※この作品はR-18です。

没落貴族の三男坊が冒険者になった訳   作:フリーデン

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山賊団討伐 4

「ミア、待ってくれ!」

 

先に歩いて行ってしまった彼女を追いかけて話しかける

 

「すまなかった、ああでもしないとあの女の子を説得できないと思ったんだ」

 

自分でもバカだと思うが俺ではあれが限界だった

 

ミアはこちらを振り返るととても不機嫌そうな顔をしていた

 

「・・・いい。アルはよくやったと思う」

 

お前の表情は全くそんな風に思っている様には見えないが

 

「あの女の子は本当に絶望してた。そうなりかけた私にはわかる、アルは間違ってない・・・と思う」

 

そうだろうか・・・

 

「けど・・・それでも私だって女。恋人が別の女に優しくしているのを見れば嫉妬してしまう」

 

そうだよな・・・

 

「でも、アルは唇にキスしなかった、決して抱こうとはしなかった」

 

「当たり前だ」

 

それが俺の誓いなのだから

 

「あの子はアルと出会わなかった時の私。そう考えると・・・それであの子が救われるなら・・・仕方がないかもしれない思った」

 

ミアが抱き着いてくる

 

「本当は抱いてあげたかったでしょ?」

 

そんなことは・・・

 

「私にはわかる。アルは優しいから・・・」

 

「・・・ないよ。俺はお前が一番大切だ、二度と悲しませないと心に誓った。お前の為でもあるが俺自身の為でもある。今度お前を悲しませるようなことをしてしまったら・・・俺は二度と自分を許せん」

 

ミアの手紙を見た時の自分への憤りを今も忘れたことはない

 

「我慢をしているとかそういうのじゃない。これが、俺の生き方だ」

 

ミアを強く抱きしめる

 

俺の思い描く理想の男は、どんな時でもミアを守り抜き、彼女の笑顔を一番近くで見守ることができる・・・そんな男の姿だからな

 

「嬉しい・・・」

 

ミアは静かに涙を流す

 

「アルバート・・・強く、なったね」

 

そうあろうと努力しているからな

 

「私は幸せ者。こんなにも私を想ってくれる男が何時も一緒に居てくれる」

 

俺もお前が傍に居てくれる・・・それだけで幸せだ

 

「アル・・・」

 

ミアが俺の顔を優しく手で包んでキスをしてくれる

 

「ちゅ。・・・大好きだよ」

 

「俺もお前が大好きだ」

 

 

 

 

「でもアリスの裸を見て興奮したのは忘れてない」

 

「待ってくれ。今の流れだとこれで一件落着って感じじゃないのか?」

 

この雰囲気で誤魔化せると思ったんだが

 

「それでも嫉妬はするの!」

 

ミアが俺の胸をぽかぽかと殴りつける

 

「何故おちんちんを握らせただけで惚れさせちゃうの!!」

 

「俺にもわからん」

 

それに、抱いてくれとは言っていたが先程まで山賊に犯されていた女の子に男の一物を握らせて説得する・・・正直頭がおかしいと自分でも思う

 

「今度から二度と他の女の子で興奮しないようにもっと搾り取っておくことにする」

 

ミア様はお怒りだ

 

「だからさっさと片付けて宿に帰る」

 

「そうだな」

 

今はそれに集中しようか

 

 

 

「おい、見回りにいった奴らはどうした?」

 

「へい。それが誰も帰ってきやしません」

 

「なんだと?他にアジトに残っている居る奴らは?」

 

「そいつらからも何も、何処で油を売ってやがるのか・・・」

 

「大方連れてった女で遊んでるんでしょう」

 

・・・成程、8人いるな

 

俺達は洞窟の奥まで来ていた

 

洞窟の奥はそれなりの広さの広場になっており、野営用のテントを使った簡易な住居のようなものが立ち並んでいる

 

その広場の真ん中に偉そうな男が椅子に座っており、周りには部下らしき男達の姿があった

 

「ミア、ここで最後っぽいな」

 

「うん」

 

ただ囚われた女性達の姿は見えない。きっとテントの何処かに居るんだろうが・・・

 

「俺が山賊を倒す。ミアは囚われた女性達を探してくれ」

 

「8人もいる・・・大丈夫?」

 

ミアは心配そうだ

 

「任せろ、山賊如きに遅れは取らん。ミアも気をつけろよ。他に生き残りがいるかもしれないし、もし俺が討ち漏らしたらそいつが女性を人質に取るかもしれん。彼女達を守ってやってくれ」

 

「わかった。・・・気を付けて」

 

「ああ、お前の恋人を信じてくれ」

 

「勿論、信じてる」

 

二人で頷き合って行動を開始する

 

ミアがテントの影に隠れるように移動したのを確認すると、俺は軽く手を挙げながら山賊達に姿を晒す

 

「よぉ、むさい男ばかり集まってどうした?」

 

俺を見て驚いた様な顔をした山賊達が口々に喚きだす

 

「!?なんだでめぇは!」

 

「何処から入ってきた!」

 

「他の奴らはどうしたんだ!」

 

そんな一遍に喋られても返せんぞ

 

「俺か?俺は冒険者なんだが・・・お前らは山賊で間違いないよな?」

 

余裕たっぷりの笑みで逆に問いかける

 

「冒険者だと?仲間じゃねーよな?」

 

真ん中の偉そうな男が話す、ふむ・・・やはり山賊で間違いなさそうだ

 

「仲間?山賊の中に冒険者が居るのか?」

 

知らぬ振りをする

 

「・・・頭、こんな奴は見たことありません」

 

「この近くの街の奴じゃありませんぜ」

 

ボスの取巻きのこいつらが山賊に屈した冒険者っぽいな

 

「俺はお前らを討伐に来た冒険者だ。さぁ、大人しく投降してくれ」

 

元冒険者達は生かして女達に裁いてもらうことにしよう。仲間を裏切って女を玩具にした罰を受けてもらわねばならない

 

「はっ!一人で何ができるってんだ。おい、やっちまえ!」

 

真ん中の男が叫ぶと全員抜刀して俺を取り囲む。頭と呼ばれた男以外の7人が俺の周りに集まったことになるな

 

「投降する気はないのか?」

 

念の為もう一度確認しよう、必要ないと思うが

 

「ないな、なんでお前一人に怯えて投降なんぞせねばならん」

 

ふむ

 

「では何故俺はここまで来れたと思う?お前らの仲間は今ここにいるので全員か?さっきお前達自身が疑問に思っていたじゃないか」

 

「・・・てめぇ、まさか」

 

山賊も思い至ったようだ

 

「お前らの仲間・・・えっと、22人だったかな。全員既にあの世に送ってやったぞ」

 

もしかしたら最初に尋問した男はまだ生きてるかもな

 

「嘘だろ!?お前一人で殺ったてーのか!」

 

「どうだろうな?」

 

「てめぇ!ふざけんな!この状況がわかってんのか!?」

 

はて?状況とはなんのことだろうか

 

「はっ!囲まれてるってのに肝の太い野郎だぜ」

 

「囲む?ああ、俺の周りに態々来てくれたことを言ってるのか」

 

魔力を遠くに流さなくていい分楽になったよ

 

「投降する気がないなら仕方ない。さっさと痺れてくれ」

 

練っていた魔力を男達の頭上に運んで魔法を発動させる

 

「!?まずい!魔法だ!全員逃げ・・」

 

そういえば火魔法を使える冒険者が居るって言ってたか。魔法を使える奴は魔力を感じることができるからな

 

男達が散ろうとした瞬間、洞窟内に轟音が響き渡る

 

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

頭上から落ちた雷が7人の男たちに直撃して気を失わせる。ばたばたと倒れていく男達を見て自分の失敗に気づいた・・・しまった、2人ばかり殺してしまった。本当に調節が下手だな俺は

 

「ななななっ!」

 

椅子に座っていた男が立ち上がって口をパクパクさせている

 

「残りはあんただけだ」

 

俺は刀を引き抜いてゆっくりと進んでいく

 

「すぐに後を追わせてやるから心配するな。来世では真面目に生きてくれよな」

 

女の子は大切に扱ってくれ。優しく接すればそれだけ愛を返してもらえるぞ

 

「・・・ふざけやがって」

 

男は腰に吊るしていた直剣を引き抜くと俺との距離を詰めてくる

 

「俺の刀剣術は4だ!若造に遅れはとらねーぞ!」

 

それなりの速度で振られた剣を刀で受け流す

 

「その才能は正しいことに使うべきだったな」

 

「!?くそっ!」

 

返す刀で首を狙うがギリギリのところで避けられる・・・意外とやるな

 

「魔法だけじゃなくて剣まで扱えるかよ・・・」

 

男は一度距離を取って俺と対峙する。技量の差を感じ取ったようだ

 

「・・・おい、女ならくれてやる。だから見逃してくれ」

 

命乞いまで始めてしまった

 

「何を言ってるんだ、女なんぞいらん。例え欲しかったとしても、お前を殺したらもう俺の自由にできるじゃないか」

 

そんなつもりは更々ないが

 

「くそっ!・・・なぁ!頼むよ!命だけは・・・「見苦しい」!?ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

両足を突然斬り飛ばされた男は、膝から下を無くした足を抱えて地面を転げまわった

 

男の背後には美しい銀髪に綺麗な金色の瞳をもつ女の子が立っていた。忍者刀を鞘に戻しながら不満そうな顔でこちらを見据えている

 

「アル、時間を使いすぎ。さっさと帰るって言った」

 

どうやらミアが痺れを切らしたらしい

 

「すまん、女性たちは見つかったか?」

 

「うん。全員無事・・・とは言えないけど保護はした」

 

そうか

 

「ならこいつも女性達の裁量に任せようか」

 

あまりの痛みに騒ぎまわる男の顔を蹴り飛ばして気絶させ、紐で両足を縛って止血する

 

止血が終わった男を拘束し、俺の魔法で気絶した男達も同様に拘束していく

 

後は煮るなり焼くなり彼女達の好きにしてもらおう。

 

 

 

「・・・助かったわ。ありがとう」

 

ミアが保護した女性達はなんと13人にもいるそうだ。アリスを含めれば14人だな

 

その中にいた冒険者風の女性が話しかけてくる。かなりの美人だ

 

「ああ、気にしないでいい。同じ冒険者だからな」

 

「私はその同じ冒険者に裏切られた訳だけど・・・」

 

そういえばそうだったか・・・どうやらこの女性は犯される前に助けることが出来たようだ

 

「あなたの元仲間っぽい冒険者は既に捕えてある。責めるなり殺すなり好きにしてくれ」

 

2人ばかり死んでしまったが

 

「ほんと!?ありがとう!裏切ったことを後悔させながら殺してやるわ!」

 

女性は大きな胸をばいんばいんと揺らしながら男達の元に向かった。・・・あの人が山賊の話に出てきていた人か

 

「ミア、他の女性達はどうだ?」

 

隣に居る彼女に尋ねる

 

「13人のうち6人は大丈夫だった。でも7人は・・・」

 

どうやら山賊共の玩具にされてしまったようだ、やるせないな・・・

 

「それ以外にも女性が居たらしい・・・売られるか殺されるかしてしまったと聞いた」

 

そうか・・・ならボスらしき男を殺さなかったのは正解だったな。売った先を聞き出してギルドに報告すれば対応してもらえるかもしれない

 

「7人は憔悴してて今すぐには連れ出せそうもない」

 

だろうな・・・

 

「彼女達の身の振り方も考えなければいけないな」

 

アリス同様街に戻ることを拒む人達も居るはずだ

 

「アルは元気な女の子達を見ていて。私は憔悴している子達を見てくる」

 

「わかった」

 

「でも手を出しちゃだめ」

 

「勿論だ」

 

「惚れさせてもだめ」

 

「努力しよう」

 

「・・・なんでこんなことを言わなければいけないのか」

 

ミアはぶつぶつと言いながらテントに入って行った

 

 




アルバート・ディレス 14歳(17歳相当) 身長 177cm
スキル:刀剣術:8 火魔法:4 雷魔法:5 治癒魔法:4
装備 :上質な鋼の刀 変異リザードマンの革鎧セット
所持金:およそ金貨130枚

ミア 14歳(17歳相当) 身長 168cm Fカップ   
スキル:刀剣術:5 風魔法:6 氷魔法:5 治癒魔法:5 弓術:3
装備 :鋼の忍者刀×2 カーボンの合成弓 変異リザードマンの革鎧セット
所持金:およそ金貨150枚
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