※この作品はR-18です。

ゆらぎ荘の幽奈さん 宮崎母娘 痴漢陵辱   作:perv

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バニー編スタート


宮崎日和 6話

「うひひひ…!よく似合いますなぁ…」

「…ッ」

子一つを越した夜の帳を、妖しげなネオンライトで照らすラウンジ。

そこに集まる酒客はまるで街灯に群がる蛾のようだ。

そして、そんないかがわしげな店に場違いな人妻が一人。

(ほ、本当にこの格好で出ていくの…?)

「うひひひ…いやー、まさか本当に来てくれるとはねえ…」

背の低い禿げ頭の男が両手をこねまわしながらバニースーツ姿の女性にいやらしく微笑む。

紫のバニースーツに身を包んだ美女はつんとした態度で男から目をそらした。

 

「来なきゃどうするつもりだったのよ…」

「うひひ!それもそうですなぁ~」

昨日、あのセクハラ変態部長から言い渡された出向先は―――キャバクラだった。

それも一般的に思い浮かべるようなキャバクラではなく、いわばセクキャバと言われる、お触りアリのキャバクラだった。

どうやら部長の知り合いが経営しているらしく、そこの嬢へ回されてしまったのだ。

(最悪…)

紫色の胸元を大きくさらけ出したバニースーツ。

今までそういったいわゆる俗っぽい世界とは何の関わりもなかった彼女…宮崎日和は勿論そんなバニースーツなど着た事がなかった。

おそらくこれがあの部長の性癖なのだろう。

肌の露出が多いのもあるが、36歳という自身の年齢を客観的に考えると余計恥ずかしくなってくる。

 

「うひひ!早速お仕事の時間が来たみたいですぞぉ?」

カーテンから表の様子を覗いて、支配人の男が下卑た口調で言う。

(全く…なんで私がこんな事を…)

決して自分の意志でこんな格好でこんな所にいるわけではない。

何度も抗議した。

しかし、あの合成動画が部長の手にある限り、自分は抵抗できないだろう。

諦めるのは情けない話だとも思う。

簡単に折れるべきではなかったかもしれない。

それでも、部長に最後まで抗ってクビにさせられるよりかはマシだと思った結果だった。

 

 (絶対許さない…)

こんなバニーの格好をさせられていても、その憎悪の炎は衰える事を知らなかった。

この『出向』期間は一週間なので、それが終われば今まで通り職場へ復帰できる。

職場へ復帰したら、何としてでもあの部長をこき下ろす。

後ろ盾があるだけで、叩けば埃が出てくる存在だ。

日和は彼に何らかの、社会的制裁を加えなければ気が済まない…いや自分以外の人達のためにも、彼に制裁を加えなければならないと誓った。

 

 そして、彼女は同時にもう一つの誓いを捨てた。

「ごめんなさい…」

自分のロッカーへ置いていった指輪。

普段左手の薬指にはめている、夫から貰った結婚指輪だ。

勿論、夫には内緒でここに来ている。

余計な心配はさせたくない。

だけれども、彼への想いを断ってバニーの格好をしながら水商売ができるほど、彼女は軽薄ではなかった。

 

 

「ご新規様お一人でぇ~す!!!」

活きの良いボーイの声が鳴り響く。

「うひひ…ホラ、あれが日和さんの初めてのお相手ですぞぉ~」

男に促されるまま、ちらっとカーテンの隙間からその相手を覗く。

「うっ…」

思わず何かを詰まらせたような声を発す日和。

相手の男は典型的なエロオヤジといった容姿をしていた。

肥えた腹をダブルのスーツに押し込み、禿げた頭はミラーボールの極彩色の光に照らされ、でらでらと脂ぎった様相を呈す。

分厚い唇にぶつぶつの目立つ鼻が特徴的の、醜い男。

歳は50台だろう、日和の父親といっても差し支えのないような見た目だ。

 

(あんなオヤジの接客をするの…?嫌…)

見た目で人を判断するタイプではないと、日和も自負している。

しかし、今から肌を寄せて、酒の相手をする相手となれば別だ。

一体どんな事をしてくるだろう。

その醜い容姿に恐怖心をかきたてられていた。

「うひひ!まずはおしぼりを渡すんだよ?それで次にこれを差し出しなさい」

ふいに長方形の箱のような物を渡される日和。

「これは…何…?」

「うひひ!いいから早く行ってきなよ!」

「きゃっ!?」

どん、と背中を押され表へ突き出される。

紫色のバニー姿が妖しげにライトアップされ、網タイツに包まれた美脚がしなやかに誇張される。

こうなってしまってはもう後戻りできない。

指定された、あの不細工な男がいる席に行くだけ。

もし変な触られ方をしてしまったらどうしよう。

一応、この店は過激なボディタッチは禁止されてはいるが…周囲の客を見る限り肩や脚を触られるくらいは覚悟しなければいけないようだ。

ごくり、と固唾を飲んで、おずおずとした様子で例の男の席へと歩み寄る日和。

湯気の立っていたおしぼりはもう冷め始めていた。

冷たくなったおしぼりと例の箱を持って、日和は例の男とついに目を合わせた。

「あっ、どうも~いらっしゃいませ~」

ぎこちない様子で挨拶を交わし、おしぼりを差し出す。

目の前に現れた日和をじいっと見た男は、如何にも満足げな笑みを浮かべおしぼりを受け取る。

「ぐふふっ…君が今日の相手かい?よろしく頼むよ」

(うわっ…キモい…)

黄ばんだ歯をニカッと見せつける表情に、思わず日和は心の中で毒づく。

開けた口には粘り気を帯びた唾液が糸を引いていた。

そもそもこんないかがわしい店に来る男など碌な男ではない。

今まで俗っぽい世界と関わってこなかった日和の先入観が余計にそう思わせる。

「まぁ座りなよ」

トットッとソファを叩いて、立ったままの日和を座らせる男。

30分1セットの悪夢が始まった瞬間であった。

「失礼します」

少し堅苦しい返事をして、男の隣に座る日和。

先程、支配人に差し出せと言われた長方形の箱を早速開ける。

「…えっ?」

「ん?どうしたの?名刺?」

中身を見てはっと驚く日和に、怪訝そうな様子を見せる男。

箱の中に入っていたのは正真正銘のただの名刺だ。

 

そう、正真正銘、『日和の』名刺であった。

「あっ…!」

男は手慣れた手つきで日和の手から名刺を受け取る。

名刺を取られてしまった日和は呆然としていた。

なぜなら…

「へえ~、日和ちゃんって言うんだぁ。美人だねえ…」

そう、彼女の本名が書いてあったからだ。

一般的にこういう店では源氏名といった形で偽名を使う事を日和も知っていた。

自分の名前が名刺にあるのを見て、すぐに引っ込めようとしたが遅かった。

彼女の『日和』という名前は見ず知らずの中年オヤジに知られてしまったのだ。

 

「ぐふっ、よろしくね、日和ちゃん」

「…ぅ、はい」

一瞬詰まって、顔を背けながら返事をする日和。

こんな気持ち悪い男に下の名前で呼ばれるなどたまったものではない。

『日和』と呼ばれる度にぞくりとした悪寒を感じなければならないのだ。

 

 既に頼んであったドリンクをぐびと飲む男。

「日和ちゃんはさ…いくつなの?」

「え、えーと…」

答えに窮する日和。

こんなところで実年齢を言う必要はない。

だが、答えないのも不自然だろう。

「ぐふっ、ぐふふふっ!」

「ひゃっ…!?」

ふいに、ふとももを撫でられ驚いてしまう。

網タイツのざらざらとした感触を楽しむように、ゆっくりと粘付くように撫で回す。

 

 「ぐふっ、もしかして日和ちゃん、慣れてないの?最近こういう仕事始めたばっかりなのかなー?」

「え、ええ…まあ」

見た目に反して初々しい反応に鼻息を荒くする男。

熱っぽい肌をより寄せられ、男が興奮しているのが伝わってくるのが嫌だった。

「ぐふう、良いねえ~見た目は26、7くらいに見えるけど、実は慣れてないんだねえ~ぐふふふっ」

臭い息を吐きかけられ、むせかえりそうになるのを堪える日和。

「おじさんが色んなコト教えてあげるからね」

経験の薄い嬢が相手と知って、男はますます興奮してしまう。

ふとももを撫でる手もじっとりと汗ばんでいるのが分かる。

ジャケット越しに分かるぶよぶよとした肥満体も、首筋に吹き掛かる生温かい鼻息も、汗ばんだ掌も…

全て最悪の感触だった。

今すぐここから解放されたい…!

覚悟をもって臨んだ日和であったが、想像以上の気持ち悪さに既に昏倒しそうになっていた。

 

 「ねえ、日和ちゃん、何か喋ってよ…」

耳元で囁きかけてくる男。

不快感で喋るどころではなかった。

(…)

いざ喋ってほしいと言われても、嫌いな存在に聞きたい事など何もない。

でも、これは一応『商売』なのだ。

このままだんまりでシフトを潰す訳にもいかない。

 

 「あ、あの…普段はどういった仕事を?」

「ぐふっ、やっと喋ってくれたねぇ~」

日和が自分から喋りかけてきた事に嬉しそうな様子を見せる男。

どうやら男は有名な食品メーカーの重役らしい。

自分の普段やっている仕事などを自慢げに語ってきた。

多分おそらく、この男もあの部長と同じで同族のコネ入社で出世したクチだろう。

話を聞いているとおのずと分かってきてしまう。

 

 「ぐふっ…日和ちゃんは普段何してるの?」

肩を抱いて撫でながら聞いてくる男。

問われて一瞬迷ってしまう。

(そっか…みんなフルでこれをやってる訳じゃないんだ…)

キャバ嬢となんて会話した事さえないので分からない。

フルタイムでキャバ嬢を生業にしている者はごくわずかだ。

皆、何らかの昼間の仕事を持っている。

 

 「え、えーっと…か、看護師、です」

「へえ…ナースさんかあ」

適当に思いついた職業で誤魔化しておく。

看護師なら、まあ、間違いないだろうと。

「ナースさんは多いよねえ、こういう所…」

肩を抱く男の手が胸に伸びていく。

「きゃっ…!?」

「うひひ!こんなおっぱい見せつけられたらガマンできないよお」

両手で日和のか細い体を引き寄せるようにして胸を揉み出す男。

今まで我慢しきれなかったといった様子で、急に抱き付くようにして揉み出す。

 

 「嫌っ…や、やめてください…!」

男の手を抑えながら、周囲に見回す日和。

残念ながらボーイ達は見て見ぬふりだ。

いや、説明は受けていなかったが、乳揉みくらいは許容しろという範囲内なのかもしれない。

「ぐへへっ!やめないよー、こんなおっきくて軟らかいおっぱい…」

日和の乳に夢中になって、揉み続ける男。

バニースーツを着ていて胸の露出が多いせいで、男の指が直接乳房に触れるのが気持ち悪かった。

 

 「もっとこっちおいでよ…」

ぐいと引っ張られて、男の膝の上に乗せられる日和。

「初めて見た時から揉み揉みしたくてしたくてしょうがなかったんだよねえ…このデカパイ…」

まるでチャイルドシートに座らされる子供のようだ。

男の腕という忌々しいシートベルトに括られて、背後から乳を揉みくちゃにされる。

「…んふふぅ~髪の毛も良い匂いするねえ…」

首筋に顔を擦り寄せて日和の束ねた髪の毛の匂いを嗅ぐ。

シャンプーとリンスの優しい香りが、図らずも男の欲望を煽ってしまった。

「ぐふっ…ハァハァ、好きだよ…日和ちゃあん…」

(最悪…)

初バニーでここまで気持ち悪く迫られるとは思っていなかった。

皆これほど気持ち悪くねっとりと迫られるものなのか…?

周りを見てもここまでがっついている男はいない。

首筋や耳を舐められ吸われ、胸を揉みしだかれる。

熱を帯びたペニスが、お互いの服越しに股間に当たっているのが恐ろしかった。

 

 「日和ちゃん、我慢できないよおじさん…」

「ひっ…!?」

強引に男の方を向かされると、いきなり唇を奪われる。

「むぐ…っ!」

ほっそりした腰を両腕でクラッチされると、そのままソファへ押し倒されてのし掛かられる。

(う、嘘…!これじゃ私、また…!)

あの時の悲劇が蘇る。

電車で痴漢された挙げ句、ホテルに連れ込まれキモオヤジに好き放題されたあの日の悲劇が…

 

 (嫌…そんなの嫌ぁッ!!)

バチンッ!!

「ぶっ!!?」

破裂音のような甲高い音がホールへ響き渡る。

何があったのか?と、一瞬、その場にいた全ての客と嬢の視線がこちらへ集まる。

そこにはソファから転げ落ちた中年男の無様な姿があった。

 

 別に私は悪くない。

強引にキスを迫ってきたこの男が悪いんだ。

日和はそこにあったおしぼりで口を拭いながら、無様に倒れる男を見下ろす。

「ど、どうされましたか!?大丈夫ですか!」

すかさず、沈黙を裂くように、裏方からボーイが雪崩れ込んでくる。

寝ながら頬をはたいただけなので、大した怪我にはなっていないだろう。

男は赤くなった頬を抑えながら立ち上がる。

「よ、よくもやったなー…!」

怒気を含んだ声を発しながら日和の方を睨むも、彼女も真っ向から睨み返す。

「あなたが悪いんでしょ?強引に迫ってくるから…」

「うるさい!」

まあまあ…と怒りに震える男をボーイが諫める。

 

 結局、相手にも怪我はなく、特に法的なお咎め無しで事は落ち着いた。

日和は店側から大分叱られたが、そんな事知った事じゃない。

勝手に『出向』と称して働かされているだけだし、助けに来なかった店側の人間も悪いと言い返した。

しかし、こんな日々があと6日も続くと考えると、やはり精神的に重い気持ちにならざるをえない。

なんで自分がこんな事をさせられなければならないのか…?

あまりに理不尽な仕打ちに日和はただただ苦悩する。




ちょっと味気なかったかもしれない。
次話はねっとりと行くんで期待しててください
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