※この作品はR-18です。

stRing ~このすばらしき姦計に栄光を!   作:眼珠天蚕

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Part 7

 ◆ ◆ ◆

 

 ブチブチブチッ! 容赦のない挿入は、めぐみんの処女膜を暴力的にブチ破り、破瓜の鮮紅を膣内に広げる。

 「痛ぁぁぁいッ! 痛いよォッ!」

 ジキテリオの糸は性感を増幅させる力を持っているが、めぐみんの幼い性器には、十分な効能を発しきれなかったようだ。

 (ごおおおわあああぁぁぁっ!)

 感覚を共有するジキテリオも、破瓜の苦痛を共有し、咽喉からの発声ならば声帯が破れるほどの悲鳴を上げる。

 「うるせぇぞ、ジキテリオッ!」

 カズマはすかさず鋭い声を上げたが、苦痛がそれで止むワケもなく、ジキテリオは(\ひぃっ! ひぃっ!)と思念の叫びを上げ、カサカサと音を立ててその辺の地面をのた打ち回る。

 カズマは不機嫌そうに、ハァーッ、と短く強く溜息を吐くと。脳裏に響くジキテリオの叫びを極力意識の外へ追いやるためにも、自身とめぐみんの接合部分へと視線を注ぐ。

 堅く閉まった秘裂にメキメキとめり込んだペニスは、まだ奥にまで刺し込まれてはいない。ペニスのちょうど半分くらいが膣の中に埋まった程度で、亀頭は子宮口に達してはいない。

 カズマはこの時点で腰を動かすのを止めて、ジックリと接合部を見やっている。破瓜の血がジンワリと滲み出る接合部は、真っ赤に腫れてめくれあがった陰唇粘膜と相まって、痛々しい残酷さを醸し出している。

 「抜いてぇ…! 抜いて下さいぃ…!

 痛いのがぁ…止まらないんですぅ…!」

 蜘蛛糸の下では、ボロボロと涙を零してガチ泣きするめぐみんが、決して聞こえぬ懇願を訴えている。処女膜を破かれた痛みは徐々に引いては来ているものの、膣を無理矢理に拡張するペニスの痛みがズキズキとめぐみんを襲っている。

 そんなめぐみんの苦痛など構わず…カズマは狂喜と称しても過言でないような、病的とも言える笑顔を浮かべて、ヒャハヒャハ嗤(わら)う。

 「どうだ! お前がヘンテコ中二病風に"ヘナチン"だって言っていたチンポの味は!? ああん!?

 まだ奥までブッ刺してないっつーのに、酷く苦しんでるらしいじゃねぇか!

 オレのチンポは、本物のエクスカリバーだって事、よくよく理解したか、ヘンテコ中二病ロリッ!」

 そしてめぐみんの両腕あたりをガッシリと掴むと…ズンッ! と一気に腰を進ませ、ペニスを膣の最深部、子宮口へと到達させる。

 「んはあああああぁぁぁぁんっ! 痛ぁぁぁぁいっ! 痛いよぉぉぉぉっ!」

 膣壁を擦るペニスの熱くて堅い感触は、トゲ付き棍棒で皮膚を撫でられているのに等しい程の激痛しかめぐみんには感じられない。カズマが少々濡らした程度では、幼い膣は肉欲に飢えた肉棒をアッサリ受け付けることなど出来ないのだ。

 カズマは男根の根本までブッ刺そうと腰をズンズンと振るものの…亀頭がゴリゴリと壁に当たってしまい、ペニス全体の4分の3程しか膣に収まらない。小柄なめぐみんは、カズマの男性の全てを受け入れるだけの容積を有していないのだ。

 そこでカズマは、再び爆笑し、めぐみんの事を罵る。

 「オレの事をヘナチン呼ばわりした割には、テメェのマンコはチビマンってところだな! 男を受けいられれるだけの器がないんだからよ!

 いつも偉そうな生意気叩いちゃいるが、裸になってみりゃこんな程度ってことかよ! ざまぁないなッ!

 だけど、安心しろよ、ロリッ娘…!」

 語りながらカズマは、非常に堅く締め付ける膣の中を、かなりの力を入れてヌグッヌグッ! ズコッズコッ! と前後に腰を振ってペニスを抜き差しし、本格的にめぐみんを犯し始める。

 「オレが大人の女にしてやるからな!

 なぁに、痛いのはすぐに済むって話だ! 2、3分歯を食いしばってりゃ、ダクネスにみたいに頭ン中トロトロになるっつーの!」

 「ひぃううううっ! 動かないでぇっ! 抜いてぇっ! 痛い、痛いぃっ!」

 めぐみんは叫びまくる。痛みは脊髄を貫き、脳天に達して、なお余る程のものである。その苦しみに対して、バタバタと思い切り四肢を動かせば、有る程度気が紛れたかも知れない。しかし、蜘蛛糸に拘束されている今は、どうすることも出来ないのだ。ひたすらに激痛と向き合って、耐え続けるしかないのだ。

 「カズマぁっ! ダクネスぅ! 助けてぇ…んあぅんっ! 下さいぃっ!

 こんな仕打ち…! んはぁんっ! どうして私がぁ…! あうぅんっ!」

 めぐみんの叫びに合わせて、ジキテリオも(ぬわぁっ!)(おごぉっ!)と悲鳴を続けていたが…。やがて彼の悲鳴の質が、変わり始める。

 泣き顔が用意に想像できる程の悲鳴から、どこか桃色に潤った、艶のある(男相手にそう表現するのは気持ち悪いが)声へと変わってゆくのだ。

 (ふほぉんっ!)(あはぁぁぁっ!)(んひぃんっ!)

 カズマからすれば不気味そのもので、せっかく勃起したペニスが萎えてしまうような類の茶々だが。カズマは冷静に思考し、己に言い聞かせる。

 (感覚を共有しているジキテリオがこんな反応をするということは…!

 そろそろめぐみんの奴、痛みよりも快楽を感じ始めてやがるな…!)

 確かに、ペニスを抜き差しする膣の感触も違って来ている。ただ堅くて締め付けているばかりの膣が、トロトロに蕩(とろ)けるほど潤い出し、尿道の中身を搾り出そうかと云う蠕動運動を初めたのだ。

 ペニスを拒絶しているというよりは、ペニスが放つモノを貪り求めている反応だ。

 その証拠に、蜘蛛糸の中のめぐみんの表情その他にも明確な変化が起こっている。

 ギュッと瞳を瞑り、涙を零して叫びまくっていただけの彼女だが。頬には赤みが差し、桜色の唇の端からはタラリと唾液が流れだし、口はだらしなく歪んでハァハァと桃色に染まった吐息を繰り返している。涙は相変わらず滲みでているものの、悲哀の色というよりは、雌豹が流す情欲への爆発が見て取れる。

 この変化に一番驚いているのは、めぐみん自身だ。

 (痛いのには変わらないのに…! 抜いて欲しいって気持ちが、沸かなくなってる…!

 それどころか、もっともっと激しく突いて欲しくて、仕方なくなっちゃってる…!

 私、痛すぎて頭がどうにかなっちゃったのかな…!?)

 その変化は、もしかすると、痛みに対するめぐみんの本能の防衛機構なのかも知れない。どんな事情にせよ、めぐみんは膣を突かれる度に、苦悦を…取り分け、悦楽を感じるようになってゆく。

 太く、堅く、熱いイチモツがキツキツの膣を貪る度に、潤滑油のように愛液がジュワッと分泌し、イチモツを包み込む。そして、痛みを和らげながら、イチモツによる膣壁の激しい愛撫を快楽として捕らえる。

 子宮口をグイグイと突かれることすら、苦しいというよりも、心地よい。

 (私…魔王軍の手先に犯されてるのに…! ダクネスみたいな変態になったみたいに…感じちゃってる…!)

 相手がカズマだという事を未だ知らぬめぐみんは、魔王軍に穢(けが)されていると信じて疑わない。

 (嫌なはずなのに…ダメ…! 気持ち良くなっちゃって…止まらない! ダメぇ、腰が、腰が…勝手にぃ…動いちゃうぅ!)

 めぐみんが遂に、自ら腰を動かし始める。相手のペニスのストロークに合わせて、蜘蛛糸から解放された臀部を精一杯上下に動かし、快楽を貪り始める。男と女の股間がぶつかり合うパンパンという音が陰鬱な森の中に鳴り響き、接合部からは未だ流れる破瓜の血とヌラリとした粘液が混じり合った飛沫(ひまつ)がパタパタと飛び散る。

 「ほぉら、大人の女になって来たじゃないか、めぐみん…!」

 カズマは更に腰を激しく振りながら、独りごちるようにして呟く。

 「そうだ…うっ、スゲェ締め付け…!

 そうだ、もっとオレを、愉(たの)しませろよ…! おっ、スゲェ、今の動き…!」

 ヌチュヌチュッ! パンパン! ズッチュズッチュ! パンパン! ひたすら森の中に響き渡る隠微な音を前に、ダクネスは2人の交合を目にしながら、呆然とした面持ちでスカートの中に手を突っ込み、再び自慰行為に励む。

 (わ、私も…あんな風に、ヤられたいのに…!)

 クニュクニュと膣の深くで指を動かし、激しい運動をした後のイヌのような有様でハァハァと荒い吐息を吐きながら、一心不乱に体の疼きを満たさんとする。

 そんな最中のことだ。遂にめぐみんが――初めて男とまぐわう彼女が、絶頂に達する。

 「んあああああぁぁぁぁぁんっ! な、なに…こりぇぇぇぇっ!」

 キュウウゥゥゥッ! ピクピクピクッ! 膣が一気に閉まり、臀部の筋肉が激しく痙攣する。胎(はら)に収めたペニスから精を搾ろうとするように、膣圧を一気に高める。

 初めからキツい膣であったというのに、更に締め付けが強くなったことで、カズマのペニスは噴出の限界を迎える。

 「い、イクッ!」

 苦しげに呻いた、その瞬間。プビュルビュルビュルビュルッ! ビュルルルル! ドプドプドプッ! マグマのように熱く、激しく、粘っこい精の奔流が、一気に膣の中を迸(ほとばし)る。膣の襞の隅々までを満たし、子宮口にぶつかっては泡立ち渦を巻いて、閉まった膣内をググイッと押し広げる。

 「ひいいいいぃぃぃううううぅぅぅ!

 な、なにこれぇぇぇっ! お腹が、蕩(とろ)けちゃううううぅぅぅっ!」

 絶頂を迎えた直後に更なる刺激を与えられ、めぐみんの頭は沸騰しそうな程の興奮を迎える。誰に聞こえるでもなくとも、大声で叫ばずにはいられない。そうでもしなければ、脳の神経が焼き切れて吹っ飛び、狂ってしまいそうだ。

 ブクブク、ビュクビュク…! 男女の交合部から泡だった白濁が漏れ出した頃。ようやくカズマは、ハァーハァー、と荒く深い呼吸を吐きながら、絶頂の衝撃から少しだけ理性を取り戻す。そして、汗まみれの顔に達成感の溢(あふ)れる笑みを浮かべて、こう告げる。

 「どうだよ、聖剣エクスカリバーの味は…? ん? めぐみん?」

 一歩のめぐみんは、まだ未だ絶頂の余韻から抜けきれず、光を失った瞳で漆黒の視界を呆然と見つめながら、ハッハッハッ、と浅く速い呼吸を繰り返すばかりであった。

 

 この頃、ダクネスも静かに絶頂を迎えていた。しかし、本物の男を知る彼女にとっては、自らの指は全く以て物足りなかった。ビクビクッと全身を痙攣させるものの、たまらず喚く…といったことはせず、不満足な絶頂を味わうに過ぎなかった。

 そして、物欲しげにカズマとめぐみんの結合したままの姿を見やるのであった。

 

 ◆ ◆ ◆

 

 (やられ…ちゃった…んですね…)

 カズマが理性を取り戻してから数分の後。めぐみんはようやく絶頂の余韻から醒めると…まずは呆然と、己の身に起こった現実を見つめる。

 最初は、まだまだ思考は真っ白に染まっていて、とてもではないが何かを判断するような状態にはなれなかったが。次第に絶頂による曇りが思考から晴れ渡り、膣の中に少し萎えたペニスが入ったままになっている感触と、トロリと流れ出す粘液の感覚を生臭(なまぐさ)い程に自覚すると…。

 「ひくっ、ひっくっ…!」

 めぐみんは、嗚咽を漏らして大粒の涙を漏らし出す。

 少し前までは自らも腰を振って快楽を貪(むさぼ)っていた者と同一人物とは思えない程、弱々しく、哀愁に満ちた少女と化す。

 「私…魔王軍の子供を産む…お母さんになっちゃいました…」

 この一度の接合で受精したとは確信できないのだが、めぐみんは堅く信じた――というより、物事を絶望的な方向に考え――ボロボロと泣き始める。

 「世界を救う勇者になるはずだったのに…! 世界を破滅させる魔王軍の手先に、なっちゃいました…!」

 めぐみんの絶望は、奈落の深淵に例えても過言でない程に、深く暗いものである。穢(けが)されたという無惨な事実も勿論、彼女を苛(さいな)んでいる。しかしそれ以上に、魔王軍の子種を胎に植え付けられた(と思っている)事、そして交合の最中に心だけでも抵抗する気概もなく、快楽に溺れて腰まで振ってしまった痴態を恥じ入り、後悔している。出来ることなら、このまま消えてしまいたいと願う程だ。

 めぐみんは暗黒の世界の中で、胎からトロリと漏れ出す生暖かな粘水の感触に嫌悪を覚え、声を殺して嗚咽を繰り返して泣く。

 

 そんなめぐみんの有様をすっかりと想像出来ているワケではないが…カズマは、彼女が泣いている事を見抜いていた。

 中二病的な強気と、優等生的な生真面目さを持つめぐみんであるが、それ故の責任感の強さが悪い方向へ転びやすい事を重々知っている。仲間を探せず、快楽に溺れて犯される事を受け入れた事を深く後悔し、泣きじゃくっているだろう事を確信している。

 その確信が、カズマの良心に棘(トゲ)を刺すかと思いきや――そこは"クズマ"と呼ばれる鬼畜である。良心の呵責を覚えるどころか、更なる加虐的好奇心が胸の中に沸き上がる。

 (どんな面して泣いてやがるのか、拝んでやりたい…!)

 恥じらいながら泣きじゃくる幼い顔立ちの少女の顔を想像すると、背筋にゾクゾクと興奮の電流が走る。可哀想という感情は露ほども芽生えず、むしろ…。

 (さぞ、可愛げのある表情をしてるだろうなぁ!)

 そんな事を想像しては、ゲヘゲヘと下劣な嗤いを浮かべる。

 顔を見たいとなれば、カズマは即座に行動に移す。即(すなわ)ち、萎えて半勃ちになったペニスをめぐみんの胎(はら)から引き抜くと、下腹部に力を入れて尿道に残った精が漏れ出さないように努力する。そのままめぐみんの身体を眼下に、跨(また)がるようにして前進し、己のイチモツの真下にめぐみんの顔が来るようにする。

 蜘蛛糸でギチギチにくるまれためぐみんの顔は、表情がクッキリと分かる程にキッチリと糸が巻かれている。その表情は案の定、顔をクシャクシャにした泣き顔だ。

 この泣き顔を確認したカズマは、下腹の力を抜き、尿道内の精をトロトロトロ、ポタポタ…と零す。勢いのない白濁はボタボタボタとめぐみんの顔面に注がれて盛大に飛沫を飛ばし、顔面中を白濁に染めてゆく。

 精は直ちに蜘蛛糸を、水に漬けた綿飴のように融解させてゆく。たちまち薄く黄色がかった蜘蛛糸は、色白の、しかし赤みを帯びた皮膚へと置き換わってゆく。

 こうして数分もかからないうちに…めぐみんの顔の蜘蛛糸はスッカリと消え去り、白濁の滴が散財する彼女の顔が露呈する。

 現れた彼女の顔は、やはり泣き顔だ。目は真っ赤に腫れて、目尻は涙にふやけている。鼻からはみっともない洟(はな)まで流れてしまっている。思い切り泣きじゃくった表情だ。

 しかし今は、めぐみんは泣くよりも、突然視界が晴れた事実に驚いたらしく、キョトンとした表情を作っている。

 そして、自分の顔の真上――ブラブラとぶら下がるイチモツを越えた先に、ニヤリと歪んだ嗤いを浮かべてみせるカズマの表情を見やり、パチクリ、とゆっくりとした瞬きをする。

 「よう、めぐみん」

 カズマは呆気に取られているめぐみんの心を崩すべく、思い切り陰を帯びた見下した笑みを浮かべ、せせら笑いいつつ言葉をかける。

 「オレ様の聖剣エクスカリバーの味はどうだった? ん? そのツルッツルの下の口でよぉく味わっただろぉ?

 何かいってみろよ? んん?」

 その言葉が感情の扉を開く鍵となり、めぐみんの表情がクシャクシャになると、顔を真っ赤に染めてボロボロと涙を零し始める。嗚咽こそは吐かないものの、感情の激しさが手に取るようにして見て取れるような面持ちだ。

 

 だがその表情は、カズマの期待していた加虐心をそそるものとは、全く別のものである。

 

 人が泣くのには、大きく2つの理由がある。悲しみというネガティブな要因。もう一つは、喜びなどのポジティブな要因が感極まり、涙腺その他を刺激する事で発現するもの。

 カズマが求めていたものは、もちろん前者の類だ。失意の底に沈み、絶望に心を砕かれ、為す術もなくワンワンと泣き喚く。その慟哭こそが、彼の心を満たすものとなり得るはずだったが――。

 今のめぐみんと来たら、ボロボロと涙を零し、顔をクシャクシャにしながらも――朝露に濡れて咲き誇るアジサイのように、笑っていたのだ。

 「良かった…!」

 解放されためぐみんが初めて口にした言葉が、これである。――"良かった"? その意味が、カズマには全く理解できない。卑劣なやり方で処女を奪われ、陵辱されたというのに、何が"良い"というのか。ダクネスのようにドMに目覚めた…と解釈するには、めぐみんの涙の輝きは純粋過ぎる。

 「ど、どうして…」

 困惑したカズマが思わず疑問を口にすれば、めぐみんは泣いたままニッコリと、太陽のような満面の笑みを浮かべてみせる。

 「魔王軍に犯されたワケじゃなかった事…そして、相手が他の誰でもない、カズマだった事…!」

 「!?」

 カズマの頭の中で、一つの仮説が急速な勢いで組み上がってゆく。そんな事は有り得ない、あまりにも楽観的且つ夢想的過ぎるとは思うものの、この思考を止めることが出来ない。

 まさか、まさか、まさか…めぐみんは、まさか、オレの事を――!?

 「私…カズマの事、好きだから…!」

 めぐみんがはっきりと口にした、情熱の籠もった力強い言葉。

 それはカズマの卑しい胸の内にズブリと深く深く突き刺さり、彼の良心を苛(さいな)む。いくら鬼畜な性格が知れ渡っているカズマであっても、この透き通らんばかりの純心を前にしては、何の抵抗も出来ない。

 「私の初めてを奪ってくれたのが、カズマだったから…!」

 眩し過ぎる、無垢な微笑み。まるで後光が差すかのような神々しささえ感じさせる、"綺麗"と云う言葉が具現化したような笑み。

 その輝きにカズマの胸中の下卑(げび)た衝動は消失してしまい、まるで神を目の前にした敬虔な信徒のように忘我の境地に達し、ひたすらめぐみんの表情と言葉を受け止める。

 「方法は…あまりどころか、全然感心できませんけど…。

 こうして欲しいなら、もっと早く言ってくれれば、私は…」

 (ああ…)

 カズマは、無意識のうちに全身から力を抜いてめぐみんの上に優しく覆い被さると。蜘蛛糸で拘束されたままの小さな身体を、ギュッと強く抱き締める。

 (なんて、可愛いんだ…!)

 カズマの心には今、過ぎ去った股間への落書きに対する怒りなど消え去っている。

 目の前の、自身の暗部すら受け止めてなお笑みを浮かべる少女が、ただただ愛しく感じる。

 「めぐみん…」

 カズマはめぐみんと向き合うと、先刻までの鬼畜な表情をすっかりと捨て去り、姫を迎える騎士のような真顔を作る。

 「カズマ…」

 めぐみんが、桜色の唇を小さく動かして応じる。精や溶けた蜘蛛糸に塗(まみ)れた顔を、少女マンガに出てくるヒロインが見せるような、期待と興奮、そして不安の混じった恥ずかしげな真顔を作り、カズマの次の言葉を待つ。

 一拍の時間を置いて、カズマがしっかりと声を出す。

 「オレも、お前の事が、好きだ」

 「…!」

 めぐみんは応じて何かの言葉を発そうとしたが、それは叶わなかった。なぜならば、カズマの唇がめぐみんのそれと重なり、言葉を塞いでしまったからだ。

 ンチュ…ンチュ…。互いの真心wお求め合う2人は、貪るように唇を蠢かせ、激しいキスを交わす。その最中、最初に舌を絡めようとしてきたのはめぐみんだ。蕩けるような暖かい唾液に濡れた舌がカズマの口腔に侵入する。するとカズマは快くめぐみんの行為を受け止め、自らも舌を伸ばして絡める。

 ングング…チュプチュプ…ンチュル…。絡み合う粘膜の立てる粘水音。そして、互いの唾液を嚥下する音が、静かな森の中にひ弱な小鳥の声のように響く。

 息を吐(つ)くのも忘れ、たっぷりとキスを交わす2人。その粘膜がようやく銀糸を引きながら離れた時には、お互いに肺が酸素を求めて荒く呼吸をする程であった。

 2人の男女は、無言のままに見つめ合っている。交わす視線はどちらも潤んでいる――いや、特にめぐみんの方が情熱的且つ蠱惑的な輝きをたたえている。それは単に情欲を求めているだけでない、純粋にして確固たる青い恋慕が灯っている。

 めぐみんは、求めている。蜘蛛糸の帳で隠されたり、隔たれたりしたのではない、もっと直に触れ合う愛の行為を。

 「カズマ…」

 めぐみんが、ようやく声を上げる。その声はか細く、微風の中にさえ消えそうな程に弱々しい。しかしだからこそ、カズマの雄々しき胸中にジンワリと染み込み、性愛の情を高ぶらせる。

 「もっと一杯…愛して下さい…」

 めぐみんはニッコリと微笑む。腕が自由ならば、きっと、両手を伸ばしてカズマの身体を受け入れる素振りを見せたことだろう。

 「何も隠さずに…もっともっと近い位置で…愛して下さい…」

 この無垢なる告白を前に、情を覚えぬ男など存在するだろうか。ましてや、相手は体格こそは貧相とは言え、容姿が並よりも断然優れた美少女なのだ。

 拒む理由など、何もない。

 「めぐみん…!」

 カズマは少女の名を口にし、もう一度ギュッと強く抱き締め、そして――。

 

 ◆ ◆ ◆

 

 「ん…んむぅ…! んんんっ!」

 燃える程に紅潮しためぐみんが、言葉にならない呻きを上げる。言葉にならないのは、その唇がカズマによって塞がれているからだ。

 2人は再び唇を貪り合い、ナメクジの交接のように舌を絡め合い、濃厚なキスを味わう。ジュルジュル、クチュクチュという粘膜の音が先刻にも増して閑寂な森の中に響く。

 一方、2人の肉体は衣服をすっかりと脱ぎ捨て、一糸纏わぬ全裸となり、薄暗い木漏れ日の中に晒している。めぐみんはジキテリオによって蜘蛛糸から解放されていた…ただ一カ所を覗いて。

 男女の凹凸が絡み合うまたぐらの部分だけは、カズマごとキツキツのグルグルに巻かれて拘束されているのだ。離れたくとも、力づくでは絶対に離れることの出来ない、強靱なる物理的な絆が結ばれている。

 この蜘蛛糸の中で、カズマとめぐみんはヌグッヌグッ! ズチュッズチュッ! と粘膜と肉棒を絡め合い、ストロークさせ、淫靡な快楽に溺れている。

 「んぷぅっ! ひぃあっ!」

 めぐみんがたまらず口を大きく開き、声を上げる。というのは、カズマがめぐみんの慎ましい双丘の乳首に触れ、軽く抓(つね)り上げたからだ。

 ジキテリオの蜘蛛糸は腰にだけ絡みついているとは言え、その作用は全身に及んでいる。そのため、乳首の性感も増大しており、非常に感じやすくなっている。しかもめぐみんは元来、乳首の感度が良いのだ。だからカズマの優しい悪戯は、脊椎を貫く鋭い衝撃となって、脳天を桃色の衝撃で貫く。

 「うるさい、口をお留守にするな」

 そうカズマは注意するが、語気は全く強くない。むしろ、気遣うような優しさが見て取れる。めぐみんのまっすぐな情愛に当てられ、鬼畜な性格は鳴りを潜め、なけなしに残っていた紳士的な態度が浮上しているのだ。

 カズマはめぐみんの口を押し包むようにしてキスを重ね、舌をねじ込んで言葉を完全に塞いでしまう。

 そして口は、ングング、チュルチュル、ピチャピチャという粘水音ばかりを奏でる妖艶な楽器と化す。

 一方でカズマは、感度の良い乳首をいじる事を決して止めない。ダクネスの時のような加虐的な激しさはないものの、めぐみんの興奮に更なる火を付けるべく、クリクリといじり回す。その度にめぐみんの身体はビクリと震え、目尻には涙の滴が溢(あふ)れ出し、時折ツツーッと頬を伝って流れ落ちる。

 この一連の動作の最中も、蜘蛛糸で堅く結ばれた臀部では、激しい交合が行われている。情愛の熱気は糸の帳に阻まれて逃げ場を無くし、灼熱にも喩(たと)えられる程の湿り気を帯びた熱気に満ちている。まるで、2人の腰がドロドロに溶け落ちて、坩堝(るつぼ)の中のように混じりあってしまったかのようだ。

 それでもただ一つ――男の剛直の感覚だけが、シッカリとめぐみんの中心を貫いている。とどめなく溢(あふ)れるカウパーに濡れた亀頭が、子宮口をグイグイと押す度に、めぐみんは臀部の存在を認識し直すのである。

 (カズマ、カズマ…!

 こんな風に、正面を向き合えて愛し合えるなんて…!

 嬉しい…よぉ…!)

 めぐみんは更に激しく腰を振り、カズマの剛直の感触を膣全体でよく味わう。そしてカズマにも楽しんでもらえるよう、出来うる限り胎に力を入れて締め付け、ペニスを熱くキツく、そして情熱的に愛撫する。

 ――しかし、その努力ゆえに、めぐみんの絶頂は素速く訪れる。

 「んんんんんっ! んはぁぁぁぁんっ!」

 カズマに塞がれた口をふりほどき、めぐみんは雌の涙を溢(あふ)れさせて、雷のような嬌声を上げる。全身が痙攣し、膣が一気にギュウッと締め付け、全身が硬直する。

 この刺激に、カズマの方でも男根が限界を迎えてしまう。

 「んくっ! イく…ッ!!」

 ドビュルビュルビュルビュルッ! ビュクビュクビュクッ! ドプドプドプッ! 盛大な白濁がめぐみんの達した膣を満たし、渦巻きながら膣の襞の隅々まで入り込んでゆく。

 「ひぃうううぅうぅうぅんっ!」

 絶頂したところへ更なる刺激を与えられ、めぐみんは気をやるかと思う程に白めを向き、盛大なアヘ顔を晒して、大いに叫び散らす。

 2人の有様まるで、盛りがついたネコのようだ。

 

 この光景を傍(はた)で見つめるしかないダクネスは。秘裂に指を入れる行為に虚しさを覚えるとともに、本物のペニスを求めて止まぬ膣が愛液の涎をたれ流すままに、瞬きするのも惜しんで2人の交合の様子を見入っていた。

 その隣には、空虚な傍観者となった彼女を慰めるかのように、ジキテリオが一匹座していたが。めぐみんの絶頂を共有した今、ダクネスを配慮するような余裕などなく、ピクピクと身体を震わせて女の悦(よろこ)びを味わっていた。

 

 ――こうして、カズマとめぐみんの交わりは、荒い息と共に終焉を迎える。

 

 ◆ ◆ ◆

 

 全てを終えた2人は、脱ぎ捨てた服をいそいそと身につける。しかし、両者共に中々目を合わせられない。

 お互いに体を交わすという仲にまで至ったというのに、情愛の熱が少し醒めて冷静になった今、却ってその事実が羞恥を呼んでいる。

 めぐみんはカズマに背を向けて俯いたまま、一言も発することなく立ち尽くすばかりだ。

 そんな彼女の様子にバツの悪さを感じたカズマは、物欲しげにして怒りをたたえた視線を送ってくるダクネスの相手をして、気を紛らわせてる。

 「放っといて悪かったよ、ダクネス。

 だけど、オレ自身も、オレのチンポも一つしかないんだ。それに、今回の標的はめぐみんだったワケだし。

 それを承知で来てくれたのは、嬉しいけど…いくらオレのエクスカリバーでも、今日はこれ以上勃ちそうにないんだ…。

 この埋め合わせは、後日…いや、明日にでもやるよ!」

 「ま、まあ、そういう事ならば、許してやらんでも無いが…。しかし…」

 ダクネスは未だに愛液でヌラヌラと濡れている股間をモジモジさせつつ、ドMの性癖が露わになる時の蕩けた笑みを浮かべる。

 「わ、私を余所に、別の誰かとセックスしている様子を見せつけられるというプレイも…それはそれで、何というか…こ、興奮するものだな…」

 ――やはりダクネスは救いようのないドMである。それを痛感したカズマは、呆れて苦笑を浮かべるばかりである。

 カズマ達との会話の中には、ジキテリオは混じってこない。そもそも、彼の姿は何処かに消えてしまっている。見に受けた性の余韻を独りで楽しんでいるらしい。まぁ、いつものことなので、カズマは気にしないでおく。

 カズマとダクネスが談笑しているところへ…おずおずとめぐみんが、背を向けたままではあったが、言葉を挟む。

 「あ、あの…だ、ダクネスとは…」

 「ん?」

 カズマは内心、ドキリと心臓が跳ね上がったが。努めて平静を装い、訊(き)き返す。

 「ダクネスとは…何時から、こういう仲に…?

 もう、やってるんですよね…? その…あの…セッ…クス」

 性的な言葉を遠慮しがちに口に出す様が、何とも可愛らしい。カズマの心臓は、先刻とは違う意味ではあるものの、再びドキリと跳ね上がる。

 「そ、そうだな…もう1週間ほど…かな? だよな、ダクネス?」

 「ああ、そんな所かな」

 「そ、そんなに前から…ですか!」

 めぐみんはグルンと勢いよく踵を返すと、頬を膨らませながら抗議の意を示しつつ、ダクネスに恨みとも怒りとも取れる激情を込めた視線を投じる。

 この時、カズマとダクネスは初めて理解する――カズマとダクネスが掛け合いに興じている時、めぐみんはしばしば今と同じような視線をダクネスに向けていた事がある。一体何が気に食わなくてそんな事をしているのだろうかと、2人は疑問に感じていたのだが…。

 (なるほど、そうか…! めぐみんの奴、ダクネスに嫉妬してたのか…!)

 カズマが胸中で納得した通りである。カズマに恋慕を寄せるめぐみんは、自分よりも断然プロポーションが良く、カズマの鼻の下を伸ばさせるダクネスを、カズマの心を奪う恋敵として認識していたのだ。それで険しい敵意すら感じさせるような視線を、ダクネスに向けていたのだ。

 その事実を理解したカズマは、不意に照れ臭くなってしまい、顔を少し赤らめて、思わず後頭部をポリポリと掻き出す。

 (こんなオレの事を、こんなに思ってくれる女の子が居るなんて…元の世界で引きニートした頃は、全然想像も出来なかったな…)

 深い感慨に浸ると同時に、カズマはふと、好奇の混ざった疑問を呈する。

 「なぁ…めぐみん。その…何時から、なんだ?」

 「何時から、とは?」

 めぐみんが首を傾げて訊き直すと、カズマはバツが悪そうに鼻の頭を掻きながらもう一度問う。

 「その…何時から、オレの事が…その…好き、に、なったん…だ?」

 それを問われためぐみんもまた、顔を火が吹き出しそうな勢いで真っ赤に染める。当然だろう、自分の恋慕について語るのに、羞恥を感じずに済む人間は極々稀なのだから。

 めぐみんはモジモジと良の人差し指を突き合わせながら、ボソボソと答え始める。

 「何時から…っていうのは、はっきりは…言えないです。気が付いたら…その…とても、気になってたんです。

 初めは…他の冒険者の皆さんのように、私をお荷物扱いしてるんだなー、って気配が伝わって来ていて…。アクアが居なければ、パーティに入るのは諦めてたかも知れません。

 でも…パーティとして一緒に働き始めてからは…次第にカズマが、打ち解けてくれて…。出会い方は、あまりよく無かったかも知れませんけど…すごく、相性が良いんだなって、すんなり思えたんです…。

 一緒にて、安心できると云うか…楽しい云うか…そんな気持ちが、いつの間にかに私の心に芽生えてて…。

 これが、好き、ってことなんだろうな、って自覚したのは…本当に、極最近のことだったんです。でも、何時から好きが芽生えたのかは…本当に、分からないです…」

 顔を赤らめながらの、精一杯の誠実さを言葉にした告白。そんなものをぶつけられて、平気でいられる男が居るならば、感情が欠落しているか、思考能力に欠陥があるかのどちらかだろう。

 そしてカズマは、幸いにもそのどちらにも当てはまらず…めぐみんの告白に胸を打たれ、ときめきで鼓動を速めている。

 (こいつ…こんなに、可愛かったのか…!)

 カズマはすぐにでも飛びついて、力一杯抱き締めてやりたい衝動に駆られるが。ダクネスの視線や、草葉の陰から覗いているであろうジキテリオの存在を意識して恥ずかしくなり、顔を真っ赤にして咳払いをするに留める。

 「そ、そう…なのか、うん…分かった、なるほど。

 オレは…正直、お前のことを恋愛として好きとは、まだ言えないけど…。

 こんなオレなんかをそんな風に思ってくれて、好きって言ってくれたお前の事は、好き…だぜ。人間として」

 「今はそれだけで十分です」

 めぐみんはニッコリと笑らって答える。その笑みの輝きで、この鬱蒼とした森の隅々までもが照らし洗われ尽くされるのではないか、という程に眩しくて可愛らしい笑みである。

 2人で大いに盛り上がっている中で、独り取り残されていたダクネスは少しムッと表情を険しくすると、カズマの肩に手を置いてグイッと引っ張り、注意を引く。

 「2人の世界で盛り上がり過ぎだ!

 私だって…ここに居るんだからな…そのことを…考慮して…欲しい…」

 尻すぼみになってゆくダクネスの言葉を聞いて、カズマは"ひょっとして…"という希望的な想像が沸き上がる。

 (ダクネスも…ただのセフレ関係ってだけじゃなく…オレの事を…!?)

 そんなカズマの妄想を余所(よそ)に、めぐみんがダクネスの台詞に噛みつき、瞬く間にギャーギャーと騒がしい言い合いとなる。

 「何をそんなに色目を使って気を引いてるんですか! 聖職者のくせに、人の恋路の邪魔をするんですか!」

 「せ、聖職者とは言え、私は修道女じゃないんだから、結婚の自由だってある! わ、私だって、誰かを慕うくらいする!」

 いつ終わるとも知れない2人の言い合いを眺めながら、カズマは胸中でポツリとこう漏らす。

 (結果オーライのはずだが…人間関係が面倒なことになっちまいそうだなぁ…)

 

 - To Be Continued -

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