夕焼けの光がゆったりとした時間の流れを進める住宅街。
俺、鴻ノ隆哉(こうの たかや)は横にいる、幼馴染みで家が隣同士の鷲山琴理(わしやま ことり)と一緒に歩いていた。
「いや~、隆哉が居てくれて助かったわ~」
俺らは高校2年の同じクラスという事もあってちょくちょく一緒に帰る仲なのだ。
「今度から財布の中身を確認してから店に入るんだぞ?」
ごめんごめんと呑気に本屋で買った数冊の本を大事そうに抱えて歩いている琴理。
その琴理のバックはいつものように俺が持っていた。
パシりじゃないかって?俺もそう思う。
俺がここまで琴理に優しいのは、俺が琴理の事が好きだからなのだ。
琴理は無自覚だが、中々にエロい体付きをしている。
たわわな胸は巨乳と言うほど大きく無いものの、人の目を惹きつける程の大きさはある。
ぷりっとした尻もそうだ。形も良く、肉付きもあって一度でいいから揉んでみたいと誰しも思うに違いない。
身長にも恵まれ、日々のトレーニングと空手で鍛えた身体は不埒な考えで近付く男共の厄介払いには最適だ。
俺の願いは叶いそうにもないから近くでそっと守る事にしている。
「ムッキムキの隆哉は私の軽い荷物も楽チンだよね♪」
琴理が軽く言ったその言葉に俺は少しだけムッとしてしまった。
言ってはいけない、言ったらもう…
「筋肉はあって軽いけど、疲れるんだからな?」
心が抑えきれず口から出てしまう。
言ってしまった。死ぬほど後悔した。ほんともうダメだ。俺にはこんな事しか出来やしないのに!!
「えっ、あ、そっか、ごめんね…」
昔から素直でズバズバ物を言う性格だった琴理はすぐに謝ってくれた。
琴理の表情を見て確信した。
俺は嫌われたのだと。
「あの、さ…これと言っちゃあれなんだけど、今までお世話になった分、私からお返しするよ!あっ、私に出来る範囲で、だよ?隆哉は何をして欲しい?」
「琴理とsex」
「えっ!?」
ああああああああああああ!!!!!
なんと言うこと即答してんだ俺はあああああああ!!!!!
嫌われたからどうなっても良いとは思ってたけどこれはお巡りさんのお仕事になっちゃう奴うううう!!!!!
琴理は当然のごとく顔を赤らめ俯く。
そして、顔を上げたかと思うと覚悟を決めた目つきで衝撃の言葉を投げつけてきた。
「分かった!しよう!隆哉の気が済むまでしまくろう!」
「えっ…?」
何を言ってやがるこいつはっ!
女子に欲しい物でsexを即答したやつだぞ?頭の中真っピンクだろ!?キモすぎだろ!?
「あの、じょ、冗談で…」
「いいから、私もシたいの!隆哉とのえっち」
「…は?」
意味が分からない。それじゃあまるで、琴理が俺のことすk―
「好きなの!私は昔から頑張ってる隆哉が大好きだったの!」
「お、おま、なに言ってっ!?」
なにこの急展開は!?モテ期?モテ期ってやつなのかこれっ!?
「いいから、1回私の家に行くよ!」
「はぁっ!?おま、親はっ!?」
「今日は火曜だから大丈夫!」
琴理のうちは琴理含めの3人家族。
そして、琴理の両親は別々の病院で働くお医者さんで、毎週火曜日と土曜日は夜勤で琴理一人で生活しているのだ。
実は俺の家も似たような家庭で両親は介護士の仕事をしている。
介護士の仕事は大変らしく、ごくたまに家に帰ってきてはソファに横になりすぐ出て行くのだ。
お陰で家事は俺の仕事だし、生活のほとんどは一人で暮らしている。
今までそれで困った事はないし別に良いのだが。
「おじゃましまーす…」
琴理の家に入ったのはいつ振りだろうか。
小さい頃は何度も往復して遊んでいたが、物心ついた辺りからどうも話すのが恥ずかしくなって、まあそういうな、あれだ。うん。
琴理に促され2階の琴理の部屋に連れ込まれる。
「えっと、琴理さん?」
「ゴムはちゃんと買っておいたし、布団も新品だし、使いそうな物も用意して…っと」
「…琴理さん?」
なにこの幼馴染みっ!準備が手慣れてやがる!まさか、俺の知らない所で男と…。
「ん?どうしたの、固まっちゃって?」
琴理は不思議そうに聞いてくるが、俺の耳には入ってこなかった。
見えてしまったのだ。
なぜ琴理がこんなに詳しいのか。それを決定付ける確実な証拠が…っ!
「琴理、その全面ピンクな本棚はなんだ?」
身長180を超えるこれを更に超えている本棚にびっちりと並べられた本。1冊タイトルを読むと
『健康少女がマッチョな彼氏とイチャイチャセックス!』
俺が持っていた琴理のイメージが崩れ去った瞬間だった。
「あ~、私、隆哉とえっちな事したかったんだけどね、そういう知識無いからさ、とりあえず読んでみるかなって、そしたら面白くってさ!こんなに買っちゃった♡」
「まさか今日のも…」
いやな予感が頭をよぎり口を開くと
「うん!お気に入りの作家さんの新作がね~♪」
半ば予想していた答えが返ってきた。
人の金でエロ本買っていやがったのかこいつは…。
「本題に入りたいんだけど、私、隆哉の事が好きなのさ?だから、今までのお礼も兼ねてえっちしよ?」
「ごめん、なに言ってるか分かんない」
なにこの子俺のこと真面目に好きなの!?
いやまあ、俺も琴理の事が好きだしsexしたいけどさ。
でも、昔からの馴染みもあるしそうそう手を出しちゃ…。
「隆哉は気付いて無いかもしれないけど、隆哉ってイケメンだしムキムキだし結構人気あるんだよ?私、隆哉が他の女の子とラブラブするの嫌で、でも、それは隆哉嬉しくないだろうなって、静かに一緒にいたの」
琴理はそっと胸の内を明かしてくれた。
俺らはお互い、お互いを想って一緒にいたって事なのか…。
とんだすれ違いだ。
「え、隆哉?…んっ♡」
俺は何も言わず、琴理の顎を押さえて唇を重ねていた。
初めてのキスは皆が言うほど甘酸っぱくはなく、ちょっと苦かった。
「琴理、気持ちいいか?」
「んっ、うんっ♡、もっと強く掴んでもいいかもっ、うんんっ♡、そんくらいっ♡」
すぐ入れるのはよくないと聞いた気がしていたからとりあえず、俺はベットに腰掛け琴理の腿に跨がせ後ろから胸を揉んでいた。
「はぁっ♡、はぁっ♡、隆哉のがっ♡、おっきくなって、私にあたってる…っ♡」
「…っ!!」
俺は恥ずかしくなり腰を引くが、琴理が腰を擦りつけてきて逃げられなかった。
攻めているはずなのになんで俺まで危なくなって…。
「いいよぉ♡…きもちいいぃ♡…もっとやってぇ…♡」
目の前で揺れる琴理の髪からふんわりとしたいい匂いが漂う。
女の子独特の甘い香りに心を奪われながら、指が沈み込むような感覚を覚える柔らかな琴理の胸を揉み続けた。
「…?」
ふと下半身に違和感を覚えた。
少し濡れているような感覚を感じたからだ。先走りか…?
「隆哉、気付いた…?私、ぬれちゃってるよぉ…ごめんね、隆哉の服汚しちゃって…」
琴理が謝罪の言葉を送ってくれるものの、俺はその言葉に集中出来なかった。
「っく、はぁっ…」
琴理は腰を小刻みに前後させ俺のペニスに自分の股間を擦りつけ始めたのだ。
「ちょ、まっ、やめっ」
「隆哉、気持ちいい?私、隆哉を気持ち良くさせられるように一人で練習してきたんだ♡気持ち良くなってね♡」
ガクつく腰は琴理の揺れか、それとも俺が堪える震えか。
そんなこと、どうでもよくなるくらいに頭が熱くなり始める。
ペニスの先端もチリチリと神経が集まってきた。
もうダメだ。もう腰が笑っているんだもの。
俺は頭を下げ、抱えている琴理を抱き締める。
「隆哉もイキそう?奇遇だね、私もそろそろっ♡」
琴理はただ掴むだけになった俺の手に琴理の手を優しく添えると、一気に腰の動きをヒートアップさせた。
「「あ、ああああああ♡♡♡♡♡」」
二人で初めてのsexはまだ始まったばかりである。