※この作品はR-18です。

没落貴族の三男坊が冒険者になった訳   作:フリーデン

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ミアの決意とアミカの涙

カイム達が帰ってきた2日後の夜のことだった

 

「なんだと?」

 

ミアの言葉に俺は驚く

 

「でも、絶対に報告して。それなら構わない」

 

そういうことじゃない!

 

「俺はお前だけを愛すると誓った!そうだろう!?」

 

何故突然そんなこと言うんだ!

 

「私は前にも言った。アルを独り占めするのは無理だと。現にもう何人もアルに惚れてる」

 

「だが!」

 

それはお前に対する裏切りじゃないのか?

 

「これは私の為でもあるの。私が認めた人なら裏切りじゃない、アルもその人のことが好きなら私は何も言わない」

 

「だからアミカとマリアを抱いても良いというのか?」

 

「そう」

 

「俺には・・・できん。お前が悲しむと考えるととてもそんな気はおきないぞ・・・」

 

「じゃあ彼女たちはどうするの?アルのことを諦めるまで放っておくの?」

 

ぐっ!

 

「彼女達は本当にアルのことが好きなの、私にはわかる。出会ってからもう一年以上経つのに・・・今だに彼女達はアルのことを想ってる。私が出した条件もしっかり守った」

 

条件だと?

 

「私が彼女達に出会った時に出した。アルの傍に居たいならアルを支えられるくらい強くなって・・・と。彼女たちは毎日訓練場で必死に鍛錬してた」

 

俺ははっとした

 

ミアとアミカが最初に剣を交えた時に話していた内容がそれか?あの時ミアは内容までは教えてくれなかったからな・・・

 

「帰ってきたアミカとマリアに聞いた。アミカは刀剣術4、マリアは治癒魔法が4になったって。これがどれ程凄いことかアルにはわかるはず」

 

・・・彼女達には俺やミアのような才能はない。だが17歳でスキルレベル4は天才と言っていい程だ。

 

「俺の傍に居たいから・・・彼女達は努力し続けたというのか・・・」

 

なんでそこまでして俺なんかの為に・・・

 

「そう。それを見てきて私ももう我儘は言えなくなった。彼女達の気持ちは・・・もう十分にわかった」

 

「・・・」

 

「後はアル次第。彼女達のことが好きなら、我慢しないでいい」

 

俺は・・・

 

「あの二人のことが好きだ」

 

だが・・・

 

「お前とは・・・ミアとはとても比べられん・・・」

 

ミアは嬉しそうに頬を緩めて俺を抱きしめる

 

「それならいいの。アルの1番は私、私の1番はアル。何も変わらない」

 

それはそうだが

 

「約束して。彼女達を抱いたらその倍以上私を可愛がって。私を一番に考えて・・・それで私は満足だから」

 

わかった・・・だが

 

「俺達は対等だとミアに俺は言った。お前は・・・どうするんだ?他の男に・・・抱かれるのか?それなら俺は絶対に嫌だぞ」

 

絶対に無理だ

 

ミアはきょとんっとした顔をした後に珍しく・・・本当に珍しく声を上げて笑う

 

「あは!アルはおもしろいことを言う。私はアルだけ。他の男なんて興味ない」

 

それならいいんだが・・・

 

 

「私の話はこれで終わり」

 

ミアは服を脱ぐと俺に抱き着いてくる

 

「本当は・・・アルには私以外誰にも触れてほしくない」

 

やっぱりそうなんじゃないか

 

「でも、何故かあの二人ならいいと思える。それくらい、アルのことを一途に想い続けていたから・・・彼女達なら・・・いい」

 

ミア・・・

 

「わかった。だが少し考えさせてくれ。今は、お前のことしか考えたくない」

 

「うん。今日もいっぱい・・・愛して」

 

ああ

 

 

 

「やぁ!」

 

「手だけで振らない。それじゃゴブリンも倒せない」

 

ミアの話から2か月、リーナは毎朝訓練場で彼女に稽古をつけて貰っていた

 

ふむ・・・

 

「ミア、ちょっといいか?」

 

「何?」

 

リーナの剣を受けながらもミアが答えてくれる

 

「リーナの剣、昨日までより明らかに速くなってるぞ」

 

「・・・確かに」

 

「はぁ!」

 

俺達が会話している中でもしっかりリーナは剣を打ち込んでいる

 

「刀剣術が発現したんじゃないか?」

 

「そうかもしれない、リーナ一旦止めて」

 

「は、はい・・・」

 

ミアがリーナにスキルを確認するよう伝える

 

「あ、ほんとです、刀剣術1があります!やりました!」

 

二か月で習得したか、見かけによらず才能があるのかもしれない

 

「なんか今朝から剣を振るときに何時もより力が入る様な気がしていたんです!」

 

「よかったな、後はそれを磨いていくだけだ」

 

残念ながら彼女には魔法の才能はなかった。後天的に発現していないかも調べたがそれも同じだった。まぁ、俺達で調べられない属性もあるが・・・

 

「リーナ、あなたには刀剣術しかない。他の武器術を鍛える手もあるけど今は1本に絞ったほうがいい」

 

「わかりました!ミアさん、ここまでお付き合い頂いてありがとうございました。アルさんもありがとうございました!」

 

うんうん、素直に御礼を言えるのはいいことだな

 

それに比べて・・・

 

「おら、クリス!そんな剣の振り方は俺もアルも教えてねーぞ!」

 

「くそっ!これでどうだ!」

 

「なおひどいわ!」

 

クリスはまだ刀剣術を覚えていないようだ。リーナが意外と早かったのもあるが・・・剣を扱う技量にも成長が見られない・・・

 

近くに居たアミカが話しかけてくる

 

「どうするのよ。好きな女の子はあなたに夢中で・・・しかも自分より強くなっちゃったわ・・・」

 

ほんとどうしようか・・・

 

「とりあえずこの二か月は一緒に簡単な依頼を受けながら色々と仕込んだけど・・・リーナは大丈夫、もうパーティを組めばランク通りの依頼なら問題ないよ」

 

それはよかった

 

「クリスは・・・ダメね。我儘だし人の言うことを聞かないわ覚えは悪いわで・・・」

 

そんなにひどいのか・・・

 

「カイムはストレス溜まってるし、マリアは笑顔だけど・・・胸に視線が来るのが嫌みたいで最近は近づきもしなくなったわね・・・」

 

何をやってるんだあいつは・・・

 

「私も胸とかお尻に視線を感じるのよねぇ・・・あの年頃だと異性に興味を持つのは仕方ないけど・・・あまりいい気分じゃないわ」

 

「すまないな・・・」

 

「アルが謝ることじゃないよ。でも、どうせ見られるならあなたに見られたい」

 

「・・・俺ならいいのか?」

 

「勿論。私もマリアも・・・アルのことが好きだから」

 

やはり、二人は俺のことが好きなのか。

 

この2か月ずっと悩んできた。

 

だが、改めて好きだと言われて決心がついた。

 

随分と彼女たちを待たせてしまったが俺も気持ちを伝えよう

 

 

「アミカ、ちょっとこっちに来てくれ」

 

「ん?どうしたのよ」

 

誰にも見つからない様に訓練場の死角へと入る

 

「ここになんかあるの?・・・!?ん・・・」

 

アミカにキスをする

 

「・・・ちゅ。・・・アルが私に・・・キスを・・・」

 

アミカはぼーっとして俺の腕の中に倒れ込む・・・そういえばいつの間にか俺はアミカより身長が高くなっていたんだな

 

「こんなことくらいしかしてやれないが・・・すまないな、迷惑ばかりかけてしまって」

 

彼女は静かに涙を流す

 

「嬉しい・・・アルと・・・2回目のキス・・・」

 

アミカは俺に抱き着いてくる

 

「でもどうして・・・?あなたにはミアが・・・」

 

「・・・ミアには許可をとってある」

 

「あの子が・・・それを許したの?」

 

「ああ」

 

「アルは・・・ミアが許可したから私に・・・迷惑をかけたと思ってるからキスをしたの?」

 

「違う、アミカが魅力的だったから我慢できなかった。嫌だったか?」

 

「嫌な訳ない・・・もう一度・・・あなたとキスをしたかったから・・・」

 

アミカの唇をもう一度塞ぐ

 

「ん・・・」

 

彼女を抱きしめて気持ちを伝える

 

「アミカ・・・好きだ」

 

俺の為に才能の壁すら超えて努力をしていたなんて知らなかった。きっと血の滲むような厳しい鍛錬を積んできたはずだ

 

「俺の・・・女になってほしい」

 

出会って一年以上も経つ、それでも俺を好きだと言ってくれる君が愛しい

 

「アミカ・・・大好きだ」

 

アミカは俺に抱き着いたまま小さく震えている

 

「うぅ・・・うあぁぁぁぁ・・・」

 

彼女は泣き出してしまった。ミアといいアミカいい、何故いつも俺は女の子を泣かせてしまうんだろうな

 

「ほ、ほんとうに?アルは・・・わたっ・・・私のことが・・・すきなの?」

 

「ああ。アミカ、好きだよ」

 

アミカが愛おしくて堪らない

 

「わっわたし!ずっと・・・あなたに振り向いて欲しくて・・・がっがんばってきて・・・」

 

聞いたよ、ありがとうな。

 

「どうしてもアルのことが・・・あっ諦められなくて・・・ぐすっ・・・あなたにはミアが居るのに・・・ごめんなさい!!」

 

アミカが謝る必要なんて何処にもない

 

「謝らないでくれ。俺はアミカが大好きだ。ミアも認めてくれた。だから大丈夫だ」

 

彼女が泣き止むまで抱きしめ続けた

 

 

「ああ・・・目が腫れちゃった・・・」

 

「気にするな。それでもアミカは美人だよ」

 

俺にほめられた彼女は顔を赤くする

 

「でも本当にいいの?アルの女になるってことは・・・抱いてくれるってことでしょ?」

 

「アミカがいいのなら俺はそうしたいな」

 

彼女はまた目尻に涙を溜める

 

「・・・抱いて・・・ください」

 

彼女は俺にしがみついてか細く声を出す

 

「ずっと・・・ずっと抱いて欲しかったの・・・アルの女になりたかった・・・だから」

 

「今からか?」

 

「できれば・・・夢だったの・・・」

 

そうか・・・

 

「なら、アミカの泊っている宿に行こうか」

 

「・・・うん!」

 

・・・その前に俺の恋人に伝えなければならない

 

「少し待っていてくれ」

 

俺はミアのいる方へ歩き出す

 

「ミア」

 

「どうしたの?」

 

ミアはリーナの稽古を終えて自分の鍛錬をしていた

 

「今日は休みだよな」

 

「うん」

 

「すまんが、今日はしっぽ亭に帰れそうもない」

 

「・・・どっち?」

 

「アミカだ」

 

「・・・そう。やっと決めたんだ」

 

「・・・すまない」

 

「いい。でも明日も休みにする。明日一日可愛がってもらう」

 

「勿論だ」

 

「早く行ってあげて」

 

「わかった」

 

俺達は、一度も視線を合わせなかった

 

 

「アミカ、行こうか」

 

「うん・・・でも、今更ながらミアに申し訳なくなってきた・・・」

 

俺もだ、罪悪感で死んでしまいそうだ。

 

だが

 

「それでも、俺はアミカを抱きたい。だめか?」

 

彼女は顔を赤くする

 

「ず、随分とストレートな誘い文句ね。・・・勿論いいわよ。お願いしたのは私だしね」

 

俺はミアの方をできるだけ見ない様に訓練場を出た。

 

それでも気になり、扉をくぐるときに振り返って見てしまった

 

俺の愛しい恋人が、こちらを見ながら静かに涙を流している姿を・・・

 




アルバート・ディレス 13歳 身長 165cm
スキル:刀剣術:7 火魔法:4 雷魔法:5 治癒魔法:4
装備 :上質な鋼の刀 変異リザードマンの革鎧セット
所持金:およそ金貨170枚

ミア 13歳 身長 163cm Dカップ
スキル:刀剣術:5 風魔法:6 氷魔法:5 治癒魔法:5
装備 :鋼の忍者刀×2 変異リザードマンの革鎧セット
所持金:およそ金貨170枚
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