機動戦士ガンダムSEED オノゴロ島殺人事件ー常夏編ー 作:index2
そこで事件が起こるのである。
食堂にて
食堂で食事を済ませたコナンたちは席を立つと部屋へと戻ろうとするが、コナンだけは尚もコーディネイターたちに話を聞こうとしていた。コナンはとっさに盗聴器を机の裏に貼ると彼らを指さし叫んだ。
「ねえねえお姉さんはなんで眼帯をしているの?」
コナンはそういうとヒルダを指さし大声で叫ぶ。
「ちょっとコナン君失礼でしょ!」
蘭はそういうとコナンを止めようとする。
「だって!」
ヒルダは立ち上がりコナンの方へ向けて歩き始めた。
「これはファッション眼帯よ!」
そういうと眼帯をめくる。彼女には目が二つあり目の焦点もあっている。
「なーんだ!」
コナンは興味をなくしたかのように船を探検したいといいながら食堂を後にした。
そのあとを蘭たちが続く~。
夕方の食堂
コーディネイターのおっさんたちはスイーツ食べ放題のイベントの前にお酒を飲んでいた。その席にいたのは、フレドリック・アデスと同期のアンドリュー・バルトフェルドにアイザック・マウとマーチン・ダコスタであった。アデスは、酒に酔っているらしく珍しく昔話をし始めた。
「グリマルディ戦線は大変だったなぁ!まさかあんな自爆装置が仕掛けられてるなんて誰も知らんかったが、クルーゼの極秘情報で速やかに戦線を離脱することができた!」
「そうなんですか!知らなかったですよ~」
ダゴスタはそういいながらビールを飲んでいる。その隣では、バルトフェルドとアイザックが、つまみの枝豆を食べていた。アイザックは、枝豆を食べながらアデスに質問をする。
「でもどうやって撤退したんですか!クルーゼ隊長が言うにはアデス艦長の指揮のおかげで運よく撤退できたと聞きましたが?」
アイザックは、不思議そうにアデスに話しかけるが、ダゴスタもそこは気になっていてアデスに向けてさらに質問する。
「そうですよーどうやってあの全滅戦闘を回避したんですか?噂ではクルーゼ隊長には予知能力があってその通りに行動したら生き残ったって聞きましたよw」
アデスは、急に神妙な顔になり腕を組むとその重たそうな口を開き話し始めた。
「当時あの辺には最新鋭のリニアガン搭載のメビウス部隊がいてな!さすがの俺たちもかなり苦戦したんだ!そこで戦闘をしていたクルーゼが、帰艦してきてな!あんなに汗だくになったあいつを俺は初めて見たよ・・・」
「なるほど」
バルトフェルドそう相槌を打ちながら枝豆を食べ続け、アデスはさらに口を開き真相を語り始めた。
「いきなり補給艦2隻と予備のモビルスーツ部隊にエンデュミオン・クレーターへ補給を行わせろと俺に命じてきた!俺はびっくりしたよそしてその命令の通りに補給艦とトサカ無しの予備訓練用ジンの補給部隊を戦闘が行われている地点へ出撃させたんだ」
アデスの顔からは余裕が消え空調の効いた部屋でなぜか冷や汗をかいていた。
「そのあとクルーゼはポイント移動を指示して裏から挟み撃ちにするとかいうことを言い始めた。」
「さすがクルーゼ隊長」
ダゴスタはそういうとラガービールを飲み干す。アデスは話を続けた。
「俺はおかしいと思いながらもクルーゼのジンハイマニューバの補給も完了し交戦を続ける友軍から離れるように挟み撃ちを行うために艦を移動することにした。クレーターを迂回するように反対側へね」
「そりゃ奇策だな!そのタイミングでは凡人には思いつかんよ」
バルトフェルドはそういうとブランデーのグラスを回す。
当たりには「カランカラン」という音が鳴り響く、アデスはブランデーが注がれたグラスを置くと話を続けた。
「その時あの艦にいたのは12名だが今生きてるのは俺とクルーゼだけになっちまった」
「そしてあいつに問い詰めたんだ!なぜ補給を向かわせたのかと俺はそのあと後悔したよ」
その後アデスは当時を思い出すようにさらに語った。
・当時の様子
アデス「おいクルーゼなぜ全補給艦隊を前線に向かわせた?」
クルーゼ「前方では弾薬が付きかけているそれを補給するためだ」
アデス「それだけではあるまいなにか策があるんだろ?」
クルーゼ「君は察しがいいな補給部隊を向かわせたことで第3機動艦隊と第7機動艦隊のメビウスゼロ先遣隊をあの宙域に足止めすることが目的だ!」
アデス「しかしこの艦にはモビルスーツは三機しか残っていないし裏から奇襲をかけるにしても難しいいったい何のために」
そのときクルーゼは確かにアデスに聞こえるようにボソッとつぶやいた。
クルーゼ「焼くためだよ・・・」
アデス「へ?」
クルーゼ「いや何でもない!しかし運がいいな補給艦とトサカ無しではこの宙域でろくに通信もできまい」
アデス「いや意味不明なんだが!」
クルーゼ「きにするな私の独り言だ」
ピキーン
クルーゼ「どうやらお邪魔虫の御出ましのようだ」
そう言うとクルーゼは何かをひらめいたのか、何かに呼ばれたのかいそいそと出撃準備をするためにドッグへ向かって歩きはじめる。
その後クルーゼ分隊は、メビウスゼロ数機と交戦しフラガと運命的な再会をする。
・当時の様子終了
アデスの額には汗がにじんでいる。
「そのあとサイクロプスが発動した!大勢の人間があの戦闘で焼かれたわけさ・・・。」
アデスは少々取り乱したかのように叫んだ。
「俺は部下をおとりにする命令をしたんだ!」
そういうと狂ったようにブランデーを一気飲みした後につぶやいた。
「俺は悪くない俺は悪くない悪いのはナチュラルと極秘情報を知っていたクルーゼなんだ!」
アデスは嗚咽をしながら下を向いた。
それを聞くとバルトフェルドは同情したかのように背中をさする。
「戦場ではよくあることだ気にするなよ」
しかしアイザックは違ったようでアデスの胸倉をつかんで怒鳴る。
「知らなかったとはいえあんたも同罪だろなぜクルーゼに従った?罪を認めろよ!」
それをダゴスタとバルトフェルドが止めに入った。
「なんかしらけちまったな!」
ダゴスタがそういうと同時にアナウンスが鳴る。
「アメノミハシラスイーツ食べ放題開始30分前です」
コナン探索
食堂を後にしたコナンは盗聴器を部屋で使い始めた。
スマホのアプリを起動するとアガサが開発したアプリを起動する。
そのアプリと独自のワイヤレスの音声出力装置を左耳につける。
盗聴器からは例のコーディネイターたちの会話が聞き取れる。
「コナン君何してるの?」
毛利蘭である。彼女はコナンが耳に何かを取り付けるのを見ていたのである。「まずい」彼は盗聴アプリを終了させると音楽へ切り替える。
「ああBluetoothのヘッドセットで音楽を聴いてたんだよ」
「そなんだ」
どうやらごまかせたようである。
「あぶねえあぶねえ」
コナンは、心の中でそうつぶやくとアプリを再起動させ、連中の会話内容を聞き始めた。どうやらアデスという男の昔話のようである。
コナンはその内容を保持するためにスマホ画面の録音ボタンを押した。
会話の内容はアデスの昔話と罪の告白である。
コナンはそれを聞きながら内容をメモし始めた。
ガチャリ
どうやら誰か来たようで目を向けると灰原が部屋に入ってきた。
「く・・・コナン君話があるんだけどいいかしら?」
「わかった!蘭姉ちゃんそこの自販機前で灰原と少し話してくる」
「そう?遠くに行かないでねスイーツイベントも近いし!」
コナンと灰原は部屋を出ていく少し歩くと灰原が口を開いた。
「工藤君盗聴しているでしょう?」
「うっ!なぜそれを?」
「同じのを私も聴いてるからよ!」
そういうと髪をかき上げて無線イヤホンを見せつける。コナンはそれを見るとため息をつき口を開いた。
「バレてたならしょうがないどうしてもいやな予感がするんだ!」
「なんか嫌な予感が!」
彼はいくつもの事件に携わり事件を解決してきた立場で死臭ならぬ事件臭をかぎ分ける能力が身についていた。
「そう・・・。」
灰原なそっけない相づちをつきながら別のことを話す。
「それより重大な事件よ!プラントで最新鋭のモビルスーツがまた盗まれたんだけどこれからオーブで開かれる和平交渉と関係があるのかもしれないわ」
灰原はコナンに憶測を喋る癖があるのかコナンはそれを聞くと答えた。
「わからないただ目の前で事件が起こったらなら俺はそれを解決させるだけさ」
灰原は自販機で飲み物を買い始める。
「何か飲む?」
「じゃあブラックコーヒーw」
灰原はスマホを自販機にかざした後に背伸びをしてブラックコーヒーのボタンを押した。
「ガコン」