暗闇に沈む、無人島に見せかけた島。島の大部分を占める山中とその地下には、秘密組織である亡国機業の基地がある。当番制で警備を行う構成員を除いて、内部にいる殆どの人間が眠りに就く中、亡国機業の総帥を名乗る男の夜はまだまだこれからだった。
「さて、
自室としている豪奢な部屋のベッドで、ボクサーパンツ姿で仰向けになる男。
男が正面に向ける笑みの先には、毛先が横に広がる癖のあるショートヘアの少女。名は更識楯無。悪戯好きで、不敵な笑みが似合うだろうその華のある顔は今、嫌悪と苦渋に塗り潰されていた。
「……悪趣味ね。本当に、最低……!」
呟く楯無の恰好は、白い肌が透けて見えるほどの薄い黒のネグリジェ。へそや太股などが丸見えの少ない生地でその恵まれたスタイルの女体を彩り、ベッドの上でしゃがみ込んで股を開いている。両手は後頭部に触れるように持ち上げられており、綺麗な脇が男に見せつけられていた。
楯無の恰好は、全て男の命令通り。だが、楯無が嫌悪を示しているのは自分の恰好ではなく周囲の光景だろう。
男と楯無がいるベッドを中心に、空中に投影された映像が囲っていた。
その映像に映し出されるのは、男によって性的に食われた女たちの姿だった。
篠ノ之箒、凰鈴音、セシリア・オルコット、ラウラ・ボーデヴィッヒ、シャルロット・デュノア。更識簪。楯無にとっては可愛い後輩達で、織斑一夏に好意を寄せる恋の強敵でもあるはずだ。その彼女達が処女を奪われる場面や、男に体を味わい尽くされる場面を延々と繰り返し流されるのは楯無には酷だろう。特に、妹の簪が穢される様には身を削られる思いに違いない。
「いいだろう? 全て私のコレクションだ。膣内射精シーンだけを集めたものもある」
見せてやろうか、と男が問うと、楯無は牙を剥いた。
「やめなさい……! お願いだから、もう、彼女達に酷いことをしないで……」
しかし、その強い敵意は言葉の最後には懇願へと変わった。凰鈴音が自身の両親を殺害する映像を見てしまったのだろう。表情を青ざめさせ、潤いに満ちた瞳で男のご機嫌そうな顔を捉えていた。
「そう願うのならば、誠意を見せてもらおうか」
男は、十代の少女に対して手酷い対応を取り続ける。
「更識楯無。本名は更識
男は言いながら片足を持ち上げ、楯無の下腹部を足の指でなぞった。
「……わかったわ」
「物分かりが良くて助かるよ」
楯無の強い敵意の籠った視線を、男は微笑みで受け止めた。
楯無は体勢を崩し、男の傍で腰を下ろした。
「さて、楽しませてくれ」
男の右手が楯無へと伸び、その細い腰回りを撫でた。その瞬間、楯無の体がびくっと震える。だが、その震えも最小限だ。諦念の表情を浮かべて男の自由にさせる。無心になったようだ。凍り付いた顔が向く先には、男の股間があった。
やがて、楯無は男のパンツへと手を伸ばす。
「待て」
そこへ、男から待ったがかかる。手を止めた楯無の視線が男へと向く中、男は楽しそうに告げた。
「口だけで俺のパンツからチンポを取り出せ」
「くっ……」
表情を歪ませる楯無。まだ男を知らぬはずの少女に対して男は容赦ない。男にとって、女は所詮女なのだ。たとえ相手が初潮を迎えたばかりの少女であろうと、交わると決めれば相手を一人の女として見る。
「ほら、さっさとやれ」
男はベッドから軽く浮かせた腰を左右に振る。
楯無は意を決したように目を見開くと、体を前に倒して男の股間へと顔を近づけた。
もっこりと膨らむボクサーパンツ。その上を通過して、楯無は口でパンツの端を咥える。男はその姿をにやにやと見つめ、楯無の口によってパンツが捲られる様を目に焼き付けた。気高い女の下品な行いは、いつ見ても心が躍る。
その心とともに、パンツの締め付けから解放された肉棒もぶるんと躍った。
パンツを口だけで捲った後、楯無は正面から肉棒を捉えていた。女を堕とし、孕ませることに特化した肉棒と睾丸。それを、楯無は冷たい視線で見つめ続けている。やはり、感情を押し殺して事務的に奉仕を行おうとしているようだ。
男は、楯無がどういった対応をしてくるかを予め予測していた。
勿論、その予測に沿った対策は講じてある。安心して、楯無という女を味わえる。
「刀奈。今からお前が味わう代物の呼び方は、チンポだ。復唱しろ」
「……チンポ」
「そして、金玉だ。ほら、復唱しろ」
「……金、玉」
「よし、それじゃあまずはチンポに鼻先をつけてみろ」
男の指示に従い、楯無は肉棒の先端である亀頭に鼻を近づけた。表情は、無感情だ。
「そのまま、大きく鼻で息を吸って俺のチンポ臭で肺腑を満たせ」
「……すーっ、うっ!? ぁ、ぅ、げほっ!? ごほっ!?」
楯無が深呼吸をした瞬間だ。突然、彼女の表情に動揺が広がり、鼻を押さえて肉棒から距離を取る。明確な異変を感じたようだ。だが、それは男の予想通りの反応だった。故に、男は間髪入れずに楯無へ指示を続ける。
「妹や仲間、織斑一夏を助けたいんだろう? だったら、我慢せず吸え」
男は自分から体を動かすことはせず、あくまで楯無自身に自ら行動させる。
「ぅっ、ぁ、すーっ、すーっ! すーっ!」
大切な人々を人質に取られては、楯無に選択肢はなかった。楯無はその残された選択肢を潔く選び、肉棒に再び鼻を近づけて息を吸った。後輩の、妹の純潔を奪った男の臭いを体内に取り込んでいく。
「すーっ! すーっ! すーっ……」
呼吸を繰り返す度に、楯無の体から震えが収まっていく。
男はそれを感じつつ、楯無の鼻がさらに強く亀頭に押し付けられる感触を察知した。
そろそろいいだろう。十分に楯無が肉棒の臭いを嗅いだと判断し、男は楯無に命じた。
「顔を上げろ」
男の声に反応して、楯無が肉棒に埋めていた顔を上げる。
「なん、なの、これは……」
その表情は、数分前とは別人だった。強気な感情は鳴りを潜め、代わりに動揺とそこから滲み出た悦楽の感情が目で見て取れた。だらしなく開いた口からは舌を覗かせ、目は食い入るように肉棒を映していた。
顔を上げても視線を寄こさない楯無を見て、男は楯無に施した処置が正常であることを確認した。
更識楯無。飄々とした性格で、油断や隙もなく掴みどころのない人物と聞いていた。実際に楯無の記憶を調整装置で覗いてみて男自身もそう感じ、その人柄に魅力を感じていた。
将来、嫁にすれば楽しい生活を送れそうな人物。そんな楯無にはどんな処置を施そうか。男が考えた末に決めたのは、臭いに関する脳の調整だった。
「どうだ、俺の臭いは。興奮するだろう」
「な、なんで、ぃったぃ、なにを……」
荒い呼吸で胸の膨らみを上下させる楯無。何が起きたのかは理解できていないようだった。男の肉棒と顔を交互に見て、ただ驚いている。
「お前の嗅覚を弄らせてもらった。俺の臭いで、性的な興奮と快楽を覚えるようにな」
「そ、んな……」
楯無の脳に施したのは、以前セシリアに行った味覚の調整と似たような処置だ。脳に強い影響を及ぼすにおい。それを察知する嗅覚を都合のいいように調整したことで、男に対する依存度を高めようとする魂胆。それは成功し、男のフェロモンで誘惑された楯無は、蕩けるような眼差しで男と肉棒を見つめている。
そんな楯無に、男は手招きをした。
「どうだ、もっと俺の傍に寄ってみないか」
その言葉と共に、男は毛の生えた脇を見せた。風呂に入ったとは言え、他の部位よりも臭いを放つ場所。そこを見せつけると、楯無はごくりと息を呑んだ。体が男の臭いを欲しているのだろう。だが、理性がまだそれを留めているようだ。
「臭いなんかに、私が……」
楯無は、そっぽを向く。ささやかな抵抗。
「ほら、嗅ぎ放題だぞ?」
それは、本当にささやかな抵抗だったようだ。
「あっ……」
男が楯無の手を引っ張って体を手繰り寄せる。それによって、男の上に覆い被さる形となった楯無の顔が男の胸元に押し付けられた。
その瞬間、楯無は豹変した。理性と欲求の境目を綱渡りしていた感情が、足を踏み外して欲求の領域へと落ちたようだった。
「すーっ、はーっ、すーっ、はーっ! んんっ……!?」
男の胸元の臭いを嗅ぎ、体を辿って脇に至る。そこで大きく呼吸を繰り返し、男の臭いを体内へと十分に取り込んだようだ。見るからに達した様子で体を震わせる。敵意を向けていた男の上で、男の臭いで。欲望を昂らせ、男に身を委ねている。
「おい、休んでいる暇はないぞ?」
「ぁ、あぁ、なんで、こんなに……」
男は楯無の手を取り、肉棒を握らせた。白く細い手が欲望で膨らむそれに絡み、心地いい感触を与えてくれる。男が楯無の手を上から覆って上下に動かすと、それに伴って楯無の手が肉棒を扱くように動いた。
男が手を離しても、肉棒を扱く楯無の手は止まらなかった。
「どうして、こんなにも愛おしいの……?」
男を見つめる楯無の目。そこからは、すっかり敵意の色が抜け落ちていた。ほんの少しの動揺を残し、強い情欲を抱いている。男の横で添い寝する体勢を取った楯無は、肉棒へと手コキをしながら男の脇へと舌を這わせる。
「んっ……!? すごい、これ……! やめられない……」
毛が生えた脇。楯無はそこへと躊躇なく舌を伸ばし、唾液で濡れた舌全体で隅々まで舐めていく。その度に体は震え、表情が緩む。すっかり男の臭いに嵌ってしまったらしい。
あぁ、人間なんて容易いものだ。どんなに澄ました女であろうと、どんなに気丈な女であろうと、その魅力的な肉のうちに秘めた核たる脳を弄られては逆らうことはできない。調整装置であれば、いかに敬虔なシスターでも全身を使って男を慰める痴女へと成り果てる。男の幼少期にいた、十字を切りながら「ザーメン」と言って無数の男や子ども達に顔射をされながら男の膣内射精を同時に受けるシスターを思い出した。簡易型調整装置の実験台の一人だ。十字架に磔にされながら男達に卑猥な刺青を掘られ、乳首ピアスなどをつけられた経緯が、堕天装置のモデルとなっている。
過去を想起し、気を昂らせる。思いめぐらせたことで敏感になった肉棒を、楯無の手が上下に扱き上げる。亀頭から根元まで余さず、少女の手で奉仕される感覚に、男は欲求を押し上げられた。
軽く腰を浮かせ、こみ上げる欲求に従って欲望を解放する。
びゅーっ、どびゅーっ、ぶびゅびゅっ、びゅるるっ、びゅぶっ、どびゅっ!
楯無の手の中で膨らみながら震えた肉棒が、上へ向かって白濁液を迸らせる。白い塊は放物線を描いて落下し、楯無の手や男の下腹部に着弾する。べったりと
「……ぁ、はぁ……」
その性臭を感じ取ったのか、楯無の表情が蕩ける。臭いに惹かれるように顔を男の下腹部へと移動させ、手や男の下腹部についた精液を舌先で舐め取っていく。その挙動に淀みはない。欲望に身を任せた女の姿だ。
「ちゅるっ、れろっ、んっ、こくっ、ごくっ、ちゅるるるっ、ちゅるんっ」
精液の塊を吸い込み、口の中でその強烈な臭いを広げるように味わう。そのまま喉を鳴らして胃へと精液を流し込んだ楯無は、立派な痴女の仲間入りを果たしていた。
楯無のぎらついた目が、男の顔を捉えた。
「はぁっ、はぁっ……」
男に注がれたのは、楯無の懇願するような目だった。臭いに中てられて一時的にハイになっている楯無は、男に飢えている。楯無の考えていることを男が理解して軽く頷くと、楯無は体を起こして移動を始めた。
男の肉棒が向く真上。男の股間に跨った楯無は、腰を下ろして肉棒を股間に宛がおうとした。
「待て」
ピタリ、と男の声で楯無は動きを止める。腰を沈め、がに股を大胆に披露する楯無。もはや楯無の表情からは敵対の意思は微塵も感じられない。十代にしては完成されすぎた豊かな胸と括れた腰への曲線、柔らかなヒップライン。その抜群のプロポーションで黒いネグリジェをまとい、今まさに肉棒を喰らおうと下品な恰好をする楯無。
この姿が見たかった。男は視覚情報から欲望を高まらせる。
「よし、いいぞ」
そして、許可を与えた直後、楯無の膣口に亀頭が食い込んだ。
「んっ、ふっ……」
めりめり、と膣口を押し退けて奥へ奥へと向かう。男にとっては慣れ親しんだプツッという処女膜を裂く感覚を先端で感じると、ぬぷぷぷっと亀頭から肉棒までが膣内へと飛び込んでいった。
ズブンッ! 最奥まで肉棒が誘われ、股間に楯無の美尻が圧し掛かる。女と結合した直後に感じるいつもの小気味いい重さと柔らかさだ。温かな膣内に包まれた肉棒が強烈な締め付けとともに襲い来る熱でじわりじわりと侵食されていく。
膣口から溢れ出る温い血液は、処女を食った際の醍醐味だ。
「くくくっ、ご馳走さん……」
男は、子宮口に肉棒を受けて背を逸らす楯無を見て笑いをかみ殺す。優秀な才女が自分の手で汚される様を見るのは本当に気持ちがいい。その思いに背を押される形で、男は楯無の腰を掴んで上下に持ち上げた。
ずにゅにゅ、と膣内から破瓜の血をまとった肉棒が現れ、ずぶんっと膣内へと再び姿を埋もれさせる。その動きを何度か繰り返すと、気を持ち直した楯無が自ら腰を動かし始めた。
パンッ、パンッ!
「んっ、私の中で、暴れて……」
大きな胸の形を歪ませるようにして両手で挟み、その腕の先で男の腹筋に両手の平を突く。支えを作って土台を安定させ、男の肉棒を攻める強烈な膣扱きを行う。
「ふっ、くっ、あぁっ、き、気持ちいいっ……!」
楯無は獣と化していた。尻を男の股間に打ち付けて乾いた音を響かせ、男の肉棒を膣内で堪能していく。先ほどまで処女だったとは思えない。これは、将来の夫婦生活が楽しみだ、と男は思いながら楯無の乳房に手を伸ばした。
「ぁあんっ、んっ……」
楯無の両腕に挟まれた乳房を正面から掌握すると、楯無が甘く鳴いた。柔らかく、弾力も良好。これほどの女が今まで他所の異性に食われることがなくてよかった、と心の底から思う。いや、これほどの女だからこそ、男を知らなかったのかもしれない。同世代の少年では、手の届かない高嶺の花だろう。
俺がしっかりと
今まで味わってきた美女や美少女達。これから味わう女達も、全て自分の物。しっかりと夫婦の契りを交わし、妻に迎え入れるのだ。結婚式に参列するのは勿論、織斑一夏。魅力的な美少女達に囲まれて手を出して来なかった欲の薄い人間に後悔を抱かせ、男としてあるべき正しい人生を学習させようという男の親切心だった。
その授業料として、IS学園関係者全ての女を男が頂くだけの話だ。
「あんっ、はぁっ、ゃぁっ、んっ」
男に胸を掴まれながら、楯無が上下に弾む。速度が上がった。
男も負けじと下から上へと腰を突き上げ、楯無の子宮口を肉棒で苛め抜く。将来、男の子を育む子宮だ。今のうちに、慣らしておかないとな。男は自分との子が楯無の子宮で育つ想像をして邪悪な笑みを浮かべ、さらに腰の速度を上げた。
パンッ! パンッ! パンッ!
楯無の膣内は既に男専用だ。大きさも硬さも、臭いも覚え込ませた。
あとは、味だけだ。
「そろそろ行くぞ、刀奈」
男が楯無の真名を告げた瞬間、肉棒が大きく膨らむ。肉の表面に浮かんでいた血管がさらに太く鮮明に浮かぶ。睾丸がそこに詰まった男の子ども達を肉棒へと送り込む。
そして、亀頭が楯無の子宮を再度突いた瞬間、精液をまとった精子達が放たれた。
ごびゅぶぶりゅるるっ、びゅぶぶっ、ぶびゅるっ、ぶびゅーっ、びゅーっ、どくんっ!
子宮へと押し寄せる精液。あまりにもねっとりと粘着質なそれは楯無の子宮全体に広がり、ぷるぷると震えながら嵩を増していく。濃すぎる。一日の締めに食らう女に対する種付けにしては、あまりにも濃厚な精液だった。
その濃さに、男の孕ませる意欲が表れているかのようだ。子の袋に子種汁をぎゅうぎゅうと詰め、席巻する。その状態にしてから、男は上体を起こして楯無に抱き着いた。楯無の胸が胸板に押し潰されて心地いい感触を男に伝える。
「んっ……」
ビクビクと体を震わせる楯無。男の体に抱き着かれ、男の臭いを間近で嗅いだことでまた快楽を得たようだ。心地良さそうな顔をして、男にされるがまま。子宮では子種をごくごくと飲まされ、体は強く男の腕の中に収まる。
男は、楯無の頭を撫でながら尻を触った。弾むような肉質。胸も上級ならば、尻も同等だった。本当に素晴らしい逸材。この女の髪や顔、胸、胴、尻、足。体内の子宮や細胞に至るまで、自分の所有物。そう強く思いながら、楯無の肩に顎を置いて男はにやけるのをやめずに射精を続けるのだった。
どれほどそうしていただろうか。
男が射精後の余韻を十分ほど浸った後だ。ゆっくりと体を離し、楯無の顔を見た。
「わたし、は、何てことを……」
正気を取り戻したらしい楯無が、表情を青ざめさせていた。
「素晴らしい。よく正気に戻れたな」
男は感嘆した。脳を調整されて男の臭いから性的興奮を感じているはずだというのに、時間が経ったとはいえ正気に近い意識を持ち直すとは。だが、強い女を愛し、それを手籠めにすることに興奮を覚える男にとっては、それは堕とす過程に味わうスパイスに過ぎない。
堕とす。必ず堕とす。結果は変わらない。男の手の中で囚われ続けるのだ。逃げ場はなく、どれだけ強い女であろうと必ず屈する。男はそう確信に近い想いを抱いていた。事実なのだから仕方がない。
「では、次は何をして遊ぼうか。刀奈」
「……どんなに汚されようと、私の心が負けることは、絶対にないわ……」
対面座位で男の肉棒と精液を膣内で呑み込み、少し疲労を抱きながら毅然とした表情で言い放つ楯無。それを見て、男は身震いにも似た興奮を覚えた。この女がいずれ、絶望に歪む表情を見せてくれる。考えるだけで、少し小さくなっていた肉棒が楯無の中で大きく膨らむのだった。
そして、数時間後。
「はぁっ……! はぁっ……! ま、、まだ、終わらないの……!?」
ベッドの上で、精液塗れになって仰向けになる楯無。その表情は恐怖に歪んでいた。
「よし、次はバックで楽しもうか」
一日中あらゆる女を味わって精を解き放った後だというのに、楯無との行為だけで既に十発以上の射精を行った男。しかし、まだ終わろうとしていない。疲れ切った楯無の体をうつ伏せにさせ、突き出させてから尻に頬ずりをする。
「あぁ、いい尻だ」
存分に堪能してから、男は楯無の膣内に肉棒を押し込む。ごぽごぽと精液を噴き出していた膣口に肉棒で栓をし、未だにたっぷりと精液が踊る子宮に度重なる亀頭でのご挨拶。礼儀正しい紳士の行いだ。
「この、化け物……」
楯無の声は男という未知なる存在と、その存在に種付けされることに恐怖を覚えているようだった。震えた声を出しながら後ろを振り向く力もなく、枕に顔を埋めて歯噛みしていた。
楯無のその何気ない言葉が発された直後、
「っぅ……!?」
スパンッ! と楯無の尻を男は強く引っぱたき、冷たい声音で告げた。
「俺は人間だ。少し普通の人間よりも頭が良くて、親の愛情を受けられなかったために精神が子どものまま成長していなくて、性的にオーバースペックなだけだ。それ以外はお前と何も変わらない、人間だ」
「あ、ぐっ!?」
男は楯無の後頭部を掴み、顔を枕に押さえつける。その行為に一切の容赦はない。
自分を化け物呼ばわりした人間。男の脳裏に蘇る、男を異常者と見なして排した幼く残酷な者達。仲間に入れてもらおうと歩み寄った男に向けられた手酷い態度、表情。かの者たちの親も子と同様に、男を拒絶した。男の味方をする者は誰もいなかった。
そして、次に浮かんだのは、男が作り上げた機械の前で容易く精神を乱し、自意識が崩壊した者達。十字架に磔にされ、前者の気が狂った者達に命を奪われた者達。どれも、今までの人生の中で男の溜飲を下げるにちょうどいい過去の記憶だった。
「俺を化け物と呼ぶな!」
哀れな者達の最期を思い浮かべて冷静さを保とうとしても、今回は心を鎮めきれなかった。男は楯無を乱暴に犯す。そこに先ほどまでの愛はなかった。自分を化け物と呼ぶのならば、その化け物の妻とし、化け物の子どもを産ませる。
「いずれ、お前は俺の子を産むだろう。そうなれば、お前は化け物の親だ……!」
憤り、その勢いから発せられた子種が楯無を襲う。既に子宮にあった精液を押し退け、奥の壁へと着弾する。楯無は枕に顔を押さえ付けられながら瞳を震わせていた。今、楯無が何を思っているのか。それはわからない。ただ、言葉を何も発することなく男の欲望を受け止めていた。
男は猛る怒りをぶつけながら犯し抜き、やがて楯無は疲弊して虚ろな表情となった。男はそれにも構わず、全身を精液と汗で濡らした楯無の胸にしゃぶりつき、母の胸に甘える子どものように眠りに就くのだった。
早朝。まだ日も昇り切らない時間帯に、調整室の一室に変化が起きた。
閉ざされていた調整用のカプセル。その一つから電子音が響く。ちょうどその部屋で宿直をしていた研究員の女が音で目を覚まし、ベッドから体を起こした。欠伸をかみ殺し、音の聞こえたカプセルの下へと向かう。
緑色の透明な液体に満たされたカプセルの中に、IS学園の捕虜が全裸で浮かんでいた。酸素供給マスクや全身の至る箇所をチューブで繋がられた彼女は、目を瞑ったままじっと身動き一つしない。
「調整が終わっただけ、ね……。設定時間を間違えていたわ……」
研究員の女は、カプセルの側面に表示された『調整完了』という文字を見て呟く。
何か問題が発生したかと思って飛び起きたのだが、その心配はないらしい。少し安堵した。何せ、調整対象である捕虜に何かあれば、総帥を悲しませる結果に繋がるのだ。総帥に屈服した身としては、それは避けたかった。
総帥を悦ばせるために、仕事は正確に、着実にやり遂げなくてはならない。
「さてと、どうせだからもう少し弄ってしまいましょう」
女は壁に掛けていたハンガーから白衣を掴んで身に纏い、コンソールの前にあった椅子に腰を預ける。そして、キーボードに向かって軽快に操作を始める。その操作によって、カプセルの一つに情報が送られる。
「そう言えば、まだ亡国機業のトレードマークを与えていない子が多かったわね」
女は操作の手を休めることなく、呟く。目にも止まらぬ速さだ。
トレードマークとは、乳首ピアスと淫紋のことだ。先日のIS学園との戦争でIS学園関係者を軒並み捕虜として収容できた。その者達も亡国機業の一員となるのは確定であるため、処置を施す必要があるだろう。
しかし、
「人手が足りないのよね……」
捕虜の数は千人を超える。それら一人一人に調整を行っていくのは非常に時間が掛かる。
とは言え、できるだけ早めにトレードマークは与えてあげたい。女は自分の乳首に嵌めたピアスと下腹部の淫紋を撫で、微笑みながら思った。きっと、捕虜もこれが欲しいに違いないと断定して思っていた。
人手不足。それならば、優秀な人間で補って上げればいい。
「そうしましょう。補いましょう」
名案とばかりに両手を打った女は、その思惑を指に乗せてキーボード入力を行った。
「捕虜さん、手伝って!」
女はちらりと先ほど調整が終わったカプセルへと視線を向け、黒い微笑を浮かべた。