※この作品はR-18です。

恋人たちに足して一   作:木桜 春雨

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登場人物の名前を変更しました。



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 人は見た目がなんとかだというが、その言葉を洋司が実感したの学校を卒

業し社会に出てからだ、自分か女に興味がない、好きになれないと気づいたの

は、そして三十を過ぎても独り、恋人がいない独身ということで周りから、ち

ょっと怪しいんじゃないという目で見られる。

 男しか好きになれない、同性愛者、ゲイとだ自分からいうつもりはなかった

が、隠していてもばれてしまうと居心地の悪さと周りの視線が気になって、サ

ラリーマン生活は長くは続かなかった、そんなとき、出会ったのだ、雪生と。

 そういう店なので安心していたこともあった、相手にされないかもしれない

と重い声をかけると相手は、拍子抜けするほど素直に頷いて付き合おうという

ことになったのだ。

 そして、一緒に暮らし始めた訳だが、世間の人間は何故、こうも他人の家庭

事情に関心があるのかと思ってしまった。

 雪生の外見が目を引くのもあるだろう、正統派のイケメン、だが自分は型の

いい普通のおっさんだ。

 出会った頃は少し腹が出ていて、見た目はさえなかったが、雪生が、まめに

料理を作り、メタボや病気になったら大変だというのでサウナや水泳を始めた

のがきっかけで今は体も引き締まった。

 すると、あの二人は怪しい恋人同士ではないかと噂がたつ。

 最近になって、多少は知られるようになてもゲイ、同性愛者というのは色メ

ガネで見られて、大家から出て行ってくれないかといわれてしまうのだ。

 家族、小さな子供のいるアパートだと、体裁が、教育に悪いからというの

だ、はっきりとは口にしないが。

 

 「また新しいとこ、探そうか」

 「うーん、難しいな、まあ、なんとかなるか」

 軽い気持ちで言ったものの、正直、新しいアパートを探すの簡単ではない、

多分、雪生もわかっているのだろう、これが自分の強がりだと。

 ところがだ。

 

 「ヨウちゃん、見つかった、だから今すぐ、行こう」

 数日後、仕事で泊まりがけ、顔を見せなかった雪生がアパートに帰って来る

なり引っ越そうと言い出したのだ。

 「今から見に行こう」

 「おい、見つかったって」

 「部屋だよ、でも」

 少し口ごもるような言い方に何かあると思ったら、シェアハウスだよと言

う、正直ピンとこなかったが、顔を合わすたびに大家は何か言いたげな目で見

つけてくるのだ、この際、我慢だ。

 それに相手も同じような立場、境遇かもしれないじゃないかと洋司は考え

た、だとしたら渡りに船というやつだ。

 シェアハウスという言葉は聞いたことはあっても、どういうものか、詳しく

はわからなかった。

 ただ、赤の他人同士が一緒にすむのだから、安易に考えていいものだろうか

と迷いはあった、ところが案内された場所に行ってみて驚いた。

 一軒家で大家は女だったのだ。

 

 

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