機動戦士ガンダムSEED オノゴロ島殺人事件ー常夏編ー 作:index2
登場人物
名探偵コナン
コナン、毛利蘭、毛利小五郎、阿笠博士、灰原
ザフト
フレドリック・アデス、アイザック・マウ、マーチン・ダコスタ、アンドリュー・バルトフェルド、ヒルダ・ハーケン
プラント
ラクス・クライン、キラ・ヤマト、トリィ、ハロ、
連合
ジェラード・ガルシア、連合兵(髭のおっさん)
オーブ
トダカ船長
タケミナカタ号殺人事件1
毛利一行は、ハワイから豪華客船タケミナカタ号に乗るために港に来ていた。時刻は現地時間午前11時である。港には数多くの船が並ぶ。中でも特に大きな船が目立つ、その船は空母のような造形をしている。
「見てコナン君、あれが、豪華客船タケミナカタ号よ!」
毛利蘭はその巨大な船体を見てはしゃいでいる。
「これはすごい!今どきこんな骨董品のような船にはお目にかかれんぞい。」
阿笠博士はそれを見ながらひとり言を喋りながらカメラで写真を撮影している。
タケミナカタ級は退役したのち現在は全通甲板フェリーとしてオーブ直通の運航をしている。
「タケミナカタ?」
コナンはその名称に聞き覚えがあるかのようにスマホをいじる。
「タケミナカタは日本神話に出てくる国津神よ。」
灰原はその辺が、詳しいのだろうかコナンは灰原を意識するも目線はスマホの画面へ集中していた。灰原は話を続ける。
「このタケミナカタ号は、もともと軍艦でオーブで運航していたらしいわ。モビルスーツの登場で不要になったので、今ではオーブ国営の客船としてオーブ直通運航をしているし、それに・・・」
灰原の言葉を遮るかのようにビール瓶を片手に持った髭の男がゆらゆらとコナンに接近した。毛利小五郎である。彼はすでにアルコールを飲み干し出来上がっていた。
「おいガキどもこんなところでお勉強でちゅか?えらいでちゅね?ガハハハッ!」
毛利は笑い声をあげながら阿笠と蘭に支えられ船へ乗り込む。その後を追うように、コナンと灰原も船内へと消えていった。
305号室
この部屋が、毛利とコナンの部屋である。小五郎は、荷物を置くとベッドに横になり眠り始めた。それを見るコナンは、無様な中年男性の姿を見ながらあきれていた。
「おいおいこのおっさんマジで眠りやがったw」
コナンは、心の中でそうつぶやくと部屋のカギをポケットに入れる。そこへ一人の女性が、室内へ入ってきた。毛利蘭である。
「ちょっとお父さんもう寝ちゃったの?」
「ぐおおおおおぐおおおおおおっ」
毛利小五郎は寝息を立てている。この男は酒癖が悪く飲み始めると所かまわず眠り始めるのである。阿笠博士の開発した強力な睡眠剤を撃たれたことにより、この男は酒を飲むと眠りやすい体質となっていたのである。
「コナン君こんな人放っておいて阿笠博士たちと昼食に行きましょう。」
「わかったよ蘭姉ちゃん」
そういうと蘭に手をとられ部屋を後にした。部屋に鍵をかけたコナンは、それを蘭に渡す。
「ありがとうコナン君」
「たしか食堂に阿笠博士たちも向かったはずよ。行きましょう。」
そういうと二人は食堂へと向かった。
食堂
タケミナカタ号内は静かである。平日のせいか客の数が少ない。桃色の髪にピンクの球体を持った女性が青年と船内を歩いている。
「キラ本当によかったのですか?」
「ん?なにがだい?ラクス」
「つらいことがあったのになぜあの島へ行くことに決めたのですか?」
キラと呼ばれた青年は、すこし黙ると口を開き喋りはじめた。
「友達の墓参りに行きたいんだ!それに・・・」
「なんでしょう?」
「会いたい人がいるんだ!」
二人は食堂へ向けて歩く、船内は元軍艦なので窓がなく狭苦しい雰囲気である。
「トリィ~」
キラの機械ペットである。トリィは昔旧友から貰った鳥型ロボットであり彼の宝物である。
「ラクス様!」
後方から眼帯をした女性が声を上げた。ヒルダ・ハーケンである。彼女はラクス・クラインの付き添い役としてザフトからついてきた女性である。
「おい執事!ラクス様と距離が近すぎるぞ!」
ヒルダは、キラとラクスの間に入るとラクスの方に腕を回しスタスタと歩いていく、キラは慌てながらその後ろから追いかける。
「ちょっとヒルダさんオレなんか悪いことしましたか!」
キラの問いかけに一切反応しない彼女は、ラクスを連れて食堂へ入っていった。
食堂には数名の先客がおり奥の方にいる数名のところへラクスたちは歩み寄る。
「これはこれはラクス様お久しぶりです。」
フレンドリーに声をかけたのは元ヴェサリウス艦長のフレドリック・アデスであった。現在は、ザフト軍潜水艦の艦長をしているらしい。
「まさかラクス様と船旅とはねぇ」
その隣には艦長の同年代と思われる男がいる。アンドリュー・バルトフェルドも偶然この船に乗っていたのである。
「ああっバルトフェルドさん!なんであなたがこの船に?」
「お知合いなのですか?」
ラクスは、不思議そうに砂漠の虎を見つめる。
「ちょっとした知り合いですよ!そうだよなキラ!」
そういうと彼はキラの首を太い腕で手繰り寄せるとひそひそと話す。
「おまがストライクのパイロットだったというのはこの場では伏せておいた方がいい。」
「わかってますよ」
そういうとキラたちは彼らの横に座ると店員に注文を始めた。
「軍艦カレーお願いします。」
キラはそういうとラクスの方を見る。
「ラクスは何にするの?」
ラクスは一通り見終わると答える。
「魚介スープをお願いしますわ。」
「同じく」
眼帯の女も魚介スープを注文するとキラをにらみつける。
「ヒルダさーんそんなに睨まないでくださいよアハハ・・・」
そういうとキラは申し訳なさそうにお冷を組み始めた。そこへ二人の男が入ってきた。
アイザック・マウとマーチン・ダコスタである。彼らもまたこの船に同乗しており、それぞれの上官に敬礼をする。
「初めましてアイザック・マウです!ラクス様よろしく」そういうと彼女に手を差し伸べる。
キラは彼をにらみつける。
「あんたがイザ・・・」
キラが何かを言いおうとしたときにアイザックの腕をヒルダが勢い良くたたいた。
「パチン」
「汚い手で触れるな雑魚が!」
ヒルダはそういうと彼の手をはたいた。
「えっ?」
彼は申し訳なさそうに謝る。隣の方では、ダコスタが手を挙げて調子のいいことを言い始める。
「こいつふられやがったww」
「ラクス様初めましてマーチン・ダコスタです!バルトフェルド隊の副官です!」
「今夜カラオケでもしましょうよ!」
「バチィーン」
そういうとラクスに握手の手を差し伸べたが、今度はさらに強くたたかれる。まるでハエをたたくかの如く勢い良くたたかれダコスタは顔をしかめる。
「痛いなにするんですか!」
彼はヒルダに反抗の言葉をあげる。そうこうしているうちに、ラクスたちの注文した料理が届いた。
「うおおこのカレーちょーうめーよ」
キラはおいしそうにカレーを食べながらアイザックをにらみつける。
食堂内にはほかにも2人の客がいた。スキンヘッドにサングラスをかけた男と金髪に髭を蓄えた男である。
彼らは黙々とカレーを食べている。スキンヘッドにサングラス姿の彼の名前は、ジェラード・ガルシアである。彼はカレーを黙々と食べるふりをしながらキラたちを横目で確認する。
ガルシアの心情
「チッあいつは見覚えがあると思ったらキラ・ヤマトじゃないか!一緒にいるのは、ラクス・クラインか?色気付きおって!クソガキが、あいつらのせいで、私は軍の信用を失い長い休暇を言い渡されたのだ畜生!」
「私はあの時死んだかと思ったが奇跡的に生還しついにモビルスーツ部隊結成にこぎつけたが、カナードのせいで今はこの通り、キラ・ヤマトあいつの顔を見るだけで虫唾が走るわ!」
ガルシアの心情
「モーガン君なぜ君も休暇をもらったんだね?」
髭の男はその問いに答える。
「いやー急な抜擢でねー宇宙軍に左遷なんですよ。新しいシステムのテストでね。」
「ついでにしばらくの休暇をいただいて旅行してたらガルシアさんに会ったというわけです。」
彼らはカレーを食べ終わるとそそくさと食堂を出ていった。ガルシアが食堂を出ようとしたとき子供にぶつかる。その衝撃でピンが外れてガルシアのバッジが落ちる。
「おい気をつけろ!ったく最近のガキは!」
「すみません」
コナンは申し訳なさそうにガルシアを見上げるが、ガルシアはその場を去ろうと髭の男と共にスタスタと歩き始めた。
「ちょっと待ってよおじさんたち!これ落としたでしょ」
そういうとコナンはガルシアに青い花のバッジを見せる。
「いつのまに!そのバッジを返せ!」
「おや?そのバッジは確か連合軍の」
阿笠はそういうとバッジを見つめる。
「おじさんたち軍人なの?」
コナンがそういうとガルシアは不機嫌そうな顔でバッジを取り上げコナンたちに背を向ける。
「行くぞモーガン君こんな奴らにかまってられるか!」
不機嫌そうにサングラスをかけた中年男性はコナンからバッジを取り上げるとその場を去っていった。
コナンたちの食事
食堂に入り席に着く4人彼らは店員に注文を済ませる。コナンの席の対角線上にコーディネイターたちの集団が食事をしている。
「ご注文は何にしますか?」
店員が日本語で話しかける。
「この船の船員と食堂の店員さん日本語喋れるのねすごーい!」
蘭はそういうと魚介スープを注文する。灰原も同じように魚介スープをなぜか注文していた。阿笠博士は迷わずマグロステーキとトロピカルパフェを注文した。
「店員さんデザートにトロピカルパフェをお願いします。」
阿笠は見ての通り甘党であり無類のスイーツ好きのおやじである。
「このタケミナカタ号のスイーツはうまいらしいぞ!」
「へぇーそうなんですか」
蘭は適当に相槌を打ち始める。
阿笠は得意げに女性陣に向けて話すが、それを遮るかのようにコナンが店員に声を発した。
「ぼく軍艦カレー!」
コナンはとぼけたような顔で店員に注文する。
「かしこまりました注文は以上でよろしいでしょうか?」
「店員さん!あとトロピカルシュークリーム4つをデザートにお願いします。」
阿笠ははそういうと注文を終わらせた。
「この場はわしのおごりじゃ皆にはスイーツとしてシュークリームをおごるぞ」
「助かるわさすが、阿笠博士ね食費浮いちゃった」
コナンは、それよりも対角線上の集団が気になっていた。少年は、スーッと立ち上がるとコーディネイターの集団の方へ歩みをすすめる。
「ちょっとコナン君どこに行くの?」
「あそこの人たちに話を聞きに行くんだよ。」
コナンはいつもの好奇心を満たすために食堂に集まる客に聞き込みを始めることにした。