※この作品はR-18です。

没落貴族の三男坊が冒険者になった訳   作:フリーデン

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ライフ・リンゲージの呪いと兄弟の再会 2

「ミア、お前魔法が・・・」

 

ミアが治癒魔法を使って俺の顔を治していく

 

「うん。よくわからないけど宿屋でアルを想って泣いてたら・・・スキルが全部戻ってきたの」

 

なんだそれは・・・

 

「どういうことなんだ・・・」

 

頭を抱えてしまう

 

「何故ここに?」

 

「うん・・・宿屋で蹲ってたらガルバート様が部屋の扉を破壊して・・・名前を聞かれて答えたら私を抱えてここまできたの。アルのお兄様と言うから大丈夫かと思って」

 

何をしているんだガルバート兄・・・

 

「何の話だ?それよりアルバート!久しぶりだな、王都に来たってことは騎士団に入るんだよな?そうだよな?いやぁ俺は嬉しいぞ!お前が家出したと聞いた時にはショックで浮気してしまったがな!」

 

"ガルバート・ディレス"

 

ディレス家の長男で俺が4歳の頃には家を出て騎士学校に入学してしまった俺の兄だ。剣技に優れ、お袋譲りの金髪に碧眼、親父譲りの大きな体の御年22歳の美丈夫だ。今では王国騎士団の幹部として日々活躍しているらしい

 

久しぶりに会ったガルバート兄の性格は俺が小さい頃とあまり変わっていないようだ。兄弟愛が半端ではない、今も俺を抱きしめて離してくれない・・・なんで俺達が家出するとあんたが浮気するんだよ

 

シルバート兄さんは倒れこんで動かなくなってしまった。時折痙攣しているがあれはやばいな、彼も早く治さなくては

 

「み、ミア・・・僕も治してくれないかな・・・」

 

「アルが先です!」

 

誰かこの場を纏めてくれないだろうか

 

 

 

「成程、お前達の目的はわかった」

 

「ああ、だが解決?してしまったがな」

 

「でも一度調べたほうがいい」

 

「僕もそう思うね、また何かあったら危険だ」

 

ガルバート兄さんに事情を説明した。何故家出したのか、何故冒険者を続けているのか、何故王都に姿を見せたのか等だ

 

「それにしてもアルよ、妹を恋人にするとはどういうつもりなんだ」

 

「俺は一度だってミアを妹として扱ったことはないぞ」

 

えっちのときは別だが

 

「そして妹を恋人にした挙句に結婚をするだと?なんて羨ましいんだ!」

 

羨ましいのかよ

 

ミアは頬を染めている・・・可愛い奴め。犬耳が元気に動き回っているじゃないか

 

「挙句の果てに浮気しようとして恋人である妹に刺されて一度死んだ?流石の俺も訳が分からんぞ」

 

そう言われると俺も訳がわからなくなってきた

 

ミアは俯いてしまった。犬耳は力無く倒れてきているではないか

 

「まぁそのことはいい、俺も協力してやろう。可愛い弟と妹の為だ」

 

ありがとう

 

「だが、冒険者を続けることは許さん。ミアは屋敷に戻すしお前は今からでも騎士学校に入って貰う。・・・いや、お前なら今すぐにでも騎士団でやっていけるだろう」

 

ガルバート兄さんが俺達を心配してくれているのわかっている・・・だが

 

「それはダメだ」

 

「何故だ!?もう十分な時間はあったはずだ!貴様のその才をこれ以上腐らせておく訳にはいかん!」

 

「俺はまだ世界を見ていない。不自由な騎士団に入るつもりもミアと離れるつもりもない!」

 

「我儘な奴め!!」

 

「我儘だから自由な冒険者になったんだよ」

 

「うぬぅ・・・どうしてもか?」

 

「ああ、どうしてもだ」

 

俺の意思は曲がらない

 

「俺がこれだけ頼んでもか?」

 

そうだ

 

「・・・そんなにお兄ちゃんと一緒に居たくないのか!」

 

・・・なんか違くないか?

 

「おっ俺は!成長したお前と一緒に働けることを楽しみにしていたんだぞぉ!うぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

 

俺に縋り付いて泣き始めた・・・これが漢泣きか?・・・違うか

 

「・・・本当にこれがガルバート様?」

 

ミアは目の前の存在が俺と血がつながっているとは信じられないようだ

 

「ミア、これが僕達の一番上の兄さんなんだ・・・」

 

シルバート兄は頭を抱えてしまった

 

「どうすんだよこれ・・・」

 

何時までも泣き止まないガルバート兄さんを囲んで俺達は途方に暮れていた

 

 

 

「ならばお前の剣を試させてもらおう」

 

復活したガルバート兄が俺に向けて言う

 

「俺達の大事な妹を拐かしてお前が冒険者を続けたいと言うのなら、その力を俺に見せてくれ」

 

拐かすとは人聞きの悪い・・・いや待て?そう間違ってもいないな

 

「アルは私に嘘をついた」

 

どうやら拐かしてしまったようだ

 

「いい。今は幸せだから」

 

俺に抱き着いてまるで花が開いたような笑みを見せてくれる

 

「ぬぅ・・・なんという可愛さだ・・・俺達の妹はやはり違うな。シルバートよ」

 

「そうだね。ミアは本当に美しくなったよ」

 

ガルバート兄が固まる

 

「待て、"美しくなった"だと?お前は初対面のはずだよな?」

 

「しまった!」

 

シルバート兄・・・

 

「シルバート!お前は前に探しに行った時、"見つからなかった"。そう言っていたよな?」

 

終ったな・・・

 

「違うんだ兄さん!あれだよ!・・・夢・・・そう!夢で見たんだ!いやぁ夢で見たミアは小さくて可愛かったなぁ!」

 

苦しすぎるだろ

 

「助けてくれよアルバート!君達のことを思って僕は隠していたんじゃないか!」

 

すまんな、シルバート兄

 

「アルバートの前にまずはお前の性根を叩き直してやろう、シルバートよ」

 

「勘弁してくれぇ!」

 

ドタバタと執務室で走り回る二人を見てミアが呟く

 

「やっぱりアルの兄弟」

 

俺はこんなに間抜けじゃないぞ

 

「同じレベル」

 

お前の兄でもあるがな

 

 




アルバート・ディレス 14歳(17歳相当) 身長 177cm
スキル:刀剣術:7 火魔法:4 雷魔法:5 治癒魔法:4
装備 :上質な鋼の刀 変異リザードマンの革鎧セット
所持金:およそ金貨130枚

ミア 14歳(17歳相当) 身長 168cm Fカップ   
スキル:刀剣術:5 風魔法:6 氷魔法:5 治癒魔法:5 弓術:2
装備 :鋼の忍者刀×2 カーボンの合成弓 変異リザードマンの革鎧セット
所持金:およそ金貨150枚
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