うん、なかなか綺麗でいいじゃないか
一応、腐っても貴族の生活をしていた。それにミアを汚いところに泊めるのは忍びない。
夕食を食べた俺達はしっぽ亭2階の一番奥の部屋へ案内されていた。
「気にいってくれたのなら嬉しいよ!それじゃ、ごゆっくり」
案内をしてくれたラーマさんが1階へと戻っていく。忙しいのに悪いことをしてしまったな。
「ラーマさんも優しいし飯もうまかった。しばらくはここを借りることにしようと思うが・・・いいか?」
「構わない」
それはよかった
「しかし刀剣術の鍛錬はどうするかな、まさか部屋の中で刀を振り回すわけにはいかない」
「・・・エミリアの話をアルが聞いていなかったことはわかった。ギルドには訓練場がある」
まじか
「寝るまでは魔力を練る訓練を宿屋で、刀剣術は訓練場で朝と夕方に鍛えようか」
「うん」
依頼で予定が狂わない限りこの流れでいいだろう
「それで明日からなんだが・・・まず必要なものを揃えたいと思う。俺とミアは防具を持っていないしな。他に必要なものもあるだろう」
これから拠点にする街なんだ。明日一日はゆっくり見て周ろうか
「それでいい」
ミアは少しうとうとしながら俺の話を聞いていた。
ほっぺを引っ張ってみよう
「なに・・・?」
眠そうだったからな
「・・・ギルドで魔法を使ったから疲れてる」
そういやそうだった
「寝るにしても先に風呂だ、2日分の汚れを落とさなきゃな」
ミアに先に入って貰い、その後で俺が入ることにする。が、今は2人っきりだ。折角恋人になったんだし、背中を流してあげよう。
俺は当然のようにミアが入っている浴室へと入っていく
「・・・寝てるじゃねーか」
ミアは体を洗い終えたのか既に浴槽に入っていて、こっくりこっくりとしている。
かわいいので抱きしめたい
急いで体を洗い、浴槽に入ってミアを後ろから抱きしめる。
彼女はいつもいい匂いがするが、お風呂で洗った後は更にいい匂いがするな
「ん・・・」
寝ていたミアが目覚めたようだ。
「ん・・・?アル?」
「なんだ?」
「どうして?」
「お前の体を流してやりたくなってな」
ほんとはお前の裸が見たかったんだ
「・・・背中に何か当たってる」
いかん!
「アル・・・手は平気?」
「あぁ、大丈夫だぞ。なんだ、まだ気にしていたのか」
「当たり前。アルを傷つけてしまうなんて・・・」
ミアはどんどん俯いてしまう。犬耳は既にペタンと倒れこんでいる。
「あれは俺が勝手にやったことだ。あんな奴のことでミアが手を汚すのが忍びなくてな。だから気にするな」
「でも・・・」
「でももだってもない」
「・・・わかった」
あんまり納得はしていないようだが頷いている。後は時間が解決してくれるだろうか
「そんなことよりだ。俺達、とうとう冒険者になったな」
「うん」
何時の頃からだろうか・・・騎士ではなく冒険者になることを夢見るようになったのは
確か、ミアと出会う前に漠然と考えていたことは覚えている
心が決まったのは、騎士になるとミアと離れ離れになってしまうことがわかった時だが
「ミア、強くなろう。強くなって世界を一緒に見て周ろう。いろんな所に行ってみよう」
「強引に連れ出してしまって申し訳ないと思う。今更だが・・・。こんなわがままな俺だが、ずっと一緒に居てほしいんだ」
ミアがぼんっと顔を赤くする。
いや、起きた時から既に赤かったか
「私はアルの女だ。恋人だ。だから、確認なんてしないでいい。アルの行くところに私もいく。世界が見たいというのなら私も一緒に見る。だから・・・ずっと一緒にいて」
ミアがぎこちなくこちらを振り向き、しかししっかりとした視線で俺の目を見つめる。
ああ!
「ありがとう」
ミアの唇を奪う
「ん・・・」
お前と出会えて・・・本当によかった。
風呂から出た俺は、今日も魔法の訓練を始める。
ミアは2つあるベットのうちの片方に腰を下ろして足をぶらぶらしていた。
時間はかかるが特に問題なく練れるな・・・よし
「ふぅ、今日はこれくらいでいいだろう」
「はぅ・・・」
ミアは今にも寝てしまいそうだ
「先に寝ててよかったんだぞ?」
「嫌」
なんでだよ
「それじゃ寝ようか」
部屋の明かりを消してミアを抱きかかえて同じベットに入る
「・・・ベッドは2つある」
そうだな
「何故一緒に?」
「恋人同士が別のベッドで寝る理由はないだろう?」
ミアは顔赤くして抱き着いてくる
「・・・ばか」
今日はいい夢を見られそうだ
アルバート・ディレス 12歳 身長 157cm
スキル:刀剣術:6 火魔法:3 雷魔法:3 治癒魔法:2
装備 :上質な鋼の刀
所持品:銀貨49枚
ミア 12歳 身長 155cm Bカップ
スキル:刀剣術:4 風魔法:3 氷魔法:3 治癒魔法:3
装備 :上質な鉄の忍者刀×2
所持品:銀貨100枚