異世界は女だらけで、しかも女は男に飢えてます 作:気紛れ東方
でも、長くするよりはこれがいいのだと思います。
だって、これはエロ小説ですから。
新たな男ユウキの学園生活は当初の予定とは大きく異なっている。
俺に対して言ったことは学園の生徒のみならず教師にも知られ、怒りを買った。
一度もセックスをしたこともないくせに、女を抱く度胸もないくせに、と蔑視され、冷たくされている。
初日に俺のように演説――内容は僕は魔王を倒す的なの――をしたが、勝手に魔王退治頑張れば、と興味を持たれることもなく……。
中にはあいつの顔の出来に心を惹かれるのもいたと思う。しかし、学園全体がユウキを敵視している中で向こうへいくことは自殺行為だ。
まあ、なにより、自分からセックスする機会を潰すわけもない。
そんな事情から、ユウキとそのお仲間は専用の教室を与えられ、そこで授業を受けることになった。
専用の教室を与えたのは、周囲の生徒から守るという名目で隔離するためだ。
その点では、俺の悪口を言ったことは都合がいい。ソフィアはユウキ達にきつく叱り、ほとぼりが冷めるまで隔離と決めた。
隔離されてるのでどうなってるか知らないが、取り巻きがいるのだから寂しくはないだろ。
そういうことから俺は気分よく週末を迎え、たまには一人で買い物をしたいと言って我が家を出た。
ソフィア達は俺の気持ちを汲んで快く送り出してくれた。
「さて、なにをするか」
実はなにも決めていない。
買い物も一人の時間を確保するためのでっち上げだ。
ぶらぶらと歩き、女性の熱い視線を一身に受けながら、なにか面白いものはないかと見て回る。
大通りから外れて、裏路地を歩く。
「やっぱり、こういうところにある店は大通りとは違うな」
安っぽい酒屋、やってるのかわからないおもちゃ屋……。全体的に古臭い感じがする
隠れた名店がありそうな雰囲気もあるが、でも外れも多そうだ。
これならわざわざここで買い物をしなくてもいいだろう。
「お酒とか食材とかただでもらえるしな……」
俺が買い物にいけば、お近づきになれれば、ご機嫌とりに、といった具合である程度のものはもらえる。
流石に申し訳ない気持ちもあるので、お礼にエッチなことをしているが。
そういうのがこの世界では最高の代金なので、普通に買い物をするよりも喜ばれる。
そして、そんなことをするものだから、次にいくともっといいものをくれる。そしたら、よりエッチなことを……本番手前までする。
いくら俺でも今度いくとどうなるか理解しており、エッチなことをするのは構わないが、高額の品を渡されるとわかってるのでいかない。
お店が苦しくなるのをわかっててもらうわけにはいかないからな。向こうが素直にお金を受け取ってくれれば問題ないんだけど……意地でも受け取らないからな。
「もういいか」
大通りに戻って、今度メイドに買わせるものを見つけようと思った時だった!
「むぐっ!?」
俺は黒いローブで全身を隠した二人に後ろから口を塞がれた。
一瞬見えただけだったが、二人なのは確かだ。
「大人しくしててね」
敵意は……感じられない。むしろ、期待する女の声に似たものを感じた。
なるほど。わかったぞ。
俺とセックスしたくてしょうがない女がこんなことをしたんだな。
有名になるのも考えものだな。
と、のんきに考えてる内に俺は近くの、人が住んでなさそうな建物に連れ込まれた。
中が比較的綺麗なのはこの二人が掃除したからか?
俺は足を魔法でできた光の鎖で拘束されている。鎖は床と繋がっていて、逃げることができない。
しかもこの建物は防音の魔法がかけられていて、助けを呼べない。
「悪いね。こうするしかないの」
「お前ら何者だ?」
申し訳なさそうに謝った女性は少し間を置いてから答える。
「魔族、だよ」
魔族。
男を誘拐している連中だ。
人間との関係を壊してでも男を誘拐している。
人間と同じで男があまりいないからと聞いてるが、俺にはある疑問があった。
「お前らが男を誘拐しているのは、ひょっとして子作りできる男がいなくなったからじゃないのか?」
人と手を取り合う魔族が、争いを好まぬ魔族が、男が極端に少なくなったという理由で、同じく苦しんでる人間達から男を奪うのか?
そんな俺の疑問に彼女は答える。
「その通り。私達にも男はいるけど、でも人間と違って彼らは年のせいで子作りできないし、しても精液が出ない」
だから、誘拐する道を選んだ。
男が希少な世界で、男を提供してと頼んでも望み薄だ。いや、もしかしたら魔族は何度も頼んだが、全て断られたのかも。
そこは調べてないからわからないが、争いはなにも生まないと言って人間と手を取り合ってた魔族がいきなり暴力を行うとは思えない。
そのことについて聞いてみると。
「意外と鋭いね。そうだよ、私達も最初は平和的に解決しようとしたんだけど……、人間も滅びるわけにはいかないからさ、断られてね。それで誘拐だよ」
魔族の言い分を全部信じるのはどうかと思われそうだが、誘拐がここ数年で起きていること、それまでは友好的だったことを踏まえれば、信じるだけの根拠にはなる。
話をする彼女は、悲しげな顔で俺を見ていた。
俺になにかできることはないか?
俺の楽園のために学園の生徒や教師に手を出し、大きな男であるように見せてきた。
俺がこの問題を平和的に解決できれば、魔族も俺の楽園に組み込める。
ただの同情なんかで行動するほど善人ではない。
なにかいい手は……そういえば。
忘れていたが、俺には妊娠の有無を決められるギフトがある。
念のため能力を確認するが、やはり妊娠させるかさせないかを決められ……ん?
俺はあることに気づいた。
これは俺だけに効果があるとは限らないぞ。
一見すると、俺の子供ができるかできないかと思えるが、しかし能力は妊娠させるかさせないかだ。
つまり能力の本当の対象は女性だ。つまり俺とのセックスは絶対条件ではない。つまり男Aとセックスした女にギフトを使えば妊娠させることが可能ということだ。
まともにセックスできるのが俺だけだから、深く考えなかったが、これなら……いけるんじゃね。
「一応解決策はあるな」
「「はっ?」」
「俺のギフトは妊娠させるかさせないか決められる。多分、セックスした女性に効果を発揮させられるから」
「ちょ、ちょっと待って! 本当にそんな凄いギフトを持ってるの!?」
「ああ。だから、お前らが心痛めてまで誘拐する必要はないだろ」
「は、話が本当ならね」
まだ信じるわけには……、みたいにしたいんだろうけど、期待で顔が変なことになっている。
「だからさ、誘拐した人を何人か返して、人間との関係を修復してみたらどうだ? もちろん俺も協力する」
「確かにあなたが中心になれば魔族だけでなく人間側の問題も解決できる。ふむ。あなたを誘拐するよりも話に乗る方が魔族としても利がある」
ここで今まで喋らなかった魔族が静かな口調で自分の考えを話した。
おお、俺の望んだ通りの展開になりそう。
「あなたのギフトの能力を確認させて」
「えっ、できるのか?」
こういうのって自己申告というか、本人しか知れないとばかり思ってた。
「できる。ただしギフト持ちであり、相手から許可を得られた時のみ知ることができる」
なんか、携帯の電話番号みたい。
微妙な気持ちになりながらも、俺は許可を出して相手に能力を見せる。やっぱ、携帯の番号だって、これ。それかメアド渡してる感じ。
「こ、これは、まさか、本当に!」
「ほ、本当に本当なの!?」
「間違いない。まさか、本当に妊娠のギフトとは……。間違いなく最高峰のギフト」
……避妊にしか使ってないと言ったら凄い勢いで怒られそうだな。
コンドームみたいなものとしか思ってなかったし。
使えそうだと思ったが、なんか、そういうレベルの話ではない気がしてきた。
「あなたの言う通りにする。人間を解放し、関係の修復を行いたい。だから協力をお願いしたい」
「ああ。可能な限りさせてもらう」
話し合いは大事だからな。
「この人は誘拐しないってことでいいんだよね?」
「うん」
話が決まると、足を縛る鎖が消えた。
どうやら本当に俺を誘拐するのはやめたらしい。
俺としても余計な騒ぎを起こさずに済んだのでほっとしている。
「では、私達は戻るから。今回の非礼はまた今度お詫びする」
早く戻って報告したいのだろう。
誘拐のお詫びにセックスを期待していたのだが、よくよく考えたら、報告が最優先だよな。
「その時はお互いたっぷり楽しむぞ」
「期待して……ふぁっ!?」
「ねえ、やっぱりここでセッ、セッ! しとかない!?」
あからさまに動揺した彼女らをどうにかこうにか説得して送り出す。
魔族の誘拐未遂事件があったのが十日ほど前のこと。
今思うと、強い男であることを証明しとけばよかったと思っている。あの時は送り出して、問題の早期解決を優先したが……。
後悔してもしょうがないか。
「そういうわけで、週末に我が学園所有のプールを解放しますので遊びたい方はどうぞ」
プールか。
夏と言えば海という印象もあるが、確かにプールも夏にぴったりだ。
水着の美女と戯れる。これはやったことないから、今から楽しみである。
「プールのことはあいつらにも言ってあるのか?」
「まさか。トウマさんの邪魔にならないようにしてありますよ」
「そうか。なら、週末の予定は決まったな」
泳げないが、それを利用して色々できる。
水着ックスが楽しみだぜ。
この世界に来てから、一度は思い描くようなハーレム生活を送れているが、それでも楽しみは残っているのだから驚きだ。
学園の生徒を保健体育の時間に抱いて、その他にも時間に余裕があれば抱いて。
それでも夢のような日々なのにプールと来た。
期待で股間がふくら――
「トウマ殿がいるのはこのクラスですね」
「はい」
「ソフィア? となんだ、その怖そうな二人は」
女騎士だろうか。凛々しく、触れれば切れそうな鋭い雰囲気を纏っている。
どちらも美しい金髪碧眼で、顔もそっくりだ。双子っぽい。大きな違いは髪の長さぐらいか。片方は肩にかかる程度、片方は腰の近くまで伸びている。
「私はアキで、こちらは姉のハル」
髪の短い方がアキ、長いのがハルと。
「難しいことは省くけど、女王様を守る武闘派貴族になります」
「そうですか。それで俺になんの用があるんですか?」
「先日の件ですよ」
「先日……もしや」
「そう。貴殿が魔族にさらわれそうになった件だ」
誘拐という言葉にクラスメイトや教師に動揺が走り、騒がしくなる。
が、それも数秒のこと。
「静かになさい!!」
ソフィアの叱咤がみんなを黙らせる。
初めて聞くそれに、俺は思わず背筋をピンと伸ばして口を一文字に結ぶ。
こええ……。
俺含むみんながびびってる中、ナツは咳払いをする。
「こほんっ。トウマ殿はその際に魔族を説得し、なんと誘拐された男性の解放を約束させました」
「で、その結果誘拐された男性は二日前に全員解放されました。また魔族側から謝罪とともに、関係の修復とともに今世界が抱える男性問題をともに解決したいとの旨を告げられました」
「魔族の本件に関する『深い謝罪』をもって、我々は誘拐事件を解決することに決めました」
政治的なことはわからんが、争いを引き延ばして被害を増やすのはお互いにとって得はないからな。
まあ『深い謝罪』とやらがよっぽど効いたんだろ。中身はまるでわからんが。
「そして、魔族は、人と魔族の関係をこれまで以上にしたいと申し出ました」
「それにはトウマ殿の仲介が必要となる」
「ああ。協力すると言ったからな」
この二人は俺を迎えに来たのか。
となると、俺はこれから王都にいくことになるな。
それなら王都の女を俺の楽園に組み入れるために色々しないとな。
「この町にある最高の屋敷に魔族の代表が待っておられる」
「そちらまで私達が案内します」
「拒否権ないってやつ?」
「ありませんね。トウマさん、私も一緒にいきたいのですが、そこまでの権限はないので」
俺一人……。
不安になる場面かもしれないが、ハーレムタイムが待ってると思うと、むしろ期待で股間が膨らむ。
この町で一番大きく立派な屋敷に代表が待っている。
実はその屋敷、男の俺でも手に入らない。というのも俺が持つ屋敷の何倍、いや十倍以上の値がつけられていて、男の特権でももらえない。
そこで俺は魔族と人間の関係を取り持つ。
凄いとんとん拍子だから、現実味が出てこない。というかあまりにも順調すぎるから、手応えがないというか。
イケメンが来た時のが危機的状況じゃないか? まあ、そのイケメンもあっさり冷飯を食う生活になったわけですが。
もうこの世界が俺のためにあるような気がしてきた。
話まとめたら乱交パーティーでも開催して、嫁見繕おうかな。
ソフィアの叱咤より怖いものはないだろうと余裕をこいでいたのがいけなかったのかもしれない。
魔族の代表がいる屋敷は人と魔族の両方が警備している。ここまではいい。
問題は代表だ。代表が誰か少しも考えなかったのはあまりにも愚かだ。
「お待ちしておりました」
最上級の屋敷の居間にて彼女はいた。
部屋に他にいるのは護衛役と思われる十名ほどの人と魔族だ。
リラックスした様子の彼女は俺に微笑みかける。
「私は現魔王のリュミエルと申します。あなたがトウマですね」
言葉を失い、息を飲んだ。
今日まで俺はソフィアやリーナをはじめとした多くの美女を見てきたし、肉体関係も持った。もっと言うと彼女らの体を好きなように楽しんできた。
その俺でもリュミエルの美しさに立ち尽くすしかなかった。
俺に向ける微笑みは凶器だ。それだけで人の心を奪うほどの魅力が詰まっている。
肩より下の髪は、それこそ雪をそのまま髪にしたかのような美しさがある。どこまでも広がる白銀の思わせる。
こちらを見る黄金の瞳も言葉にし難い美しさがある。
彼女は金の線が入る純白のドレスを着ている。それは彼女の美しさを引き立てていた。
何度も言うが、ソフィア達は間違いなく美女で、それこそ男をいくらでも選べるようなレベルだ。そんな高いレベルのソフィア達を霞ませるほどにリュミエルは美しかった。
「リュミエル様の美しさの前では、流石のトウマ殿も立ち尽くすようだな」
「そりゃ、初見はね。あの神がかり的な容姿は誰が見たってこうなるって」
「トウマ、こちらにお座りください」
俺は言われたままに、テーブルを挟んで、魔王の前に座る。
リュミエルの美しさに圧倒されるが、仲介者としていつまでも負けているわけにはいかない。
彼女は静かで、柔らかい口調で話をする。
「トウマには妊娠を操るギフトがあると聞いております」
「は、はい」
「今回、我々は人間の男性を解放しました。それはどういう意味かわかりますか?」
「関係の修復ですよね?」
「それ以外にも絶滅の危機をとったということになります。つまりトウマには魔族の命運がかかっていることです」
「重い責任ですね」
「もちろん、我々はあなただけでなく、人間と協力する方針ですから、なにかあってもあなただけの責任にはなりません」
おちゃらけセックスタイムかと思ったらシリアスタイムだった。
しかも責任がやたら重い。
少し胃がキリキリしてきた。
俺の人生で、ダントツに重い話し合いだ。
いや、この前の誘拐の時に俺とセックスしたくてたまんない女とかのんきに考えてたけど、のんきすぎだったろ。あれがここまで大きくなったと思うと……。
現実に直面して、初めて俺は事態の大きさを理解した。
「トウマにはこれから魔族を妊娠させてもらいます。あなたがせっ、せっ、セッ! をされなくても、こちらで準備を終えた者を用意しますので、その者らを妊娠させてくれればよいです」
「俺が直接セックスしてもよいですが、そちらのが効率的ではありますね」
「本当にせっ、せっ、セッ! をしたがるとは。それでこそです」
「それでこそ? あとなんで魔族ってセックスって言えないんですか?」
「い、言わせないでください。恥ずかしい」
真っ白な肌がたちまち真っ赤に染まる。
セックスと言うだけなのに、そんなに恥ずかしいのか。人間はみんなセックスセックス言うぞ。
この前の魔族といい、もしかしてこいつらってセックスをろくに言えないのか? 精液と子作りは言えてるのに不思議だ。
「と、とにかく! あなたには魔族を妊娠させてもらいます!」
「お、おう」
「そして、私を今日妊娠させてもらいます」
「……えっ?」
「私とせっ、せっ、せせせせ、セッ! をしてもらいます」
ここに男は俺しかいないからな。
じゃなくて、魔王とセックスをするだと?
いや、ハーレムものなら不思議ではない。そういうものには、特にこういう世界なら王族とかとラブラブになったりするものだ。
しかし、魔族との初セックスの相手がまさか魔王とは。飛びっきりの美女だから文句など出ないが、いざ目の前にすると腰が引ける……。
「セックスして妊娠させたらいいのか?」
「そうです。といいたいですが、違います。まさか魔王がそう簡単に身を委ねるわけもないでしょう」
「他になにをしろと?」
「結婚です。立場上は私の夫になりますが、今まで通りの生活を送ってよいですよ。人間と魔族を繋ぐため、魔王の私の立場を軽んじないための措置ですから」
つまり……空気夫か。
なんか悲しいな。
「仮でも夫婦なのに一度しかセックスできないのは悲しいな」
「ほ、本当にあなたは強い男みたいですね。二人目、三人目がほしくなったらお願いしますよ」
「しかし、それなら相手が俺でなくても、他に相応の相手を見つけたらよいのでは?」
空気夫を避けようとしたのだが。
「あなたが協力すると言ったんですよ」
「言いましたけど、相手が俺である必要があるのか疑問でして」
「強い男の息子なら、問題なく子作りできる可能性は高い」
他の男と比較したらそうなるか。
「だから、私以外の相手も決まっています」
逃がすつもりはない。それを微笑みで伝える魔王に俺は背筋が凍るような思いをした。
全部決めた上で、それこそあとは俺に伝えるだけの状態で俺と会っている。
どことなく勝ち誇った顔の魔王に俺は……。
「わかりました。あなたの、形だけとはいえ夫として妊娠させます」
「物わかりがよくてなにより」
「ですが」
「ですが?」
「朝までセックスしますから」
「あ、朝まで!? じょ、冗談ですよね?」
「容赦はしない。あなたが途中でダウンしたら、他の女を抱いて満足するだけです」
「あ、朝までして、その上他の女とも子作りする!? ま、待ってください。そこまで強い男とは聞いてないですよ!」
「学園関係者に聞けばわかることですよ」
正確には嫁のリーナとソフィアだが。
おそらく聞いてる話は数人の女とセックスするのも恐れないだろう。それだと人数分出してるとまで思わないはずだ。
俺の話に、そんなことが、えー、まさか、そんな、とあからさまに動揺する魔王、そして周りの女性達。
だが、そこは流石魔王。動揺に気づくと平静を取り戻すために深呼吸をする。
「すー、はあー……。口だけでないといいですね」
「なんならここで乱交パーティーします?」
「にゃっ!?」
「俺はセックスしか取り柄ないけど、それなら誰にも負けない自信あります」
日本だったらぼっぼこにされてる発言。
「た、頼りになる男性で間違いないようですね」
「今夜はたっぷり楽しみましょうね」
「ふふふ。楽しみにしておきます」
冷静に言ってるが、顔は真っ赤だし、コップを持つ手も小刻みに震えているなど動揺を隠せていない。
俺はひと安心した。セックスが有効ならいけるで。
室内にいる全員の熱い視線を受けながら、俺は最初よりも余裕をもって魔王と向き合う。
夕食、入浴、と済ませる。
話し合いはあのあとすぐお開きになり、俺はそれから魔王と会えていない。
立場の関係で会えないのではなく、仕事のために部屋にこもっているため会えなかった。
仕事の邪魔をしては悪いとギリギリまで引き延ばした。
「お時間になりました。こちらへ」
魔族の案内で魔王の待つ部屋へ。
窓の向こうは、すっかりと夜に包まれている。
これから魔王とセックスするのだと思うと、流石に普段ほど気楽にはならない。無論期待と興奮はあるものの、緊張も同じだけある。
案内人に導かれるまま、俺は魔王の部屋に通された。
「お待ちしておりました」
ネグリジェ姿で、ベッドに座るリュミエルが俺に声をかける。
彼女のスタイルは見てわかる範囲でもそれが最高のバランスだと思える。彼女の美貌とスタイル、黄金なんちゃらだ。
「さあ、こちらに」
彼女に誘われるまま隣に座る。
これからのことを考えてるのか、うっすらと頬が赤らんでいる。
やはり魔王であっても、セックスへの願望は人間と変わらないほどに強いのだろうか。
それはこれからわかる。
いつもなら押し倒してキスをするのだが、なんとなくそれはいきすぎな気もした。
まずは軽くキスからしよう。
魔王だからびびってるわけでもなく、魔王だから怒らせないようにしとこうとか、そういうわけじゃない。
「もう初めていいですか?」
びびってるわけじゃない。
「はい。私は経験皆無なので、あなたにお任せします」
許可出たので平常運転に戻ります。
ゆっくりと唇を重ねる。
「んっ……」
甘くとろけるような声だ。
流石魔王。
だけど、まだまだだ。ソフィア達のがもっといい声を出す。
魔王からその声を出せるようにしよう。そう思うだけで、股間は痛いほどに反り立つ。
初めての女を抱く時は興奮するが、今回はいつも以上だ。魔族のトップをソフィア達のようにできると思うと……。
「ふっ、ちゅ、んんっ」
ねちゃねちゃと互いの舌が踊る。
リードなどせず、容赦なくリュミエルの舌を襲う。
「あっ、んむ、くちゅ、トウ、マ……」
俺の舌の動きに集中するあまり、唾液を上手く飲めず、だらだらと口から垂れ流している。
「リュミエル、どうだ?」
一度休ませよう。
「……ん、くっ。他人の、いえ男……それも違いますね。トウマの唾液が私の口の中に溜まってて、気づいたら飲み干してました」
「へえ」
「キスをしてる間、苦しいはずなのに、すごくドキドキして、気持ちよくて、夢見心地でした……」
「すごくいいだろ? キス、いやセックスってのはお互いに気持ちよくなれて、夢中になれる」
「た、確かに」
「セックスはコミュニケーションとしても使えるし、お互いの繋がりを深くすることができる。絆を強められる」
俺は魔王の唇をなぞるように舐める。
期待するようにちょんちょんと触れてくる舌がこれまた可愛らしい。
彼女の唇を塞ぎ、後ろに倒れる。必然、彼女が俺の上に来ることになる。
その状態で踊りを再開する。
彼女の唾液が俺に流れ込む。
「んっ、ちゅる、じゅ、じゅるる、あっ、やっ、ちゅっ」
リュミエルの目が悪戯を楽しむかのように細められる。
唾液が今までよりも多く流れてきた。
俺はニヤリと笑い、ごくごくと飲み干す。だけど、リュミエルを弄ぶ舌はこれまで以上に激しくなる。
「ぷはっ」
最初よりも長くキスをしていた。
「トウマは私の唾液を飲んで、あんなに激しくして」
俺を見る魔王の目は、まるで理想の男を見るようで。
その視線に俺はますます興奮し、同時に男としての自尊心が満たされる。
もっともっとリュミエルを俺に溺れさせたい。
「ひっ、あっ、と、トウマ」
「キスだけがセックスじゃないぞ。リュミエル、おっぱいを可愛がってやる」
リュミエルのネグリジェを脱がす。
真っ白な下着が姿を現す。
俺は下にいるまま、リュミエルの胸をブラごと触る。
「トウマ、はあ、んっ」
「リュミエル、下着からでもわかるぞ。お前の胸が極上だってのは」
「あっ。……んんう、はあ」
物足りなさそうな顔と、なにか言いたげな様子に俺はピンと来た。
「これほどのおっぱい、直接味わわないとな」
言葉通りに、ブラを外す。
「やっぱり、美しいな。さて」
「はあん! あっ、トウマの、暖かい手が、んんっ、軽くなのに、ああっ……!」
リュミエルはぴくぴくと小さく細かく震える。
いつまでも触っていたくなるような胸だ。ほどよい弾力、それにすごく柔らかくて肌触りもいい。
やはり極上だ。
この胸で息子を慰めたらどんなに気持ちいいか。
「リュミエル」
「んっ、あっ、ちゅ、ちゅる、じゅ、くちゅ」
彼女の顔を片手で引き寄せてキスをする。
残る手は胸を刺激する。
ツンと尖った桜色の乳首を指で挟んでくりくりといじってやる。その刺激を喜ぶように硬さが増す。
ん?
ここで俺は下半身に冷たさを覚えた。なんだと思って手で確かめてみると――
ぬるりとした。
それがなにか理解すると同時に手の甲に同様のものが落ちてきた。確認しなくてもわかる。
リュミエルはパンツから愛液を滴らせている。パンツではもはやどうにもならないほどに濡れているのだ。
「トウマ、あん、ちゅ、んちゅ、はっ、くちゃ」
俺は夢中になってキスをしてくるリュミエルに気づかれないように、ズボンを下げて、残りは足でこそこそと脱ぐ。少しは楽になった。
両手で胸を愛撫する。片方は胸全体をマッサージするように揉み、片方は乳首をいじめる。
「気持ちいいか、リュミエル?」
「それは、んっ、その、はい。気持ちいい、です」
「それならよかった。少し前に移動してくれ」
「? はい」
言われた通りにするリュミエルの乳首を口に含む。
「くっ、うん……。トウマの舌が……」
今までとは異なる快感にリュミエルは敏感に反応する。
硬く尖った乳首を口の中で転がしつつ、空いている手を彼女の尻へと伸ばす。
「はうっ!」
じっとりと汗ばんでいる。
お尻から太ももへといやらしく手を動かす。ゆっくりと。
「と、トウマ、んんっ、ふう、ああ……」
哀願するような声だ。
期待しているのか。俺の手が、愛液滴らせるそこへと触れることを。
確かにここまで濡れているのを考えると、彼女の方も我慢の限界だろう。
「きゃっ。……トウマ」
くるりと反転してリュミエルを俺の下に。
「美しい体だ」
「あ、ありがとうございます」
俺にまじまじと見られて照れる。
改めてリュミエルという美の結晶を見て楽しみ、俺はだらだらと淫らなよだれを垂れ流すそこへと手を伸ばす。
「……ぁ」
「こんな邪魔なものは」
大事なところを隠すパンツを容赦なく脱がし、床に放る。
見られるのが恥ずかしくて足を閉じようとしたリュミエルに。
「足を開け。俺に全部見せるんだ」
「っ! は、は、はい……」
一瞬の躊躇を見せたが、彼女は逆らえないといった様子で自ら足を開いた。
左胸に手を乗せて、期待と興奮が混ざりあった目を俺に向けている。
「そうだ。それでいい」
彼女のあそこはだらだらとよだれを垂らし、布団に染みをつくる。
俺はそこへと顔を近づける。
ぷんぷんと匂うのは、男を求める女の匂いだ。
男を求め誘うそれを舐める。
「ひあっ!」
「流石魔王のまん汁だな。甘くてまったりとしてて。これが魔族のまん汁なのか? 人間のとは随分と味が違う」
「ふあっ、うっ、くぅ……」
種族が違うから、まん汁に違いが出てもふしぎではない。
彼女の足を固定するように手で押さえつけ、だらだらと汁を垂れ流すそこを舌で刺激する。
「はぁ、うっ、い、く……」
俺は秘部から溢れる汁をじゅるじゅると音を鳴らしながら吸い上げる。これまた喉をごきゅごきゅと鳴らして飲み干す。
舌よりも強い刺激にリュミエルは――
「ああああああああああん!」
耐えきれず、いった。
ドバドバと溢れてきた汁を溢さずに飲み干し。
「どうだった?」
「はあ、はあ……、トウマ……」
聞こえていないのか、上の空で、大きく呼吸をしながら、俺の名前を何度も呼ぶ。
彼女のあそこはひくひくと震えていて、更なる快感或いはその先を求めているのがわかった。
「リュミエル」
「あっ、んちゅ、ちゅる、ぴちゃくちゅ」
彼女にキスをすると、嬉しそうに舌を絡めてきた。
それは早々に切り上げる。
彼女は不満げにするが、これからいいものを見せてやるから許してもらおう。
「リュミエル、次は入れるぞ」
「いれ……トウマ……それは、もしや」
「そうだ。俺のちんこをお前のまんこに入れるんだ」
よく見えるようにとリュミエルの顔の前に下半身を移動させ、パンツを脱いだ。
「す、すごい……」
我慢の限界を迎えている息子は限界まで硬く、最大まで大きく太くなっている。
数々の女を虜にしてきた俺の最大の武器がリュミエルを誘惑する。
惚れ惚れした顔で、無言で見つめるリュミエルに。
「触ってみるか?」
「はい」
恐る恐る俺の息子に触れる。
触ることで、どんなものか理解できたのだろう。リュミエルの顔に驚きと興奮が浮かぶ。
「本当にすごい。火傷しそうなぐらいに熱くて、へこませようとしてもへこまないぐらいに硬くて……。そして、長くて太い。すごい。これが女を犯す男性の性器なの? こんなに大きいものを見せられたら……」
「見せられたら?」
「それは、その……」
「言え、リュミエル」
俺の命令に彼女は恥ずかしげにしながらも、確かな興奮を見せながら答える。
「あなたと子作りがしたいです」
「そうか。じゃあ、今から徹底的に犯してやる」
「はうん! 今、そ、そんな風に言われたら、すごくドキドキします」
魔王にも有効と。
俺は足の間に戻り、息子をとろとろしている秘部に挿入する。
亀頭にキスでもするように吸い付き、まとわりついてくる。
「あっ、トウマので、裂け、そう……!」
相当きついな。ソフィアと変わらないぞこれは。
おもちゃを使ったことがなさそうだが、あえて聞かないでおくか。
ミチミチと音を上げそうなきつきつ処女まんこを開通する。
無理なく進めないとな。
「いた、い……ああ、んっ」
痛みがあるようだ。あまり痛いようなら止めるか。
ゆっくりと進めつつ、リュミエルの様子を見る。そこで違和感を覚えた。
女がちんこを入れられて嬉しそうにするのは普通だが、なんというか、リュミエルはそれとは違う感じがした。
だけど、説明できないなら気のせいってことかもしれない。
それにしても。
「はあ、あっ、すごい、の、来てるぅ……」
魔王でもこんなにいやらしい顔ができるんだな。
限界まで勃起してるはずの息子が更に硬くなったような気がする。
この女を徹底的に犯して、俺に屈服させたいと思う。我ながらSだな……。
「あっ、奥に当たって……!」
「これがリュミエルの子宮か。うん。俺の精液がほしいってちんぽに吸い付いてくるな」
今から孕ませるのかと思うと興奮するが、処女卒業したばかりのリュミエルはまだ痛みがあるはずだ。
少し待ってから――
パンッ!
「はあん! いた、い、はっ、んん、おちんちんで、さ、裂ける、んう、つう……」
リュミエルが腰を振る。
しかも痛いと言いながら、嬉しそうに気持ち良さそうに俺のちんぽを貪っている。
ああ、そうか、そういうことか。
俺はようやっと違和感の正体に気づけた。
遠慮なく楽しませてもらおう。
リュミエルに腰を強く打ちつけ、まだ俺のちんぽに慣れていないまんこを容赦なく責める。
「やっ、い、いたっ! あっ、はっ、と、トウマ」
痛いと言う彼女は俺の背に手を回し、嬉しそうにしていた。
口で、真っ赤な舌が見えるような呼吸をして、与えられる快感、そして痛みに震えている。
「はっ。痛いのに、いや痛いのが気持ちいいのか。ほら、処女まんこをこんなに突かれて、痛くて嬉しいだろ!」
「ああん! ち、違うの! 痛いのが、はっ、つうんっ、ああっ……!」
「違わないな。痛くすればするほど気持ちいいって、お前のまんこは悦んでる。リュミエルもとんだ淫乱女だな」
「ひぃっ! そ、そんな、ふっ、あひっ、くうん」
違うと否定しつつも、俺に責められて、リュミエルは感じていた。
おそらく本人も未知の、予想もしなかったことに戸惑いはあるだろうが……俺は思う存分セックスを楽しむだけだ。
「魔王も一皮剥けばこれだ! リュミエル、お前はいじめられながらセックスするのが大好きな変態だ。俺とセックスしてすぐにその本質を見せてるんだ! もう自分でもわかってるはずだ」
「あうっ、ち、ちがっ、ひゃん! ち、乳首、そんなに強くつねら、あっ、んっ!」
いじめれば、リュミエルのまんこは嬉しいと悦び、俺のちんぽをきゅうきゅうと締めてくる。
彼女は懸命に抗っているように見えた。未知の快感に負けぬようにと、負けたら変わってしまうと、だからそれを受け入れないと。
俺からしてそれは可愛い足掻きだ。
そうだ、痛いのだけがいじめではないと教えてやらないと。
「あっ、ああ、い、いく、痛いのに、いくっ! ……はれ? なんで」
「リュミエルに教えてやろうと思ってな。こんないじめもあるって」
「えっ、そんな、こんな……っ! はっ、来たあ……!」
これから何回かいきそうになる度に止めてやるつもりだ。それを知らずに悦ぶリュミエルに俺はほくそ笑む。
「ひっ、はあああん! あっ」
「おいおい駄目だぞ。勝手にいくのは」
「意地悪、しないで……」
「それはリュミエルが素直にならないとできない相談だな」
魔王様はどれぐらい持つかな。
これやるとソフィアもリーナもすごくお願いしてくるからな。
魔王の底力を楽しみにしていたのだが、彼女はあっさりと折れた。
「と、トウマに痛くされて悦ぶ変態女です。お願いします。私をいかせてください」
「すぐに降参か。ほら、どういかせてほしいか言ってみろ」
「……はあはあ。さっきみたいに、乳首をぎゅうってされて、おまんこ痛く突かれて、いきたいです」
俺に言わされている。それに興奮したのか、リュミエルは鼻息を荒くして願望を口にした。
「ご褒美だ」
「ひゃあん! ああ、いいっ! 痛くされて、意地悪されて、おまんこ突かれるのいいのお! ああ、いく、いっちゃう!」
ビクンッ、とリュミエルの体が跳ねる。
俺のちんぽを痛いほどに締めつけてくる。
ビクン、ビクン、震えながら、絶頂の余韻に浸かっている。
ぽーっとした顔をするリュミエルから一度ちんぽを抜いて体勢を変える。
今度はバックでいじめないと。
ゆっくりと動きながら、パシンとお尻を叩く。
「あんっ! お、お尻……! ああ、駄目なのに、駄目なのに……気持ちいい……」
「全くとんだ変態魔王だな。初めて会った男にいじめられて悦ぶなんて」
「だ、だって、こんなにいいんだもん! はうっ! お尻叩かれて、おまんこ突かれると……!」
ご機嫌な様子だ。
まん汁をはしたなく垂れ流して、お尻を叩かれて悦んで。
「もっと、もっと叩いてえ! トウマに叩かれると気持ちいいの!」
「本当に変態だな。どうだ? 妊娠は延期して、俺とセックスを楽しまないか?」
一度腰を止めて答えを待つ。
「それは、駄目なのです。私は皆に希望を与えないと……」
希望を与える。
魔王が、魔族のトップが妊娠したとなれば、確かにみんなの不安は薄まる。
彼女が妊娠を求めるのは種の存続以外にも、希望を与えるためでもあったのか。
変態魔王のくせに……俺は少し見直す。
「でも、お腹が大きくなるまでと、出産してからはいっぱいいっぱいいじめてください! トウマのおちんちんも、お尻叩きも最高です!!」
なんだ、ただの変態か。
少しムカついた俺はバシバシお尻を叩きながら腰を振る。
「ああ、これこれ! くうううん! またいく、いくいく、はっはっ」
俺も限界だ。
お尻を強く叩き、腰を叩きつける。
瞬間、リュミエルは体を弓なりに反らし、甲高い声を上げる。
「いくううううううううう!」
強烈な締めつけに耐えられず、俺は一番奥で射精する。子宮に直接精液を送り込むように押しつける。
「トウマの精液が、来てる……」
「中出しはどうだ?」
「幸せです。トウマ……」
嬉しそうに微笑み、俺の精液を受け止めている。
「トウマ、妊娠を……」
「今か? 終わってからでも」
「今です。そうしたら心置きなく楽しめるでしょう?」
なるほど納得した。
妊娠させるのは初めてだが……それい。
俺はギフトを発動する。
リュミエルの体が一瞬だけ眩しくない程度に発光する。そして――
「ん、お腹が熱い……」
なんだと二人で確認してみると、俺の紋様と同じものがリュミエルのお腹に浮かんでいた。
「なるほど。妊娠した証ですか。……どうやら消せないようですね」
消す? もしかして見えないようにできるのか?
気になることではあるが……それは明日聞こう。
今はセックスだ。
「さあ、心置きなくセックスするぞ」
「ひうっ! トウマのが、また……!」
俺は魔王を服従させるべく、お尻を叩く――。
次はどうするかな。
水着か、それとも学園で充実したセックス……セクロス性活を送るトウマの姿を勇者君に見せつけるか。
私としては拾った猫が美少女になったり、天使とか神様を出したり、鬼ごっこをする話を書きたい。