異世界は女だらけで、しかも女は男に飢えてます 作:気紛れ東方
本番は無しです。
例のイケメンの入学は一ヶ月先になる予定だ。
期限いっぱい使いたいソフィアだったが、理由をつけて引き延ばせるのは一ヶ月が限度と判断してそのように返事をした。
その理由も、一度に男が二人も入学したら大変だから、まず俺の入学を済ませ、ある程度落ち着いてからにしたいというもの。
それが一ヶ月だ。
その間に俺は自分好みの女を見つけて、ハーレムメンバーに加えるつもりだ。
話したことはないが、俺の楽園に来るんじゃねえと言いたい。お前はそっちで魔王退治とか頭悪いことやってろよと文句を言いたいが決まったものは仕方ない。
まあ、そもそもこの街の女を全て自分のものにできるわけではないから、そのイケメンが来ても俺の女がとられなければいい。
しかし、そのイケメンに俺の女を落とされるリスクを考えたら簡単に受け入れるわけにはいかない。
とはいえ勝ち目はある。結局のところ、そのイケメンは好きな人としかセックスしないと宣言してるので――日本の常識そのままなら相手は一人――相手が決まった時点で、そいつに群がってた女は俺のところに来るしかない。
この世界の女が男に飢えているというのも、その男はいまいち理解してないのだろう。
来る世界間違えてるな。
イケメンが来る前に楽しい学園生活を確保する。それが俺の第一目標となっている。
「よくお似合いです」
「トウマにぴったりね」
頬をほんのりと赤く染めてソフィアとリーナが制服姿の俺を褒める。
一週間ぶりに会ったソフィアは再会を喜ぶように抱きつき、キスをしてきた。彼女がはなれたら俺もキスをしてやり、喜ばせる。
「私もリーナ先生のように一緒に暮らしたいです」
「それでしたら、いい話がありますよ」
「いい話?」
「はい。ハーレムを作るトウマが住むには私の家では狭いので、男性特権の一つを使って、家を手に入れるつもりです」
「そこでトウマさんと一緒に住める……。それは本当いい話ですね」
色気たっぷりの灰色の瞳と紅い瞳が俺に向けられる。この二人は俺との甘い生活を想像しているのだろう。
「それはまた今度話すとして……。ソフィア、今日は泊まりに来い」
「泊まりに? もしかして」
「一週間待たせたからな。今日はたっぷり楽しませてやる」
「トウマさん……」
ぽーっと俺を見上げるソフィア。
それだけでどれだけ俺に心を奪われているかわかってしまう。
「学園長にそんな顔をさせるなんて、やっぱりトウマはすごいのね」
そう言って、リーナが後ろから抱きついてくる。
この世界の男は性に弱すぎるため、まともにセックスができない。実際に見たわけではないが、今日までに得た情報では、一週間に一度しかできず、セックスに苦痛を感じ、ちんこは勃起しても硬くならないのが多い、あと女に怯えてる。というのがある。
性欲から、本能から、この世界の女性はセックスできる男を求めている。
セックスに弱い男しかいない中で、自分からセックスを行い、女を求めていく姿は魅力的に映る。そういう男をこの世界の女性は求めているのだから、おかしな話ではない。
俺とのセックスで何度もいって中出しされたソフィアとリーナはあのイケメンの写真を見ても心を揺らすことはない。既に二人の中で男として真に優れているのはどちらかわかっているのだ。
いくらイケメンでも、まともにセックスできないのは致命的なのだ。
最初は不利かと思われたが、ソフィアのサポートと相手のことを考えれば余裕で勝てることに気づいた。
セックスが俺の強みなら、女に怯えないのが強みなら、楽園創造も不可能ではない。
美女二人に抱き付かれる俺は余裕たっぷりに予定を聞いた。
「これからどうするんだ?」
「講堂で軽く自己紹介をしてもらう予定です」
「自己紹介を講堂で? つまり全校生徒の前でやるってことか?」
「はい。トウマさんは男性なので、生徒の皆さんに知ってもらわなくてはいけませんから」
そういうのって生徒会長とか、入学式に主席の奴がするものだが、こういうところで男ってのが引っかかったか。
しかし、自己紹介だけなら大丈夫だろ。
……本当にそうか?
楽園を創造するつもりなら、そういう場で何か心を掴むことを言うべきではないか?
おそらくソフィアとリーナもそれを望んでいるはずだ。
時間が来て、俺は壇上に上がってマイクの前に立つ。
全校生徒、百十七人の美少女が俺を見つめる。
人数が少ないと思われそうだが、魔法は誰にでも使える力ではなく、しかも魔法学園はお金がかかるので、この人数になるのは当たり前だとか。
これが日本なら男もいるから二倍以上になるかもしれないが、ここは女だらけの世界だ。これが普通なのだ。
自己紹介を済ませた俺を待っているのは、何かを語るのを待つ女達の目。
このまま立ち去るのは、やはりいけない。
一応少しはこの世界の女が好きそうな言葉はわかってるから、上手く話そう。
「噂で知ってるだろうが、すごい男とは俺のことだ」
ざわつく。しかし、今のが語り始めとわかってる彼女達はすぐに静まり、次を待つ。
「まずはっきり言うが、俺はセックスが気持ちいいから大好きだ! リーナは何度も抱いてその度に精液を注いできた。初めて会った学園長ソフィアも俺とのセックスに溺れさせた。セックスは気持ちいいから好きだ」
今度は騒がしくなり、知人友人と話しながら俺を赤くなった顔で見てくる。
静まりそうにはなかったので、少し荒業を使うことにした。
「最後まで静かに話を聞けないなら、抱かないぞ」
ものの見事に静まった。
逆に怖いが、同時に痛快な思いもあった。
「俺は魔法は使えない。だが、みんなにとって必要なのは魔法が使えて魔王討伐を誓うような勇者ではなく、女に怯えずセックスしてくれる男だろう?」
こくこくと教師含むみんなが頷く。だが何人かは頷かず、俺に対して警戒するような目を向けている。
やっぱりそういう奴らはいるよな……。
それがまともなのだが、この場ではおかしな行動に見えるものだ。
警戒する人達を無視して話を続ける。
「俺は学園生活を通して、抱きたいと思った女は抱く。気に入った女はハーレムメンバーに加えていく。こんなに綺麗な女ばかりだから目移りしてしまうが、俺の思うがままにするつもりだ」
ここで俺は深く息を吸う。
何か大事なことを言うと思った彼女達はごくりと唾を飲み込んだ。
俺はサプライズプレゼントをする。
「今から俺の入学が決まった記念として、キスをしていきたい。慌てず割り込まず、一人ずつ順番に来い」
ぎょっとなるみんなを尻目にソフィアとリーナがやって来た。まずはリーナからキスをし、次にソフィアとする。どちらも濃厚なキスだ。
二人は俺とのキスを楽しむと、生徒達に声をかけて順番に並ばせる。
俺の前に来る美女達は皆期待に満ちた目をしていて、それに応えるようにキスをする。
壮観であった。
大勢の美少女が俺とのキスを求め、甘えてくるのだ。多くの女に求められるというのは、男として満たされるものがある。
ここまで来ると俺自身の満足感なのか、それとも本能によるものなのかは不明だ。
相手にしきれない数であっても、今は俺のものなのだ。この状況でいい気分にならないのは、偽善者か変な奴ぐらいだ。
俺は彼女達の心を掴むという最初の目的を達成できたことで、楽園創造計画を前進させることができたと確信した。
次にすることは……。
考えるだけで楽しいな。
「少し休ませてくれ」
少し疲れた俺がそう言うと、彼女達は素直に従ってくれた。
十分ほど休憩し、キスを再開する。
失礼かもしれないが、流石に一度に大勢を相手にすると覚えるのは難しい。しょうがないことなのかもしれないが。
記憶力がもっとあれば彼女達の可愛い顔をおぼえていられたんだろうな。人並み程度の記憶力に初めて文句を言いたくなった。
「ほぼ終わりか……」
進むにつれて警戒をしていた人達の多くはキスをしてるのを見ると安心した顔つきになり、自分からキスを求めてきた。
残りの数人は警戒こそしてないがこちらに来ない。生徒と教師へのキスを終えた俺はその数人の下へと足を運ぶ。
一人ずつ話を聞いていくと、理由は何とも可愛らしいもので、恥ずかしさと緊張で動けなくなってたようだ。
確かに人前で濃厚なキスをするのだからそういった気持ちを抱くのは当然のことと言えた。
話を聞いて納得した俺は一応確認して、了承を得られたので残りの数人にキスをした。
入学初日で学園にいる美女全員の唇をもらうという偉業を達成した俺はのんびりと授業を受けていた。
教室には俺を含めて十三人しかいない。
一学年に三十九人として、それを更に三クラスにわけて授業を行う。一つのクラスにすればいいのにと思うが、分散すれば教師は生徒一人一人に目を届かせやすくなる。
案外悪くないのかもしれない。
さて魔法学園とはいえ、魔法以外にもちゃんと科目はあり、今は歴史を習っている。
この世界の歴史に対して無知な俺にはありがたい。
意外なことだが、人間と魔族が争うようになったのはここ数年のことらしい。男が極限まで減少したために魔族は男を誘拐するようになった。それが原因で争いが起きているとのこと。
昔はお互い手を取り合う関係で、むしろ争っても実りある結果は生まないとわかっていたのでどちらも戦争を仕掛けることはなかった。
人間と魔族の関係を改善するには、男をどうにかすることだ。少なくとも魔族を倒しまくることではない。……あれ、俺の予想するタイプのイケメンなら女性を傷つけるなんて……! とか言うだろうからどうすんだ?
そう思いながらちゃんと授業をこなす。
わりと真面目に勉強してることに我ながらびっくりしている。
周りからすっごい見られてるのに勉強してる。
初めて知ることばかりだからかあっという間に授業は終わりを迎えた。
休み時間になれば、クラスの女子が俺に群がり、話しかけてきたり、そっと寄り添ってきたり。
「ちょっと、セクハラになるかもしれないからやめなって」
ソフトタッチぐらいだからセクハラにはならなそうだが……、その辺は個人の感覚だから何とも言えないか。
セクハラ。それは日本にもあり、大抵は男がやらかすものだ。
しかし、この世界では女性が男性に対して行うものだ。もちろん犯罪として扱われている。
ところが男からのセクハラには何も罰はない。それもそのはずで、女は男を求めているのだから、セクハラをされたら嬉しがる。また、セクハラするほど女や性に強い男にはバンバン女を抱いてもらいたいから、男性からのセクハラは許されている。
これも男性特権に入るかもしれない。
腕を撫でてくる女子の胸に手を伸ばして揉んでも、
「あっ。どうぞ……」
怒られるわけもなく、相手の女子は自ら体を差し出す。彼女の大きな胸を何度か揉んで解放する。中々いいおっぱいでした。
「トウマさん、次は私に」
「わ、私もお願いします!」
胸を揉まれた子は、どうだったと周りに感想を聞かれ、自分も揉まれたいと女子達は俺に胸を寄せてきて。
……モテすぎて困るなんて経験初めてしたわ。
今なら水着登校とかさせられるんじゃないか? 今度頼んで見るか……。
今なら何でもできるような気がしてきた。全能感ってやつなのかもしれん。
「スカートを上げて、どんなのをはいてるか見せろ」
「「「は、はい!」」」
赤、青、白、黒、ストライプ……。
頬を赤らめ、嬉しげに俺にはいているパンツを見せる彼女達に高揚感を覚える。
だけど、ここで俺は違和感を覚えた。
男に飢えてるのに、どうして襲ってこないのか。全校生徒と教師にキスをした時もそうだが、誰かしらは我慢できなくて襲ってきそうなものだ。
パンツを見られることに、喜びを見出だしている彼女達は鼻息を荒くしている。
……ひょっとして。
俺はある可能性を思いついた。
男が何もしないから女がやらかすのではないか。行動を起こさなければ何も起きないのは誰にでもわかることだ。だから女は自分からやるのではないか?
しかし、俺の場合は違う。俺の方から女に手を出している。そうなると少しぐらいは心に余裕ができ、変なことをして俺の機嫌を損ねるようなことは避けて多少は待つだろう。
それに男に求められているという状況に多少なりとも満たされているかもしれない。
或いは俺みたいなのが初めてだから戸惑っているだけなのか。その辺の見極めはちゃんとしよう。
結論次第で行動の取り方も変わるからな。
「どの子にしようかな」
長々と、焦らしながら、パンツを見せる彼女達を誰にしようか選ぶ。特定の誰かを狙ったわけではないが、最終的に俺の指は、腰まで伸びた金髪と青い瞳を持つ美少女に止まった。
実年齢よりも上に見えるほどに大人びていて、体つきもよい。胸の大きさも、腰の細さも、バランスがよく取れている。
俺はその子の後ろに立って。
「入学記念のルーレットに当選したご褒美だ。たっぷりと楽しんでくれ」
「はっ、あっ……!」
後ろから彼女の体に手を這わせる。胸を揉むことも、下半身を直接触ることはない。ただ体に沿って手を動かすのみだ。
スカートを上げるのも忘れて、俺の手に意識を集中させる。
そんな彼女をクラスメイトは羨ましそうに見つめていた。
肌の手入れがきちんとされているからなのか、それともまだまだ若いからなのか、いつまでも触っていたくなるほどに瑞々しくもちもちとしている。
「気分はどうだ?」
「天にも昇るような思いです」
「そうか。満足してくれてるならいいんだ」
幸せそうにする彼女に、これからはこんな過激なスキンシップを好きなだけ取れるという事実に胸を弾ませる。
魔法の授業は俺には関係ないため、この時間は他のクラスに行って保健体育の授業を受ける。
三年一組にいるのだが、授業が始まる前に知ったことがあり、どうやら生徒の年齢はわりとバラバラみたいだ。一年でも十八歳がいるし、三年でも十六歳がいる。
入学に年齢制限を設けてないから幼く入学する生徒もいる。
遅く入学したのは浪人したからというわけでもなく、家で習い事を済ませてからとか、その家に伝わる魔法を習得してからとか、そういうのが絡んでいたりする。
その辺りは面倒臭そうなのであまり気にしないことにした。
保健体育の授業では、赤ちゃんの作り方を教えているのだが、授業が中間に差し掛かったぐらいで俺はちんこを見せることになった。
実際どういうものか知ってもらうためとか。
まあ、あまりにも男が少ないこの世界では下手したら一生見れない可能性もあるわけで。
貴重な経験……経験……おちんちん見るのが貴重な経験って。
日本育ちの俺には笑わせに来てるように思えるが、彼女達は真剣なのだ。
こういうところで大きく価値観が違うことを思い知らされたりする。
「立ってなくても大きい……」
「太いよね……」
教壇の横で下半身裸になるのは、やっぱり笑わせに来てるか嫌がらせにしか思えなかったが、俺のおちんちーんを見て喜ばれてるから何とも言えない。
どれサービスをするか。
エッチしてる時のことを思い出して、と。
「ぼ、勃起した!」
「す、すごい……!」
「立ってない時と別物よ!」
「あれがすごいセックスをする殿方のおちんちん……」
これなら保健体育の時にセックスを実習でやれるんじゃないか?
ここまで好きにできるのもすごいわ。
ほう、と息を吐きながら、ぽーっと俺の勃起するものを見つめる。隣に立つ女教師はごくりと唾を飲んで、このまま実習が行われることを望む視線を送ってくる。
それに応えてやりたいが、入学初日から飛ばしすぎるわけにはいかない。もう少し時間が経ってからやるのが効果的だと思う。
これほどの美女を前にお預けするのは辛いものがあるが、楽園創造には必要なことだ。
ちんこを勃起させ、熱い視線を集めて保健体育の授業は終わるが、他のクラスで保健体育が始まるとそちらに呼ばれ、またちんこを見せることに。
珍動物か俺は。
カップ麺。
次はあるかもしれません。