「結局お前も主を抱いたのか。…いや、まあ、そうしむけたし文句があるわけではないがな」
戻ってきた鶴丸がニヤニヤと笑いながら肩をすくめてみせる。鬼丸は眼帯に隠されていない金色の瞳を不機嫌そうに細めた。
「お前は主をどうしたいんだ」
「どうもこうも…俺が主に望むことと、お前が主に望むことはおそらく大差ないぞ?…俺は主に俺のことを受け容れてほしい。主を愛したい。だが、主に俺を特別扱いしてほしくはない。主の所有する刀剣の内の一振りという扱いがいい。…俺の
「・・・」
「刀剣であれ、神であれ、俺たちには人の子が必要だ。そうだろう?」
「…否定はしないが、方法は選ぶべきだと思うぞ。お前も、自分の思う通りに動く人形が欲しいわけではあるまい」
「む…」
鬼丸は小鳥の頭を撫でる。小鳥は眠そうに目を細めた。
「そもそも、望みと行動に齟齬がないか、お前」
「そうか?」
自覚がないとあらばなお悪い、と鬼丸は眉根を寄せた。鶴丸もふたりに歩み寄る。
「主、ちょいと失礼するぜ」
「ひゃんっ…あ、え…?」
尻に異物を入れられた感触に小鳥は戸惑う。
「鶴丸」
「妖謹製の肛姦用の浣腸さ。一回で人間の一物くらいなら入るようになる」
「う、あ、あ…な、や…」
薬液を注入される感触で小鳥の肩が揺れる。
「…同意を得てからやれ、そういうことは」
中途半端になっては逆に辛いだろう、と鬼丸は鶴丸に冷たい視線を向けながら小鳥の頭を撫でる。
「時間をかけて道具で拡張していたら、主を苛めるなと誰かさんに怒られそうだからなぁ」
「・・・」
「あ、う…といれ…」
「おまるは用意したから、そのまま出してくれ。妙なものまで下していないか気を付けないとならないし、
「やだ…」
「恥ずかしがらなくても、俺はそういうのは慣れているから大丈夫だぞ」
鬼丸が、おれは慣れていないが?という顔をしている。
「や…」
「んー…鬼丸が気になるなら、そちらは俺が塞いでおこう」
「は?」
鶴丸は鬼丸と目を合わせ、口付け、囁く。
「なに、少し発情させるだけだ。抜けても困るしな?」
「う、ぐ…」
鬼丸の瞳が揺らぐ。縋るように小鳥を抱きしめ、しかし、何かを悟ったように手を離してその場に寝転がった。
「は、あ…まったく、性質の悪い…」
鬼丸に騎乗している形になった小鳥の頭を撫で、鶴丸は鬼丸の腹に腰かけた。
「そこに…すわるな…」
「人間じゃあるまいし、お前なら大丈夫だろう。…ほら小鳥、我慢しなくて大丈夫だぞ?」
「ひぅ…やだぁ…」
鶴丸は小鳥の腹を撫でる。
「我慢強いのは悪いことではないんだがなぁ…」
「あ、う…」
「心配しなくても大丈夫だからな?」
薬液の注入に使われた器具が取り除かれる。途端に、尻の中に留められていたものが吐き出された。
「あっ、あぁんっ…」
薬液と汚物の混ざったものが勢いよくおまるの中に排泄される。その刺激で、小鳥は軽く達し、羞恥に頬を染めた。鶴丸は微笑んで小鳥の頬に口付ける。
「小鳥は良い子だな。…じゃあ、今日は昨日よりもっと気持ちイイことしような?」
尻穴を軽く洗浄し潤滑剤を塗り込んだ。
「あっ、ひゃうっ…あぁんっ…」
「きみは敏感な躯をしているなぁ。…自制心が弱ければ、快楽堕ちしていただろうに」
「それはお前の
「俺としては主が快楽に弱く従順になっても、それで身を持ち崩さなければ構わない」
「無茶苦茶を言うな」
おまるを退かし、鶴丸は小鳥の後ろに回る。
「いれるぞ」
「う、あ…ひぐっ…んぅ…」
狭穴の中を太いものに押し入られる感覚で小鳥は喘ぎ、涙を零した。
「はぁ…うぅんっ…」
「前からも後ろからも奥まで犯されるのは、たまらないだろう?主。挿れられただけでイってしまったか?」
「はぁ…ああ…」
「っ…」
鶴丸にバックから突き上げられるたび、小鳥の躯が揺れ、鬼丸の方にも刺激が入る。きゅうきゅう穴が締め付けられるたび、快感が走った。
「っはぁ…主を、泣かせるなと…言っているだろう…」
「小鳥が涙と涎で顔をぐちょぐちょにしているとそそるだろう、嗜虐心が」
「そそらん」
「んー、あれか。お前は、相手が可哀想になると萎えるタイプか」
「そうだな」
「俺は可哀想なの
「…本当に、厄介なものに目を付けられたのだな、主は…」
「ははは、お前がそれを言うのか。俺とは方向性が違うとはいっても、お前も十分厄介なものだろうに」
「…そうだな」
鬼丸は億劫そうに身を起こし、鶴丸の頬を撫でる。
「おれは刀剣男士の枠を外れているからな。…だが、お前も…一般的な鶴丸とはだいぶ違うだろう。かろうじて今は枠内だというだけで」
「…俺が概念拘束を受けたのは、枠を外れる寸前だったからな」