生かしておいても良かったけど、それはもうやったからよぉ~
初体験の余韻も特になく、結果的にはただ身体を捧げたリアスは自室でシャワーを浴び終えてようやくひといき着いた。
何処かの世界線で体験した情事と似たように、ただただ酷い結果になった覚えもあるが、そのことは彼女自身に自覚はない。
本日も仕事をし、悪魔としての尊厳を守り通せたと認識していたリアス。
しかしそのことを誇ることもなく、契約の内容もまた誰に口にすることも必要はない。
もとより彼女は彼女自身の眷属の主であり、仕事を差配するのもまたリアス自身である。
誰何の行方も不要であり、それゆえに『今回の仕事』の後も彼女自身の気分で自宅への直帰が許される。
少年に組み伏せられている間に、使い魔を通して眷属たちには伝えてある。
自分の契約が長引きそうなので、仕事を終えればそれぞれ先に帰宅することを許す、と。
それは自分がその手間取った事実へ恥を感じているからでもあるが、それ以上にこの件を無駄に蒸し返すことが憚られた心理が働いたためでもあった。
消費した魔力は自然に戻る。
それは体力を消耗することに似た感覚であり、実質、慣れない経験で全身を、特に乳房や胎を弄ばれたことが疲労を重ねさせた。
よく泡立てたボディソープで汚された肌を丹念に洗い、夜明けにも近い時刻だというに湯船に湯を張り身を委ねた。
同年代と比較しても過剰に豊満な双丘が、温めの水面に自然と浮かぶ。
その身体に自負こそ覚え、恥など微塵も無い。
だがこの時、彼女の脳裡に自然と連想されたのは、弄ばれた記憶だった。
「…………んっ」
熟した果実に譬えられたこともあるその膨らみを、玩具のように弄られたことは忘れようもない。
グレモリーは貴族だ。その血統と高貴さを称えるために、相応のコミュニティとの付き合いだってある。
彼女が
そして悪魔はその欲望に忠実であり、それを自ら称えることが悪魔としての在り様である、という自負もある。
結果として、彼女の身体はよく褒め称えられたことがあり、しかして魔王という絶大な壁があるために、触れ得ぬ象徴の一つとして一層脚光を浴びていることもまた事実だ。
その『象徴』を、リアスは自ら弄び始めていた。
「……っ」
男性の手のひらに収められたことなど一度もなかった。
掴まれて、まだその跡が残っているような感触を、自分で持ち上げることで想起する。
たぷ、となめらかなモチのような肌触り。
しかし、決して形を崩すことを忘れない重量感は自らの手からこぼれることはなく、微かに膨らんでいるようにも伺える先端のサクランボのような桃色を自然と摘まむ。
背筋がしびれたようなそれは、確かに『快感』であった。
☆
「兵藤一誠……? ああ、確か学園でも噂の子ね。その子が亡くなったってこと?」
リアス・グレモリーは悪魔だ。
人間界の駒王学園に通っているがその事実は変わらず、ひとりの人間の命が脅かされたからと言って目くじらを立てるほど、人間というモノに思い入れはなかった。
グレモリーは比較的愛情深いとよく言われるが、それは眷属や仲間へしか傾けられない情である。
「ええ。昨夜召喚されて、向かったところ息を引き取りましたわ」
眷属であり、女王という役職に就いている、転生悪魔の姫島朱乃が同じ抑揚で応えた。
彼女もまた、リアスとその感情が違えられることはない。
転生悪魔は基本的には悪魔以外から悪魔へ転向した者を指す言葉だが、朱乃の転生前は堕天使と人間のハーフだ。
元の種族に思い入れがないからこそ悪魔へ転向した稀有な例であり、それ故に朱乃の感情は主であるリアス以外には傾けられない。
「召喚チラシを持っていた、ということなのね。となると、願いがあって、対価を支払った、と」
「ええ」
そのこと自体を問い詰める気はリアスにはない。
自分にも明け透けに語りたくない事実もあることだし、朱乃が自ら口にしない限りは問うつもりなど全くなかった。
「死ぬ前におっぱいを見たい、などと口走っておりましたので、私のを見せましたわ。対価として、彼の持っていた神器を此処に」
「
「問題ありませんわ」
おっとり笑顔のまま、聞く気がなかった事情を明け透けにした朱乃。
何やら驚愕の事実が語られたが、その比較はリアス的に前半が重要だったらしい。
自分もまた昨夜肌を晒した淑女であるのだが、そこは半ば無理やりなのでカウントされない事情らしかった。
寝る暇も無く登校したものの、当然ながら本日のリアスは授業に身も入らなかった。
比較的丈夫な悪魔の身体といえど、溜まった疲労は即座に癒せるわけもない。
貴族ながらの高潔さを日々の生活に示すことがリアスの日常であり、この学園に通う上での自らに課した目標でもある。
自身を律することが、さすがに少しでも休まないとできそうにもない、と自覚した彼女は、教師より『催眠』という許可を頂いて保健室へと訪れていた。
そんな中、自分の眷属にたった今耳に届けられたのが以上の事実である。
リアスが別の仕事に身を預けている間に、既にどうしようもない事実として同じ学園に通っていた男子生徒の訃報を遅ればせながら教えられていた。
「神器使いがこんな身近にいたなんてね……。願いもそうだけど、対価として支払われるモノもあり得ないわ。こんなイレギュラー、そうそう起こって欲しくないわね」
「まあ、それでも悪くない結果を引いたのですし、良かったのでは」
微笑を絶やさずに応える朱乃。
リアスの手が空いていれば、件の男子も眷属として転生させられることが可能だったのかもしれないが、その裁量は主にしか与えられていない。
眷属がそこらの貴族と比べても少ない、少数精鋭を主義にしているわけでもないのに出会いが少ないリアスは、人材の確保を逃したとつくづく昨夜の情事を悔やんでいた。
「それに、昨夜リアスが来れていたとして、神器使いを転生させたとしても元が普通の人間ではたかが知れていますし。駒を使わずに済んだと思うべきですわよ」
「……そうね。ありがとう、朱乃」
そんな主の後悔を感じ取ったのか、フォローも入れる有能な女王。
元より死んだ少年とは馴染みも無かったので、失われた命そのものを悔やむことはどちらもしない。
その事実を誰もが留意することなく、互いだけを大事に想う彼女たちは暫し見つめ合っていた。
「……それより、問題は死因の方ですわ」
「? 事故か何かじゃないの?」
「……堕天使です」
「なんですって!?」
苦虫を嚙み潰したかのような、ほんの数舜までとは打って変わった唾棄すべき顔つきで、ふたりは自分たちの懐に入り込んだ問題をどうにかすべく盛り上がり続けるのであった。
☆
好児もまた、昨夜の経験から眠気が抑えられずにいた。
一晩中まぐわり続けて、寝る暇が無かったのだから残当だ。
いくら若いと言っても、徹夜を過ごした以上は泥のように眠りたがることは必然だった。
そうして保健室へ来たのだが、先客がいることまでには思いもよらなかった。
「リアス先輩じゃねーか。……寝てんのか?」
ベッドの一つを件の先客は占領し、薄い毛布に包まって静かに寝息を立てていた。
入室の際には気づかなかったが、養護教諭の姿が無く、カーテンで仕切を遮られていては、その静寂に人の気配を読むにはいささか無謀な挑戦だ。
気づいたのも、彼女が寝返りを打ち、僅かにベッドが軋み、「うぅん……」と色気のある寝息が漏れたからだった。
傍のハンガーには彼女の制服が、おそらくは皴になることを避けてだろう、引き下げられている。
その事実を確認したとき、好児は無意識に生唾を飲み込んだ。
「……ちょ~っと確認させてくださいね~」
勝手なことを口ずさみ、少年はそろそろと毛布を捲る。
リアスの眠る姿勢は横向きになっており、これも無意識だろうが彼女の顔が伺えない、反対側からそっと捲った。
思えば、その薄い毛布には身体の線がはっきりと表れすぎていたし、全身を隠さないほどのタオルケットのような短さから覗く生足には、制服着用時にはつけていて当然なはずの靴下も履かれていない。
生徒にとっては休むには心許無さすぎる杜撰な備品だが、好児はこの時ばかりは管理力の足りない我が校に感謝もした。
よくもまあ此処までイヤらしいモノに仕上げてくれるものだ、と。
そうして捲ったところで、少年は自らの推測が当たっていることを知る。
リアス・グレモリーの真白い尻が、毛布の下から露わになった。
彼女は眠るとき、服を脱ぐことがデフォルトであるようだ。
「おほっ……、準備いいじゃねーか……!」
感じていた眠気は、既に吹き飛んでいた。
まだるっこしいベルトをカチャカチャと外して、シャツを脱ぎ、ズボンを脱ぎ、下着も放り投げて彼女の眠るベッドへと同衾する。
まだ起きないリアスの背から抱き着いて、腕で微かに遮られている乳房へとその魔手を伸ばした。
「ん、んん……?」
「あー……、やっぱいいなぁ、リアス先輩……、一晩ヤッただけじゃ全然たりねーわ」
一晩まぐわって、手を出して当然と思っている乳房を、少年の手のひらが虫が這うように揉みしだく。
すでに手慣れた様子を醸し出し、水風船を弾ませるように、ゆさゆさと豊満な果実を堪能した。
「ん……っ、ぁ……? なぁに……? ぇ?」
「あ、起きたっすか? お邪魔してまーす」
「な、あなた昨日の……!?」
すぐに跳ね除けようとしたリアスであったが、その手が出る前に寸でのところで思考が割り込む。
抵抗してはいけない、と。
「いやぁ、偶然見つけちゃったんですけど、リアス先輩も準備万端だったじゃないですかぁ。学校で裸で寝るなんて、誘っていなくちゃしないことでしょ?」
「勝手なこと言わないで……っ、いますぐ、んっ、やめなさい……よぉっ」
「またまたー、感じてるじゃねーっすかぁ」
少年の腕が、横になっている自分の下から回り込む。
伸ばされた手は、リアスの胎を伝って膣口を這いまわり始めていた。
不意打ちで熾された雌としての本能が、雄を知った股座が蜜をじわりと滲ませる。
その間も、リアスの脳裏には思考が交じる。
『契約の対価は支払われている。彼が満足する行為を果たすまで、抵抗してはならない』。
その思考を悪魔として当然のことだと理解しながら、リアスは愕然とした。
それでは、この先自分が彼と離れるまで、半永久的に身体を差し出さねばならないことになる。
我ながら、ろくでもない契約を交わしてしまった、と反省していた。
「わ、わかったわ……、せめて、学校では、やめてちょうだい……っ、わたしがこんなことをしている理由を、あからさまに、するわけに、っいかないこと、ぐらいっ、わかってくれる、でしょう……? んっ」
息継ぎのように懇願する。
その懇願の間、自己申告でIカップあるという彼女の爆乳は、ずっと弄ばれたままだった。
反省はしたが、同時に悪魔として果たさねばならないことを『しない』選択は無いのだ。
そこを違えてしまえば、それは悪魔としての誇りを汚すことに繋がる。
「まあまあ、学校でヤルくらい大丈夫っすよ。そんな簡単に気づかれたりしませんって」
少年は手つきを辞めない。
嗤いながら乳房を持ち上げたり谷間を開いたりと弄び、リアスの首筋に舌を這わせた。
生ぬるい唾液が肌を滴り、また逃れられないのだという最後通牒が彼女の抵抗感を根元から圧し折っていた。
『リアス? 起きていますの?』
「「!!」」
保健室の扉を閉めることは忘れていたらしい。
ノックとともに、姫島朱乃の声が仕切の向こうから届いた。
☆
「リアス? 先ほど伝え忘れたことがあったのですけど……」
『お、起きてるわよ、朱乃』
わずかに躊躇ったが、返事があったので朱乃は顔を覗かせる。
ひとこと、「あけますわよ」と前置く事は当然忘れないが、然程のラグもなくにカーテンを開く黒髪の少女がそこにいた。
そうして自らの主の姿を拝見した『女王』であったが、その様子に怪訝を浮かべる。
「あら。お布団まで出して、そんなに体調が悪かったんですの?」
「え、ええ、寝不足だけじゃなかったみたいね」
ベッドの脇に備え付けられていた、多少具合が悪い生徒のために、と用意されていた厚手の掛布団を、リアスは自らに被せていた。
起きたことで被せられている部分は腰から下だが、ベッドの半分以上を覆う大きさのそれを引っ張り出すほどとは思いも寄らず、朱乃は主の体調を純粋に心配していた。
心なしか、普段は張りがあるツンと主張するおっぱいも、その自重によって垂れているようにも伺える。
「それほど体調が悪いのなら、普段みたいに全裸で眠るのはいかがかと思いますけど」
「し、仕方ないでしょ、癖みたいなものよ」
「あと教室のカギがかかっていませんでしたわ。不用心ですわよ?」
「……そうね、それは反省してるわ」
その後半の殊勝な態度に、やはり本当に元気が無いのだと朱乃は理解した。
普段の彼女なら、自分の悪い点などそんな簡単に認めようともしないはずなのに。
「そんなに体調が悪いのなら、また後日に用件を伝えますわ。今日はもう早退したらどうかしら」
「……っ、いいえ、話だけなら聞けるわ。お願い」
「……わかりましたわ」
赤髪の少女は顔まで赤くしてこちらを見上げてくる。
彼女を思って苦言を呈したが、主として仕事を果たすべきと矜持が囁いているとでも言うのだろうか。
掛布団の端を握る手も、僅かに震えているようにも伺えた。
「~~で、~~ですから」
「そうね。でもそこは……っ!?」
突然、話の最中にビクンとリアスが身悶える。
仰け反るような姿勢になったかと思えば、すぐに俯いて小刻みに震える。
呼吸も荒く、断続的に息継ぎも危うい彼女に、朱乃は呆れたような声を出した。
「……はぁ、やっぱり無理じゃありませんの。今日はもう早退すると先生にも言っておきますわ、迎えを用意しますので、リアスはしばらくゆっくりと休んでいてちょうだい」
「……っ、お、おねがい……っ、する、わ……っ」
話は途中だが仕方がない。
最後に退室しようとする朱乃に、リアスはカーテン越しに言葉を投げかけていた。
『あ、朱乃……っ、カギ、閉めておいて……っ、もらえるっ、かしら……っ?』
「はいはい、承知しましたわ」
☆
「フッフッフッフ!」
「んっんっんぁっ、ぁっ、ぁなたっ、ねぇっ、なんてっ、たいみんぐ、でぇっ、あんっ、なっ、まねをぉっ!」
遮音結界というモノをリアスにかけさせ、声の漏れる心配もなくなった保健室で肌の重なる音が響く。
厚手の掛布団から這い出て、解剖されたカエルみたいな恰好のリアスに圧し掛かるのは好児だ。
豊満な乳房の谷間に顔を埋めながら、腰を動かすことを辞めない少年に、リアスは抗議の声を上げた。
朱乃が入室する寸前で、咄嗟の解決策として少年を隠すことに成功したリアスだったが、隠す場所は成功とは言い難かった。
自らの腰に覆いかぶさるように、少年の顔は股座に挟まっていた。
早く続きをしたい少年が、そのリアスの股間を舐めまわし、特に敏感な突起部分を甘噛みしたのだ。
それを朱乃は体調不良と判断した。
今は昨夜のようにリアスに覆いかぶさって、秘所が繋がったことを悦び少年は腰を打ち付ける。
処女のように肉厚で蜜蜜しい締まった膣内は、少年の然程太くもない逸物でも充分に名器であった。
ざらざらの天井を亀頭が擦り、感じたくもない快感をリアスへ教えていた。
「ちょっとっ、んんっ、きいてるのぉっ!?」
「うるせぇ! だまってろ!」
「んぐぅっ!?」
乱暴に彼女の唇へ吸い付く。
思えば初めて唇を許したわけだが、情緒も何もないその行為にリアスはただ茫然とした。
ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ。
舌が絡み合い、お互いの唾液を交換し、しかし好感は微塵も湧いてこない。
その間も少年の腰は勝手に動き、とうとう熱い精液をびゅるびゅると吐き出した。
リアスは昨夜のように、黙って膣中に欲望をまき散らされ。
学園で最も目立つ美女を好き勝手に種付けできる優越感に、好児はただただ満足していた。
疲れていたんだ…。
暫く真面目な話ばかり手掛けていたから、疲れていたんだ…。
あ、感想お待ちしてます