※この作品はR-18です。

酒のあやまち   作:餅屋

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この小説には以下の要素が含まれます。
独自設定、快楽堕ちっぽい描写、不確定名グラン君、飲酒描写、精飲描写、精液ボテ、軽い失禁描写


酒のあやまち

 酒精に朦朧としている思考で、ある至極単純な疑問を彼女──ある血を引く氏族に見られる胡狼(ジャッカル)によく似る耳をぴんと立てながら、豊かな烏の濡れ羽色の髪を持つエルーン女性──さる組織に所属している、今はこの騎空団に手を貸す事となったイルザは自らへ問い掛けた。

 この騎空団の団長──この気絶しているまだ年若い少年に跨って、何をしようとしているのかと。

 普段は硬質な印象を与える顔立ちも、今は酒気によるものか、赤みを帯びている上にばつの悪そうな表情で答えを探す。

 ここは臨時の部屋として割り当てられた、騎空艇の隅の部屋だった。酒精で普段より鋭敏になった感覚には熟柿(じゅくし)臭さが感じられ、空の酒瓶が何本も転がっているのを認めて散々に飲み明かした事は間違いないだろうと考え、ではこの少年が何故この部屋に居るのか、何故気絶しているのか、何故この少年に自らは跨っているのかに関しての記憶がすっぽりと抜け落ちていた。そもそも跨るのを止めるべきだと思われるだろうが、彼女も相当に飲んだようである。正常な思考力を酒に奪われていた。

 

(……記憶が飛ぶ段階まで飲んでいた? まさか)

 

 豊満な胸の支えに腕を組みつつ、自分なら飲み干す事は可能な量、それに転がっている中の数本は自分好みの銘柄のラベルだった。それを認めて彼女はこの少年が飲み干した線はないだろう、と一人否定を重ねて、気がついた。

 少年の頭の傍に一つの酒瓶が転がっている事に。

 彼女が誰かに譲ろうと持ち込んだ酒に含まれたものの一つであり、ラベルに見覚えがあった。

 部下のドラフが好んで飲んでいる銘柄だと記憶に残っていた。以前飲んでみた事もあったが、今後ドラフ好みの酒を貰うのは止めておこうと誓ったほどだった。

 彼女とてかなり飲める部類であるが、そう誓ったという事はつまり相当に癖と酒精が強い酒なのだ。この銘柄は。

 そして気づいた事がもう一つ。

 この少年の口から、その酒の独特な香りが匂っている。

 

(もしかして……飲んだのか、これを。この子が)

 

 彼女の普段着けている仮面(暗示)が剥がれおち、薄い色の唇を引き結んだ。冷や汗が一筋頬を伝う。

 

(もしそうならば彼が倒れている事にも筋が通るが……ん?)

 

 彼女は尻に熱を感じた。じわじわと沁み込むような熱さが温度を上げ、薄布数枚の向こうにあるむっちりとした尻肉を押し上げようとしている。

 知っている熱さだ──これは、雄の熱だ。目敏く感覚は答えを見つけた。困ったとばかりに耳がへたり込む。

 

(な……何で? もしかして起きている?)

 

 困惑と羞恥、それに驚きの入り交じった表情で彼の顔を眺める──起きていると見られる兆候は認められなかった。

 

(気絶したままだ……でも何故?)

 

 状況には素知らぬ顔をして彼の雄はいきり勃ち、ぐいぐいと一人彼女の尻肉を味わって主張を繰り返している。心なしか繊維のちぎれる音が聴こえた気もした。

 最早自らを守る下着を突き破らんとするほどの硬度を持って、彼女へ──酒を飲んだある氏族のエルーンへ交尾の誘いをかける。渾々(こんこん)と先走りを湧かせて。

 その匂いが彼女の嗅覚に届き、広がった。

 

「んっ……」

 

 頭を強かに打たれたように感じられた。

 思考が一層くらくらとして纏まらなかった。

 自らの女が疼き出し、急速に潤みを増していくのが理解できた。

 

(あれ……? 何で私は……発(・)情(・)している?)

 

 発情している事を自覚して、それが不思議で仕方がなかった。発情にはまだ日にちがある筈なのに、何故?

 ──彼女は知らなかった。自らの血筋には少々変わった体質が継がれている事を。

 彼女を含む一部のエルーン族が過度の飲酒を行うと感覚が鋭敏になる事はよく知られている。しかし、何故そうなるのかは今となっては一部の氏族に伝えられるのみ。その理由は。

 

 古くから酒が振舞われる時というのは婚姻、あるいは祭りが相場であったからだ。かつて男女が関係を持つというのはそういった催しが主なもの、興が乗って関係を持つ者は多く居た。

 それは繁栄のため勧めるべきことである。

 だからこそ肉体が覚えている。

 血が覚えている。

 沢山の酒を飲んだなら、誘い、備えるものだと刻み込まれている。

 雄の匂いを感じたなら、備えなければならない。繁殖(交尾)の準備をしなければならない。

 この身の香気(フェロモン)に誘いを織り交ぜて。

 

(駄目だ……耐えられない……)

 

 イルザがそう朦朧とする意識で考えた時には、跨った腰を退(ど)かしていた。長い時をかけて連綿と受け継がれた本能には、彼女といえど抗い難く、彼女の意識は欲望に従って動く身体を見守る事しかできない。嫋(たお)やかな指が立派な天幕を張る彼のズボンを下着ごと下ろす。

 散々に主張していた雄は外気に晒されてより匂いが濃くなり、現れたものに彼女は目を見張った。

 

(……え?)

 

 その威容は圧巻だった。さすがにドラフには及ばずとも、その他の種族であれば明らかに巨根に分類される大きさを持ち、赤黒い肌の下には血管が所狭しと浮き出ている。肉の幹は同族──エルーン族の平均から照らし合わせれば小指と親指を並べて比べる位に太く、長さも彼女の臍に届くほど十分にあり、硬さは今更言うまでもない。実際にはここまでの威容を誇るものではなかったが、発情したエルーンが発する香気──後にフェロモンと呼ばれる物による作用──がイルザの認識を狂わせ、少年の男根を普段よりも凶暴にしていた。

 少年の人畜無害な顔立ちには到底似つかわしくない代物に、彼女は数瞬呆然としていた。緩んだ理性の奮闘は匂いを堪能しようとする本能に押し退けられ、鼻を近づけて香りを思い切り吸い込むという形となって顕(あらわ)れた。

 

 饐(す)えたような、けれど抗い難い臭いがまず広がり、記憶に焼き付けられた。

 強い雄の匂いだと血は悟っていた。

 その匂いを感じ取った彼女の脳裏に、古い記憶が呼び起こされる。

 

『母さんの血筋はね、運命の人っていうのが匂いを嗅いだ瞬間にわかるのよ』

 

 まだ小さな頃、母親が言っていた言葉。

 

「あ……これぇ……♡」

 

 それを心底理解させられていた。この少年があるべきつがい──"運命の人"であると。

 イルザの湿りを帯びる唇から色に蕩けた声が漏れる。あらゆる感覚はその匂いに含まれた全てを堪能する為に動員され、押し退けた理性をどろどろに溶かしていく。

 潮。

 熱。

 雄。

 精。

 様々な言葉が脳裏に浮かび、過ぎ去っていくのを彼女は見送ることになった。盃の縁に引っかかるような残滓と成り果てた理性は、手に持つ鎖をたちまちのうちに手放して、心を本能に捧げた。

 自らの香気によるものなのか、それとも発情による作用か、開かれた唇は蠱惑的な肉感を期待の熱に塗れた男根へ与える。

 

「──んぶぅっ♡ んろっ、ふむぅっ……♡」

 

 イルザは発情した雌の卑猥な舌使いの音を、蠢かせた肉を通して聴く。信じられないほど浅ましく、花売りもかくやといった激しさでこの雄肉を舐めしゃぶる女がよもや自身であるとほんの数分前の自分に言っても信じないだろうと色に塗れた脳裏で考えた。今ならば誇る事さえ出来そうに思えた。「数分後の私はこんなにも女である」と。

 別の氏族のように尾が生えていたなら狂ったように振っていただろう。それほどの悦びで満たされて、現に咥え舐(ねぶ)る今でさえ自らの欲しがりな肉壺の入り口からは不定期に淫汁を勢い良く漏らしている。

 彼女は口腔で火傷しそうだと誤解するほどの熱を感じ、頬の内側でその凶悪な形を覚え、舌で甘美さのあるつがいの肉の味を知り、喉奥を蹂躙する肉の幹の隆起に歓喜していた。

 きつい印象を与える茜色の瞳は肉欲に塗れ、期待に蠢く女陰が履いたままのレギンスを濡らし、よく手入れされた長い黒髪は乱れ、真っ白な指先が精を溜め込む袋をいやらしい手つきで刺激する。

 イルザを形作る全ては、彼女を雄に奉仕するモノに存在を変質させていた。

 

「んぐぅ♡ れろっ♡ ふむぅ♡♡」

 

 粘着質な音がイルザの耳へ届く。下品な音だと感じ、けれど下品な物は苦手な筈なのに今はむしろ心地よく思える響きに聴こえ、色に参ってしまっていると口を休めることなく考えた。

 

 まるで鎮まる様子を見せない熱は、彼女を昂らせて頬肉に証として実体のない痕を残し、艶やかな舌で肉を舐り味わい、鈴口、裏筋、隆起、玉袋の隅々に至るまで舌を這わせてなお満足には程遠く、喉奥は不規則に窄まり肉幹へマーキングを続ける。

 決して美味しくない筈の肉の味は甘露のように感じられ、とぷとぷと湧く先走りを舌に載せて身体を震わせ、ずっしりとした玉袋の皺一つ一つを丹念に舐め転がして特に濃い雄臭にうっとりとして、先走りに時折交じる精の塩気に唾液を分泌し、イルザの口腔は奉仕の度合いと共に逞しい雄への奉仕へ最適化されていった。

 

 そのうちに指先で弄る玉袋の窄まりを感じて、彼女はひくひくと震える鈴口へ形のよい唇で吸い付く。それまでの奉仕で最も濃い雄の香りを舌先から感じ、興奮が頭を痺れさせる。

 間も無く自らの口内へ来たるであろう本分を果たすことのない子種を味わう為に喉を鳴らし、胎は大切に保管するべきものをわざわざ打ち捨てる背徳感にか、幾度となく快楽を伴う疼きを報せた。

 

(あぁ……♡ 来る……♡ 来るっ♡)

 

 雁首が膨張を束の間の予兆として、数十億、あるいはそれを遥かに凌ぐ生命の素を吐き出し始める。

 

「────ん゛う゛ぅーっ♡♡」

 

 イルザの口腔へ向け、溶けた鉄を思わせる熱の後に、これまでで最も濃い雄の味が詰まった種の塊は瞬く間に口の中を埋め、苦しさに涙を浮かべながら飲み込み続ける。唇から伝わる放出音は彼女の耳を侵してふやけさせ、下腹部は高まり続けた背徳感を餌としてより強い疼きと悦楽を主(あるじ)に捧げ、膣口からは一際強い勢いで潮が噴き出して床を汚す。がくがくと腰を抜かしかけ、みっともないことこの上ないとズタズタにされていた意識は考えたが、その背徳感がより快楽を増幅した。

 粥の如く濃く重い精を放出し終わるには実に一分以上に及び、飲み干す頃には彼女の意識は多幸感に包まれ、胃の中はすっかり雄汁の匂いと重みで満たされて、灯りに淫猥な照りを見せる股の下にはびっしょりと愛液と潮による甘い媚香を発する水たまりができていた。

 彼女は吐き出した精に汚れてなお硬度を失わず天井を仰ぐ竿を見やり、綺麗にする為に奉仕を再開した。柔らかく熱い舌で表面に張り付いた精を残さず舐めとって、ついでとばかりに鈴口に口を付けて尿道に残るぷるぷるとした舌触りの残滓を根こそぎ啜ろうとし、先程とは違う少年の身動(みじろ)ぎを感じ取る。

 

「ぅん……? ……なんか……股間が……え?」

 

 視線を顔に向けると、彼は今やっと目覚めたようだった。呻きをあげ肘をついて上半身を起こしながらも驚いているような表情を表に出し、けれど生物としての快楽には抗えないようで困惑と羞恥が入り混じる感情を孕んだ顔がイルザをより興奮させる。

 彼女は手付かずだった残滓をわざとらしく音を立てて啜り、口にした塊になっている精子を舌で押し潰し、広がる味と匂いに瞳をとろんとさせる。

 赤い顔をする少年に、レギンスを下着ごとずり下げながら、その奥でお預けされていたありのままの、今なお淫猥な雌の熱気を発し、とろとろと愛液を垂れ流し続ける自らの女を指先でぱっくりと開いて見せて語りかけた。

 

「君が悪いんだぞ……? 君が強過ぎたから……私はこんなになってしまった……♡」

 

 少年は眼前に広がる痴態に理解が追いつかないのか言葉を失い、その状況が伝わっているのかいないのか、あたふたとしている間に彼女はついにびっしょりと濡れたレギンスと下着を脱ぎ捨てて傍のベッドに乗り、腹を見せる犬の様な格好になって言葉を続けた。

 

「私を、君の、モノにしてくれ♡」

 

 彼は頷きもせずにイルザの体を支えにした。

 室内に広がる、懇願するような目つきの彼女の匂い。

 どちらかといえば厳しい印象を受けていた彼女の、あられもない痴態。

 リフレインする、雄の欲求をくすぐる言葉。

 未だ残る飲酒の高揚感。

 それらは彼が理性を蹴飛ばすには十分に過ぎ、人を生物的欲求に突き動かされる獣へ変えさせる事は誰の目から見ても明らかだったろう。

 

 *

 

「早く……欲しいんだ♡」

 

 そうイルザが口にする。

 少年は彼女の細い手でもってとろとろと愛液を湧かせる薄い桃色の秘所まで導かれ、膣口へ亀頭をぴたりと密着させる。期待に湧く愛液は裏筋を伝って玉袋を湿らすに至り、それを認めて男根は根元まで突き込まれる。こういうものがあると伝え聞いた抵抗は感じられず、代わりにぐにぐにと蠢く人肌のぬめりが彼の感覚に伝えられる。

 

「──かヒュッ!?? ぁ……ぁ……アァァー♡♡」

 

 彼女はいきなり最奥まで蹂躙された衝撃にか、それとも散々溜め込まれた快楽の澱(おり)が臨界に達したのか、大きな絶頂を迎え、舌を出し仰け反り、ぷしゃぷしゃと何度も潮を噴き出している。その様子を眺めて亀頭をぐりぐりと奥へ押し付けながら暫く待つと、息も絶え絶えに言った。

 

「は……早……くと……はっ……♡ 言っ……たがっ……♡♡」

 

 息も絶え絶えな主とは裏腹に、待ち望んだものをやっと受け入れた膣道は喜びに細かな収縮と蠕動を繰り返し、精を吐き出させようとする。肉襞が肉幹のおこりを舐り、淫肉は亀頭を咀嚼するように包み刺激し、力強く張るエラの形を覚えようとしたところで去って行く雄に悲しみ、窄まる。

 ゆっくりとした抽送を続けながら彼はイルザの豊かな乳房に手を伸ばす。落ち着いてきたかと思われた彼女はその手に気づき、慌てた様子で首を振って制止しようとする。

 

「む……胸はダメだっ! ……おかしく、なってしま────ヒィッ♡」

 

 そんな彼女の懇願を無視して少年は谷間に挟む形で布を退かし、防ごうとする細腕をかいくぐり、綺麗な桃色の乳首を擦り上げると反応は劇的で悲鳴染みた喘ぎが彼の耳に届く。胸からの刺激に力を失った腕を抑えて大きめな乳輪ごと乳首を頬張り、舐め転がし、吸う。

 

「や……やめ──!! んああ゛ぁー♡♡」

 

 制止の声は快楽によって表情と共に見事に弛み、目尻から涙を流して咽び、彼が口にした乳房からは甘さを感じられたような気さえする。

 彼を貪欲に味わう膣内の締め付けが急激にきつくなり、より吐精を促す。それに耐えながら、弱った彼女を責める。乳輪の境を指の腹で擦り、元々敏感らしい乳首をこりこりと指先で挟み、あるいは甘噛みし、たぷたぷと揺れる乳房を口にし、揉みしだき、イルザにとって永遠にも思えるような時間を悦楽が次々と襲い、終い──彼の身体とイルザの乳房に無数の噛み跡と口付けの跡が刻まれる頃には、愛撫による度重なる絶頂で酷使され、枯れた喘ぎを漏らす色っぽい唇へと吸い付き声を止ませた。

 

「……ぁ……ふぐぅっ♡♡」

 

 数十秒に渡って吐息を交換する。お互いの舌が絡み合い擬似的な交合(交尾)を行い、唾液を交換して口を潤し合う。二人の性感は益々高まっていき、イルザに至っては鼻水を垂らしながらも上も下も少年を求めてせっついた。

 彼は己の精の生臭い残り香を僅かに感じたが、そんな事に頓着する質でもないので無視する事を決めた。

 繋がった唇が離れ、目に映るのは彼女の些か不満そうな表情。少し冷静になったのか、口調は僅かに戻っていた。

 

「──ぷぁっ……はっ……はっ。…………自分の精を飲んだ女にキスをするとは……君はもしかして馬鹿か……?」

「……嫌いじゃないでしょう? こういうの」

 

 彼は言って、その言葉を聞いたイルザは困ったような表情になり、もじもじと赤面して答える。

 

「……私の汚れを気にしないのは、その、嬉しかった……………………ありがとう……」

 

 彼は普段とは全く違うイルザの柔らかな笑みに愛おしさを覚えた。彼女を満たしてやりたいと思い、結合したまま未だ触れていない場所──肉芽──期待と興奮に自ら衣をはだけたそれを爪弾いて。

 彼女は仰け反り潮を噴き、咽び泣く。

 

「それっ……♡ ダメェーッ♡♡」

 

 イルザの全身がびくびくと痙攣し、膣内の締め付けは納める男根をちぎりそうなほどに強くなるのが感じられた。

 少年は彼女の涙ながらの懇願にやり過ぎたかと思い、親指の腹で螺旋を描くようにして緩やかにマッサージを続けながら抽送を行う。

 彼が推察するに、先程の絶頂の締め付けほどではないがこの小さな淫蕾は胸よりもなお弱いようで、不定期にひくっ、ひくっ、と膣内が震え締め付けられ、その度に彼女は甘やかな絶頂を迎えているらしかった。

 彼は一定のリズムに沿ってイルザの最奥へ雁首を向かわせる。今は閉じられている、女の最も大切な器官への扉は、幾度となく訪問を繰り返すうちに徐々に開いて来ているように感じられた。

 

 イルザは最奥を亀頭にノックされ、甘い痺れを胎に感じる。蕩けた思考はもっと欲しいと答えを導こうとして、沁みるような快楽に解けた。

 彼は彼女の耳元である言葉を囁く。

 彼女の意識は茫洋としていたが、快感の波にさらわれた肉体は頷きを返答としていた。彼はそれを認めて、一度抜いた雄肉を入り口へ再び当てがうとゆっくりと、とてもゆっくりと進め始めた。

 

(な……に……♡ こ、の……感……覚……♡♡)

 

 食い意地の張った肉襞は震えながらじっくりと雄肉を味わい始め、口寂しがる淫肉はやっと受け入れたものを記憶出来そうだと喜び、最奥で待ちくたびれた子袋が痺れを切らしてほんの僅かに口を伸ばす。イルザが感じたのはその感覚である。自分の意思ではどうにもならない部分が、彼を迎え入れる感覚だった。

 

(私……♡ こわされるんだ……♡ 君のものにつくりかえられるんだ……♡)

 

 ぴりぴりと脳裏を過ぎる快楽の光は彼が進むにつれてその数を増やし、半ばほどが埋まった頃には性感は鋭敏さを段々と増し、雄肉に這う血管の一つ一つが理解できて、言葉にならない恐ろしさを感じた。だが、どこか納得もしていた。

 子宮口まであと僅かとなって刹那、彼の体重が一気にかけられた。

 

「────ぴぃっ♡」

 

 最奥に辿り着いた頃には自分が相手に食べられる感覚とは、このようなものなのかと朧な思考で考えようとして、鳴いた。執拗に幾度となく繰り返された、最後の最奥への力強いノック、その快楽は先程までの比ではなく、脳髄を焼くようだった。

 

「ぁむ────♡」

 

 イルザは声を出そうとして再び先程と同じように塞がれ、堕ちた喘ぎを彼へ送り込む。

 子袋から広がっていく、完全に雄に組み伏されたという実感がじわじわと強くなり、彼女を砕く。

 

「────!!」

 

 最奥へ到達してなお進もうとする男根をかぷりと咥え込んだ子宮口は、今までの我慢を開放するかのように逞しく張ったエラを刺激して吐精を強要し、決壊した入り口からはパンパンに膨れ上がった精嚢で限界まで貯蔵された子種汁が凄まじい勢いで子宮粘膜をびちゃびちゃと叩きながらたちまち満たし、入りきらない量すら詰めようと押し潰し、膣口からびゅるびゅると精を溢れさせながらもとうとうぽっこりと下腹部が膨らみはじめ、薄っすらと形を浮かばせた。

 こうしてイルザの子宮は陥落する。つがいのモノである証を刻まれる。

 彼女は言葉を発する方法を忘れ、快楽の嵐が彼女のふやけきったぐずぐずの意識を押し流す。

 

「────♡♡♡」

 

 四肢からはくたりと力が抜けた。

 繋がった口内からは彼女の息が送られ続けた。

 どこか虚ろな目には快楽の色のみを残した。

 彼はひくひくと震えて、失神しながらも自らにしがみつく彼女の姿が何よりも可愛らしいと感じた。

 二人の下腹部を、壊れたように放出を続けられ溢れた精液と愛液、間欠泉のように噴き上がる潮、それに彼女の失禁による尿が汚していった。

 

 お互いの放出が治まる頃にはどれほどの時間がかかったのか、湿ったベッドに腰掛ける少年はどうにも見当がつかず、萎えた股間のくすぐったさを感じながら首を傾げる。

 股間に顔を埋めて掃除をしていたイルザは、ちゅぽんと音を立てて口を離す。

 彼女の頬にへばりついた精子がその勢いにとろりと垂れていく様子を見ながら、彼は萎えていた股間に血が集まるのを感じた。

 頬に残る精の跡を人差し指で拭い、舐めとって彼女は彼に語りかける。

 

「お互いに予期しなかったけれど、もう私は君のものだ♡ 心も、口も、子宮も、胸も、尻も、私の全てを捧げよう♡ だって──」

 

 幸福そうなイルザの言葉が少年の記憶に刻まれる。

 

 ──愛は、捧げるものだろう?




サプチケにイルザさんが居なかったので怒りに任せて書きました。
誤字報告、感想など貰えると嬉しいです。
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