墓標の後半で三日月が同行しなかった場合
「小さいのう、おぬし」
「え、ひゃっ」
「小鳥!」
突然伸びてきた腕に捕まえられ、小鳥は目を白黒させている。黒髪の青年はにんまりと笑う。数珠丸は己の本体に手をかけた。
「…我が主に何の御用ですか」
「神が巫女を喰らうのに理由が必要かぇ?」
「小鳥は、
「このように美味そうな香りをさせておるものが供物でないわけがなかろう。何処から如何見ても、神への供物として用意されたものではないか」
「違います」
「え、う、う?僕、食べられちゃうの?」
「おお、喰ろうてやる。生娘には優しくしてやる故、案ずるな。そなたは大人しくしておればよい」
「…?」
「幼気な子供に、何をするおつもりですか。お仕置きです!」
「何をとは勿論、ナニをするつもりに決まっておろう」
数珠丸の鞘払いしない本体による打撃を小狐丸は片手で受け止める。小鳥は自分を捕えている腕を外そうとするが、ぴくりともしない。
「練度を上げてから出直すのじゃな。天下五剣であろうと、特がついたばかりのひよっこに負かされる私ではない」
「くっ…」
「離して」
「いやじゃ」
「はーなーしーてー」
小鳥は腕から逃れようとするが、全く効かない。
「見た目通りの貧弱さじゃのう。まあ、審神者は戦えずとも良いものじゃからな」
青年が小鳥の顎をくいっとやって己の方を向かせようとした時、小鳥はその指に噛み付いた。甘噛みなどではなく、ガチの噛み付き攻撃である。ダメージは皆無だが。
「おや」
「(がじがじがじ)」
「躾のなっておらぬ子猫じゃな」
神気に呑まれた小鳥の躯から力が抜ける。とろんとした瞳は目の前すら見ていない。
「やや、注ぎ過ぎたか。それとも弱い性質であったかな」
気絶はしていないが、呆けてしまっている様子である。
「…人形遊びの趣味はないのじゃが…さて」
青年は小鳥の衣を緩める。小ぶりな胸をやわやわと揉んでみるが、反応は薄い。
ほとんど解されることもなく強引にねじ込まれた事により生じた激痛で小鳥は意識を取り戻す。はっきりしない頭で、痛みから逃れようとするが、しっかりと腰を掴む腕によりそれはかなわない。
「ん、やぁっ…」
「これ、逃げるでない。まだ半分も入っておらぬぞ」
「いたいの、やらっ…」
「初めて男の魔羅を咥えこむのじゃ、痛いのも仕方のないことじゃろうて」
青年は更に深く腰を落とす。小鳥の瞳から生理的な涙がこぼれおちる。
「やら、はなしてっ」
「それは聞けぬなあ。それ、もうひとふんばりじゃ」
「っ…」
奥深くまで貫かれ、小鳥は抵抗を止めた。絶望がその手足を絡め取る。
「ほれ、奥まで入ったぞ。初めての味はどうじゃ?
「…う、あぁ…」
青年は小鳥の首筋に口付ける。
「小狐の此処とぬしさまの此処が繋がっているのがわかるじゃろう?…ああ、泣かずとも良いではございませぬか」
「・・・」
茫然としている様子の小鳥を見て目を細め、ピストンを始める。
「ひぅっ、っ、くっ…」
「ぬしさま、そこまでしめつけずとも良いのですよ。力を抜いてください」
「やっ…いっ…」
痛みを堪えるように小鳥は弱弱しくかぶりを振る。
何度もナカで出され、神気と犯される苦痛で小鳥の心は壊れかけていた。虚ろな目でくたりと己に躯を預ける小鳥を小狐丸は愛しげに見る。
「ぬしさまは素直にございますなぁ。小狐は嬉しゅうございます」
小鳥は目を伏せる。小狐丸は小鳥に上を向かせて口付けた。
鶴丸はそれを見て表情を歪めた。
「…おいおい、子供相手にそれは、流石に無体が過ぎるんじゃないか」
「ぬしさまがどうにも愛らしくてのう」
「・・・」
「それに、この霊力も甘露のようんでなぁ。ついつい多く味わいたくなる」
「…やりすぎたら壊れるんじゃないか」
「私とて、人の身を壊さぬ力加減がわからぬわけではない」
「心の話だ」
鶴丸は小鳥の瞳を覗き込む。とろんとした、虚ろな目は目の前の鶴丸を映さない。
「…君、小鳥、俺の声は聞こえているかい」
「…つ、るまる?」
「ああ、鶴丸国永だ」
「………あ」
「あ?」
「つねつぐ」
小鳥の瞳が現に戻ってくる。
「つねつぐのところ、いかなきゃ。心配するから」
「その状態で行ったら寧ろ卒倒する気がするんだが」
小鳥は動こうとして己の躯が思う様に動かないことに首を傾げる。小狐丸は面白くなさそうな顔をした。
「ぬしさま、あれより私の方が頼りになりまする」
「…だれ?」
「 」
「君、まさか名乗りもせずに襲ったのか。最低だな」
「そんなことは、ない…はずじゃが」
断言できない時点で怪しいものである。
「…小狐丸にございます、ぬしさま」
「こぎ、つねまる?」
小鳥の瞳は微妙に焦点が合っていない。
「つねつぐはどこ?」
「「・・・」」