※この作品はR-18です。

悪堕ちIS   作:早見 彼方

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篠ノ之束

 亡国機業の総帥である男に不可能はない。男を敵性と見なして拒絶する女がいようとも、最終的には男に屈服して身も心も亡国機業に捧げることになる。そして、子宮でゴクゴクと男の種を飲み干す未来に行き着くのだ。

「あぁ、お父様の優秀遺伝子が私の中に……」

 長い銀髪と白皙(はくせき)の小柄な体。クロエ・クロニクルもその一人だ。

 男の自室にあるキングサイズのベッド。そこで裸の男が仰向けになり、その股間にクロエが跨っている。数十分前までは処女だった膣は男の肉棒を根元まで咥え、子宮に精液シャワーをびゅるびゅると浴び続けていた。

「味見のつもりが、随分と楽しんでしまったな」

 男はクロエと恋人繋ぎにした両手を動かし、すべすべとした手の感触を楽しむ。

「ふふ、ありがとうございました」

 クロエは目を瞑ったまま微笑み、男に口づけをした。

 この光景は、クロエを亡国機業で捕らえた当初は考えられなかった。男の肉棒を眼前に突き付けても舐めることはせず、そっぽを向いていたクロエ。しかし、今では男の子供を産む立派な母体の一つだ。

 それもこれも、全ては調整用カプセルによる認識操作の賜物だ。クロエには男以外の人間に対して恐怖心を植え付け、男を義理の父親と思わせて依存させた。その上で、父親には性的な奉仕で感謝を伝える必要があるという誤った知識を学習させ、可愛い義娘との擬似的セックスを楽しむに至った。

「お父様。本日もお疲れ様でした」

「あぁ。だが、今日は最後にやるべきことを残していてな」

「やるべきこと、ですか?」

「篠ノ之(しののの)束(たばね)とのセックスだ」

 男が言うと、クロエは強張った表情で体を震わせた。

「どうした、束が怖いか? 元主だろう」

「はい。ですが、お父様以外はもう、誰も信じられません」

 クロエが体を倒し、慎ましい胸を男に押し付けて抱き着いた。

「お父様。私を、私を見捨てないでください」

「大丈夫。俺が傍にいてやる。だから、クロエも俺が求めたらすぐに親孝行するんだぞ?」

「はい。ロリっ子マンコでゴシゴシとお父様の最強チンポを扱いて、いつでも気持ちよく種付けしていただけるように準備いたします。それが、義理の娘である私が生まれてきた意味ですから」

 クロエの言葉に男はニヤリと笑い、精液袋となったクロエの子宮口に亀頭を押し付けた。

 しばらくクロエの膣で肉棒を癒していたとき、連絡用端末を通じて報告が入った。

『篠ノ之束の調整が完了いたしました』

「ご苦労。今すぐそちらに向かう」

 疲れてベッドで眠ってしまったクロエの膣内に肉棒を押し込んでいた男は、肉棒を引き抜いてベッドから立ち上がった。クロエの唇で肉棒の精液を拭い、クロエの体にシーツを掛けた。

 通話を終え、端末をベッドに放ると男は衣服を着て部屋を出た。

 厳重なセキュリティの扉を何度も潜り抜け、歩くこと数分。

「総帥、お疲れ様です!」

「ご苦労さん」

 一際強固な扉の前で警備をする4名の構成員に挨拶をし、セキュリティを解除していく。

 この部屋を使うのはこれで最後になるかもしれない。篠ノ之束という世界中で最も厄介な存在を閉じ込め、調整は既に完了した。あとは束を堕としてしまえば、この世界で脅威となる人物はいなくなる。

『セキュリティ解除。扉が開きます。ご注意ください』

 最後のセキュリティを外し、扉がけたたましい音を立てて左右に開き始める。

 すると、正面に見える部屋の奥に、縦向きに据え置かれた調整用カプセルが見えた。そこに収められた女こそ、篠ノ之束だ。長い髪を緑色の液体に浮かせ、胸元に大きくも綺麗な膨らみを抱く美女。意識が朦朧としているのか、酸素供給用マスクをつけた顔にはいつもその人物が浮かべる余裕の笑みはない。

 虚ろな双眸が、カプセル越しに男を見ていた。

 男が部屋の中に入ると、2名の構成員が銃を構えて男についてきた。調整が終わったとはいえ、万が一のこともある。織斑千冬以上に謎に包まれた篠ノ之束に対して微塵の油断もせず、警戒しながらカプセルへと近づいた。

「……カプセルから出してやれ」

『かしこまりました』

 男は部屋の隅にある監視カメラに向かって指示を出すと、カプセルに異変が起こった。

 カシュ、カシュと空気が抜けるような音が鳴り、カプセルの前面を覆っていた強化ガラスが横にスライドし始めた。中に満たされていた液体が一気に溢れ出て、床にある排水用の隙間へと流れ落ちていった。

 開いた強化ガラスがカプセルへと収納されたことで液体は全て排出され、ずぶ濡れになってカプセル内に固定された束が残った。水も滴るいい女だ。柔らかそうな胸と尻。腰はきゅっと閉まっていて、今すぐにでも触りたい魅力的な女体だった。

「拘束も解除しろ」

『かしこまりました。どうか、お気をつけて』

 続けて、束の手足や胴体を拘束していた鉄枷やマスクなどが外れていく。

 拘束を失った束の体が、床へと倒れてカプセルから出る。どうやら、調整による脳に掛かった負担でまだ自由に体が動かせないようだ。男は、背後の構成員が緊張した面持ちで銃を構え直すのを手を挙げて制した。そして、うつ伏せに倒れたままどうにか立ち上がろうとする束の下へと歩み寄り、

「よっこいしょっと」

「うぐっ……!?」

 全体重をかけて束の背中に圧し掛かる。すると、束は苦しげな声を上げて男へと顔を向けた。

「一時的に共闘してあげたのに、束さんに対してこの仕打ちはなに? 殺しちゃうよ?」

 束は目を細め、鋭い眼光で男を睨み付ける。この顔を見ると、妹の篠ノ之箒とはやはり姉妹の関係なのだなと納得してしまう。男が愛した箒と似て、姉も極上の女だ。

「表向きは共闘だったが、殆どそちら側の自由行動じゃないか」

 亡国機業は、篠ノ之束とその連れ人であるクロエ・クロニクルと手を組んだことがあった。その理由は、束が織斑マドカのことを気に入ったからというものだった。しかし、男が言ったように、篠ノ之束は独断専行ばかりで、連携して行動したのはほんの数回だ。これでは、とても共闘とは言えない。

 男は手を伸ばし、床に押し付けられてはみ出た乳房の横乳を指で触れた。

「触らないでくれるかな?」

「こんなエロい体をしておいて、触るなは酷いな」

 男は束の言う通りにはせず、横乳を指で突くばかりか、床の胸の間に手を差し込んで両手で揉み始めた。

「これが篠ノ之束の胸か。今日からこれも、俺の物だ」

「絶対に許さない。後で潰す、絶対に潰す」

「ははは、口だけは威勢がいいな。……ところで、束。一つ聞きたいことがあるんだが」

 男は束の耳へと口を近づけ、続けた。

「ISという言葉の意味は、知っているか?」

「は?」

 男が脈絡もなく尋ねた質問に、束は呆気に取られていた。それもそのはず。ISを生み出した張本人である束に、ISの意味を知っているかと尋ねたのだ。わざわざ聞かなくとも知っているのは考えるまでもなく、さしもの天才科学者である束も男の真意を読み取れなかったのだろう。

「……何を言っているのかな。そんなの聞かなくても――」

 束がそう言いながら、ISについて思考したのだろう。その瞬間、束の表情が動揺で満たされ、目が大きく見開かれる。その動揺は緩やかに変わり、絶望の色へと転じた。

「あ、ああ、あ……」

 束の声が、震えた。信じがたいことが起こったかのように、頭を抱えていた。

「……な、なんでっ。わ、私の知識が、ない……。私の、私のっ……!!」

 束は頭を掴み、掻き毟る。それを止めようと手を伸ばした男だったが、束が横薙ぎに放った拳を避けたことで男の動きが一瞬止まる。その隙を突かれてしまい、束は腰を浮かせて男の体ごと持ち上げた。尋常ではない力。先ほどまで調整後の疲労で立てもしなかったはずの体に、力が戻っていた。

「おっと……」

 体勢を崩した男は慌てて足をついたが、立ち上がった束に足払いをかけられる。

「おぉっ……」

 男がそんな呑気な声を出しながら、束に首を掴まれて床に叩きつけられる。後頭部が床に当たり、痛みが生じる。

 攻守が逆転した。だが、男は仰向けになって首を掴まれた体勢で、余裕を保ち続けて束を見上げていた。

「そ、総帥っ!?」

 状況の変化に対応できなかった構成員が、遅れて声を上げて束に銃口を向けた。

 それを、ギラリと束の視線が射貫いた。

「ひっ」

 束に睨まれた構成員が射竦み、ぶれた照準で束を捉えた。これでは、束ではなく男に誤って当たってしまいそうだ。男もそれを理解し、構成員に対して手で払いのける仕草を取った。

「あぁ、もういいよ。下がっていろ」

「し、しかし」

「俺は大丈夫だ。銃を奪われて束に攻撃手段を与える前に、この部屋を閉め切れ。命令だ」

「……はっ!」

 命令と言われ、構成員の様子が一変する。総帥の身を案じる少女の顔から、命令を忠実に実行に移す兵士の顔に変わる。監視カメラ越しにこの部屋をモニタリングしている構成員も同じなのだろう。構成員2名が部屋を出ると、扉が閉じ始めた。

「くっ……」

 その状況で束は即座に行動に出た。男から手を離すと扉へと一直線に駆け出した。扉を出て、構成員達の攻撃も全て避け切って、銃を奪って逃走する自信があるのだろう。とにかくこの部屋から出ることだけを考えている様子だった。

 だが、足を男の手によって掴まれ、身動きが止まる。

「邪魔なんだけど」

 にこやかな笑顔で言った束は方向転換し、掴まれていない足で男の腕を蹴り上げようとした。

「そうはいくか」

 男は空いた手でその足を受け止め、両足を掴む。

 直後、風切り音が頭上から響いたかと思うと、束の肘が男の頭に突き刺さった。

「っぅっ……」

 凄まじい速度で振り下ろされた肘の一撃は男の脳を揺さ振った。強烈な痛みに男は顔を歪めるが、決して束の足を放さない。それが束には意外だったのか、歯噛みし、視線を扉へと向けた。

 ガシャン、と音を立てて扉が閉まる。それを見た束は、冷たい視線を男に注いだ。

「……なんのつもりなのかな? ねぇ!」

「ぐっ……!」

 束の手が男の頭を掴み、持ち上げてから床に叩きつける。その痛みで男の手が緩んだ隙を狙い、束が男の頭を手で押さえたまま両足で跳躍した。

 着地地点は男の背中。

「がっ……」

 両足で背を思い切り踏まれ、空気が肺から強制的に吐き出される。

「はい、詰み。これで終わりだよ」

 背中に跨られ、床に頭を押さえつけられた男。

 女の細腕のどこにこれほどの力があるのか。男の頭を万力のように締め上げる。この握力であれば、男の息の根など容易く止めることもできるだろう。その束に体の自由を奪われた現状は、まさしく絶体絶命だった。

「いや、参ったな。まさかあれだけ長時間の調整の後に、すぐに動けるようになるとは。首輪でもつけておけばよかった。さすがは俺の束だ」

「いつから君の物になったのかな? あんまりおかしなこと言っていると、本気で殺しちゃうよ?」

 束の手に怒りが籠り、ぐぐぐっと頭を締め上げる。

「それで、私が今まで蓄えてきたISの知識。どこにやったの? あったはずのものが『ない』っていうことだけが覚えている状態なんだけど、これも皆君の仕業だよね? どうしてこんなことするのかな。ねぇ、戻してよ。戻して。戻せ。早く」

 束は冷ややかな声音で男に告げる。そうとう頭に来ているようだ。

 それも仕方ないだろう。

 男は、調整によって束の知識を抜き取った。コピーではなく、完全に奪い取ってデータベースへ移動したのだ。ただこのとき、知識を奪っただけではなく、ISという知識があったという事実と、その知識が奪われたという事実を記憶として束の頭に残しておいた。

 何故そんなことをしたのか。奪っただけにしておけば束の暴走を抑えられたのかもしれない。だが、男は奪うだけに留めなかった。奪った事実を束本人に認識してもらい、どんな反応をするのを見たかった。ようは、これも娯楽の一環だ。

 その結果が、これだ。束を獰猛な獣へと目覚めさせてしまった。遊ぶ相手が悪かった。

「あぁ、これはもう無理そうだな」

「降参する?」

「あぁ、参ったよ。部下から聞いていたが、ここまで君が強いとは思わなかった」

「それじゃあ、教えてもらおうかな。私の知識は、どこ?」

「そうだな。教えてもいいが、その前に少し待ってほしい」

 男の言葉に、束は冷笑を顔に貼りつけた。

「時間稼ぎのつもり? 誰かの助けを待っているのかな? でも、今は君という人質もいるし、私は誰にも負けるつもりはないから意味ないと思うよ? 私に勝てるのは、ちーちゃんくらいなものだから」

 自信に満ち溢れた束の言葉。それは決して慢心ではなく、明確な実績で裏打ちされたものなのだろう。この部屋にISを複数投入したところで、どうにかしてしまえそうな未来を容易に想像できてしまうのが恐ろしい。

 誰かが言っていた。天災、篠ノ之束の前では、あらゆる常識が通用しない、と。

 だが、男はそうは思わなかった。束とて、人の子だ。付け入る隙はある。

 そして、その付け入る隙は有効な手段であることは既に実証済みだ。

 何故ならば、既にその方法で、一度は束を捕らえることに成功したのだから。

「そろそろかな」

 男がそう口にして、扉を見たときだった。

 閉ざされていた部屋の扉が、再び開き始めた。それを見て、束は呆れたような表情をしていた。誰が来ても結局は同じ。男の首を掴んで持ち上げ、人質兼肉壁にしようとしたときだった。

 開かれた扉の先にいる人物を見て、束はぽつりと呟きを漏らした。

「箒ちゃん……?」

 漆黒のISスーツを着た少女。スーツによってはっきりと浮かび上がった体は女性的な起伏に富んでいて、男好みの体をしていた。紫色のリボンによってポニーテールに結われた長い黒髪を揺らすその少女は、黒い装甲のISを体に纏っていた。

「助けに参りました、総帥」

 光の灯っていない瞳で、少女、篠ノ之箒は告げた。

「待っていたよ、俺の箒。さぁ、俺を助けてくれ」

「はい、総帥」

 淡々と、まるで機械のように返事をした箒は、部屋へと入って男と束に近づいた。

「これは、どういうこと……?」

 そんな箒を見て、束が今までにないほどの怒りを表情に浮かべた。

「どうもこうも。箒だよ。今は亡国機業の兵士モードだ。俺の命令ならば、どんなことでも実行する可愛い可愛い俺の下僕だ。おいで、箒。何も不安がることはない。君ならば、容易く標的を鎮圧できる」

 男の声に箒は頷き返し、ISの推進力で一瞬にして男の前に肉薄した。

 箒の手が、男の背後の束へと伸びる。束は動揺を顔に滲ませていた。

 束は、反撃の手を見せなかった。

 部下からの報告では、束にはISを無力化する術があるとのことだったが、今の束にはその方法は取れない。ISに関する知識がないからだ。いくら天才といえども、ISについて何も知らない赤子同然の束が、精密な機械をバラバラにできるはずはないだろう。

 驚愕の色に表情を染めた束を、箒が纏うISの手が襲い掛かった。

「あ、がっ……!?」

 実の姉の首を掴むと、近くの壁に激しい衝突音を立てて押さえつけた。足がつかない位置まで上に持ち上げる。

「っ、あっ、ほ、ほう、き、ちゃ……」

 束が首を掴まれて壁に貼りついたまま、足を動かす。両手でISの手を解こうとするが、意味はない。それは束本人はわかっているだろうが、苦しみから解放されようと体が勝手に動いてしまうのだろう。

 箒は無表情で束の首をぎりぎりと締め上げる。束は、弱々しい顔で箒を見つめていた。

 束の弱点。それは、家族だ。束がこうして亡国機業に捕らえられることになったのも、箒と2人の両親を人質に取ったからだった。人質を取っても、束を武装解除させて拘束し、亡国機業のアジト内部に連れて行くまでにかなり手間が掛かったが、無事に捕らえることに成功した。

 そして、束をカプセルに入れて調整を施した。束本人が生み出したISという存在を束への対抗策とするため、ISに関する知識を完全に抜き取った。束はどうやら常人とは脳の作りがまるで違うらしく、また情報量も多すぎたために多大な時間を要したが、それも問題なく成功した。

 ここまで、概ね男の筋書き通り。束の身体能力を見誤って捕まってしまったが、それももういいだろう。人間なのだから失敗はある。同じ人間である束にも付け入る隙があったのだから、欠点があるくらいがちょうどいいだろう。

 完璧な人間などはいない。だからこそ、人は他人を求める。男は、強く美しい女達を求めるのだ。

 男は、箒に首を締められたままの束へと歩み寄った。

「放していいぞ、箒」

「はい」

 男が言うと、箒は束の拘束を止めた。無造作に、束の体は床に倒れ込む。

「っぐ、げほっ、げほっ……」

 束が自分の首に触れ、止まっていた呼吸を再開する。

 そんな弱った束に対しても、男は容赦しない。前髪を掴んで引っ張り上げ、顔を無理矢理上に向かせる。すっかり余裕をなくした束の鋭い目が男に敵意を示し、悔しそうに歯を食いしばっていた。

「遊ぶ前に一つ言っておこう。君がこれ以上抵抗をすれば、別室にいる君の両親が死ぬことになるからな」

 束の唇が、一瞬だけ震えた。しかし、何事もなかったかのように口を噤む。

 両親は人質には成り得ない。そう、目で訴えかけてくる束だったが、男は知っている。束をアジトに連れてくる前、束を捕らえようと箒と両親を人質にしたと伝えた際に、注意して見ていなくては気がつかない一瞬の間に弱々しい感情を見せたことに。口では両親を軽んじていたようだが、本心はそうではないのだろう。

 束の弱みは掴んである。束はもう、ISへと抗う方法を持っていない。

 そうなれば、後は簡単だ。

「さてと、それでは交わろうか。箒、膝枕をしてくれ」

「はい」

 箒が下半身のISの展開を解き、正座をする。男は箒の太股に後頭部を乗せて寝転がる。柔らかい膝の感触に男は笑いを零し、続けて束へと指示を出す。

「束。まずは、お決まりのキスだ」

 男はそう言って、唇を突き出して見せた。

「……箒ちゃん」

 束はそんな男に嫌悪感を抱いたように顔を顰め、箒に視線を移す。箒は感情のない顔で束を見つめ、「早くしろ。総帥のご命令だ」と口にして漆黒に染まる刀剣を束の首筋に突き付けた。

 少し逡巡して見せた束だったが、抗うことのできない状況を自分に納得させたようだ。

 束は男の傍へと近づいて割座(わりざ)で腰を下ろし、上体を倒して男へと顔を近づけた。表情に敵意を浮かべたまま、怖々と男の唇に自分の唇を触れ合わせた。

「隅々まで触れ合わせろよ? あ、舌はちゃんと入れろよ。唾液を垂らしながらな」

 男の変態的な要求に束は眉をひそめ、言われた通り舌を男の唇の間に割り込ませた。中に入った舌は男の舌に当たり、控えめに擦り合わせていく。束の口から零れた唾液が舌を伝い、男の舌へと流れて男の口内に溜まっていった。

「ちゅっ、ぷちゅっ、ちゅぷ」

 子供がするような軽い口づけと、ささやかな舌の擦り付け。

 じれったさを覚えた男は、両手を伸ばして束の頭を抱きしめた。グイッと手前に引き寄せ、束の舌を押し退けて逆に束の口内へと分厚い舌を侵入させる。

「んっ!? ふぅっ……!」

「ぶぢゅるっ、ぐちゅっ、ぶぢゅぢゅっ、ぐちゅ、くちゅくちゅ、ぬちぃっ、ぢゅるる」

 子供のキスから大人のキスへ。熱と唾液の交換こそ、大人のキスの神髄だ。嫌がる束を無視して、思うままに束という美女を味わう。妹の膝枕を受けながら姉の口を犯す行為に男は興奮を覚えた。

 逃げようとする束の口内だけでなく、口元や顔面すらも男は舌で舐め上げた。

「ふぅ。天才の唾液を味わえるなんて、今日は良い日だな」

「……ゴミみたいな性格って言われない?」

「あぁ、言われるよ」

「このゴミ、生ゴミ……」

 恨みがましく男を見据え、ぶつぶつと呟く束。

「そんな不機嫌そうな態度じゃなくて、いつもの笑顔を浮かべてもいいんだぞ?」

「死ね。死んじゃえ」

「口が減らないな。だが、そんなお前も好きだよ」

「……は?」

 突然の告白に、束は気味悪がった様子で首を傾げた。その束に、男は引き続き愛を囁く。

「世間からどう思われているかは知らないが、俺はお前のことが好きだ。必ず俺の物にして、ウェディングドレスを着せたい。子供を産ませたい。俺の子供に授乳をする束の姿を見たい。絶対に見てやる。お前は俺の物だ。俺の傍で、幸せにしてやるよ」

「……あ、頭おかしいんじゃないの?」

 欲望を捲し立てる男に鬼気迫るものを感じたのか、束は引いていた。天才、もとい天災を引かせるほどの変態。それが、この男だ。

「俺は本気だ。本気で、お前を欲している」

 男は手を伸ばして束の胸を自分の顔に引き寄せた。

「っ……、は、離せ!」

「あぁ、おっぱい最高。すーっ、ふーっ、すーっ、ふーっ」

 大好きな胸に顔を埋め、深呼吸をする男。束の胸は以前に味わった山田真耶と同程度の胸で、谷間は男の顔を受け止めて乳肉で左右から優しく挟み込んでくれる。凄まじい母性を感じ、男の股間は衣服の内側で膨らむ。

「箒、手コキを頼む。唾液たっぷりで」

「はい、総帥」

 男が出した指示を箒は忠実にこなす。IS武装を解いた手でズボンを脱がし、ブルンッと勢いよく現れた肉棒を掴むと、たっぷりと唾液を肉棒に垂らしてから優しく上下に扱き始めた。箒の唾液が肉の表面全体に広がってくちゅくちゅと音が立つ。

「ふかふかだ。さすがは天才。胸も一級品ってことか」

「気持ち悪い、気持ち悪い、気持ち悪いっ!」

「はははっ、それもよく言われる」

 男は全く意に介さず、束の巨乳を堪能する。舌で谷間の内側をなぞり、乳房に頬ずりし、乳首を舐める。ちゅうちゅうと乳首を吸いつきながら、箒の扱きを受けた肉棒を震わせる。この姉妹を生んでくれてありがとう、と2人の母親に心からお礼を伝え、近いうちに父親の見ている前で母親を犯して子種を植えようと考えていた。母親は束達の親であることが疑いようがないほどの美人であるため、寝取り行為も捗る。3人目もきっと、束や箒のような子が生まれるに違いない。

 束の胸を舐め尽くし、唾液でテカテカにし終わった男は、次なる行動に移った。

 箒の太股で後頭部を預けていた男は、箒の下腹部に頭頂部を向ける形にして膝枕の向きを変えた。そうしてから、束の腰を掴んで両手で持ち上げ、自分の顔の上に跨らせる。

 束の白い体に浮かぶ桃色の割れ目。それを目にすると、迷いなく男はその陰裂へとしゃぶりついた。両手では、束の滑らかな質感の太股を撫でまわしていた。

「ぐちゅちゅっ、くちゅ、くちゅ、ぬっちゅっ、ぬちゅっ、ぶぢゅるるっ、ぢゅぷ」

 男は獣のように束の陰部を舐め回す。尿道口や陰核、膣口の穴と見境なく唾液で汚し、何度も塗り替えていく。束は不快感に顔中に広げていたが、男に陰部を舐め回される感覚に、徐々に切なげな感情を滲ませ始めていた。

「な、なんで、こんな……」

 束は、自分が抱いた感情に翻弄されているかのような様子だった。男に舐められるという行為が、束に未知の感覚を与えたらしい。

 不安がる束の尻の下で男は束の陰部を舐めつつ、箒に向かって新しい指示を出す。

「箒。束にキスをして不安を紛らわせてやれ」

「はい、総帥」

「ほ、ほうきちゃ――んぷっ!? んっ!」

「ちゅぷっ、ちゅるっ、ぬちゅっ、くぷっ、れろっ、ちゅぷぷっ、くちゅっ」

 男に膝枕をする箒が、男の顔面に騎乗する束を抱きしめて口を触れ合わせた。舌が真っ先に束の口内へと侵入し、2人の唾液が混ざり合う。美しき姉妹の交わり。頭上で繰り広げられるそれを見て感情を高めつつ、男は束の体を解し続けた。

 そして、女の大事な性器が男の舌でどろどろに汚されたところで、男は口を離した。

「箒。束を羽交い締めにして、仰向けに寝ろ」

「はい、総帥」

 相変わらず淡々と受け答えし、男が膝から離れたのを確認した箒は立ち上がった。束の背に回って両腕を拘束し、そのまま広い床で仰向けになった。IS武装を展開した箒の上に、箒に背を向けた束が重なる。

 最愛の妹に拘束された束は目立った抵抗を見せず、ただじっと男を睨んでいた。

「もっと優しい表情も見せてくれないか」

「黙りなよ」

「ははっ、怖い怖い」

 男は言いながら束の股間に近づき、中腰になって肉棒の先端を陰部に触れ合わせた。

 ついに、篠ノ之束と繋がれる。その期待感で男は心臓を激しく鼓動させ、笑いながら腰を前に動かした。男の主目的は織斑千冬だったとは言え、束も嫁候補の一人には違いなかった。束だけではなく、他の美少女達も男の嫁候補ではあったのだ。それが、IS学園襲撃に伴って一切合切男の所有物にすることに成功した。

 やはり、最後は正義ではなく悪が勝つ。女ではなく、男が勝つ。

 それを実感しながら、男は束の中へと自分の分身を押し込んだ。

「っぅっ……」

 丸々と膨らんだ亀頭が、束の膣口を広げて進行する。それが中に埋まると束の表情は一層屈辱に染まり、唇を噛み締めていた。普段楽観的でおしゃべりな者ほど、自分が窮地に立たされると無口になるものだが、束もその例に漏れないらしい。

 膣口を制圧。篠ノ之束と繋がれることに心を震わせ、男はさらに奥へと肉棒を押し込んだ。

 軽い抵抗感。処女膜だ。男の肉棒はそれを容易く踏破し、ブチブチッと引き裂きながら進行を止めなかった。陰部から破瓜の血が垂れ出るのを見て、「はい、処女喪失」と軽い調子で告げた男は、そのまま一気に肉棒を押し込んだ。

 肉棒が最奥に到達し、束との結合が完了した。

 これで束は、男と交わった牝の一人だ。

「一つになったぞ、束」

 男は体を前に倒し、束に圧し掛かって間近で束を見つめた。

「うぐっ……」

 膣内を占める異物感のせいか、はたまた男の体重に押し潰される圧迫感のせいか、束は苦しげな様子だった。男の視線を避けて横を向く。

 だが、男は気にしなかった。今は素直ではないが、すぐに俺に夢中にさせる。そう考えて、今は束の内側から愛を注ぐことに決めた。

 腰を揺らし、束の膣内で凶悪な肉棒を暴れさせる。これまで数多くの女を堕とした実績を持つ肉棒は伊達ではない。たとえるならば、チンポ界での織斑千冬的な強さを有する最強の矛だ。

 一突き一突き、想いをこめて束の子宮口に放つ。

「ぅっ、はっ、んくっ……!」

 束の口から声が漏れ始めた。さすがの天才も、体の内側からの攻めは未体験だ。今まで守られてきた女の花園は男によって踏み荒らされている。その度に穢れされていく気分を味わわされる束の心境はいかほどのものだろうか。

 束は膣も一級品だった。肉棒をきつく締め付ける膣壁。ひだひだが肉棒を擦り、並々ならぬ快感を男に与えてくれる。繋がった者を病みつきにさせる肉穴であり、虜になった男は夢中で腰を振った。

 じゅぷじゅぷ、と膣内を肉棒が前後に動くに伴って水音が響く。

 束の膣内が濡れてきたようだ。それははたして男のカウパー液か。それとも、束の愛液か。後者ならばそれは束の体が男を受け入れる準備ができたということになるが、男にはそれを確かめている余裕はなかった。

 篠ノ之束。想像以上だ。男は、今まで束との性行為を想像して何度か自慰をしてきたことがあったが、生身の束はそれらを軽く凌駕した。いったいこの女には人格以外で欠点はないのかと、首を傾げてしまう程に。

 その完璧な女が、男の物になる。その事実は、男の心を充足させる。

 心に余裕ができると、それを他人にも分け与えようとするのが人間だ。

「束。俺は今幸せだ。お前を手に入れられてよかった」

「っ、は、はぁ……? ぃ、いい加減に――んっ!」

 男は、束の口を塞いだ。舌を入れるディープなものではなく、軽く唇を触れ合わせる程度の行為。それを行い、再び愛を囁く。

「束。俺は、お前を認めよう。今まで誰かに心から認められたことは少ないだろう」

「だ、だから、何を言って」

「お前が奇抜な恰好を好むのは、高い自尊心の表れか? ISを作って世界に公表したのは、注目されたいからか? 元々は宇宙開発を目的としてISの存在を世界に知らしめたようだが、それが本当の目的ならばお前一人で達成できただろう。お前の足元にも及ばない世界中の人間の手助けなど借りる意味はないはずだ。それをわざわざ行ったってことは、お前は誰かに認めて欲しかったんだろ? お前という存在を」

 男の言葉に、束は瞠目した。踏み込まれてはいけないところに土足で入り込まれた。一目でわかる動揺を浮かべた。

「……違う。違う……!」

「お前が作ったISで世界が翻弄される様を見るのは楽しかったか? 良くも悪くも、お前は世界中の中心人物となったわけだが、承認欲求は満たされたか? まだ、満たされていない部分がないか?」

 男は、震える束の膣内を肉棒で掻き回しながら言った。

「愛がほしいとは思わないか?」

「あ、い……?」

 きょとんとする束。その表情へと、男の舌が伸びる。

「そうだ、愛だ。お前は、男に愛されたことなどないだろう」

 男の舌が、束の唇の間にぬるりと入り込む。束は、先ほどまでのような抵抗を見せなかった。男にされるがまま、舌に舌を絡ませられる。自然と束の口が開き、吐息を含む甘い声が漏れ出た。

「ぁ、ぁふ、ぁ」

 男は束の目を見て、相手と濃密なキスを行う。束が苦しくないようにゆっくりと、束のペースに合わせて唇を重ね、舌を擦りつける。その優しい動作に合うように、肉棒もゆっくりと束の中を犯した。

 そうしながら、ときおり口づけを止めて男は束を口説き続ける。

「俺が愛してやる。ありのままのお前を受け入れて、愛せるのは俺だけだ」

「いらない、あ、愛なんて、そんなの……」

「素直じゃないな。素直じゃないから、ISという存在を通じてでしか自分を誇示できなかったんだな。わかるぞ。俺はお前のことがわかる。わかった上で、やはりお前は俺にとって必要な存在だ。お前を、お前の全部を俺に委ねろ」

「ぃ、嫌っ……!」

 慌てた束が、男を拒絶しようと、足掻く。だが、両腕はISを装着した箒によって拘束されている。その上から男に圧し掛かられて体内を生殖器官で繋がられている状況。逃げ場はなく、男は束へと愛ある口づけを何度も浴びせた。

「ぐちゅっ、ぷちゅ、れろれろっ、くちゅ、ぐちゅっ、ぐちゅ、ぶちゅ」

「ひっ、あっ、ぃ、ゃ、あっ、ああっ」

 束の愛らしい声で耳をくすぐられ、男は肉棒が膨らむのを感じた。

 束の舌に自分の舌を絡ませたまま、男は腰振りに集中する。もう束の膣は男の肉棒の形を覚えたようだ。膣内に満ちた体液が滑りをよくし、肉の巨棒が膣口から子宮口までの膣道を何度も出入りする。

 孕め。

 男は束を犯しながら、束の目を見て思いを伝えた。

 その思いが伝わったのか、束の表情に恐怖が生まれた。男の、女という生物に対する異常なまでの執着を感じ取ったのだろうか。化物を前にした人間のように、ただただ抗うこともできずに震えていた。

 孕め。

 男が黒い感情を心に滾らせると、肉棒が大きく膨らんだ。さらに肉厚になり、血管が浮かび上がる。亀頭もぷっくりと膨れ、束の狭い膣内を自分仕様に変えていく。もはやただの男性器ではなく、別の生物のようだった。

 その肉の生物が、束の中で小刻みに震え始める。

 そろそろ、限界が近い。そのことを悟った男は、徐々に速度を上げた。

 じゅぶっ、ぐちゅ、ぬちゅちゅっ。肉棒が束の膣内で楽しげに踊る。尿道口から涎を垂らし、子宮口を見据えて震えていた。あの口の先に、自分が求める場所がある。ため込んだ濃厚精子を子宮へ吐き出す準備をしながら、子宮口へと執拗にキスを放った。

 男の腰が上下に揺れ、束を一心不乱に犯す。孕め、孕めと呪詛のように心で呟いて束を見つめ続ける。束は抵抗しない。自分という存在を受け止めたと解釈した男は、さらに増長し、激しい腰の振りを見せた。

 荒々しい。野生生物のような繁殖目的の交尾。

 だが、この行動こそが男の愛情の形だった。男尊女卑。常に男が尊ばれ、その男の下に女は付き従う。男は絶対的強者なのだ。そのことをわからせるために、女の体に男の力強さを叩き込む。

 だが、それもそろそろ十分だろう。

 男は尻と上下に動かし、束の膣を犯しながら本当の限界を感じ取った。ごぼごぼっと体内から精液がこみ上げてくる。男はニヤリと笑い、最後に盛大な突きを子宮口にお見舞いした。

「ん、ふぅっ!?」

 束の背が仰け反り、ビクビクと震える。

 これまで圧倒的な強者だった束が見せた、か弱い一面。

 それを見ながら、子宮口に亀頭をめり込ませる。そして、束に力強く抱き着いた。

 まもなく射精が始まる。手の届かないと思っていた存在へ、自分の遺伝子を与える。男の幸せ。女には味わえない、他者を制圧することに対する快感。女は所詮、男の子供を産むために産まれてきた存在なのだ。

 男に生まれて、よかった。

 男の表情が下卑た笑みに染まったとき、射精が始まった。

 ごびゅるるるっ、ぶびゅるっ、どびゅるるるっ、ぶびゅっ、ぶびゅびゅっ、ごぼっ、ごぶっ、ぶびゅーっ、ぶびゅーっ、びゅびゅびゅっ、どびゅっ、どびゅっ、びゅくっ、びゅるっ、どくっ、どくっ。

「んーっ!?」

 男の精液が、束の子宮に注がれる。熱い熱い生命の源。それは束の子宮を一瞬にして支配した。支配してなお、さらに迸る精液が子宮に収められ、孕ませ汁の濃度を特濃へと変える。

 化物。誰が見ても、尋常ではないと思う大量の精液が一人の天才に注がれている。

 孕む。絶対に孕む。束はそう思って、暴れたのかもしれない。しかし、男にしっかりと抱き締められ、両腕を妹に拘束されている束には男の子種を受け入れることしか選択肢はない。

 射精が続く中、男が束から唇を離した。

「ありがとう、束」

 放たれたのは感謝の一言。束に膣内射精をする興奮に震えながら、男は言葉を継ぐ。

「私のために産まれてきてくれて、ありがとう。一生お前を大切にする。だから、代わりにその優秀な体で俺の子を育み、俺の子供を産み落とせ。これは、夫からの命令だ」

 一方的な発言。男のために産まれてきたわけではない、と束は言いたかったのだろうが、束は怯えを見せるだけで何も言わなかった。何も言わず、男の繁殖器官から供給される赤子の素を赤子部屋で受け止めていた。

 射精はその後、数分間にわたって行われた。

 束の腹は、精液で膨れていた。それをなしたのは、亡国機業の総帥。化物のような精力と体力を持つ男だ。当然、種付け一発で満足できるはずもなく、男は抜かずの2発、3発目を束に見舞った。

 束は憑き物が取れたかのようにすっかり大人しくなった。四つん這いにされ、長い髪を男に手綱のように引っ張られて後ろから乱暴に犯されても喘ぐだけだ。だが、まだまだ積極的ではない。

 だが、時間の問題だろう。男はそう考え、束を犯した。

「箒、胸を俺の顔に押し付けろ」

「はい、総帥」

 ISスーツに包まれた年下の母性たっぷりな巨乳に顔を埋め、欲望を満たしながら束の中で果てる。

 とてつもない幸福感。女を自由に扱うことが許された立場。男は、この世界で唯一の勝ち組だ。女尊男卑の風潮など関係ない。男は見目麗しい母体達を手に入れ、片端から悪の種を注いだ。

 その種が芽を出す様を思い浮かべ、男は笑った。

「くくくっ……」

 どろどろとした欲望を胸中に渦巻かせ、男は唾液で箒の胸を汚しながら束を穢し続けた。

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