※この作品はR-18です。

悪堕ちIS   作:早見 彼方

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篠ノ之箒

 夜の闇に覆われた大海に浮かぶ、小さな無人島。殆どが山で形成されたその陸地は、『亡国機業(ファントムタスク)』と呼ばれる秘密組織の根城だ。黒いスーツを纏った短い黒髪の男が山肌に扮した出入口の扉に入ると、機械的な通路が現れた。左右に広がる長い通路には複数の扉があり、白衣を着た女達が行き来していた。彼女達は皆、組織の構成員である研究員だ。

「総帥、お疲れ様です」

「あぁ、お疲れ」

 視界に入った研究員達がわざわざ足を止め、男に向かって頭を下げる。総帥と呼ばれた男は研究員の胸や尻を触りながら横を通過し、「触っていただきありがとうございます」と感謝の言葉を受けながら一つの扉の前で立ち止まった。

 通路に埋め込まれたスライド式の扉を潜ると、そこは研究室然とした部屋だった。壁に取り付けられた無数のディスプレイにキーボード。そのコンソールから伸びたケーブルを辿った先には横に寝かせられた強化ガラスのカプセルがあった。研究員の間で調整用カプセルという呼び名で通っているその円筒は緑色の液体で満たされており、中には口や鼻、陰部をマスク付きのチューブで繋がれて女体を晒す少女達の姿があった。

 篠ノ之(しののの)箒(ほうき)。セシリア・オルコット。凰(ファン)鈴音(リンイン)。シャルロット・デュノア。ラウラ・ボーデヴィッヒ。更識(さらしき)簪(かんざし)。更識(さらしき)楯無(たてなし)。などなど。世界各国の見目麗しい美少女達が、カプセルの中で目を閉じて『調整』を受けている。

 彼女達は先日、I(アイ)S(エス)学園との戦闘で手に入れたIS操縦者だ。

 ISとは、女性にしか扱えない世界最強の兵器『インフィニット・ストラトス』の略称。現行の兵器を過去の物とし、絶大な戦闘力を誇る飛行用パワード・スーツ。IS学園はそのISを学ぶ目的で作られた教育施設であり、彼女達はその生徒だった。

 だが、IS学園と呼ばれる施設は昨日完全に滅び、彼女達の肩書きは亡国機業の捕虜だ。

 男は室内へと入ってカプセルへと近づき、篠ノ之箒という札の付けられた中を見た。

 腰まで伸びた艶やかな長い黒髪。十六歳という年齢にしては大きく実った胸と、括れた腰に肉付きの良い尻。世の男を魅了するだろう恵まれた女体の篠ノ之箒は、男の肉欲を煽るのに十分な容姿だった。

「今日の相手はこの女にしよう」

「かしこまりました」

 男が言うと、椅子に座ってキーボードを叩いていた研究員が恭しく頭を下げた。

「設定はどうなされますか?」

「俺を織斑(おりむら)一夏(いちか)だと認識させてくれ。適当に記憶を弄ってな」

 研究員は軽く頷き、軽い手つきでキーボードを操作し始めた。

 織斑一夏。女性にしか扱えないISを唯一動かすことのできた少年。亡国機業とIS学園関係者との間で起こった先日の争いでは先陣を切って戦った勇猛果敢な人物だ。彼と肩を並べて戦っていた篠ノ之箒は彼と幼馴染の関係であり、調べた限りでは彼に恋心を抱いているようだった。

 男は、その恋心を利用して楽しもうと思っていた。

「調整開始。対象は『篠ノ之箒』。記憶のバックアップを取得後、織斑一夏に関する記憶を総帥の情報で上書きします」

 研究員が調整を始めるに連れて、カプセルの中で箒が軽く身じろぎした。呼吸用のチューブに繋がれたマスクに覆われた顔が、苦痛に歪んでいく。愛する者の記憶が、敵の親玉の情報に塗り潰される。他人の物を略奪する行為はいつ味わっても堪らず、男は思わず口角を上げた。

「少々情報量が多いので、調整にお時間が掛かります。部屋でお待ちいただけますか?」

「あぁ、わかった」

 お礼に研究員へと近づき、その唇を貪る。

「んっ!? ふっ、んっ、ちゅっ、くちゅっ」

 研究員は表情に驚きを浮かべたが、表情は段々と緩んでいった。

 この研究員も、かつては亡国機業と敵対していた人間だ。だが敗北して調整を受け、男に全てを捧げている。家族と恋人は処分済で、亡国機業の一構成員として捕虜の調整役の任に就いている。

 男は唾液で研究員の口内と口周りをベタベタに汚した後、唇を離した。

「ぁっ……」

 茫然としたまま頬を赤らめていた研究員は、男の唇が離れると残念そうに声を上げた。

「また今度遊んでやる」

「はい、総帥……」

 男が研究員の腹へと指を当てる。かつて男の赤子を身ごもっていた腹に触れられ、研究員は陶酔した様子で男を見つめていた。男はその視線を受けた後、踵を返して扉へと足を進めた。

 男が部屋を出て扉が閉まると、中からは姦しい声が聞こえて来た。

「いいなっ、総帥様の唇を受けるだなんて」

「わ、私とキスしましょう? 総帥様と間接キスしたい!」

「嫌よっ!」

 その声を背に、男は言われた通りに部屋で待機することにした。

 男の部屋。赤い絨毯の敷かれた広々とした西洋風の部屋は豪華な調度品や家具が並び、天井からはシャンデリアが吊り下がっている。男は中に入ると黒スーツのジャケットを脱ぎ捨て、ネクタイを緩めて巨大なベッドの上に倒れ込んだ。

 堅苦しいスーツを着ていた理由は、先日の戦闘で活躍した部下の幹部を労う旅行とその後のパーティーへと先ほどまで出席していたためだ。亡国機業は男が所有する肉奴隷の女達だけで構成されているため肩肘張る必要はないのだが、仕事の対価の慰労はきっちりと真面目に行おうと考えたのだ。

 結局、慰労パーティーは男対女幹部達のセックスパーティーへと変わってしまったのだが、それは仕方ないだろう。女幹部スコールからの誘惑を皮切りに、その部下であるエムやオータムという構成員すらも輪に入れて、酒池肉林を味わってきた。特に、スコールとエム、オータムによる口と股間と尻穴への三点攻めは素晴らしい。また楽しんでみたいものだと男は思った。

 箒を待つまで手持ち無沙汰になった男は、ベッド横のボタンを押して空中にディスプレイを投影させた。映像越しに映るのは、別室で行われている調整の風景。先日の戦闘で一番の戦利品である織斑(おりむら)千冬(ちふゆ)と篠ノ之(しののの)束(たばね)。それと、織斑一夏だ。皆一様に生まれたままの姿でカプセルへと身を浸し、各種器官や陰部をチューブで繋がれている。

 織斑千冬は、織斑一夏の姉だ。かつて行われたIS世界大会の第一回総合優勝者。その者に与えられる『ブリュンヒルデ』の称号を有する世界最強のIS操縦者で、亡国機業にとって最も脅威として認識されていた者の一人。

 もう一人の脅威は、篠ノ之束。こちらは篠ノ之箒の姉であり、ISを世に生み出した発明者。突飛な性格と破天荒な行動の目立つ女だが、眠っている姿は可愛いものだ。とは言え脅威には違いなく、捕らえて調整を行っている間も常に警戒を怠らないよう実働部隊に警備させている。

 男の視線は2人の裸体へと注がれた後、別室にいる織斑一夏へと向けられた。

 女性だけで構成された亡国機業において、総帥である男以外にこのアジトにいる男性。とある理由で織斑一夏にも調整を施している。何せ、未だ謎の多いISを扱えるたった一人の男性だ。研究対象として十分であり、研究が終わるまでは手元に置いておく必要があった。

 どれもこれも進行中で、しばらくは退屈せずに済みそうだ。男がそう思ったときだった。

「失礼します。篠ノ之箒をお連れしました」

「あぁ、入ってくれ」

 男が映像を消して言うと、2人の人間が開いた扉から現れた。一人は、先ほどの研究員。

 そしてもう一人は、IS学園の白い制服を着た少女。長い黒髪を白い髪留めでポニーテールにした、凛とした顔と雰囲気の持ち主。日本の大和撫子を体現したような美しい容姿の篠ノ之箒が、調整を終えてやって来た。

「一夏っ!?」

 探るような視線を部屋へと向けていた箒だったが、男の姿を捉えると目を見開いた。

「一夏!」

 そして、一目散にベッドへ駆け寄ると、腰を預ける男に向かって抱き着いてきた。

「おっと」

 男は勢いの良い箒を受け止め、抱きしめて両手を背中に回す。研究員が部屋を出たことで、部屋の中は2人だけとなる。

「無事だったのだな……。傷はないな。体は痛まないか?」

 体に正面から抱き着かれ、柔らかい膨らみが押し付けられる。接する体温とカプセルに浸されていた液体の甘い香り。まだ髪は完全に乾いておらず、ポニーテールはほんの少ししっとりとしていた。

 篠ノ之箒の調整は男の要望通りだった。箒は男を織斑一夏と誤認し、接してきている。どうやら箒と織斑一夏は抱き着く程度の関係ではあるらしく、寝取りの気分を味わえそうだと男は気分を良くした。

 男の肩に顔を埋めていた箒が、何かに気づいたように声を上げた。

「皆は!? 千冬さんや姉さんは無事か!? それに、亡国機業は……!」

 捲し立てる箒。それを宥めるようにして、男は箒の頬に手を当てた。

「大丈夫だ。皆生きて、今治療を受けている」

「良かった。……それにしても、ここは何処なんだ? 先ほどの女性に尋ねても、答えてもらえなかった。見たこともない施設だが……」

「IS学園所有の研究室らしい。俺も来たばかりでよくわからないが……」

「そうか。でも、本当に良かった。戦いは、無事に終わったのだな……」

「そうだ。もう安心していい」

 男は手で箒の髪を梳き、頬に手を当てる。すると箒の頬がほんのりと赤く染まるものの、頬の手に掌を重ねて柔らかく微笑んだ。

「一夏。今日はいつもと違うな。その、視線がいやらしいぞ……」

 箒は男の視線に気づいていたようだ。制服の胸元を押し上げる2つの大きな丸い膨らみ。短いスカートから覗く健康的な太股と絶対領域。何より和風美人な箒の顔に惹かれ、視線に欲望が混ざるのも無理はない。

「悪いな。箒が魅力的だったから」

「そ、それはつまり、そう言うことか? 昨日の告白を、受けてくれるというのか……?」

「あぁ」

 告白という言葉に、男は間髪入れずに答えた。恐らく、亡国機業との決戦前に箒が織斑一夏へと告白をしたのだろう。だとするならば、これを受けない手はない。何せ、今の男は箒にとっての織斑一夏なのだから。

「箒。俺はお前が好きだ。お前の全てを知りたい」

「い、ちか……? あっ……」

 男の手が箒を抱きしめ、間近に顔を寄せた。鼻先が触れ合い、お互いの吐息が感じられる至近距離。驚いた様子で大きく目を見開く箒。頬がさらに赤くなり、綺麗な瞳が微かに潤んでいた。

 堕とすのは、容易そうだ。

「箒、キスしてもいいか……?」

「こ、ここでするのか……!?」

「あぁ。ここは俺用の部屋みたいで、邪魔は入らないってさ」

「よくわからないが。……まぁ、い、いいぞ。一夏がしたいのなら、私は――んっ!? んっ、ちゅっ」

 箒の言葉を遮る形で、男は箒の唇を唇で塞ぐ。柔らかく瑞々しい唇の感触に触れ、音を立てて吸いつく。そうすると男の腕の中で箒の体から力が緩み、目を瞑って男に体を委ねてくる。可愛い奴だ、と男は目で笑った。

 箒の長いまつ毛が伏せられた顔を見つめつつ、男は箒の唇と奪い続ける。

「ちゅっ、ぷちゅっ、にゅるっ、くちゅっ、れろっ」

「ぃ、いちかぁ。あっ、んっ、ちゅっ、にちゅっ」

 2人で口づけを重ね、やがて男の舌が箒の唇を割って口内に押し入る。歯や内側の粘膜をなぞる様にして唾液に濡れた舌を擦り付けた後、舌先に触れた箒の舌を絡め取る。しっかりと舌同時で握手を交わし、唾液の交換を済ませる。

 繋がり合う男と箒。偽りだが、2人の間には確かに愛が存在していた。

「ぷはっ、ぃ、一夏……」

 すっかりと蕩けた表情を浮かべた箒を、男は柔らかいベッドへと押し倒した。

 数え切れないほどの敵対者や調整済の女を犯してきたベッド。そのベッドに女を押し倒すと、もはや反射的に勃起をするまでになった。男はズボンの股間がテントを張って苦しくなるのを感じつつ、まずは愛撫とばかりに箒の胸に手を伸ばした。

 むにゅっと丸い乳房を手で掴み、ゆっくりと掌握しながら指を沈ませる。

「箒の胸、最高だ……。直接触ってもいいか?」

「っ……好きにすればいいだろう。遠慮することは、ない……」

 箒は「私たちは恋人だからな……」と言って羞恥に顔を赤く締め、制服の胸元のボタンを外していく。ゆっくりと胸が解放され、制服の内側から大きな白いブラジャーに支えられた胸が現れた。

 やはり、いい胸だ。これは、しばらく楽しめるな。

 男は胸へと手を伸ばし、ブラジャー越しに握り直す。温かく、どくどくっと心臓の鼓動が伝わって来る。さらにはっきりと感じようとブラジャーを下にずらし、まろび出た桜色に染まる小さな乳輪とツンと立つ乳首が見えた。

 男は乳房を下から持ち上げるように動かし、その重量感を確かめた後に乳房を手で覆う。しかし、覆いきれない。手で収めきれないほどの大きさに男は歓喜した。これが、今日から自分の物になるのだ。触ってよし、舐めてよし、挟んでよし。貧乳も素晴らしいが、やはり巨乳も最高だと男は実感した。

「うっ……」

 箒の顔により朱が差した。やはり、箒は何もかもが初めてのようだ。

 その初めてを、織斑一夏ではなく自分が奪うことになる。ムラムラと欲望が内側から湧き立ち、男はより大胆に攻めを展開した。

「箒。下、触るぞ」

「……あ、あぁ」

 箒の許可を取って、一夏は箒の下腹部へと手を伸ばした。スカートの裾から見える太股の間に手を差し込み、すべすべとした手触りを堪能してスカートをゆっくりと捲り上げた。

 ブラジャーと同様に白いショーツ。その清楚で初心な箒の内面を現わすような白い布地に触れ、隠された陰部を軽く上からなぞる。

「んっ……」

 良い感度だ。箒は微かに反応を示しただけで抵抗はせず、体を震わせて男に身を差し出していた。沈黙は肯定と受け取り、ショーツの上から何度も指の腹で陰部を撫でる。そうするとなぞった部分が熱を帯び、はっきりと感じられるほどの湿り気を帯びてきた。

 そろそろ頃合いだろう。男は乳房を揉みながらショーツを横にずらし、陰部をさらけ出した。

 陰部に生える薄らとした黒い毛の下に、閉じた女陰。それを指で掻き分けるように開くと、まだ踏み荒らされていない花園が目に入った。綺麗なピンク色をしていて、小さな膣口から透明な液体が溢れていた。

 いい子だ。男は既に十分濡れている膣口に指で揺れ、濡れた指先を箒に見せた。

「箒、こんなに濡れてる」

「み、見せるなっ。……馬鹿」

 なおも恥ずかしがってそっぽを向く箒。男はくちゅくちゅと膣口に愛液を広げ、解し続ける。その度に愛液が湧き出て、男の手は既にベタベタだ。これならば、男の物を受け入れられるだろう。

 男はベッドから降りて絨毯の上に立つと、ズボンのベルトを外した。

 そして、ズボンを下ろし、箒の見ている前で下着を脱いだ。

 ブルンッと跳ね上がった長く太い肉の棒。カリ首は大きく張っていて、棒というよりは槍に近いだろうか。肉の表面には無数の血管が浮かび上がり、威圧感をまとって箒へと亀頭の先を向けていた。

「っ……。そ、それが、一夏の……」

 箒は腕で顔を隠し、ゆっくりと物陰から探るように男の肉棒を見た。十代後半の年頃らしく興味はあるようで、箒の視線は肉棒にくぎ付けだった。男はその視線を受けながらワイシャツも脱ぎ捨ててベッドへ近づき、伸ばされた箒のすらりとした足の横に膝を突いた。

 そして、箒の股を開いてその間に移動し、既に解れた陰部へと亀頭を近づけた。

「もう、いいだろ? 箒と一つになりたい」

「ま、待て、避妊具は」

「使わない。俺は、お前と生で繋がりたい」

「だ、だが、そんなことをしたら……」

「一人の男として、責任は取る。それじゃあ、駄目か?」

 男は、一夏として箒に尋ねた。愛する一夏からの告白に、案の定箒は驚いていた。目が大きく開かれ、またしても顔が真っ赤になる。濡れた瞳が男の姿を映し、今言われたことを心に深く噛みしめているようだった。本人は、織斑一夏から告白されたと思っているのだろう。

 わかりやすい反応だ、と男が思いながら箒に距離を詰めた。

 箒は、逃げようとしない。男の手でショーツを脱がされ、股をM字に開脚させられても何も言わない。ただ目の前の出来事が信じられない、といった風に戸惑った顔で成すがまま。

 そして、準備が整って膣口に肉棒を突き付けた時だった。

「……一夏」

「ん?」

「今回だけだぞ……。次からは、絶対に避妊してもらうからな」

 生でするのは、結婚までお預けだ。そう続けられた箒の言葉に、男は我慢できなかった。

 腰を前に動かし、亀頭を膣口に宛がう。狭い穴。まだ誰の物でもない穴を、欲望で穢れ切った経験豊富な肉棒がゆっくりと押し開いていく。めりめりっと中に亀頭を喰い込ませ、少しずつ濡れ合いながら繋がっていく。

 熱い。狭い。初物特有の狭さを感じて亀頭がカウパー液を吐き出しながら奥へと進み、丸々と膨れたその姿を膣内へと収めた。

「っ……ぅ……」

 亀頭の進行先で、わずかな抵抗感であった。処女膜だ。それを亀頭で裂いたことを確認し、破瓜の血が溢れ出るのを見た男はそのまま肉棒を押し込んだ。

「くっ……はっ……!?」

 肉棒が膣内へと進行し、箒は背を浮かせて切なそうな顔をしていた。

 男を知らなかった膣内に突き立ち、箒を女へと変えた肉棒。男のそれが根本まで内部を満たし、箒の膣壁と絡み合って一つになっている。これで、箒は本当の意味で男の物となった。織斑一夏ではない、亡国機業の総帥である男の物だ。

 男は根本まで箒の膣と噛み合わせると、箒の胸に手を伸ばした。

 操縦桿のように握ったそれを軸に、男は腰を前に動かしていく。

「どうだ、箒。痛いか?」

「大丈夫だ。これくらい何てことない……」

 箒の言葉に嘘はないようだった。切なげな表情ながらどこか晴れやかな笑みを浮かべている。織斑一夏に初めてを捧げられたと誤認して、喜んでいるようだ。それが幻だとは露ほども思わないだろう。

「もっと早く動くぞ」

 男は言って、腰の動きを速めた。膣口を太い肉棒が出入りする度に、中から愛液と破瓜の血液が混ざった薄赤色の液体が掻き出てくる。2人が確かに繋がり合った証が肌を伝い、白いシーツを汚していく。

 男の腰振りは徐々にペースを上げ、やがて獣染みた動きへと変わる。前かがみになって箒の立った乳首に舌を這わせ、尻を上下に揺らして亀頭で子宮口を嬲るように突きを放つ。この膣は誰の物か、それを自覚させるために膣内を男の肉棒の形で広げる。そして、生涯誰を愛して誰の子どもを孕み、育てて産み落とすのか。それを悟らせるために何度も亀頭の口づけを放つ。

「箒、舌出せ」

「一、夏……。これで、いいかぁ……。んっ、ちゅぷっ、くちゅ、くちゃ、ちゅぷっ」

 口から伸ばされた箒の舌に、男は円を描くように舌を絡ませる。唾液が糸となって絡み、男の口から次々に溢れ出る唾液が舌を伝って箒の口内へと流れていく。箒が喉を鳴らしてそれを呑む度に、箒は性行為に酔ったように目を細めた。

「あっ、はっ、ひぁっ、んっ、ふっ……!」

 ようやく調子が乗って来たのか、箒の口から甘い声が漏れてきた。

 変化はそれだけではない。箒は両手を伸ばして一夏の首に回し、抱き着いてきた。そうして距離を縮めてから自分から舌を絡め、男を求めてきたのだ。

「一夏、好きだ……。昔から、ずっと好きだった……」

 膣内に肉棒が出入りする度に水音が響く。広い部屋のベッドで、2人だけの世界。片や大人の男。片や十六歳の学生。年齢差など関係はない。一人の男と女。それだけで、愛は産まれるのだ。

 男は、篠ノ之箒を愛していた。ただの肉奴隷としてではなく、女として。

 これまで妻を作ろうと考えなかった男だったが、一つのビジョンが頭の中に浮かんだ。

 純白のウェディングドレスを着た篠ノ之箒。箒だけではない。織斑一夏と深い親交を結ぶ、セシリア・オルコット。凰鈴音。シャルロット・デュノア。ラウラ・ボーデヴィッヒ。更識簪。更識楯無。山田(やまだ)真耶(まや)。クロエ・クロニクル。織斑千冬。篠ノ之束。それ以外にも、織斑一夏に好意を寄せる者も多いだろう。彼女達全員と挙式を上げて、参列席にいる織斑一夏に見せつけるのだ。こいつらは俺の女なのだと。

 そのとき、織斑一夏は果たしてどれだけ絶望してくれるだろうか。その反応を考えると、男の征服欲が煽られた。睾丸が作った大量の精子がこみ上げ、射精欲求が高まる。目の前の純真な雌を完全に堕とそうと、肉棒に力が入る。

 箒の膣内で、肉棒が大きく膨らみ始めた。

「はっ……はっ……一夏……?」

 箒が話しかけてきた。いったい何だ、と思う男に向けられたのは箒の笑顔。

「私は今、幸せだ……。あんっ……。お前は、どうだ……?」

 明確な愛の言葉。意表を突かれ、男の隙を掻い潜って心に突き刺さる。たとえそれが織斑一夏に対する言葉でも、男は自分に向けられて言われた言葉だと思ってしまった。それだけで、雄としての本能が煽られるのに十分だった。

 尻を大きくグラインドさせて子宮口を亀頭で突いた瞬間、肉棒が脈動した。

 どびゅるるっ、ぶびゅーっ、びゅーっ、びゅるっ、ごぼぼっ、どぽっ、ぶびゅっ!

 津波のように子宮口に押し寄せ、箒の子宮を白濁に染め上げる大量のゼリー状の精液。織斑一夏に恋心を抱く箒の中に、想い人ではない男の種が撒き散らされ続ける。

「あっ……ん、はっ……い、いちかぁ……!」

 箒が両手と両脚で、ぎゅーっと男を抱きしめてくる。避妊のことなど頭にないのだろう。愛する者との行為を全身で感じ、それに応じて膣壁が肉棒から精液を搾り取ろうと絡みついてくる。

 こいつはいい女だ。男は射精を続けながら箒と口づけをし、止まることを知らない快楽の波に身を委ねていた。男としての本能が歓喜し、目の前の雌に対する種付けが終わらない。

 尋常ではない精液の量。射精の快楽と箒の子宮を制圧した悦びに男は身震いした。

 最後の一滴まで出し尽くし、男は箒と繋がり合ったまま数十分が経過した。今頃、箒の子宮を泳いでいた数億の精子が卵管を通って卵子の下へと向かっている頃だろうか。ことごとくが死滅する中、わずかな精子はぐんぐんと卵子へと伸びていき、やがて卵子と結びつくまでには時間がかかる。それに全て死滅する可能性もあるため、今回の行為で孕むとは限らない。

 男が箒の妊婦姿を想像して肉棒を硬くしていると、箒が舌を離した。

「大好きだ……。これからも、一緒に思い出を作っていこうな」

 正面から柔らかい笑顔と声で告げられた言葉。その言葉を受けて、男の理性が弾けた。

 それからの出来事はまさに獣の交尾だった。箒の中で果てたばかりの男は抜かずの2発目、3発目を同じ体位で放った。膣内は完全に男の肉棒の形と味、臭いを覚え込まされてなお、男は止まらない。

 箒を裸に剥き、体位を四つん這いに変えてガツガツと膣内を肉棒で出し入れをする。男の余りの性欲の強さに箒は殆ど意識を失い、茫然とした様子で男をただ受け入れていた。それでも笑っていられるのは、相手が愛する者だと思っているからだろう。

 あぁ、最高だ。男は膣内射精を繰り返しながらも箒に執心し、この箒に思いを寄せられていた織斑一夏に疑問を抱く。これほどの女に思われていて、今まで手を出して来なかったのは何故なのだろうか。異性として見ることはなかったのだろうか。

 疑問は絶えないが、今はもうどうでもいいと答えを求めることを捨てた。

 織斑一夏はもう、亡国機業の実験動物(モルモット)だ。できるだけ有益な研究結果を得るために貢献してもらい、その過程で彼を使って楽しんでもいいだろう。大勢の女から好かれている彼を使っての寝取り行為は、とても気持ちがいいものだろう。

「どうした、いちか……?」

「ん?」

 男がベッドの上で仰向けになっていると、男の肉棒を大きな胸で挟んでいた箒が首を傾げていた。乳房で覆いきれずに谷間から顔を出した亀頭は既に精液に塗れている。それに向かって箒は舌を伸ばし、子を愛する母のような慈しみで以て亀頭を舐めまわしていた。

 つい先ほど覚え込ませたパイズリ亀頭責めだ。重量感のある柔らかい巨乳に囲まれて肉棒は悦びに打ち震え、カウパー液が止まらない。今までも大勢の女に行わせたことはあったが、愛情を抱く相手となるとまた格別だった。

「考え事か?」

「あぁ、ちょっとな。お前との子どもの名前を考えていた」

 男の言葉に、箒は優しく笑った。

「まったく、お前という男は……。本当に、私を孕ませるつもりだな……」

「嫌か……?」

「嫌というのではなく、学生のうちから子どもがいると大変という話だ。そもそも、お前には収入が――」

 そこまで言って、箒は首を傾げた。

「お前には収入があったな。何せ、大企業のトップだ。……それならば、問題はない、のか?」

 先ほど行われた調整によって、記憶の一部が改竄されている。そのため、織斑一夏に対する認識のずれがあり、箒に違和感を抱かせているようだ。やはり、まだ調整には時間が必要なようだ。何せ記憶、または感覚などを意図的に操作するのだ。一筋縄でいくはずがない。

 まぁ、じっくりと俺専用に作り上げていけばいいか。男は小さく笑った。

「箒。お前と子どもは俺が養っていく。だから安心してくれ」

「……ふふ、強く出たものだな。わかった。頼りしているぞ、旦那様」

 男の目を見ながら亀頭の裏筋を舐め上げた箒に向かって、男は射精した。箒の顔や胸を真っ白に汚し、ビクビクと震える暴れん棒。

「こらっ」

 やんちゃをした子どもを叱りつける母親のような強さで以て、箒は射精を続ける亀頭を口と舌で押さえ付けた。そうして口内に吐き出された精液のことごとくが出された直後にごくごくと箒によって飲み下され、胃の中へと消えていった。

 射精が収まり、精液に塗れた顔で箒は唇に付着した精液を舌で舐め取った。

「パイズリは、これでいいのか……?」

「あぁ、最高だったよ」

「あまり変なことを教えるな。……まぁ、お前が喜んでくれて私も、嬉しいが……」

 そっぽを向いてなお亀頭を舌で撫でることをやめない箒。舌先で尿道口をほじくって精液の残りかすを舐め取るのを見て、箒には性的行為の才能を感じた。これからも箒にあらゆる性知識を覚え込ませようと男は思った。

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