圧し掛かったら重いだろう。

「ええ、主…私は、貴方に捕まっていたいのです」

星の瞳に、再び浮かされたような熱気が帯び始める。

「主に追われ、組み敷かれ、貴方のものだと…はあぁっ…」

悩ましい溜息と共に肉棒を咥え込んだ膣肉がひくりと痙攣し、その刺激で萎えたモノも力を取り戻し始める。

「…星は、俺のものだ…!」

「ああ、嬉しいです…、んちゅ…んむっ…あん、また…」

再び口付けて彼女の口腔内を嘗め回すと、その美味さを糧に肉棒がびくりと星の中で跳ね、星もまた喘ぐ。

「もっと…、もっとしるしを…私を捕まえて、主のものだと、しるしをつけて下され…!」

 

「わかったよ…っ」

切なさと情欲をないまぜにしたような、彼女の熱い吐息と吐露に欲望が突き動かされる。

「…ちょっと起こすよ」

「あん…主、どうすれば…?あ…入れたまま…こうですか…んぅっ…」

星の上体を起こして一旦対面座位にし、挿入したまま彼女の肢を入れ替えさせて背面座位にする。竿を捻じる動きにわずかに彼女が吐息を漏らす。

「星に教えてあげる」

「…?…何を、ですか…あん」

彼女の上体を倒させ、そのまま並べた座布団の上に倒れこませる。モノが抜けないように気をつけながら、自分も姿勢を起こして背後から覆いかぶさっていく。

「捕まえた」

「ああ…はい、捕まっております…んぅ…」

背後から圧し掛かられ、貫かれている格好に陶然としながらゆっくりと尻を振り立てる。

「んぅん…こんなにも深く、突き刺されてぇ…逃げられませぬぅ…」

いつからだったのだろうか。普段の飄々としている姿は出会った頃と変わりないのに、いつの間にかその本質は寂しがり屋で依存心が強くなっていた。犬の伏せのような姿勢を強いられ、ゆるゆると尻を蠢かせながらこちらを振り向く星の表情は、淫らさと安らぎが混ざっているかのようだ。

「…そうだ。星は…俺のだ。捕まって、後ろから突き入れられてっ」

「はぅん!」

「中にぶちまけられてっ」

「あぅぅ!」

一言毎に彼女の美しい尻を突くと、悩ましげな表情と喘ぎ声を上げるが俺を見る瞳をそらさない。

「離さない。逃さない。ずっと俺のものになるんだ。俺の、俺が星の傍にいるんだ…一生だ!」

 

「ああっ…主っ…!ああっ!ああっ、あっ、あっあっあっああああっ!」

猛然と秘奥を突き立てると星は再び悦びの声を上げながら頤を反らし、美しい青髪を振り立てる。

「ああっああっああっああっ!凄いっ、凄いです主ぃっ!奥っ、奥まで来てますぅっ!奥までぇっ、主のものにっ、ああっ!」

「こっ、のっ、格好、星、好きでしょっ」

「ああっ、好きっ!好きですっ、あるっ主にぃっ、抱きしめられてっ!奥っああっ、奥っまでっ、あああっ!主に染められて!」

振り向いた横顔に涙と涎を垂らしながら、抑え込まれてほとんど動かせない尻を必死に振ってくる星の姿に急速に高まっていく。

「あっ、主っ、んぁっ、む、胸もっ」

「可愛がってあげるよ」

ちょうど背後から胸の下辺りを抱きしめていた俺の腕に星の左手が添えられ、腕をずらして彼女のふくよかな乳房を柔らかく握りこむと、あ…、と星が小さく微妙な声を上げ、僅かにこちらを顧みた。

「…ちょっと乱暴にさせてもらうよ」

「ふぁぁっ、ああっ、あああっ…!」

気配を察して鷲掴みに握り替え、固くしこった乳首を揉みたてると望み通りだったらしくびくびくと背筋を震わせて、咥え込んだ亀頭にも新たな愛液が浴びせかけられる。

「っ、星っ…、しるしを、つけるぞっ」

「ああっはいっ!下されっ、下されっ、奥にいっぱいっ、あああっ!あああっ!は、早くっ、も、もう私はっ、なっ何度もっ、来てっ来て下されっ」

俺の律動に合わせて星のお尻を振りたてる速度が速まっていく。さっき注ぎ込んだ精液を洗い流す程の愛液でちゃぷ、ちゃぷと音を立てる結合部が更にきゅうっと締め付けられる。

「星っ…!」

「ああっ!あああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…ああああぁぁぁぁぁぁぁ…っ!」

情欲にとろけきった彼女の雌の声を聞きながら、一度目に負けないほどの精を星の膣内に注ぎ込む。どぷっ、どぷっ…と胎内を汚していく感触と共に、彼女の尻と膣内がぶるるっ、ぶるっ…と痙攣する刺激に暫く恍惚としながら。

 

星の耳元で一言囁くと。

彼女は小さく、確かに頷いた。

 

-----------------------

 

「…今回」

「ん?」

主の腕枕で荒い息を収め、天井を見たままぽつり呟いた。

「協力頂いた者達には、礼をしなくてはいけませんな」

「ああ…士季ちゃんとかね。…そういえば士季ちゃん、色々タイミングが良過ぎた気がするんだけど。ひょっとして分かっててやってたのかな」

「おそらくそうでしょう。彼女は飛びぬけて聡い娘です」

「あと白蓮にも礼と言うか埋め合わせしないとな。色々」

「ええ、色々」

まあ、彼女らが埋め合わせをして欲しいのはおそらく主でしょうが。白蓮殿は…そうだ、彼女は今回のような隠れ露出プレイの手伝いをして進ぜよう。羞恥にオロオロする彼女はさぞ面白…もとい、主の歓心を買われる事だろう。

 

「…ふふふ。それにしてもですな」

「うん?」

腕枕のまま主の方を向き、含み笑いを漏らす。

「やっぱりパンチラ見せろと言うのは流石に想像の斜め上を行き過ぎですぞ、主」

「あ、そこもっかい謝らないといけないの?」

「いえ、主が私の為に気遣って御自身の変態性癖を告白されたのですから全く文句等はございませぬよ、ふふっ」

「…一応念を押しておくけど他所で言ったりしないでね?」

「御安心下され、今更主のその程度の性癖で動じる者などこの後宮には居りませぬ」

「言う前提!?」

「私が言わずとも天井裏警備の明命が」

「ずっと居たの!?」

「居たら今頃街の下着屋は売切れ御礼になっていたかと」

「心臓に悪いからやめて!?」

突っ込みながら、久しぶりに主が安心して私と話しているのが感じられる。ああ、私は自身の不安でこの人をもこんなにも不安にさせてしまっていたのか。

 

「そうですな…またたまには、このように激しく…主の愛を、注ぎ込んで頂ければ?」

―――私はもう、愛されている自信を失うことは無いのですよ、主。

そう心の中で呟いて、主の胸に頭を埋めた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。