相手はいとけない子供だから。その無垢な瞳に色欲の浮かんだところを見たことがないから。いつか手を離さなければならない相手だから。そうやって理由をつけて押し込めて、見ないふりをしていたけれど、ダメだった。
彼はどうしようもなく、彼女に惹かれ、欲を抱いていた。彼女が本当は親の庇護から出た大人であると知って。他の刀に渡したくないのだと自覚してしまえば、歯止めはきかなかった。
彼も本丸が正常に運営されていた頃には遊郭を利用したことはあったから、性交に対する知識も性欲もちゃんとあった。無防備な彼女に欲情しないでいることはできなかった。
「雲生…」
眠る彼女に口付けたことは何度かあった。神気を流してしまっていたのも自覚はなくともずっと思っていたからだろう。この子の手を離したくない。この子に求められたい、と。
神気を流されるのが初めてではないからか、小鳥はそれ自体に違和感を感じてはいないようだった。ただ戸惑った様子で彼を見上げている。刀剣どころかただの人間と交わったこともないから、口付けだけで身体が反応するということの意味が分からないのだろう。
「小鳥、気になることがあるのなら、全部言ってみてください」
「ん、んー…わかんない。なんか…からだがぽかぽかする…」
「熱いですか?」
「ん…暑い、のかも」
「でしたら、脱いでもいいですよ」
「でも…」
「お互い裸を見たことはありますから、恥ずかしがる必要はありませんよ。それに、薄暗いから見えづらいでしょう?」
「…うん」
彼女は自分の単衣の帯を緩めて肩を出した。シンプルな下着が袷から覗いている。彼は露出した肌に口付ける。
「くすぐったい…」
「嫌ですか?」
「ううん…」
彼女は甘えるように彼の肩に頭を擦りつけた。
「触って欲しいところか、触って欲しくないところはありますか?」
「…わからない。あついのに、触るの?」
「…では、色んな所に触れてみますから、どう感じるのか教えてください」
「ん…」
恐らく触れられるのに忌避感の薄いところから順番に優しく触れていく。腕や肩、背中などはくすぐったがるだけでほとんど無反応。脚も不思議そうにするばかりで、プライベートゾーンに近づくと多少身構え躯を強張らせた。脇腹や腹を撫でられるのは少し気持ちよさそうにした。下着を少しずらして胸を撫でるとよくわからないという顔をする。下着の上から尻や股を撫でると流石に恥ずかしそうにした。
「…私に触られたくない場所はありましたか?」
「…んーん、大丈夫…」
小柄で、あまり肉付きのよろしくない躯は一般的に言えば性的な魅力を感じさせるものではないだろう。なんなら彼は遊郭で肉感的で柔らかな女体を抱いたことがある。性処理のために買って普通に抜いた。けれど、努めて抑えているだけで、その時より今の方が強く興奮していた。こんな風に彼女に触れることを許されたのは、今まで彼だけしかいない。やや強引にやっていることではあるが、独占欲、征服欲がくすぐられている。
彼は彼女を背中から抱えるようにして抱き込んで、リラックスを促すように腹を撫でる。
「小鳥は、性行為の知識はどの程度ありますか?」
「…裸になって、パンツで隠れる場所同士でぎゅってするんでしょ。実写でじっくり見たことはないけど…創作物で見たことある。…穴の場所、よくわかんないけど…」
「多少の個人差はあるそうですからね…」
下着越しに割れ目をなぞられ、彼女は小さく肩を震わせた。軽く指でくすぐっていると、戸惑った様子で首を振った。
「…どうしましたか?小鳥」
「そこ、なんか…背中、ゾクゾクする…へんなかんじ、する…」
「嫌ですか?」
「う…」
「それとも、気持ちいい?」
「きもち、いい?」
「気持ちいいですか?」
「…きもち、いい」
そう口にして、愛撫が続く内に彼女の息は浅くなった。
「うんしょ…なんか、それ…おちつかない…へん…」
「気持ちいいから、もっと先が欲しくなってきた、ということではありませんか?」
「もっと、さき…?」
下着を脱がせてみると濡れていて、少し糸を引いていた。湿った場所を指先で軽く撫でる。
「あっ…」
「いいですか?小鳥」
「う…うん…」
優しく愛撫すると彼女は彼女を抱きしめる彼の腕にギュッと縋るように掴んだ。そのまま愛撫を続けると段々と甘えるような声が漏れ始めた。そして少しずつ蜜で濡れ始める。
「気持ちいいですね、小鳥」
「ん…きもち、いい…」
「それから…小鳥の穴はここ、ですね」
「あっ…あ、う…あっ…」
つぷり、と慎重に指をいれていく。彼女は赤い顔で僅かに躯を震わせた。
「沢山解して、気持ち良くして差し上げますね」
「うんしょ…そこ、こわい…おなか、へん…」
「大丈夫ですよ、小鳥。初めてで戸惑っているだけで、それは気持ちいいことの予兆ですから」
「あ、あ…へんなの、やだっ…こわい…」
「大丈夫、気持ち良くなるだけですから」
狭穴が指を拒むように締め付ける。しかしそれもゆっくり探られる内に緩み、より深くへの侵入を許す。彼女は瞳を潤ませ彼の腕にしがみついた。
「ふ、ううう…」
「大丈夫ですよ、小鳥。愛撫されて気持ち良くなるのは当然のことですから、何もおかしくありません」
「おなか、あつい…」
愛撫と共に流し込まれた神気が彼女の躯を発情させる。頬を紅潮させ、半開きの口から舌をのぞかせ浅い呼吸をして、潤んだ目を彷徨わせている。濡れた穴を気にするように足を揺らした。
「小鳥」
「うんしょ…こわい…」
「怖いことはありません。大丈夫ですよ」
深く口付ければ彼女は目をとろんとさせて彼の胸に頬を擦りつけた。神気酔いを起こし始めているようだ。穴を解される刺激に慣れてきたのか、甘えた声を漏らす。
「気持ちいいですか?小鳥」
「う、ん…」
軽く指を曲げて内壁をひっかくように刺激すると、彼女はびくりと肩を震わせた。
「小鳥」
「背骨、ゾクゾクする、やだっ…」
「本当に、嫌ですか?」
「あ、あっ…」
陰核を後ろから撫でられる刺激で彼女は躯を震わせる。甘イキしたのか、腰が抜けた様子をしている。
じっくり解す内に指は三本入るようになって、快感しか感じなくなったようだった。蕩けた顔で、彼の名前らしい音を繰り返すばかりになっている。躯は弛緩して時々痙攣のように震えている。
「そろそろ入ると思うのですが…どうですか?小鳥」
しかし反応がない。どうやら疲れて眠ってしまったようだった。正直そんな予感はあった。日中も色々あったから、刀剣男士の彼は平気でも普通の人間である彼女には負担だったのだろう。
「…続きは起きてからですね」
彼は彼女のこめかみに口付け、しどけない姿の彼女を抱えたまま目を閉じた。
「…あれ」
目を覚ました彼女はぼんやりと躯の違和感に視線を巡らせ、意識を落とす前のことを思い出して一気に目が覚めた顔をした。
「目が覚めましたか?小鳥。では、続きをしましょう」
彼女の身じろぎで気付いていた彼が口付けて微笑む。
「つづき」
「本番の前に眠ってしまったでしょう?」
口付け、割れ目を撫でる。くすぶりを刺激され穴はすぐ湿り気を帯び彼女の呼吸も浅くなる。穴は愛撫でほどなく解れて、彼女は自然と自ら足を開いた。彼は半勃ちのペニスを彼女の股に押し当てる。
「良いでしょうか、小鳥」
「あ、う…」
彼の興奮を表すように、ペニスが自然と固くなっていく。
「こ、れ…はいる、の…?」
「ええ。あなたが許してくださるのなら」
そう言って彼は彼女に深く口付け、神気を流す。彼女は縋りつくように彼の胸にしがみついた。彼が頭を撫でるととろんとした目で彼を見上げる。
「良いですか?小鳥」
「う、ん…」
「ありがとうございます。たくさん、気持ち良くなりましょうね」
しっかりと腰を捕まえて、ゆっくりペニスが穴に沈められていく。無意識に逃げようとした腰が押さえつけられ、もがくように揺れる。
「ふ、あ…」
「…入りましたよ、小鳥。わかりますか?」
薄い腹越しにペニスの入っているところを撫でると、彼女は甘えた声を漏らした。
「うんしょ…なんか、おなか…へん…きゅうきゅうする…」
「あなたの体が、私のモノを歓迎してくださっているようですよ」
口付けてゆっくり動くと彼女は嬌声を上げた。彼は彼女をしっかりと抱きしめて徐々に動きを早くしていく。
「小鳥…好きです。私の、可愛い…いとしい、ひと」
「あ、あ…うん、しょうっ…」
穴の奥に射精しながら、彼は彼女に口付ける。彼女は彼に強くしがみついた。
「…私の妻になってください、小鳥」
「つ、ま…?」
「ずっと隣にいることを許される関係になりたいんです」
「なんで、ぼく、なの…」
「私があなたを好いているからです」
彼女は彼の言っていることが理解できないという顔をした。彼は体勢を変えて再び彼女を犯す。神気に発情させられた躯は喜んでそれを受け入れるが、彼女の心はそれについていけないようで涙をこぼした。
「ずっと、私の腕の中にいてください、小鳥…!」
「そんなの、むり、だよっ…」
いやいやをする彼女を見て、彼の
「私はもう、あなたが私の目の前からいなくなることを許容できません。どこにも、行かないでください…」
神気酔いで酩酊した彼女の瞳はとろんとして、意味のある音を発しない。彼の動きに気遣いが無くなったわけではないが、拒絶を受け付けない。まあここまでもギリギリの一線は踏みとどまっていただけで大分強引だったが。躯に覚え込ませるようにしつこく犯す
「小鳥も、私なしでは生きていけなくなってください…」