本丸襲撃されて遡行軍にとっつかまった感じのアレ(そして更に検非違使に奪還される)
意識の覚醒した彼女は混乱した。見知らぬ場所だ。枷についた鎖が楔で床と壁に打ちつけられている。全く動けないわけではないが、動きは大きく制限されている。
目を覚ますより前のことはよく思い出せない。まあ、そもそも、数珠丸と引き離された後は時間感覚がなくなっていたし、覚えていたくないことも多くて記憶が曖昧なのだが。
「♪~」
いつものように歌い始める。浄化が辺りにふりまかれる。
穢れをまとっているからといって、浄化を厭うとは限らない。寧ろ、元より穢れから生まれ、存在を構成する全てが穢れというわけでないのなら、焦がれることも多い。穢れは魂を侵す毒である。
まあその辺りの理屈を彼女は知らないのだが。
「■■■■■…」
自分を見下ろす異形を、彼女はきょとんと見上げる。もっとも、視力の問題で彼女にはよく見えていないのだが。
そして、刀剣男士の戦いを直接見たことのない彼女は知らなかった。それが敵方の刀剣だということを。
「なに?」
「■■■■」
その言葉を彼女は聞き取れない。だから首を傾げた。
「■■■…」
異形の大太刀は、彼女に触れることを躊躇った。己の暴威が少女を簡単に殺しうることに今更気付いたようだった。
「あなたはだれ?なんてよべばいいの?」
無邪気な問いに答えることもできない。
ほぼ監禁ということを除けば厚遇にも近い扱いだったため、彼女は己が敵の捕虜にされている事に気付いていなかった。基本的に彼女からはっきり見える位置まで彼らが近付かず、近付く時には目隠しさえして、自分たちの詳細を彼女に教えなかった事も原因かもしれない。彼女はそれまでと変わらず、歌い、眠り、与えられるものを甘受するだけだった。
目隠しした彼女の足を開かせ、前後の穴に埋め込まれた張型を取り変える。常に発情状態を保っているそこはどんな刺激も貪欲に受け入れた。長時間押し開かれていたことで広がったままになっている穴はひくひくと動いている。まさぐられれば、僅かに甘い声が漏れた。
おまるに跨らせて排泄を促す。最初は見られながらすることに抵抗があったようだが、今では大人しく大も小も決められた時間におまるでしている。垂れ流すよりはマシ、と。後ろの穴に入れられる張型は効き目の弱い下剤が仕込まれており、少し力を込めればずるずると綺麗に排泄された。念のために軽く腸内洗浄を行った後、張型を入れ直す。簡単に抜けないよう固定した後、おまるを片付ける。
すじを割開き、愛撫する。溢れだした蜜は床に敷かれた術式に沁み込んでいく。それに霊力が潤沢に含まれていることを確認し、取り出されたのはいわゆる大人の玩具だ。ローターをクリトリスの上に張り付け、穴にも含ませ、スイッチを入れる。
「ひゃうっ…」
連続絶頂を通り越してイキっぱなしになるよう調節した後、その状態で固定して一刻放置する。
一刻の後、体液でぐちゃぐちゃになった玩具を片付け、体を綺麗にしてやった後、前の穴に張型を入れてこちらも抜けないよう固定する。疲れた彼女はそのまま眠ってしまうが、二三日に一度は躯の筋肉が萎え衰え過ぎないようにするためのマッサージを全身に施してやる。
より、妖と物に近い彼らに性欲はない。だから発情状態の彼女を見て自らが催すことはない。彼女にするのは霊力を効果的に搾り取る為の処置である。血や涙を流させるよりは良いだろう、と。故に、言葉が通じない事も相まって、言葉責めなどはない。だから、彼女はそれが何のためにされていて、何の意味があるのかをわかっていない。毎日されているのだから何か意味があるのだろうと思う程度だ。
彼女自身、明確な性欲はないため、自ら求める気はない。
「♪~」
興味がないわけではない。考えてもわからないことは棚上げにしているだけだ。自覚はないが、無垢に呪われている彼女には、どうしても理解できない事象もある。理解すれば無垢でなくなる事象は理解することができないのだ。本来なら、いつまでも無垢なままではいられないはずなのに。