エロはファンタジー
雛鳥を腕に抱えたのは間違いだったかもしれない。
元々、霊力が不足し始めていたところに、垂れ流しの清らかな霊力が伝わってきて、飢えを自覚した。
垂れ流しになっているということは、雛鳥は己の霊力の制御も覚束ない未熟さで此処にいるのだろう。あちらから穏当に譲渡させるのはおそらく難しい。
「山鳥毛さん…?」
雛鳥が不思議そうに私を見る。
…ああ、喉が渇いた。
「ね、手入れってどうすればいいの?俺はどうしたらいい?」
手入れ…手入れ部屋は今、どういう状態なのだったか。まあ…この場で、石畳の上に押し倒すよりはマシか。
「…雛鳥。君は、霊力を注ぐだけでいい」
「…って言われても、俺、霊力とかよくわからないんだけど」
「手入れは手入れ部屋の式が…まあ、おそらく、見ればわかる」
「…俺、自分で歩けるから、抱っこしてなくて大丈夫だよ。山鳥毛さん、なんかしんどそうだし…」
「バランスを崩すと危ないから、動かないでくれ、雛鳥」
「・・・」
出陣先での重傷に備えて、手入れ部屋は門に近い場所に置かれることが多い。この本丸もそこは例に漏れず、門からほんの16
手入れ部屋の一つに入る。本丸の凍結期間相応に埃っぽくなっているようだ。雛鳥を布団の上に降ろして、本体を刀掛けに置く。それに反応して、手入れ部屋の式が顔を出した。
「君たちが手入れ?するの?」
雛鳥が手を伸ばして、式たちがその手から霊力を受け取る。式が任せろと胸を張るが、私の練度と負傷の具合からして、手伝い札を使わなければ数時間かかるだろう。
「次の間で頼む」
式が寝るのか、と聞くので、手ぶりで肯定を返すと、承知した、と式たちは移動していった。
これで、邪魔は入らない。
「…時間がかかるの?」
「…少なくとも、数分では終わらないな」
躯を使って雛鳥を布団に押し倒す。
「…山鳥毛、さん…?」
「…喉が渇いているんだ。今の私には、霊力が足りていない」
危機感の足りない雛鳥といえど、今、己が拙い状況にあることには気付いたらしい。もう遅いが。
「大人しくしていれば、乱暴にはしない」
出来る限り、という注釈は付くが。
甘い果実を貪るように、雛鳥に口付ける。ただ手を触れるだけでも伝わってくる霊力は、粘膜から直に舐めとれば蜜のように甘く濃厚な味がした。
「は、う…」
「君の霊力は甘いな」
雛鳥はおぼこいのか、戸惑った様子でされるがままになっている。その細い腕では、抗おうとも私が片手でも押さえ込めてしまうというのもあるかもしれないが。
「さん、ちょ、も…さ…」
「じっくりと、味合わせてくれ」
口の端から零れた唾液を舐めとる。
「おれ…たべられ、ちゃうの…?」
「そうだな」
小さな唇を食む。口がふさがれた時には鼻で息をすればいいということがわからないのか、雛鳥は苦しそうに口を開けた。
「はぁ…んっ…」
衣を緩めて胸元をはだけさせる。僅かな膨らみの頂に口付け、舌で転がす。
「ひゃんっ…」
暫く愛撫していると、先端が固く尖りはじめた。軽く歯を立てると、小さな躯がびくんと震えた。
「あ、や…」
「雛鳥、我慢せずとも、手入れが終わるまで此処は音が遮断されている。あちらには聞こえない」
まあ、式たちは静かに眠れるように、とそうしたのだが。
雛鳥の眼鏡を外して、踏まないように脇に放ると、目元に浮かんだ雫を舐めとった。
「とろとろに蕩かしてやるから、私に身を委ねていろ、雛鳥」
もう片方の胸の頂にもツンと尖るまで愛撫を加えていると、雛鳥の漏らす声に甘いものが混じりはじめた。
「ぅ、あ…なん、か…へん、なの…こわ、い…」
「雛鳥は男に抱かれるのは初めてか」
衣の前を開き、薄い腹を撫でる。下着ごとズボンを膝あたりまで降ろして股を露出させた。固く閉じた割れ目に、舌を這わせる。
「ひゃっ、あっ、そんなとこ、さわっ…」
花芯を優しく舐めあげ、肉豆に軽く歯を立てると、雛鳥は甘い啼き声を上げた。羞恥心に足を閉じようとするが、それが余計に私に秘所を押し付ける結果になることをわかっていないらしい。
「あ、ひんっ…やぁっ…」
丹念に愛撫を加えていると、嬌声と共に、雛鳥の躯がびくんと震え、足の力が抜けた。軽く達したらしい。幼い瞳が、快楽に潤んでいた。
頭の隅で、これ以上雛鳥に無体を働いてはいけないと声がする。だが、歯止めは利きそうにない。この幼い小鳥の全てを奪い、私の存在をその躯に刻みつけねばこの衝動は納まらない。
「さん、ちょ、も…」
「雛鳥、それが雌の快楽だ。だが、こんなものではないぞ」
一度達したからか、花芯は愛撫に蜜を垂らしはじめた。
「あんっ…やらっ…ひぁ…あ、あああっ」
快楽に蕩けて蜜まみれになった花芯を指でなぞり、その蜜を雛鳥の口に運んでやる。
「気持ちいい、の間違いだろう?大事なところにこんなに蜜を溢れさせて…もっと欲しいと啼いている」
「きもち、い…?…こわいの、やら…」
「ああ。雛鳥はこれから初めて此処に男を迎えるのだから、未知の恐怖を感じるのも当然のことだ。だが、案ずることはない。…ちゃんと、快楽に蕩かしてから抱いてやる」
まだ湿り気を帯びてもいない女陰に触れると、雛鳥は躯をこわばらせた。それがまた、征服欲を煽る。
己のベルトを緩めて一物を取り出す。固くなり始めたそれを眼前に出されても、雛鳥はそれが何かわからないようだった。
「男女の交わりは知っているか?雛鳥。私のこれを、雛鳥の胎に突き入れるのだ」
「ひっ…」
蜜の溢れる割れ目に私のモノを押し当てる。蜜を塗り付けるように擦ると、雛鳥は怯えたように身を震わせた。
「…しっかり解さねば入らないな。こちらの腕が戻るまで、じっくり時間をかけて蕩かすとしよう」
雛鳥の反応を見て胸や花芯にも愛撫を加えながら女陰を解している内に、その瞳は快楽に蕩けて口からは甘えた嬌声が零れるばかりになった。幼い躯が快楽に震える様は、背徳感に満ちた愛らしさがある。
「さん、ちゃ…あ、う…あ…」
「雛鳥は愛らしいな」
もはや抵抗の気配はなく、雛鳥は私にされるがままで喘いでいる。頬に口付け、目元に溜まった雫を舐めとった。
中途半端に引っかかっていた衣を脱がせ、裸に剥く。衣で隠れる場所を選んで、口付け、噛み痕を付けた。
「ぁ、んっ…」
「そろそろ、いけそうか?」
手入れが進んで腕も生えてきた。具合を確かめるように指の曲げ伸ばしをした後、雛鳥の細い腰を掴まえた。大きく開かせた足の間、蜜を溢れさせる女陰に、固く膨らんだ己の一物をあてがう。快楽に蕩けて、焦点の合わない瞳を見下ろし、小さな唇にまた快楽を口移しで注ぐように口付ける。
「ん、ぅ…」
「いくぞ、雛鳥」
囁いて、一気に奥まで突きあげた。
「あがっ…」
「…少しきついな。体格の問題か」
「やぁっ…さけ、ちゃう、の…」
弱々しく抵抗し逃げようとする躯を抱き上げ、膝の上に座らせる。自重で更に食い込んだのか、雛鳥は呻き声を上げた。
「こうして奥まで入ったのだから、躯が裂けたりはしない」
「ひんっ…」
「すまないが、ここから先は痛みを伴わずには無理なようだ」
腰を揺らすと雛鳥は弱く喘いで私にしがみ付いた。背を撫でてやりながら何度も女陰を突き上げ、劣情を胎の奥にたっぷり注ぎ込む。
「、ぁ…」
「雛鳥…私の可愛い、幼い小鳥。これで君は、その躯も魂も、私のものだな」
一物を引き抜くと、白い股が白濁と血の混じり合ったもので汚れた。わかりきっていたことだが、破瓜の血が、私が雛鳥を貫いた初めての男であることを示していた。瞳から零れた雫を舐めとる。
「痛くしてしまってすまない。…今はこれ以上はしない」
羽繕いのように、雛鳥の頭に軽い口付けを降らせる。
「さん、ちゃ…もう、いたいこと、しない…?」
「ああ。もう雛鳥に無体はしない」
「ん…」
雛鳥は甘えるように私の胸に寄りかかってきた。初めての行為による疲労もあるのかもしれない。私は霊力をたっぷり取り込んだこともあってすこぶる元気だが。
あやすようにしばらく撫でていると、手入れを終えた式たちが戻ってきて、マジかよお前、という顔をした。
「手入れも終わったようだな。なら、少し湯を浴びるか。このままではいかにも具合が悪い」
出陣から帰ってきたものがすぐ汚れを落とせるよう、簡易の湯殿が近くにあったはずだ。すぐ使えるかはわからないが。
「雛鳥、立てそうか?…無理そうだな。いい、運ぼう」
式たちから剣呑な視線を感じる。だが、それを無視して、己の上着を雛鳥に羽織らせて湯殿に向かう。
まあ、悪いのは私だ。雛鳥の無邪気な善良さに付け込んだのだから。