Familiar Phobia~倒錯のすゝめ~ 作:友井架月
私の目の前には、行き先の決まった一本のレールが敷いてある。
このレールに乗って進んでいけば、きっと安定した未来が待っている。
生きる上で何不自由ない、傍から見れば幸せに満ちた生活だ。
しかし誰もが羨む幸福は、必ずしも私の幸せと一致しない。
自由なはずの私の両足は、茨で出来た鎖でガッチリとレールに繋がれているのだ。
それが私には苦痛で苦痛で仕方なかった。
私への扱いは人間に対してでも、ペットに対するものでもなかった。
私という存在に意志などなく、ただ与えられた命令を守る機械と変わらないのだ。
私は恋い焦がれる。自分の欲求に従い生きることを。
私は恐れている。その結果、頼りのない暗闇の中に放り出されることを。
相反する感情と、どちらも選べない優柔不断な自分に嫌気が差す。
だがそれも詮方無きことではあった。
幼い頃から親の言われた通りに生きてきただけの私に、自由意志など最初からないのだから。
◇許婚
「分不相応な身ですが、私はここに居る
その瞬間、
この世の終わりでも迎えたかのような、絶望的なまでの刹那の思考の空白。
だがそれも無理からぬことである。一真にとって、
「…………」
京介の発言を受けて咄嗟に言葉が出てこなかった。依然、脳内は思考停止中だ。
そして数秒の空白の後、今度は判然としない言葉たちが脳内に濁流の如く流れ込んでくる。
許婚? 今あいつは許婚って言ったよな? 許婚って既に結婚相手が決まってるってアレか?
こいつと誰が? 白雪先輩と? つまり、この男と先輩は既に結婚を誓っている仲ってこと?
いくつもの疑問が脳内に湧き出て、そして答えとなって消えていく。一真は混乱しているものの、思考回路は意外と整然としていた。否、表面上は平静を装うため必死に思考を取り繕おうとしているだけだった。
一方、数秒の無言で一真の困惑を察したのか、京介は苦笑を浮かべながら頭を浅く下げた。
「すみません、驚かせちゃいましたか? 初対面の人にする話ではなかったかもしれません」
「そうですよ。先生はたまに空気を読まない時がありますから。そんなことをいきなり言われたら、誰だって反応に困りますよ」
京介の謝罪の後、間髪入れずに
「二人共、止めてください。病室で騒いだら……。京介さん、深雪も」
「ごめんなさい……」
「えぇ、私も?」
結局白雪が収める形で場が落ち着いた。この間、一真は一言も発せなかった。
心が落ち着いたところで改めて、一真は
外見はいかにも優秀そうな美丈夫の医者である。今まで挫折らしい挫折を味わって来なかったのだろうか、順風満帆な自信に満ち溢れた表情をしている。それでいてエリートにありがちな他者を見下すような態度は皆無であり、誰にでも優しく丁寧に接する善良な雰囲気を醸し出していた。
院善総合病院の院長の息子であり、将来を約束された優秀な血筋。そして高潔な生まれに恥じない誠実な人柄。少々抜けていることがあるものの、なるほど患者から信頼されそうなお医者さんだ。
それが自分に関係のない赤の他人なら何も問題はない。結構なことじゃないか。自分も医者にかかるなら彼のような人間がいい。
だが、しかしだ。それが自分の好意を寄せる女性の許婚ならば話は別だ。憤りにも似た釈然としない感情が脳裏を駆け巡る。
一真の内心を知ってか知らずか、京介は穏やかな微笑を浮かべて一真に話しかける。
「白雪さんが大学の御学友を連れてくるなんて初めての経験です。彼女が心を許すのだから、お優しい方なのですね。白雪さんと仲良くしていただき、許婚として感謝します」
「あっ、いえっ、俺はそんな……」
言えない。貴方の許婚とはアナルセックスをした仲ですとは、口が裂けても言えない。
「これからも白雪さんをよろしくお願いしますね」
「は、はぁ……」
彼の表情からは悪意も敵意も感じない。だからこそ罪悪感を抱くのだ。彼に負い目があるからこそ、尚更居心地が悪い。
いっそのこと逃げ出したい衝動に駆られるものの、白雪が居る手前変な男の見栄で退散する言い訳も思いつかなかった。
誰でもいい。誰かこの最悪の空気を変えてくれ。
そんな彼の願いに呼応するかのように、病室のドアが勢いよく開け放たれた。
「あの、お邪魔します」
「深雪さん、元気?」
「ちょっと、静かに入りなさいよ」
病室に入ってきたのは、一真もよく知る私立
一人目は大人しそうな雰囲気の少年、
「あれ、お兄ちゃんも居たんだ。奇遇だね」
一真の弟、
なぜ先輩の妹さんの病室に小学生三人組が? 一真の脳内に疑問が渦巻く。
「なんでお前らがここに……?」
当然の疑問を口にする一真に対し、優馬はつまらなさそうに当たり前のことを答える。
「なんでも何も、
「深雪ちゃんが、優馬たちの……?」
間の抜けた声を出す一真だが、少し考えれば納得のいくことである。
深雪の年齢は聞いてないが、外見から察するに優馬たちと近い年の小学生だろう。そして弟たちが通う津雲小学校は、国内でも有数の有名私立校である。九十九市の旧家である須納家のお嬢様が通っていても何ら不思議はないのだ。
優馬と深雪が同級生という事実は意外だったものの、弟はわざと隠していたのだろうか。別に自分のクラスメイトのことまで詳しく話す義務はないのだが、奴のことだから何かまた企んでいるのかと勘ぐってしまう。まさかここで遭遇したのも弟の仕込みではないのかと、疑心暗鬼になる一真だった。
「なんだ、皆来たんだ」
クラスメイト三人を見て、深雪の表情が和らいだ。それは姉や医師に対するものとは違う、年相応のあどけない顔だった。これが本来の少女の素顔なのだろう。その小さな変化から、一真は深雪が見た目以上に気丈な娘なのだと察する。
「クラスに変わりはない?」
「いつも通り、みんな元気だよ」
「元気すぎて疲れちゃうけどね」
何気ないクラスメイトとの談笑。日本中のどこででも行われているありきたりな会話を、深雪は楽しそうにしていた。彼女は病弱で、よく病院の世話になるという。ならば学校にも満足に通えてないのかもしれない。
そう考えると不憫な女の子だ。しかし一真が彼女を哀れむのは失礼だろう。
「星見くんは相変わらず勉強も運動もダメダメだから、仕方なく私が教えてあげてるの」
「そんなことないよ! この前の国語のテストでは僕のほうが1点高かったじゃない」
「あんなのマグレよマグレ。トータルでは私のほうが圧倒的に上なんだから」
「ふふ、二人は最近仲がいいのね。前まではあんなに仲が悪かったのに」
「べっ、別に仲は良くないわよ。私が大人の対応しているだけ」
「ふーん、そうなの。まぁ、そういうことにしようか」
彼女は自分の状況を受け入れ、毎日を懸命に生きようとしている。それを何も知らない他人の視点で可哀想だなんて無責任に言えるはずがない。
ここは病院の病室だが、それは紛れもないクラスの歓談。場所の違いなど些事でしかない、少年少女の微笑ましい光景だった。
「それで、お兄ちゃんも先輩に連れられて深雪さんのお見舞い?」
「あぁ、そうだが何か悪いか?」
「別に悪くないよ。でもそうなんだ。お兄ちゃんと白雪さんが二人でお見舞いねぇ……」
クラスメイトが雑談に花を咲かせる一方で、優馬はニヤニヤと含みを持った笑みを浮かべながら一真と白雪を見比べる。兄と先輩の仲が進展していることを楽しんでいるのだろうか。一真としては弟の人間観察に巻き込まれているようで不愉快甚だしいが、相手してやる余裕はない。
一真が優馬の反応を無視していると、彼は興味を失ったのかすぐさま視線を移す。
「それから白雪さんの隣りにいるのは、この病院のお医者さんですか?」
「その通りです。私は当病院で医師をやっております、院善京介という者です。貴方は……一真さんの妹さんで?」
「弟です」
「あぁ、弟さんでしたか。これは大変失礼しました」
優馬の訂正を、京介は微笑を一切崩さず受け入れていた。これは横で聞いていた一真も予想外だった。
大抵の人間は女装をしている優馬の性別を知ると驚くのだが、この男はそんな素振りを全く見せなかったのだ。やはり医者をしていると色んな人間に出会うので対人関係に慣れてしまうのだろうか。院善京介という男の懐の大きさを、こんなことでも垣間見た一真なのだった。
「名字が院善ということは、この病院の院長さんとご血縁が?」
「そうです、聡明な少年ですね。院長は私の父で、いずれ私も父の職を受け継ぐことになるでしょう。まだまだ若輩の身ではありますが、半人前であることを言い訳にせず精進したいと思っています」
「素晴らしい心がけですね。尊敬します」
優馬と京介はすっかり打ち解け、頭の良さそうな会話をしていた。
弟が初対面の相手と親しげに話をしているなんていつものことだ。なんたって人心掌握に長けた悪魔なのだ。こいつなら他人と話を合わせることくらい朝飯前である。
一真が目を見張ったのは京介に対してだ。普通、優馬のような異様に利口な少年と出会えば誰しも戸惑うものだ。誰だって大人より賢い子供は疎ましく思うだろう。それなのに、彼は優馬のことを一人の人間として対等に接している雰囲気がある。
出会って間もない小学生を下に見るでも子供扱いするでもなく、自分と対等に見る。
そんなことが可能なのか? それも彼のような高学歴で優秀な人間が。
一真は京介のことをよく知らない。それに一真自身、人生経験の乏しい若者だ。世の中には彼の理解に及ばない多種多様な人間が存在する。自分の豊富とは言えない人間関係の蓄積で他人を解釈するのは愚かなことだと分かっているつもりだ。
だがしかしだ。古神優馬という化け物を知っている一真の本能が告げている。
院善京介は普通ではない。もちろん優馬と同類というわけではない。さりとて、自分たちとも決定的に違っている。
これはカンだ。理屈じゃない。ただ一真は違和感を抱いたのだ。優馬という悪魔と長年ひとつ屋根の下で暮らしているからこそ察せる説明不能の感覚だった。
「賑やかなのは良いことですけど、病室で騒がしくしているのは芳しくありません。深雪さんの容態に響くかもしれませんので、皆さん程々にお願いしますね」
しばらく談笑した後、京介は一同に挨拶をして病室から退出した。
最後まで底が見えない男だったが、とりあえず温厚そうなので今は様子見としよう。
「先生の言う通りだ。僕らもそろそろ帰ろうか」
「そうだね。プリントは渡したし学校のことも話したしね」
「それじゃあまたね、深雪さん」
「うん、ばいばい」
小学生組は深雪に挨拶を済ませて帰宅する。一真の横を通るとき優馬が微笑しながら「ごゆっくり」と言ってきたがスルーだ。
「それじゃあ俺もこの辺で……」
一気に人が減って寂しくなった病室に居心地が悪くなった一真は、白雪に退散の意思を表す。これ以上居続けても須納姉妹の邪魔になるだけだ。それに今日は様々な出来事があったので、飲み込むために一人になりたかった。
「分かりました。それでは病院の前まで送りますね」
一真の言葉に反応し、白雪は自分から一真の後をついていく。そして二人は深雪の病室を出て病院の玄関へと向かった。
「今日は私にお付き合いいただき、本当にありがとうございました」
病院の前で、白雪は一真に深々と礼をした。
お嬢様にそんなことをされても困るだけだ。一真は慌てて白雪に頭を上げるように言う。
「いえ、俺も楽しんだので。俺なんかが先輩の役に立てたのなら良かったです。それに、今日は先輩のことを色々知ることができたので、充実した一日でした」
それは本心だ。自分のような平民が彼女のような上流階級の人間と楽しく過ごすことができる。それ自体がかけがえのない幸福であることは間違いない。
「また何かあったら呼んでください。俺ならいつも暇してるんで、先輩のお供を喜んでしますよ」
「はい、その時はよろしくお願いいたします」
ただ、それだけでは物足りなく感じているのも確かだった。人間とは欲深い生き物で、恵まれた環境を手にするとついそれ以上を望んでしまうものである。
「それじゃあ、また大学で会いましょう」
「はい、お気をつけて」
こうして大学での遭遇から始まった、一真と白雪の濃厚な一日は終わりを告げた。
一真の胸に、もどかしいしこりのような物を残して。
◇茨の道
「姉さん、あの人は帰ったの?」
玄関から病室に戻ってきた白雪に、穏やかな表情の深雪が声をかける。
「あ、はい。一真さんならたった今」
「私は一真さんなんて一言も言ってないけど。彼のコト意識しすぎじゃない?」
「えっ……」
ニヤつきながら言う深雪に、白雪の顔は真っ赤に染まる。
「今のは文脈から言って一真さんしかありえないでしょっ!」
「はいはい、そうですね」
珍しく慌てふためき大きな声を上げる姉を見て、深雪は落ち着いた物腰で引き下がる。それは姉をからかうための発言というよりは、何か確信を得るための問いかけのように見て取れた。
事実、深雪は確信の確証を得るため質問を続けた。
「やっぱり姉さん、あの古神一真って人のこと好きなんでしょ?」
「あっ、いやっ、私はそんな……」
「そんな分かりやすい反論は、むしろ肯定してるようなものだけど」
「えっ、そうなの?」
「当然でしょ。大体、妹の病室に知らない男を連れてくるなんて、好きな人以外にありえないし」
白雪が一真を連れてきた時点でなんとなく察していたので、深雪に驚きはない。彼女が意外に思ったのは、もっと別のところである。
「姉さんがここに知らない人を連れてきたのは初めてだよね。それも男の人なんて。人付き合いが良くない姉さんがそんなことするなんて、どういう心境の変化なの?」
「人付き合いが悪いだなんて……私は普通よ?」
「誰とでも社交辞令である程度は仲良くなるけど、一線を引いてるからそれ以上は親しくならない。姉さんには休日一緒に遊ぶような友人は居なかったでしょ?」
「それは……」
痛いところを突かれ、白雪はぐうの音も出ない。
深雪の言ってることは事実だ。白雪には須納家の教育で叩き込まれた処世術があるため、誰にでも愛想良く振る舞っている。その結果彼女を嫌う者はほとんどおらず、穏やかな人間関係を構築することに成功していた。
その一方で、彼女は他者と深い関係になろうとすることを極端に避けていた。それは自分の中に眠る野蛮な欲望を誰にも知られまいと過敏になっていたせいだろう。もし他人にバレれば人生が破滅しかねない性癖を抱えた白雪は、己を守るために孤独であろうとした。皮肉なことに、彼女が疎ましく思っていた須納家の立場が、それを都合よく助長していたのだ。
高嶺の花。深窓の令嬢。高貴な家柄に生まれ、その上容姿端麗で頭脳明晰な彼女を、人々は可憐な花を愛でるように口々に持て囃す。額縁に入れて大切に保管し鑑賞するように、自分たちとは別次元の存在として距離を置いたのだ。
そうして出来上がる、白雪姫の一人舞台とそれを見守る観客たち。誰も観客席から立ち上がり、舞台上の白雪に手を伸ばそうとはしない。高嶺の花は下から見上げるからこそ美しいのだ。同じ目線に立ち、汚い手で触れては道端に咲く花と変わらない。何人たりとも神聖な存在を穢してはならないのだ。そういう無自覚な共通認識で、白雪はより孤独になっていく。それが彼女の救いになっていたかどうかは別としてだ。
「姉さんが二人で来るってことは、それだけ彼に気を許している証拠。あの人のこと、嫌いではないんでしょ?」
「……う、うん。嫌いというよりは、好きだと思う」
大学の友人はおろか家族にすら気を張っている彼女にとって、唯一まともに本音で話せるのは妹の深雪だけだった。普段から気兼ねなく話せる関係だからこそ、深雪は姉の異変をすぐさま察知できたのだ。そして白雪も信頼する妹だからこそ、気になる男性を紹介したかったのかもしれない。
「私の知らないところで男を作ってたなんて、姉さんも意外にちゃんとやってるんだね」
「やってるって何をっ……!? 私と彼はただの友人で……」
「はいはい、分かってるって。交際まではしてないんでしょ」
「交際なんて、できるわけが……」
白雪には許嫁がいる。厳格な家に住んでいるので、本来なら男友達すら作るのが難しい。
それでも偶然だったにせよ京介に一真を紹介できたのは、彼がそれくらいのことで怒るような人ではないと知っていたからだ。
しかしながら、白雪に親しい男友達が居ると両親に知られれば、小言のひとつやふたつは言われるかもしれない。下手すれば一真と会うことを一切禁止されるというのも有りうる。だからこそ今日の邂逅は、一種の賭けだった。
「あの、深雪。お願いなんだけど、一真さんのことは家族には内緒に……」
「大丈夫、絶対言わないから。姉さんの恋路の邪魔はしない」
「恋路って、だから違うって」
「じゃあなんで、わざわざ誤解される可能性もあるのに連れてきたの? 彼に好意があるけど、許婚がいるからどうすればいいのか困ってるって、私に相談するためでしょ?」
「うぅ、それは……」
自分でも判然としない内心の繊細な部分を妹に全部言い当てられ、白雪は素直に降参するしかない。元より、心のどこかで妹を頼りにしていたのは確かなのだ。ここは彼女を信頼して話す他にないだろう。
白雪は気持ちを切り替え、覚悟を決めて話を始める。
「……許婚以外の男性を好きになるのは、やっぱりダメかな?」
「良いんじゃない、別に。許婚なんて結局のところ、親同士が決めた結婚相手でしかないんだし。私は一真さんって人のことをよく知らないから何とも言えないけど、姉さんが人を好きになるってことは何か良いところがあるんでしょ」
深雪は姉に変態的な性癖があることを知らない。だから流石に一真と背徳的な行為をしていることは言えない。
けれども、深雪が白雪の言葉を信用しているのは分かる。信頼する姉が好意を寄せる人物だから、悪い人ではないのだろうと。だからこそ、白雪は妹に本音で話せるのだ。
「姉さんが誰を好きになるかは自由だけど、付き合うとなるとちょっと大変かな」
「……やっぱり?」
「真剣に話せば京介さんは許してくれるかもしれないけど、うちの親は怒るんじゃない? 最悪、勘当されるかも」
「そうだよね……」
須納家ほどの一族の末席に加わるためには、それ相応の血筋が必要になる。一真は庶民の中の庶民の男である。どこの馬の骨とも分からない男が須納家の令嬢と付き合うのは困難を極めるのだ。
「勘当されてでも彼と付き合う覚悟はあるの?」
「どうかな……流石にそこまでの覚悟はないかな」
好意を寄せているとはいえ、一真とは出会って間もないのだ。実家を捨てて彼と人生を添い遂げるほどの決意は、白雪の中にはまだなかった。
「まぁ、それが普通だよね。安心した。姉さんがいきなり男を連れてきて『彼と駆け落ちする』って言ったらどうしようかと思った」
「そんなことはしないわよ! ……冗談よね?」
「半分は冗談。半分は本気」
苦笑しながら良い、深雪は淋しげに自分の身体を抱く。
「私はこんなだからさ、自分の人生は諦めてるの。両親だって私のことを見放してるだろうし、恋人すらできないだろうなぁって」
「そんなこと言わないで。京介さんは絶対良くなるって言ってたよ」
「京介さんは優しいから、悪いことは絶対言わない。必ず希望的なことを言うの。でも私は生まれてずっとこんなだし、自分の将来なんて考えたことない」
深雪は決して悲観的な娘ではない。白雪よりもずっとずっと明るい子なのだ。彼女に励まされたことなど一度や二度ではない。自分よりも利口な妹だと、白雪は信じている。
それでも彼女がこんなことを言うのは、聡明すぎるせいで不確かな希望を持たないからだ。深雪は自分のことを深く理解しているがゆえに諦観している。従って白雪の何の根拠もない励ましなど、彼女の心には響かなかった。
「だから私がダメな分、姉さんには自由に生きてほしいの。姉さんは自分が思っている以上に、何でもできる人なんだから」
「深雪……」
本当なら姉が病弱な妹を応援しなければいけないのに、逆に自分が鼓舞されている。不甲斐ない自分に歯がゆい思いを抱きながらも、白雪にはどうすることもできなかった。
何でもできると太鼓判を押される姉は、妹のために何もできないのだろうか。白雪の胸裏にどうしようもない無力感が押し寄せる。
「私のことより、今は姉さんのことでしょ」
陰鬱になりそうだった空気を変えるために、深雪は話題を元に戻す。
「そういやさ、姉さんが一真さんのことを好きなのは分かったけどさ。京介さんのことはどう思ってるの? 嫌いなの?」
「嫌いではないよ。京介さんはとても優しいし、良い人だと思う。けれど……」
「けれど?」
自分は京介さんのことをどう思っているのだろう。改めて言葉にしようとすると迷ってしまう。
だけど妹に促され、自分が彼に対して思っていたことの正体がなんとなく掴めそうな気がした。
「京介さんは婚約者の私に対してとても優しくしてくれるんだけど、彼の優しさはなんというか……私に向けてのものではないような気がするの」
確証はない。これは女の勘のようなものだ。
白雪は基本的に自分のことを信用していない。
けれど、この勘だけは何の根拠もなく信じられるような気がした。
◇一方、その頃
一真が病院を出て自宅へ向かい、須納姉妹が恋バナに花を咲かせていた頃。
星見家宅の昴の部屋で、美聖の不満気な声が響く。
「ねぇ、本当にするの?」
女鶴美聖が星見昴の部屋にいる。これは数ヶ月前にならありえない状況だった。
いじめっ子といじめられっ子が和解することさえ本来ありえないのだから、二人が同じ家に居るなんて奇跡のような出来事だろう。
それを成し遂げた仲介人である優馬は、嗜虐的な笑みを浮かべながら美聖に言う。
「たまには良いじゃない、こういうのも。昴くんも良いよね?」
「僕は、その……」
基本的に優馬に言いなりの昴でさえ、この状況に少し躊躇っていた。
そう、これから優馬と昴と美聖の三人で、背徳的な遊びに興じようというのだ。
「なに、美聖さんは僕とエッチするの嫌なの?」
「いや……優馬くんとエッチするのは良いけど、星見くんとするのはちょっと……」
「抵抗あるんだ。昴くんは?」
「僕もちょっと、抵抗が……」
二人の言い分は理解できる。昴と美聖は所詮水と油、性格的に交わらないだろう。
だがしかし、そんな溝がある二人を繋ぎ止めるのが悪魔の少年の手練手管である。
「過去のことは水に流したとはいえ、まだちょっと抵抗ある二人だからエッチするべきなんだよ。性的快楽は心の距離を縮めるのに最適な行為なんだ。肌と肌を重ねれば、二人はきっと仲良くなるはず。大丈夫。僕も一緒に混ざるから、安心してセックスに励むと良いよ」
例え胡散臭い論法でも、優馬が言えば聖典のように聞こえる。しかも優馬の戯れで性行為へのハードルが下がった二人が、信頼する優馬の言葉で促されるのだ。多感な時期の少年少女には、タオルに水を垂らすが如く容易く浸透していく。
「優馬くんがそう言うなら……」
「仕方ないわね、付き合ってあげるわよ」
「ありがとう、二人共♪」
こうして今日も純情な少年少女は墜ちていく。悪魔の少年の手の鳴る方へ。
「それじゃあまずは、僕たちのおちんちんを舐めてもらおうか」
慣れない状況に戸惑う美聖の前に、優馬の半勃起ペニスが現れた。彼女も何度となく目にしてきた男根ではあるが、今回は彼の相手だけではない。
「えぇと、それじゃあ僕も……」
優馬にならって昴も躊躇しつつ陰茎を露出させる。少年はまだ情事に乗り切れていないのか、男根はどこか元気ない。
眼前には同級生のペニスが二本。そんな異様な光景を前に美聖は怖気づいていた。
優馬によってオトナの遊びを覚えさせられた彼女だが、まだまだ幼い少女である。優馬だけならまだしも昴も同時に相手しろというのは難しい話だ。
それでも彼女が拒絶しないのは、悪魔の少年によって倫理観のハードルを下げられたからだ。同級生二人とエッチをすることに、抵抗感はあっても嫌悪感は存在しなかった。
「分かってるわよ。舐めれば良いんでしょ、舐めれば」
渋い表情を浮かべながらも、美聖は二人のペニスをそれぞれの手で優しく握る。性器の生暖かい感触を肌で感じると、胸の奥がキュンとざわつくのだ。
それは彼女の内に眠るメスの本能がそうさせるのだろう。知らず知らずの内に性行為への期待に胸を躍らせる美聖は、右手に持つ優馬のペニスに舌を這わせる。
「れろっ、ちゅぷっ、ちゅぱっ……んんっ、んくっ、れらっ、ぬちゃあぁ……」
「良いよっ、気持ちいいよ、美聖さん。フェラチオもだいぶ上手くなったね」
「んんっ、ちゅる、くちゅ、んちゅうぅっ……そんなこと褒められても嬉しくないわよっ」
そうは言いつつ、内心では嬉しいのだろう。美聖はフェラチオに込める熱を更に上げる。
「ちゅう、んちゅう、ちゅくっ……んんっ、れちゅる、んぷっ、んぱあぁっ……」
「良いね、おちんちんを舐めてる美聖さんも可愛いよ。その調子で昴くんのおちんちんも舐めようか」
「うぷっ、んくっ、分かったわ……はむっ」
優馬の指示通り、美聖は続いて昴のペニスに舌を這わせる。昔虐めていた少年の男根を舐める心境とはどのようなものだろう。羞恥と情欲が混ざり頬を赤らめる彼女の顔からは、最低でも怒りや憎しみといった感情は読み取れなかった。
「ちゅうっ、んくっ、れろっ、ちゅぱっ……んぐっ、んんっ、ちゅぷ、ぬぱぁ……」
「あぅっ、んぐっ、あぁあっ……女鶴さんの舌、気持ちいいっ……!」
美聖のフェラで昴は女の子のような可憐な嬌声を上げる。未だに苦手意識を持つ元いじめっ子相手でも、エッチなことなら話は別のなのか、少年の小さなペニスは素直に反応した。垂れていた状態からピンと背伸びをし、少年なりの勃起ペニスへと進化を遂げたのだ。
その皮を被った昴の陰茎を、美聖は丁寧に舐めていく。まずは竿に唾液をコーティングするように舌を這わせ刺激を与える。そして徐々に上へと登り、亀頭部分へと到達する。
「ちゅぷっ、んんっ、んくぅっ……れろっ、ぬちゃっ、ぴちゃあぁっ……!」
「そうそう、そうやって皮の中へ舌を挿れて亀頭をイジるんだ」
幼い包茎ペニスは繊細だ。だから慎重にやらねば傷つけてしまう。美聖はゆっくりと皮と亀頭の間に舌先を挿入すると、舌を回転させて亀頭を愛撫する。尿と汗が混ざったような臭気が鼻を伝い、舌を刺激する。普通なら不快に思うような味でも興奮してしまうのは、優馬の調教の成果だろうか。
「ちゅるっ、んくうっ、れちゅる、ちゅぱっ……!」
「あっ、あぁっ、良いっ、そこっ……あぁんっ!」
美聖のフェラは次第にエスカレートしていく。ただペロペロ舐めるだけのものから、亀頭を咥えて本格的な口淫へと移行したのだ。昴の少年ペニスを奥まで咥えると、口内でモミクチャに荒らして刺激を加える。
「ちゅぷっ、ちゅぱっ、ぐぷっ……んぷっ、じゅぶぶっ、んぐちゅうぅっ……!」
「あうっ、んあぁっ、あぁんっ……! 女鶴さんの口の中、暖かくて気持ちいいよぉっ……!」
「感じている昴くんいいねぇ。美聖さん、今度は僕のおちんちんも咥えてよ」
「じゅぶっ、んちゅっ、ちゅぶうぅっ……んはあぁい、はむっ」
昴の陰茎を愛撫した後は、続いて優馬のペニスを口に含んで愛撫する。口にたっぷりと唾液を含みながら、クチュクチュと淫らな水音を立てて亀頭をしゃぶるのだ。得も言われぬ快感が優馬の怒張を包み込み、全身へと伝播する。
「じゅぷっ、じゅるるっ、ちゅるうっ……んぐっ、ぐぷっ……どう、気持ちいい?」
「んあっ、くぅっ……うん、美聖さんのフェラチオ、とっても気持ちいいよ」
「じゅるっ、じゅぷぷっ、んぐじゅうっ……そう、もっと頑張る……んじゅぶっ!」
優馬に褒められて嬉しいのだろう。美聖のフェラが勢いを増す。男根を根本まで咥えると、頭を前後に動かし竿全体を激しく攻め立てる。少女の献身的な口淫で、ペニスへの快感は増大した。
「んんっ、良いね。次は僕と昴くんのおちんちんを交互に咥えようか」
「じゅるっ、んぐっ、ふぁい……じゅじゅうっ、んじゅうっ、ちゅぶるっ……!」
段々とテンションが上ってきたところで、豪華なダブルフェラの始まりだ。二本のソーセージを美味しそうにしゃぶる美聖の顔は、すっかり発情したメスの表情になっていた。
「じゅぶっ、ぐちゅっ、んぐうぅっ……じゅじゅぶっ、ずずずっ、んじゅぶっ……!」
「んんっ、うくっ、もうダメっ……イキそうっ……!」
「……うん。僕もそろそろだから、一緒にいこうか……!」
美聖の積極的な口淫で、二人の快感は最高潮に達していた。美聖は二人をイカせるために、怒涛の追い込みをかける。覚えて間もないなりに一生懸命な舌使いで、射精感がこみ上げてくる。
「じゅずっ、じゅぶぶっ、んぐっ……んぐぐっ、じゅずずうぅっ、じゅるるぅっ……!」
「うあぁっ、イクうぅっ……!」
「僕もっ、美聖さん受け止めてっ……!」
射精の瞬間、美聖はペニスから口を離す。二本のペニスから少女の顔めがけて、濃厚なザーメンが迸る。
「あぁっ、んぁあっ、せーえき熱いっ……!」
美聖の顔に降り注ぐ、少年たちのドロドロの白濁液。唯でさえセックス覚えたてのヤリたい盛りの若々しい精子が二人分なのだ。少女の顔面は、すぐに大量の精で埋め尽くされる。
「んあっ、んぐっ、ふあぁっ……精液の臭いがすごい……」
「いっぱい射精されて嬉しいよね。ちゃんと全部舐め取るんだよ」
欲情した彼女には、ザーメンはどんな甘味よりも極上のご褒美になるだろう。美聖は顔に飛んだ精液を手ですくい、美味しそうに舐め取っていた。
「うんうん、せっかく貰ったザーメンを大切にするのは良いことだね。昴くんは美聖さんのフェラチオ気持ちよかったかな?」
「……はふぅ、とっても良かったよ」
「それは重畳だね。おちんちんもまだ大きいままだし、本番も行けそうだね」
射精した直後だが、昴のペニスは硬いままだった。
濃厚な前戯を終え、いよいよメインイベントの始まりだ。
「僕が下になるから、美聖さんは上に乗って」
「分かったわ……」
ベッドに仰向けに寝る優馬の腰に美聖が跨る。そしてペニスを膣口にあてがい腰を下ろし、少女による騎乗位が始まった。
「あぐっ、んあっ、あぁんっ……優馬くんのおちんちんがっ、おまんこに入ってきたぁ!」
フェラチオで欲情したので、美聖の膣は十分すぎるほど濡れていた。膣内にするりと男根が滑り込みヌルヌルと生暖かい感触に包まれる。
「んあっ、ふぐっ、んんっ、はあぁっ……おちんちんが膣内を擦ってるぅっ、んあぁんっ!」
「んくっ、あぁっ……美聖さんのおまんこ、熱くて気持ちいいよっ……!」
優馬と交わることで、美聖の全身が歓喜に包まれる。度重なる教育でセックスの虜となった美聖は、彼の指示がなくとも自分から腰を振り快楽を求めるようになっていた。硬く勃起したペニスを膣壁に擦りつけ、どこが感じるのか手探りで体験していく。ただ受け身で性交するのではない。その姿は立派なパートナーだった。
「あうっ、んんっ、ふうぅっ、んはぁっ……優馬くん、私の腰使い良いかしらっ……!」
「んくっ、うんっ、上手だよっ……そのままガンガン腰を振って……!」
美聖は欲求の赴くまま一心不乱に腰を振る。性欲に支配された彼女の頭はエッチのことしか考えられなくなっていた。これが性の営み、最高の快楽である。雌の悦びを知った少女はより女性としての魅力を増し艶やかに成長していた。
「んぐっ、あうっ、んあぁっ! ダメぇっ、気持ちよすぎて腰が抜けちゃうぅっ!」
セックスの快感で骨抜きになったのか、美聖はグッタリと肉体を優馬の肉体に重ねる。汗だくの美聖を受け止め、優馬は意味深な笑みを浮かべる。
「ダメだなぁ、美聖さん。騎乗位なんだから、ちゃんと女性が頑張らないと。でもまぁ、美聖さんはセックスを覚えたばかりだから仕方ないよね」
そう言って、優馬は視線を昴に向ける。少年は勃起した男根を持て余したまま二人の情事を見守っていた。
「昴くん、黙って見ているのは可哀想だから参加してみない?」
「……参加するって、どうやって?」
「美聖さんの穴がまだ残ってるじゃないか」
優馬は美聖のお尻に手を回して持ち上げる。性器の上、お尻の穴がヒクヒクと物寂しそうにしていた。
「丁度いい、美聖さんのお尻の穴におちんちんを挿れなよ」
「えぇっ、お尻でエッチなんて……」
「僕は昴くんとお尻でセックスするよ? だったら美聖さんもできるよね?」
「それはっ、うぅ……」
優馬に満面の笑みで凄まれたら、美聖は拒絶できない。そのまま笑顔の圧で押し切られ、なし崩し的に頷いてしまう。
「わっ、分かったわよ。お尻におちんちん挿れても良いわっ……!」
「う、うん。それじゃあ挿れるね……」
美聖の勢いに押され、昴は戸惑いながらも男根を美聖のアナルに挿入する。
「あぐっ、んんっ、んぐああぁっ$ お尻におちんちんがぁっ……!?」
「うくっ、うあぁっ、お尻きついっ……!」
少女の処女アナルに少年ペニスが挿入される。何人にも侵されたことのない未体験の腸内に、昴の男根が踏み込んだのだ。例え成長しきっていない少年のペニスであろうと、未開発のアナルはきついだろう。当然、美聖の表情は苦痛で歪む。
「あうっ、んぐぐっ、ひあっ、んはあぁっ……お尻苦しいっ……肛門裂けちゃうぅっ……!」
「大丈夫大丈夫。普段は昴くんのおちんちんよりも太いものを出してるんだから。昴くんは美聖さんのアナルどう?」
「うあっ、んあぁっ、すごいよっ……女鶴さんのアナル、おちんちんをすごい締め付けて……!」
昴は美聖の初物アナルの感触に驚愕しているようだった。アナルセックスは優馬ともしたが、美聖はアナル処女なので感触も違うだろう。腸内の予想以上の締め付けで、少年は腰をガクガクと震わせていた。
「さぁさぁ、圧倒されてないで一緒に腰を動かそうよ。そうすればもっと気持ちいいよ」
「うっ、うん。頑張って、動くよ……あくぅっ!」
少女の肉壷とアナルに少年たちのペニスが埋め込まれている。性交を覚えたての少女に両穴セックスは負担が重いだろう。快感と苦痛でいっぱいいっぱいの表情をしている美聖の穴を、二人の少年がそれぞれ腰を振って攻め立てる。
「ううっ、んあっ、ふあぁっ、あくぅっ! アナルセックス気持ちいいよぉっ……!」
「んんっ、アナルにもおちんちん挿れたら、おまんこの締め付けもきつくなったね……!」
「んあっ、ふあぁっ、ダメぇっ! アソコがおちんちんでいっぱいで頭バカになっちゃうぅっ!」
少年たちの激しいピストンで美聖は声を張り上げる。相手が子供とはいえ少女に3Pは厳しいものがある。
それでも少年たちは無我夢中になって腰を振る。欲望の猛りを全て吐き出すまで彼らは止まらない。
「あくっ、うぅっ、んはぁっ! 優馬くん、また僕イキそうだよぉっ……!」
「んんっ、うぐっ、僕も、そろそろっ……!」
燃えるような激しいピストンの末、身も心も快楽でドロドロに溶け合った二人は射精へと一直線に向かう。結合部は愛液やら腸液やらがカウパーとともグチャグチャに混ざりあい、行為の凄まじさを物語っていた。
「んあっ、んはぁっ、あぁんっ! ダメぇっ、おまんことお尻ズボズボされてイッちゃうぅっ!」
「んぐっ、あぁあっ、僕もイクっ! 女鶴さんのお尻で射精しちゃうぅっ!」
「んんっ、さぁっ、皆で一緒にイこうっ……!」
心をひとつにした三人は衝動を爆発させて絶頂する。美聖の両穴に優馬と昴のザーメンが迸る。
「あぎっ、んはぁっ、おおっ、んあぁっ……! せーえきがドクドク流れてくるぅっ……!!」
若々しいオスのリビドーを体内で感じ、美聖はエクスタシーの余韻で恍惚とした表情を浮かべていた。同時に膣内と腸内の締め付けで少年たちは極上の射精をを味わっていた。
「はぁっ、んくっ、んあぁ……お尻に射精するの気持ちいいっ……!」
「昴くんもいい感じにセックスにハマってきたね……」
ザーメンを出し切り肩で息をする昴は充実感に満ちていた。自分の先導で少年が快楽に染まるのは愉悦が止まらない。
「あぁ、んあぁっ……おまんこぉ、お尻ぃ……せーえきでいっぱい、らめぇ……!」
少年たちの性欲を一身に浴び、美聖は満足気に放心していた。プライドの高い彼女がよくぞここまで淫らになったものだ。
未来ある若人たちの成長を実感し、優馬の表情は喜悦に染まる。
これから彼らをどう導いていこうか。深遠なる彼の頭脳は、既に次の段階を見据えていた。