※この作品はR-18です。

魔法科高校のロクでなし教師   作:もっち~!

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常識と言う名の非常識

---七草真由美---

 

宗教の本で見たことのある景色…草原であり、湖があり、その畔には樹が植えられている。アイツと話しているのは大天使のようだ。ここって…エデンの園なんだ…

 

なんで、こんな神聖な場所に来られるの?アイツって、鬼じゃないの?

 

「それはねぇ、性癖だけが破綻しているだけだからよ♪」

 

って、いきなり巨乳の天使に話掛けられた。この天使って…

 

「行動だけ見ると魔なる者だけど、彼は神聖なる者であるから」

 

「でも鬼ですよ~」

 

「うん、鬼だよね、性癖は♪」

 

笑顔の天使様。

 

「でも、人間でも女神でも同じ扱いよ。平等に扱ってくれるのよ」

 

その場合の平等って、問題ありませんか?

 

「問題?無いかな…他のヤロー達は、見た目とか地位とか名誉を含めて見るけど、彼は女体だけを見てくれるんだよ。これって、スゴいと思わない?」

 

スゴいって言うか…

 

「それは生者であろうと、死者であろうと関係無い。さすがに肉体が腐敗している女体はダメらしいけど、欠損くらいなら問題無いわよ」

 

ド変態を庇う天使様。ドエムなのか?

 

「彼の前では、女体はみんなドエムだよ。あなたも素直にならないと、地獄へ行っちゃうよ~♪」

 

今、行ってきました。っていうか、そうだ。それを訊かないと!

 

「どうして、地獄へも天国へも、簡単に転移できるんですか?」

 

私の持っている宗教感では有り得ない。その2つは真逆な世界だから。

 

「簡単な話だよ。彼はその二国を統べる者だからよ」

 

はぁい?地獄と天国を統べている?

 

「彼は鬼と天使のハーフである英霊なの」

 

英霊…

 

「そうね、地上にある『星の守護者』って書物を読みなさい。そこに書かれているわよ。本当の彼のことがね」

 

「おい、ガブリエル!あんまりバラすなよ。動きが取れなくなるだろう?」

 

「じゃ、私の口を塞いでよ~♪」

 

目の前で、ガブリエル様がアイツの唇に自分の唇を重ね、腕をアイツの首に巻き付けた。その光景は衝撃的であった。深雪さんも目を見開いている。二人の姿は神々しくもあり、何よりも美しかったから。しばらく、ガブリエル様の好きなようにさせてから、離れたアイツ。

 

「おい、ミカエル。コイツがやらかしたんだぞ!コイツが堕天したら、どうすんだよ~!」

 

ガブリエル様の暴挙に、憤慨気味のアイツ…

 

「はいはい、今のはノーカウントにしますよ♪」

 

そして、私達は先生の部屋に戻って来た。

 

「どうだった?社会科見学は?」

 

先生の声。いつもの感じであるが、皆、ショックで固まっている。天使ガブリエルって、天使の中での一番の美女である。その天使様が、アイツと…

 

「ショックが強すぎたか…次回は、ショックの少ない場所を見学するか?」

 

--------

 

深雪さんと図書室へ向かった。『星の守護者』と言う書物を探した。だけど、学校の度書室には収蔵されていなかった。どこに有るんだ?

 

待てよ…彼は血族だった。もしかして…深雪さんと共にある場所へと向かった。それは古本街の路地裏にあった。『もくし』という書店。「黙して語らず」から、店名を取ったらしい。ここは迫害、粛清、弾圧などの黒歴史に関わる書物を、扱っている本屋である。

 

店主に書名を書いたメモを渡した。彼は頷き、奥から1冊の本を手にして戻って来た。

 

「原書は人間では読めない。それは翻訳版だよ」

 

人間では読めない?誰が書いたのだ?疑問が発生するが、店主は「黙して語らず」なので、代金を払い、店を出た。

 

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それは、神によって作られた『神殺し』な神の話だった。上司である神を含め、皆を平等に扱い、裁く、名の無き神。他の種族に対して優位に立っていた神々に対しても、平等に扱い、神々の怒りを買った名の無き神…

 

神々は彼の家族を人質に取り、無抵抗な彼に攻撃を叩き込んでいくが、神々の力では彼に傷を1つも入れることが出来無かった。そこで、彼に自害を勧める神々。自害しない場合、家族を殺すと脅していく。

 

そして、彼は自らの首元を斬り…しかし、家族は神々の手で殺された。神々に取って口約束は、無いにも等しいことだから。

 

そんな横暴な神々に反旗を翻す者達が出てくる。彼の目指した異種族共存の世界を目指して。でも、神々の横暴は止まらない。

 

唯一、地上の者達の味方だった名の無き神を、地上の者達は『星の守護神』として祀った。他の神々にバレないように、水面下で…隠れ信者として信仰を続けたそうだ。

 

------

 

読み終えた私達は、静かに本を閉じた。すると、本が進化した。違う書物になったのだ。

 

「どうして?」

 

本のタイトルは『名の無き神』になっていた。こっちが本物なのか?共感する思いをキーとして封印してあったのだろうか?

 

本に手を置く私と深雪さん。その瞬間、脳裏に映像が映し出されていく。星の守護神のその後の物語が…涙が止まらない。どんなにボロボロになっても、護ることに固執する神。魂は転生すること無く、転々とイレギュラーと呼ばれる人物の受精卵に着床していく。その度に、ボロボロになるまで護ることに固執する。神だった時と同じように。

 

名の無き神は死んでいなかった。魂の状態で今も生きている。仲間を護る為に…異種族共存が出来る世界を護る為に。いつか、家族と平穏な日々を送る為に…弱き民から供物を貰い、願いを成就する名の無き神…アイツ…シュウの姿と重なっていく。

 

総てを見終えると、書物は光の粒子に分解されて霧散していった。証拠は残さずって感じかな。ふと、閃いた。口伝で伝えた真実。彼の信奉者の一人が、文字では無くて、映像で残したとしたら。文字だと違う言語体系の者には理解出来無い。だから、映像にして、真実を知りたい者にだけ、彼の生涯を見せるとしたら…種族を問わず、身分を問わず、思いが同じ者にだけ…

 

------

 

深雪さんと共に帰宅した。私達を見て固まるシュウ。

 

「なんで、深雪を連れて来たんだよ…」

 

「私は来てはいけなかったのですか?」

 

見つめ合う二人。はっとして、何かに気づいたようだ。

 

「お前達…アレを見たのか…」

 

顔が強張っていくシュウ。

 

「見ました♪仲間想いなんですねぇ~」

 

私の言葉に怯むシュウ。どうしたんだ?躾はしないのか?では、反撃♪自ら服を脱ぎ、シュウに抱きつくと、深雪さんも同じ様に抱きついて来た。

 

「真由美…深雪…何をしているんだ?教師と生徒が…」

 

何かに怯んでいる。何に?

 

「イケナイ関係になりたいんですよね?」

 

耳元で囁くと、固まるシュウ。どうしたんだ?

 

「磨き上げた私を見てください。まだ供物になれませんか?」

 

「うっ…もう少し待ってくれ…」

 

今夜のコイツはおかしい。どうしたんだ?

 

「マズい…雪姫、あとは頼むぞ!」

 

そう言うと、私達を振りほどいて、どこかへ転移してしまった。

 

「どうして…」

 

「どういうこと?」

 

呆然とした私達。彼の仲間である雪姫に訊いた。

 

「今日は、アイツの娘の命日だよ。女体と交わらないことが、愛する娘への償いだと思っているのさ」

 

娘さんの命日…え?結婚しているのか?ド変態なのに?

 

「ふふふ…アイツは生殖能力を持たないんだよ。種を畑に植えれば、子宝に恵まれるんだ。亡くなった娘は、以前お守りとして授けた種で産まれた子だったそうだ。アイツの弟子の魂を救う為に、自らの魂を捧げたそうだ」

 

蘇生しなかったのか?

 

「蘇生?出来無いよ。魂を捧げてロストしているんだから」

 

魂がロスト…

 

「さすがのあいつも、ロストした魂を甦らせることはしない。それをすれば、娘の厚意は無になり、弟子が死ぬから…」

 

何でも出来る訳じゃ無いのか。

 

「戦闘に関しては無敵だ。だけど、アイツだって弱点は山ほどある。その弱点は私達、仲間が護るのさ♪」

 

戦闘は無敵なのか…だから、人質を取られて自害を…

 

 

 

---シュウ---

 

部屋で目覚めた。喪に服して一人で寝ていた筈だが…ぎょぇっ!全裸の真由美と深雪、そして、雪姫、九重の肉布団に包まれていた。はぁぁぁぁぁ~?

 

そこから転移して脱出して、服を『着衣』して、学校の部屋に逃げ込む。結界を張って、もう一眠り…あぁ、目覚まし時計をセットしとこう。

 

そして、正しい時刻に目覚めて、教室に向かった。教室に入るなり、

 

「お兄様!どうして?どうして逃げたんですか?」

 

萌え萌えな泣き顔で僕を見つめる九重。

 

「こんなかわいい子を泣かすとは、鬼教師め!」

 

事情を知らない生徒達から罵声が多数。

 

「逃げるだろ?普通はさぁ。一人で寝ていたはずが、起きたら全裸の女体に取り囲まれていたんだぞ」

 

「羨ましい」「夢の環境じゃないですか」「もしかして、モホ?」

 

男子生徒から、嫉みのオーラが攻めてきた。あぁ、鬱陶しいなぁ。

 

「どんな環境で生活しているんですか?」「不潔です」「九重ちゃんを全裸にしたの?」

 

女生徒から、糾弾気味のオーラが攻めてきた。まぁ、こっちは慣れているけど。

 

「あぁ、生徒会から連絡事項で…部活動への新入生勧誘が活発な季節です。人気のない場所へ連れ込まれないようにしてください…だって。お前ら、気を付けろよ!」

 

「先生が一番、危険ですよね」

 

って、声が多数。まぁ、それは言えるかな…達也とレオは休みか…エリカは珍しく無口で俺を睨んでいる。

 

「エリカ!アレの日か?」

 

「はぁ~?デリカシーってものが無いのか?!」

 

エリカが立ち上がって文句を言って来た。うんうん、それでこそエリカだよ♪

 

「僕の辞書には無い!」

 

断言する僕。潔いのだ♪

 

「で、どうした?悩みか?」

 

「だから、人前で悩み相談なんかしねぇよ~!」

 

「二人きりならするのか?」

 

「お前とは拒否だ!」

 

まぁ、そうだな。

 

「じゃ、しっかり勉強しろよ、みんな」

 

教室を後にして、部屋に戻る。暇だ…でも、学校にいないといけない。う~ん…選択授業は週に1コマ。学年を問わずに参加できるから。で授業のない日でも、質問しに来る生徒がいるから、学校にいないとダメだという。そもそも、担任ってだけで、毎日出勤って言うは問題ある。烈の罠だな。夜遊びをさせない為に…

 

校長室に怒鳴り込みに行く。しかし、烈は出勤していなかった。どこに行ったんだ?

 

 

 

---藤林響子---

 

祖父と共に、政府の会議に参加している。

 

「異種族共存できるエリアを策定して欲しいのじゃ」

 

祖父が政府へ要望を出した。アイツの目指す地域を作り、この星を破壊をさせないようにって作戦らしい。

 

「異種族って…人間以外の者の街を作るのですか?」

 

「そうじゃよ。ニューヨークのようになりたくないじゃろ?先行投資じゃ。敵対するのでは無く、仲間とみなしてもらうのが一番じゃ」

 

それは一理ある。アイツは仲間には手を出さない。躾、調教後は優しく…ハードな時もあるが、接してくれる。私にとっては、屍姦プレイだけが問題であるが。

 

「もし、そのような種族に襲われたらどうされるのですか?」

 

「あの者が統治すれば、問題は起きない。どうじゃ?」

 

「戦って排除は出来無いのか?」

 

「出来無いな。我々の想像を超える強さじゃ。それも、アイツ一人でだ。アイツの持つ部隊が来れば、この星は終わる」

 

たぶん、あの家にいる者だけで終わると思う。鬼が2匹、九尾の狐、バンパイア…いや、たぶん、ネギという男子生徒一人で終わると思う。八重奏持ちの完全調整体だそうだ。使徒レベルの魔法8つをアイドリング状態で保持している化け物だ。

 

「おい!ネギを化け物って言うな!」

 

突然、アイツの声が会議室に響いた。えっ!空気が変質していく。苦しい…祖父も政府関係者も皆、苦しくて悶えている。

 

「うん?烈よ!何をしているんだ?なんで、校長室にいないんだ?」

 

「いや…政府の者と会議があってなぁ…で、これは何をしたのかな?」

 

アイツを刺激しないように、話掛ける祖父。

 

「酸素の濃度を薄めた。完全に無くすと死んじゃうだろ?」

 

殺す気になれば、いつでも殺せるって言いたいのか?

 

「で、誰が僕を排除したいのかな?」

 

発言した議員が燃え始めた。悲鳴すら聞こえない。即死させたのか?

 

「で、化け物発言は、響子か?躾と調教はどっちが良い?」

 

下着を消失さえたド変態。ここで、調教するのか?

 

「どこでならいいんだ?テレビで生放送でもするか?」

 

やりかねない…うっ!何かが蠢いている。股間が震え始めた。足の力が抜けていく。その場に座り込んだ私。

 

「良い表情だよ♪」

 

表情?わからない。どんな表情をしているんだ?

 

「おい!響子に無茶はしないでくれ!」

 

祖父の声が聞こえる。口元から液体が漏れている。生暖かい液体が乳房へと滴っている。気持ちが良い…

 

「おい…響子を殺したのか?」

 

祖父が動揺をしている。屍姦プレイをするのね…視神経は機能していない。なので、何も見えない。

 

「響子ぉぉぉぉぉ~!」

 

祖父の慟哭…どんな死に様だったのかな…

 

「生き返らせてやるよ。烈、貸し2だぞ♪」

 

全身が冷たい。蘇生されたようだ。このプレイはダメだよ。全身から色々な物が出ているみたいだ。観客は驚いているだろうな…

 

「烈、で、どうするって?」

 

祖父を窓口にするアイツ。

 

パン!パン!と乾いた音がする。銃撃したのか?

 

「僕に攻撃?有り得ないぞ、烈よ!」

 

グシャ!何かが潰される音。祖父は無事かな?

 

「おい!総理を護れ!」

 

政府関係者が圧搾されたようだ。私の名前を呼び続け、私の身体を揺さぶる祖父。こんなに動揺した祖父は初めてかな。

 

グシャ!また、誰かが圧搾された。攻撃はダメだよ。

 

「いやぁぁぁぁ~!」

 

女性の声が響き渡る。女性SPが襲われたのだろうか。私は引き摺られていく。どこへ?

 

 

 

---千葉エリカ---

 

夕方のニュース…首相官邸が襲われたそうだ。運び出される担架に寄り添う老師の姿。九島家の誰かがやられたのか?

 

「被害者は議員が4名、SPが多数だそうです。犯人については、警察からまだ発表が無いそうです」

 

物騒な世の中になったなぁ。まぁ、私には関係無いか。私にとっての問題は、あの先生だ。冴えないのだが、気になるんだよな。う~ん…あの強さの秘訣は何かな?

 

道場の方が騒がしい。見に行くと、門下生の顔には悲壮感が漂っている。機動隊所属が多いので、あの現場の警備に駆り出されたそうだ。

 

「犯人はどんなヤツなの?」

 

「化け物だそうです。烈先生のお孫さんが、老師の目の前で瀕死に追い込まれたって…」

 

世界屈指の魔法師の目の前で瀕死か…それは、化け物だな。

 

「勝てる気がまるでしません。拳銃を撃ち込んでも、無傷だったらしいですよ」

 

武器が効かないのか?で、魔法も効かなかったりして…それは勝て無いケンカだな。

 

 

 

---藤林響子---

 

いつもされているプレイだったけど、人間からみたら異常なシーンだったのだろう。慣れているのに、病院に担ぎ込まれてしまった。

 

「何?いつもされているだと?」

 

祖父が驚きの声を上げた。

 

「えぇ、屍姦プレイが好きなんですよ、あのド変態はね♪」

 

殺してからの蘇生の無限ループ。鬼たる所以だ。

 

「病院に担ぎ込んで、大げさですよ」

 

もはや、私の感覚は人間とは違うと思う。アイツに習った。心が死んだり、魂がロストしない限り、蘇生は可能だと。

 

「そんなド変態なのか…」

 

「人間の常識で考えてはダメです」

 

そう、彼は人間では無いから、常識の範疇が違うのだ。

 

「なんで、攻撃なんかしたのですか?」

 

「パニックになったSP共が、発泡許可無しで撃ったのだ。あれは、マズい、マズすぎるじゃろ」

 

祖父の顔色が悪い。この国にも魔の手が迫っているのか?

 

「政治家達は、駆除の方向のようだ。馬鹿なことを…」

 

「軍を使うの?勝て無いでしょ?」

 

「勝て無いな。あいつはジェネレーター100体を一瞬で潰したんだから…」

 

祖父は、非人道的な違法兵器を使ったのか…それも100体も…

 

 

 

 

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