◆ ◆ ◆
ウィズは処女だし、男性と恋愛関係になったこともない所謂"喪女"であるが、性的肉体関係に全く興味が無かったワケではない。
別段、恋人を作ることに対して焦りを感じていたワケではない。それでも、"良いヒトがいるなら、幸せな恋愛を送りたい"という気持ちは人並み以上に持ち合わせていた。だから、ウィズはちょくちょく"顔の見えない、理想の恋人"と愛を交わす妄想を密やかに思い浮かべていた。
(愛する人の体温が…私達の体を通して甘く、暖かく染み込んでゆくの…。そして私達は妖艶な汗にまみれながら、お互い指を絡め合いつつ、裸で抱き合って結ばれるんだわ…!
な、なんてロマンチックなんでしょう…!)
ウィズは男性と結ばれる事なく、リッチという人外の種族へと転変した。そんな今でも、彼女の少女的な妄想は健在であった。
自慰に耽るような真似はしなかったが、ベッドに入って眠りに入る前に、閉じた瞼の裏側に少女マンガに出てきそうなベッタベタな雰囲気の恋愛風景を妄想しては、フフフ、と独り笑っていたものだ。
(何時か…私にも、良いヒトが見つかるのかしら…)
何度も言うが、ウィズは恋人を作ることに焦りを感じてはいない。リッチになった今でも同じだ。だから、この疑問符を頭上に浮かべるときは、不安など一切感じず、純粋なトキメキのみを覚えるばかりである。
(何時か…私も最愛のヒトと結ばれて…)
そんな彼女の希望は――相手が"最愛のヒト"であるかどうかは別として――今、叶えられた。
彼女が妄想していた少女マンガ的な光景よりもずっと現実的で、肉体的な体験ではあるが。彼女は確実に、希望を叶えたのだ。
――男の怒張を胎内の粘膜で受け止める、という形で。
◆ ◆ ◆
「あふぅんっ! ひゃんっ! ひゃんっ! ひゃんっ! ひゃんっ!」
ウィズは桃色の吐息を吐きながら、首を左右に激しく動かしつつ、乱れた嬌声を上げる。
またぐらが、燃え上がりそうな程に暑い。胎内には、灼熱した鉄ではないかという程に熱を帯びた堅い肉棒が侵入し、襞の多い膣道を激しい勢いで擦りながら前後に大きく動いている。
「フゥッ…! フッ、フッ、フッ、フゥッ…!」
鋭い息吹を上げているのは、ウィズの胎内に侵入している張本人であるカズマである。ウィズの長年処女であり続けた、締まりの強い膣圧に負けじと腹に力を入れ、激しい勢いで腰を振っている。
最初に胎内に侵入した時、カズマのイチモツはウィズの不可侵の処女膜を無惨に突き破った。その感覚はカズマのイチモツが如実に覚えている。
しかし、ウィズは苦悦の声を上げなかった。叫んだ時の声は純粋な桃色を帯びた嬌声であったのだ。
リッチという上級魔族は、痛みに非常に強いのか。それとも、破瓜の痛みがそもそも無いのか。どちらにせよ、カズマは苦痛を耳にして罪悪感を覚えることなく、ウィズの肉体を堪能していた。
「ウィズ…ッ! ハァ…ハァ…ッ!
オマエの体、もっともっと、味わい尽くしたい…!」
カズマが四つん這いになるように上半身を沈み込ませると、ウィズの大きくふくよかな胸に再び顔を埋める。即座に乳首を口に含み、ヂュッヂュッと吸いながら、グリグリと顔を押し付ける。
「おっぱいなんて、出ない…ハァンッ!
そんなに
「それなら、オレとの子を
パァンパァンパァンパァン! カズマの股間とウィズの股間がぶつかり合う音が、薄暗い森の中に響きわたる。カズマの勃起したイチモツがウィズの胎内からヌブブっと姿を表す度に、ヌチャヌチャの愛液が幾つもの糸引く滴となり、パタパタッと撒き散らされる。
この淫靡極まりない光景を、アクアはいつまでも無視することはできなかった。
背を向けて自慰し続けていた彼女だが、ウィズが絶え間なく上げる嬌声に誘われ、ついには岩の上で正座をして2人の乱れる姿を見入ってしまう。
そんなアクアの思考の中に、突然声が響き渡る。
(これは罠ではなかったのか、女神よ?)
ジキテリオの声である。ふと視線を下に向けると、アクアの隣には一匹の大型の蜘蛛――ジキテリオが折り、赤く輝く複数の眼でカズマ達のまぐわいを見つめている。
(女神よ、お前としてはリッチを
当のリッチは、彼女自身の人生の中でこれ以上ない程の至福を味わっているようだぞ?
完全に目論見が裏目に出てしまったのではないか?)
そんな事を語ってくるジキテリオは、まるでスポーツの観戦中に感想を述べてくる隣の席の人物のようである。
「う、うるさいわね! 女の子と感覚を共有して
あんまり変な事を言うと、じょ、浄化するわよ…!」
アクアは抗議の声を上げるものの…自身の体をいじる手をそのままにした言葉は、不快感を露わにしたというよりも、熱に浮かされてぼんやりしているような物言いである。
ジキテリオは少し調子に乗って、ヒトの顔さえ持っていたらニヤリと意地の悪い笑みを浮かべるような雰囲気で、アクアをもう少しいじる。
(変な事などではない。汝の現状を鑑み、筒抜けの内心を把握しての事実を述べたまでだ。
その股間をいじって止まらない指は、どうしたというのだ? 最愛の男が眼前で別の雌を貪っている様を見て、悔しく思いつつも、興奮してしまっているのだろう?
我は自身が変態である事を認めているが、汝も我と同等かそれ以上の、十分な変態ではないか?)
これに対する、アクアの返答は――。
「ええ、そうよ! 私は、男が他の女と寝てるのを見て嫉妬しながらも、興奮してるようなド変態女神よッ!」
プライドが高く強情なアクアであるが、この時は素直に心の内を言葉にして叫ぶ。それ程までに、現在の欲求不満が強いということなのだろう。
「でも、仕方ないじゃないッ!
目の前で、あんなにイヤらしくセックスしてる姿を見せつけられてるのよ!? 興奮しない方が、どうかしてない!?
私は健全な女神だもん! キュンキュン子宮にキちゃうわよ! こんな光景を眺めてたら…!」
ジキテリオは(クックックッ…)と笑い声をアクアの思考に割り込ませる。アクアはバカにされたと思って顔を真っ赤にし、更に何か言おうと息を大きく吸ったが。彼女が何か口にするより早く、ジキテリオが思考の中に発言を滑り込ませる。
(カズマのヤツが真の絶倫ならば、あのリッチの娘を犯し終わったら、今度は汝が犯されれば良い。
…そろそろ、リッチの娘が達する。その時に、カズマのヤツも恐らくは…)
ジキテリオの詞は途中でとぎれたが、言わんとすることは十二分に伝わる。
アクアもそれが意味する事を察し、ゴクリと生唾を飲んでから、カズマら2人のまぐわいにジッ…とした視線を注ぐ。
◆ ◆ ◆
「ウィズ…! ウィズ…!
可愛いよ、素敵だよ…! 最高だよ…!
そんな君の体を、世界で一番初めにオレが味わえるなんて…! 最高過ぎる…!」
カズマはそんな詞をウィズの耳元で囁いてから、カプリと耳たぶを甘噛みする。
優しい歯と唇の刺激と、くすぐったい吐息が耳を撫でると。
「はひゃん…ッ!」
ウィズは伏し目がちの眼を作り、唾液で濡れた薄桃色の唇から嬌声を上げる。
今、カズマはウィズの体にピッタリと寄り添う…というよりへばりつくように寝転がっている。顔の位置はウィズのそれと同じような位置において、耳元を口で愛撫している一方。両の手は豊かな乳房をモニュンモニュンと揉み回し、その柔らかな感触を手のひらで味わい尽くしている。
勿論、両者の股間は交合したままだ。カズマの肉棒は相変わらずウィズの膣に刺さり、熱した鉄のようになった海綿体で抜き刺しを繰り返している。但し、今の動きは少しゆっくりとしたものになっている。カズマもあまり乱れると、すぐに陰嚢にため込みまくった精をブチ撒けてしまう事を覚っているのだ。
(もう少し…もう少し…!
ウィズがイくまでは…! オレがイくワケにゃ行かない…!)
カズマは何度も女性と体を交わした事で、一つの信念が芽生えている――胎内に射精するなら、女が絶頂に達した時が一番気持ちよいのだということ。
膣圧がギュウッと高まり、これまで以上の力でペニスを締め上げ搾り出してくるところで、溜めに溜めた精液をブチ撒ける! それこそがカズマの求める快楽だ。
睾丸の中では、留めなく生産される精液が今すぐにでも吹き出そうと構えている。その強烈な誘惑を紛らわすためにも、カズマは腰をゆっくりと振り続けている。しかし、それは膣内の襞で己のペニスを刺激する事にもなる諸刃の剣である。
(
ウィズめ、リッチって体質の所為か…スゲェ耐久力だ…! このままじゃ、オレだけがぶっ放すことに…!)
そうはさせじと、カズマはウィズの耳から口を離すと、乱暴な動作でウィズの口に吸い吐く。唇や舌をそのまま吸い上げて飲み込んでしまうのではないか、という勢いでチュッチュッと音を立て、ナメクジの交尾のごとく粘膜を交わらせる。
「んんん…! んふぅ…ッ! んんんッ!」
ウィズはくぐもった呻きを上げながら、カズマに答えて舌を絡めてくる。ツツーと頬に涙が伝っているが、これは間違いなくメスの歓喜が呼び込んだ涙だ。
(ウィズ…! さあ、イけ…!
イッちまえ…! オレの舌と、指と、チンポで責められて…さぁッ!)
パァンッ! 思わずカズマが腰を大きく振り、思い切りウィズの股間に叩きつける。衝突音が小気味よく鬱蒼とした森の中に響きわたり、小さく
「ああああああぁぁぁぁぁんッ!」
ウィズがカズマから顔をどけたかと思うと、大口を開き、これまで聞いたことのないような大声を上げる。全身はビクビクと痙攣し、開いた口の中ではヌルヌルの唾液が幾つもの糸を引いている。
そして、膣内にジュワッ! っと生暖かな粘液が分泌されたかと思うと、ギュウウウッ! と膣圧が増加する。
ウィズはとうとう、絶頂に達したのだ。
それから一瞬遅れて…。
「くああああぁぁぁぁっ!」
カズマもまた叫ぶと同時に…ドプドプドプッ! ドビュルルルルビュルルビュルッ! ビュクビュクビュクビュクッ! 我慢に我慢を重ねて睾丸に押しとどめていた精液が一気に尿道を下り、鈴口から噴出。ウィズの胎内に流れ込み、一気に子宮口にたどり着いては泡立ちながら渦を巻く。
「あひゃうひゃうひゃう~~…!」
精液の奔流で更なる刺激を得たウィズは、だらしなく白目を剥いて舌をベロリと出し、力の入ってないアヘ声を上げる。
こうしてウィズの初体験は、幕を閉じたのだ。
◆ ◆ ◆
はぁ…はぁ…はぁ…。
荒い息をつくのは、ウィズである。蜘蛛糸にくるまって大地に転がったまま、何もする気力もなく、脱力に濁った瞳で虚空を見つめながら、ひたすらに呼吸を繰り返す。
カズマは今や、ウィズの股間に乗ってはいない。露わになった秘裂は粘液でヌチョヌチョに濡れ、亀裂の合間からはゴポリと白濁が
人生初めての絶頂に、思考が真っ白になっているのかも知れない。
…さて、そんなウィズを
溜めに溜め続けてブッ放した後だったので、腰が砕けそうになるほど脱力したものだったが。もう何度も女の体を味わっている身の上としては、立ち直りが早くなっているようだ。
カズマは岩の上に座るアクアと、その隣にチョコンと待機しているジキテリオをすぐに見つけると、ジキテリオに話しかける。
「ウィズの拘束を解いてやってくれ。もう本題は済んだしな。
…それはそうと、ウィズは悦んでたか?」
(ああ。もう気が狂わんばかりに乱れ、快楽に耽っていたぞ)
そう答えながら、ジキテリオはウィズの方へと近寄ってゆく。ジキテリオ自身が蜘蛛糸の拘束を解除する時は、彼自身が糸に触れ、"食べる"という行為が必要である。それを実行せんとしているのだ。
カズマはジキテリオの言葉に満足すると…今度はアクアの方へと視線を向ける。
アクアは、平静を装って正座をしている。しかし、顔の紅潮は取れていないし、ミニスカートがとぎれた太股にトロリと粘液の流れた跡を見て取ると、どれだけ興奮していたか想像できようというものだ。
それを見越して、カズマは意地の悪い笑みをニィッと浮かべる。
「あれあれ、暇だから昼寝するわ~、とか言ってたくせに。キッチリ正座して他人のセックス風景をガン見してたのかな? この聖なる女神様は?」
「ね、寝てたわよ…!」
アクアはゴニョゴニョと決まり悪そうに答える。
「で、でも、すぐ傍であんなに騒がれてたら、眠ろうにも眠れないじゃない…! だ、だから、うるさいなーって抗議してるつもりで、睨んでいただけで…」
「フーン。
じゃ、その濡れ濡れのお股はどーなってんだ? ん?
夢中になってガン見しまくって、"お花詰み"に行くのも忘れてたってか?」
「………!」
アクアは尚も言い訳を口にしようと、必死に頭を巡らせていたようだが…結局何も思いつかず、顔を真っ赤にさせて口を一文字に閉じるばっかりだ。そして降参の白旗とでも言うように、両目にジンワリと涙を滲ませる。
しかし、ただやりこめられて終わるアクアではない。逆ギレして一矢報いようと口を開こうとした…その時である。
「…はぁ…う…」
小さな呻き声と共に、ムクリとウィズが上体を起こす。ようやく我を取り戻したようだ。
「あ、起きたのか、ウィズ」
カズマは何事も無かったかのように振り向いては、軽く挨拶するような調子で声をかける。
「カ…ズマ…さん…」
ウィズはまだ少し意識がぼんやりしているのか、途切れ途切れの言葉を口に出す。そして、無惨と言っても過言でない状態で剥き出しになっている下半身――特に股間――に視線を向けると。大切にしていた代物を壊してしまった幼子のような泣き出しそうな表情を作り、カズマに視線を向ける。
「な、なんで、私…」
「なんでって、ウィズとハメた理由のことか?
アクアのヤツから、ウィズの事を犯してくれって頼まれた…ってのもあるけどさ。本当のところは、オレがウィズとヤりたかったからだよ」
「アクア…さんが…私…を?」
「そうそう。引き金は、確かにアクアだ」
カズマはアクアの方を振り返らず、親指だけで指し示しながら語る。アクアはいきなり首謀者としての立場をバラされて、「な…ッ!」と困惑と驚愕の混じった声を上げる。
カズマはアクアの様子など気にせずに言葉を続ける。その時の様子と来たら、子供の仕方ない悪戯を鼻で笑うかのような態度だ。
「オレとアクアは関係を持ったんだけどさ。アクアのヤツ、自分から腰を振ったりチンポ吸ったりとよがりまくったくせに、オレに犯された事が気に食わなかったんだとさ。
それで、悔しいから、魔族のくせに清純な処女のままのウィズを犯して、腹いせにしようとしたんだと。
器が小さいよなぁ」
「それが…理由…ですか…」
ウィズは相変わらずぼんやりと言葉を発する。対してカズマは首を横に振りながら答える。
「いや、それだけじゃない。
言ったろ、オレがヤりたかったんだよ。
ウィズみたいにプロポーション抜群の美人、ほっとくのは
カズマの言葉は極めてストレートである。
「あ、でも、ただヤりたかったってだけじゃないぜ?
元々、ウィズと会った時から、もっと仲良く――性的な意味も含めてだけど――なりたいって、思ったんだよ。
優しくて、才能もあって…でもどこか抜けてる、そんな可愛い女の子と出会ったんだ。ビビッて来ない男は、どうかしてるぜ。
こんなウィズが、どうして今まで誰とも…」
そう語っている最中…いきなり、ウィズはボロボロと涙を零し始める。
カズマは外道ではあるが、狙ったワケでもなく涙されるのは調子が狂うようだ。あたふたと慌てて始める。
――まぁ、成り行きから鑑みるに、当然の流れと言えるのだが。
「ご、ゴメン、ウィズ!
そ、そりゃそうだよな! 蜘蛛みたいなバケモノまで使って拘束して、無理矢理犯したワケだもんな! 泣いちゃうのも当たり前だよな!
この埋め合わせは、必ず…」
早口でまくしたてるカズマに対して、ウィズが取った行動は…なんと、カズマの胸の中に飛び込んだのだ。
そのままローブの中に隠し持っていた短刀で胸をズブリ…とでもなれば、無惨ながらも傍目から見る分には納得の行く結果になっただろうが。ウィズはそんな残酷な行為を行わない。
むしろ…涙の滴を弾けさせながら、花咲くような笑顔を作ったのだ。
(どういう…事だ…?)
草むらの中からこちらを伺っていたジキテリオも、この光景に困惑しきってしまい、思わず疑問をカズマとアクアの思考に投げかける。しかし、それに対して正しい回答を口に出来る者はいない。
当のウィズを除いては。
「…カズマさん、私…嬉しいんです…」
「…え…?」
ウィズの口から出た予想外の言葉に、カズマは更に困惑する。
――"嬉しい"? 罠に嵌めて拘束し、強姦するという鬼畜そのものの行為にさらされたというのに? 普通の女性なら、泣いても泣ききれない状況であろうに? 何が"嬉しい"と云うのか?
カズマの胸中の疑問に対し、ウィズは体を起こしてカズマの顔に真っ正面に向き合い、ニッコリと笑いながら答える。
「私…これまで全然、男の人とお付き合いにまで発展した事がなくて…。男の人も、そういう目的で私に話しかけてくれた事がなくて…。
私って、相当魅力が無いんだなって…嫌われる体質なんだなって…人間だった頃から悩んでたんです…。夜になると眠れなくなるほど気にしてしまう事だって、ありました…。
でも、でもですよ…」
ジンワリと再び
「カズマさんが…私に好意を向けてくれた…。
やり方は…正直、あまり感心できないですけど…鬼畜と呼ばれて名高いカズマさんだもの、これがカズマさんにとっての"普通"なんでしょうね…」
「い、いや、そこは断じて違うと否定させてもらうぞ。
オレを
カズマが言葉を挟んで弁明する。対するウィズは"分かってますよ"と包容する笑みを見せつつ、言葉を次ぐ。
「何にせよ、カズマさんが私に対して好意をもってくれて…独りの女性として愛してくれた。
その事実が、とても嬉しかったんです…!
私、世界から嫌われてたワケじゃなかったんだって…! 私の事を認めてくれる人が、ここに確かに存在するんだって…!
その事を身を持って…私の体の深くにまで刻んでくれたカズマさんに、感謝したいんです!」
「そ、そんな…! 非難される事はあっても、感謝される謂われなんて…」
カズマはウィズの好意を固辞しつつも、その顔には照れ笑いが浮かんでいる。こんなに純粋に自分の事に感謝を向けてくれる人物は、他にはいないかも知れない。
「…あの、カズマさん。
もし良かったら…その…また、私と…」
モジモジと語り、語尾に行くに連れて言葉が消えてゆくウィズの言葉に、カズマは純粋に照れて赤面しつつ、彼女の意図を把握する。
そして、勿論、歓迎する。
ウィズがこれからも自分の体を求めるのなら…自分との行為を求めるのなら、喜んで身を差しだそう!
その事を伝えようと口を動かそうとした、その時。
「待あああぁぁぁったッ!」
そう力強く語りながら、ウィズとカズマの間に割って入るものがいる。当然ながら、アクアである。
2人の肩を思い切り叩くようにして押し、2人の間に距離を作ったアクアは、まずはウィズをギロリと一
そして、頬をプクッと膨らませて、大声で語る。
「カズマ! そんなリッチなビッチなんて置いといてよ! お互い楽しんで、スッキリしたんでしょう!?
それなら今度は…! 今度は…!
ずーっと放置されて、ギシアンの声を聞かされ続けて生殺しにされてた、アクア様の出番でしょー!?」
突然の言葉に、カズマは眼を点にすると。
「はぁ? お前、何言ってンだよ?」
と尋ね返したと同時に。いきなりアクアがしゃがみ込むと、折角
いきなり露わになった、小さく
「お、おい! 何してンだ…」
カズマの疑問に答えることはせず。アクアはそのまま桜色の唇を半開きにして、カズマのイチモツをしゃぶりつつ口に咥える。
「わひゃひにも、いいおもひ、さしぇなはいよ…!」
「お、おい、それは…!
もう、出ないって…!」
カズマはそう抗議するものの――アクアは舌と唇を熱烈に用い、カズマのイチモツを刺激し始める――。
◆ ◆ ◆
…しかし、事態はアクアの想定を遙かに下回る結果をもたらすに留まってしまう。
アクアは女神の特性を大いに生かした清浄なる唾液をタップリ用いて、カズマの
確かに、カズマのイチモツはムクリと少し膨らんだ――しかし、それだけだ。女体を貪る時のような剛直には、とてもでないが程遠い。中途半端に日差しを浴びてヒョロヒョロと伸びた、出来損ないのカイワレダイコンと云ったようなイメージだ。
(何よッ! この私がこんなに奉仕してるのにッ! この程度しか興奮しないなんて、許さないわよ!
赤玉出させる勢いで、無理矢理にでも搾り取ってやるんだからッ!)
アクアはズゾゾゾ、ヂュルルル、と音を立てて必死にカズマのチンポに吸い吐く。しかしカズマときたら…恍惚の表情を浮かべるどころか、冷め切った態度でポリポリと頬を掻きながら、アクアを見下す。
「…なぁ、その気が全くないのに、そんな事ヤられても何も感じないっての。
むしろ、口の感触が気持ち悪いんだが…早く止めてくれないか?」
そんな事を言われて、アクアはますます頭に血が上り、口による奉仕を続ける。亀頭を舌で削り取ってしまうような勢いで責め続けると、カズマは遂に目を歪め始める。亀頭に痛みを感じるようになってきたのだ。
「おいっ、ホント止めろって! 今日はもう
そんな抗議をしている最中。カズマのチンポは、アクアの事を哀れにでも思ったのだろうか。睾丸から粘液を搾り出し、なんとか射精したのだが…。
そのザーメンと来たら、勢いはピルピルピル、といった感じの弱々しいもの。粘り気は少なく、サラサラした鼻水にも似たような感触を呈する。当然、味も臭いもへったくれもない。どうしようもなく薄くなった、情けない精液であった。
それでも飲み下したアクアは、
「何よッ! あのリッチには濃いのをブッ放しておいて! 私相手にはこんな情けないもので勘弁してもらおうってワケ!?
ふざけないでよッ! もっとしっかり気合い入れて、金玉から捻り出しなさいよ、フニャチンッ!」
「だから、今日はもう
フニャチンで結構! オレは今、疲れてんだよッ! 早く部屋に帰って眠りたいっつーのッ!」
「あーッ! なによ、その言い方ッ!
最近、私の扱いが酷すぎない!? 私の初めてを奪った時もそうだったけどッ! 酷すぎでしょ!?」
「うるせーッ! お前みたいなへっぽこ顔芸女にセックスしてやったんだ、感謝されるても、文句言われる筋合いはねーぞッ!」
…と、2人はギャーギャーと言い争いを始めたのであった。
この様子を
「…どうしましょうかね、この有様…」
(奴らとしては、何時もの事らしいからな。放っておけば良いのではないか?)
「それにしても…変わった方ですね、あなたって。あなたも元は人間…なんですよね?」
(うむ。汝も面白い成り行きがありそうだな。
ここは一つ、あの馬鹿者どもが収まるまで、人外の賢者同士、語り合おうではないか)
…という事で、1人と1匹は、ギャーギャーとした喚きを
- To Be Continued -