---藤林響子---
軍と警察から、事情聴取を受けることになった。祖父が大事にするから…軍からは、私の元職場の上司である風間隊長が、警察からは警察庁警部の千葉寿和って人が担当することになったそうだ。二人が私の入院している個室にやって来た。祖父も同席するそうだ。
「で、相手はどこの組織の誰ですか?」
千葉警部が担当直入に訊いて来た。
「答えたくありません。そもそもSPが発砲許可無しで、銃撃したのが始まりでしょ?」
「何故、庇うのですか?」
「現在の主ですから。私は彼の秘書って立場です」
「藤林君、それでは話が進まない。どういう経緯で秘書になったのかね?」
隊長に訊かれた。
「経緯ですか?祖父に差し出されました」
二人の取調官の視線は祖父へと向けられた。
「儂か?あの者は敵では無い。寧ろ、味方であると思う。なので、政府の方針は間違いじゃ!」
「九島閣下、その者は何者ですか?」
隊長が訊いた。祖父は軍部に顔が利くため、閣下扱いである。
「星の守護神じゃよ。人間風情が勝てる相手では無い」
「神?それは信じられないなぁ。神が人間を襲うってどういう事だ?」
警部が祖父に訊いた。
「神を神と扱わん者には、それなりの処置をしてくるじゃろうて。敬う心が大切では無いか?」
「そいつは神と名乗ったのか?」
「名乗らぬ。彼は神であることを否定して生きているそうじゃ」
「じゃ、神では無いんだな。で、ヤサはどこだ?」
「それは言えぬな」
「老師、大事な事なんですよ。早急に始末しろって、上から命令が下りています」
「だから、敵対なんか無駄じゃ。ジェネレーター100体を一瞬で殲滅した相手じゃ、人間が何万人いようと、勝てぬ」
「閣下…ジェネレーターを使ったのですか?」
「老師…違法兵器ですよ」
二人が驚いている。非人道的な生物兵器撲滅を唱えている者が、それを使っているんだから…
「しょうがないじゃろ?相手は神なんじゃから、通常兵器では勝てぬと思ったのじゃ」
祖父は最初、敵対したようだ。で、白旗を揚げたようだな。
「神なんですね…」
隊長が確認をした。そんな二人の前に、古文書を置いた。
「それに書かれておる」
栞の挟まったページを閲覧する二人。
「星の守護神様…老師…攻撃しちゃったのか…」
警部の質問に、無言で頷く祖父。
「マズいだろう…」
「警部は知っているのか?」
「あぁ…うちは千刃流の本家なんですが、道場の神棚に、星の守護神様を祀っているんですよ…」
古式武道か…隠れ信者の生き残り家系か。
「なるほど…そうなると、老師のお孫さんへの仕打ちも納得です」
「どういう事だ?」
「星の守護神様の別名はエロ神様ですよ。エロい神様で、性交促進な子孫繁栄の神様なんです」
「納得♪」
そうなんだ…元々は…今は性癖が破綻しまくっているけど…
「納得って?」
警部に訊かれた。
「だから、性交は本能の為せる業って言っていたのねって」
子孫を残そうとするのは、生物としての本能であるから。
「私にした行為は、度が過ぎていたけど、彼は悪い人で無いわよ」
悪い奴だったら、あんなに仲間に慕われないと思う。
「では、藤林君に頼みたい。我々を彼に会わせてくれないか?」
「会って、どうするんだ?」
えっ?!私と添い寝をしていた彼。いつの間に…
「烈!響子を返してもらっていいか?響子とのプレイが一番気持ちが良いんだよ」
屍姦プレイですか?う~ん…それだけは避けたいなぁ。
「あぁ、お持ち帰りになって、かまいません」
「待てよ!証人なんだ。持っていかせる訳にいかない」
警部が何かの合図を出すと、彼の家に彼と私が転移していた。
「待てって言われて、待つヤツはいないよな♪」
だって…
---千葉エリカ---
アニキが持って帰ってきたモンタージュ。どことなく、アイツに似ているような…
「アニキ、コイツは何をしたんだ?」
「ソイツが首相官邸でやらかした犯人だ。うん?知り合いに似たやつがいるのか?」
「居るちゃ、居るんだけど…まさかなぁ。似ているだけだと思うけど」
「誰だ?」
「高校の担任教師だよ」
「はぁ?高校の教師?担当教科は?」
「古式魔法だ。って、何メモって居るんだよ?アイツは関係ないだろ?」
「無駄な捜査の積み重ねが大事なんだ。で、名前は何て言うんだ?」
「代羽周太郎だよ」
「うん?お前、ソイツに惚れたのか?」
妙なことを言うアニキ。
「まさか…なんでだよ?」
「耳が真っ赤だぞ♪」
えっ?手鏡で確認すると…確かに真っ赤である。あれ?
「身体は正直だね。無駄だけど、当たってみるかな。将来、義理の弟になるかも知れないからな」
「おい!止めろ!余計な事はするなよ!」
アニキは危険だ…
---シュウ---
翌日、学校の部屋で寝ていると、烈がやってきた。
「どうした?」
「魔法大隊がお主を引き渡せって、学校を包囲しているのじゃ」
誰かがチクったのか?
「潰していいか?」
「穏便にできぬか?」
「相手次第だが、相手が強硬なんだろ?無理な相談だな」
なんたら隊長の横に転移をした。
「で、用件はなんだ?」
突然の僕の出現に腰を抜かした隊長さん。
「何時の間に…」
「用件を言えよ。来週の授業のカリキュラムを、考えないといけないんだよ」
「こいつを捕縛しろ!」
僕に襲い掛かってきた軍人さん達。殺さない方法を考える。う~ん…取り敢えず『脱衣』を発動した。全裸になる軍人さん。男は見たくないなぁ。男には『緊縛』、女には『催淫』を発動した。叫ぶ男、喘ぐ女。これで一件落着かな?
「なるほどね。エロ系の術を使えるのか?」
今度は千葉寿和警部と警察関係者か…うん?女性刑事がいないようだけど…エロ神対策か?
「で、警察の用件は?」
「軍と似たような物だよ」
ならば、『男根喪失』を発動した。唖然とする寿和さんを除く刑事さん、機動隊の皆さん。
「で、どうします?みんな、僕どころでは無いみたいですが」
警察関係者全員、パニくっている。いきなり、男性のシンボルが喪失したから。
「貴様、何をやらかしたんだ?」
「男が男である証拠を消しただけだ」
「元に戻せ!」
「拒否だよ。職場を荒らした罰だ。帰れ!」
懐から特殊警棒を取りだした寿和さん。どうするかな?『強奪』である者を手元に強制転移させた。
「えっ!なんで?アニキ…先生、どういうことだ?」
「貴様!妹を人質にするのか?」
「まぁ、穏便に終わらせろって、烈が言うんだよ。メンドーだよ。殲滅なら一瞬で終わるのになぁ」
殺さない攻撃は、あまり持ち合わせていないので、どうして卑怯なことをせざる負えない。
「警棒を捨てろ!じゃないと、コイツの恥ずかしい姿を見る事になるぞ」
「先生…何を言っているんだよ~。アニキ…何をやらかしてくれたんだ?!」
捨てないのか。じゃ、しょうが無い。『強奪』でエリカのブラを手に入れた。
「えっ!それ…私の…」
エリカの顔が真っ赤に染まった。エリカのブラを寿和さんに投げた。
「警棒を捨てろよ!」
捨てないようだ。じゃ、しょうが無い。『強奪』でエリカのパンティを手に入れた。
「先生…なんで…」
更に茹だるエリカの顔。エリカのパンティを寿和さんに投げた。
「止めろよ~!妹はお前のことが好きなんだから…」
はぁ?寿和さんの言葉で、高熱でも出たかと思うくらい真っ赤な顔に染まるエリカ。
「なんで、言うんだよ~!」
マジかよ…困るんだけど…
「俺なんかに惚れるなよ、エリカ」
「だって…気になるんだもの…」
顔を俯かせたエリカ。なんか、エリカのくせにかわいいぞ、コイツ…
「エリカを解放しろ!」
閃いた。そうか、寿和さんは上の命令に従っているだけの公務員だ。って、ことは上のヤツを叩けば良いのだな。エリカをその場に残して、僕は警察庁長官の部屋に転移した。
---千葉エリカ---
解放された。いや、先生がどこかへ行っただけだ。って、言うか…
「おい!てめぇ~!何をしてくれたんだ?」
怒りはアニキに向いた。アニキの傍に落ちている下着を回収して、アニキに詰め寄る。
「何、勝手に、私の告白しているんだ?」
「いや、そうじゃなくてだ。無事で良かったなぁ、エリカ♪」
私に抱きついて来たアニキ。ノーブラノーパンの身体を堪能しているのか?
ズゴッ!
「うっ…」
アニキの股間にケリを一発叩き込んだ。
「これで済んだと思うなよ!このエロ警部がっ!」
そして、下着を着ける為に、女子トイレへと駆け込む私。
---シュウ----
警察庁長官を前にして、七草家当主と千葉家の当主を呼び出した。
「なぁ、真由美を差し出しておいて、こんなマネをするって、どういうことだ?」
まず、七草家当主から、虐める。
「俺は知らぬ。関与してはいない」
「じゃ、誰に言えば、穏便に済むんだ?」
向かいのビルには狙撃チームがいるし。コイツらの方が、穏便に収めたくないのは明白である。
パッリーン!
窓ガラスを割り銃弾が僕を透過して、壁にめり込む。
「銃弾が効かないのか?」
長官の顔は青ざめている。
「弘一よ!今のは、どういうことだ?僕が人間だったら、死んでいたぞ!」
「すみません」
七草家当主である弘一がどこかに、連絡をした。
「何をしているんだ…発砲許可はどこから出た?!はぁ?首相官邸だと?」
「ふ~ん、この国の司法って、政府と一体んだねぇ。そうなると軍部も政府と一体なのか…」
「守護神様、おやめください」
千葉家当主が、願いを申し出た。
「供物はなんだ?」
「うっ!」
「この世界の者達は供物は出さないのに、平気で願いをするな。その点、四葉真夜と司波深雪は素晴らしい。供物の意味を理解していたよ♪じゃ、終わりにしよう♪弘一、烈に連絡をしろ!この世界は消す。あの二人だけを連れて、この星をロストさせると、今すぐに伝えろ!」
「守護神様…お願いです。お止めください。供物に…我が娘、エリカを差し出します」
声が震えている千葉家の当主。
「エリカ?いらないよ」
「そう言わずに、お納めください…それしか、供物に見合う者がおりませぬ」
「う~ん…弘一よ、どうなんだ?二度と馬鹿なマネはしないと誓えるか?」
「九島先生が誓うそうです」
「はぁ?烈は嘘吐きだからなぁ。代わりにお前が誓えよ!」
弘一の前に契約署を置いた。
「これに血判を押せ!お前達の3人のだ!早くしろ!」
目の前の3名は血判を押した。僕がその契約書にサインをすると蒼い炎で燃えて消えた。
「契約は成立だ。もし約束を破れば、約束反故した直後から24時間後に、この星を無かったことにする。いいな」
僕は僕の家へ転移した。
---千葉エリカ---
親父が無茶な約束をして帰宅した。私を先生に差しだす約束をしたそうだ。
「何でだよ~。アニキといい、親父といい、私を何だと思っているんだよ~」
「すまぬ、エリカ。我が家にはお前しかおらんのだ」
自分の部屋に行き、荷物を纏めた。一気には運べない…取り敢えず、2、3日分を持って、先生の家へと向かった。何をされるんだ?期待と不安と恐怖が入り交じっていく。
「はぁい?受け取り拒否だな」
先生の口から意外なお言葉…
「そもそも、僕は要らないって言ったんだよ」
要らない?なんで…なんでさぁ~!
「なんで?その質問の意味がわからない。お前、この状況を見て、お前が必要だと思うか?」
リビングには、下着姿でまったりしている女性達…萌え系の九重ちゃん、美人系の深雪さん、巨乳系の生徒会長さん、などなど、各ジャンル1位になりそうな女性達が既にいる。
私の出番は…う~ん…そうだ♪
「よし!ツンデレ系を目指します」
「それもいるよ。雪姫と夏凜がそうだ」
「じゃ、ツンツン系を目指します」
「何だそれは?はぁ~…今日は疲れたから寝る。睡眠をジャマするなよ?!」
先生は自分の部屋へと行ってしまった。ツンツン系に興味を示し、拒否はされなかった。で、ツンツン系ってなんだ?口から出たのは良いのだが…