いよいよこの章もそろそろ終盤に差し掛かってきた……気がします。(見切り発車なので分からないが)精一杯書きますのでよろしくお願いします!
夢を見ている。とても幸せな夢だ。私が生まれた場所で私の大好きな人と共に暮らしている夢。頭のどこかではありえないって分かっていてもずっと見ていたいような、そんな夢。
『ーーーーーー』
何を言っているのかは分からないが、彼はとても幸せそうで、私もそれを見るだけでとても幸せな気分になる。
『ーー、ーーーーー』
しかし、そんな幸せな夢は一瞬で悪夢へと様変わりした。気付くと先程までののどかな風景は消え、何も無い、黒い空間に私はいた。
彼は、彼はどこへ行ったのだろうか。心を覆う不安と焦燥に胸を抑えながらあたりを見渡す。すると、彼はすぐに見つかった。
『ーーー、ーーーーー』
そこには桜の花吹雪が舞っており、彼のすぐ隣にどこかで見たことのある少女が楽しそうに笑っている。彼もものすごく楽しそうだ。
『ーーー立香、くん』
十年来の友人と遊んでいるかのようなその表情に私の伸びていた手は止まる。あぁ、きっと私じゃ彼をあのように笑わせることは出来ない。自分の手を見る、穢れきった手だ。自分の正義の為に他の正義を殺した穢れた手、この手は血に染まっている。確かに神の声は聞こえた、常に聞こえていたのだ。だが、選んだのは自分自身、親も、家も、故郷も、全てを捨てて私はあの道を選んだのだ。その時に私は決めた、私は人々を愛そう、と。穢れたこの身でも人々に尽くそう、と。
『ーーーでも』
それでも、私は彼の隣にいたい、と願ってしまう。隣で見守りたいと、支えたいと、愛されたいと、愛したいと…私は願ってしまった。とてつもない傲慢なことだとは分かっている。
『ーーーでも…私が、勝ちますから』
黒い空間に罅が入り、光が射す。夢から覚めるのだろう、きっと起きたら忘れてしまう。そんな感覚がした。だけどこの闘志だけは、愛だけは変わらないだろう。
『…主よ、どうか………』
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「…っう、お、沖田さん…上手、い…!」
「そ、そうですか…?」
あれから数分、薬の影響かただの手淫にも関わらず射精が近付いてきているのを感じる。しかし、それを差し引いても彼女の手は想像以上なものだった。なめらかで吸い付くような彼女の手は俺のモノを優しく包み込み絶妙な力加減で刺激を与えてくれる。
「っ、沖田さん…口も…」
「あ、は、はい…では、失礼して…んむ」
沖田さんは恐る恐ると言った様子で口を近付け、そして俺のモノの先端にキスをするように口を付けた。視覚から入る情報に思わず喉奥まで乱暴に突っ込み射精したい、という獣じみた願望が溢れてくるがそれでは台無しだ。亀頭を口に含みぎこちない舌使いでチロチロと鈴口を舐めながら、存在を確かめるようにキュッと俺のモノを握り優しく擦っている彼女の顔は淫靡なものながらも慈愛に満ちている。
「…沖田さん、口に射精すよ……」
彼女の目を見てそう伝える。ゾクゾクと駆け上がる快感に抗わずにそのままそれを解放するように腰を少し前に突き出す。それに応えるかのように彼女の手は速度を上げ、俺をより強い射精へと導く。
「……沖田、さん…っ…っ、はっ……」
それに導かれるままに沖田さんの口内へ思い切りぶちまける。
「…んっ!」
肩を震わせて、小さく跳ねる沖田さん。射精中にも手を動かし、もっと出してほしいとでも言いたげに俺の目を見つめている。そんな目で見られてしまっちゃあしょうがない、期待に応えなければ男がすたるというものだ。一旦腰を引き、直後に思い切り腰を突き上げそのまま押し付ける。
「…おごっ…んんっ…!」
突然のことに驚いたのか体を大きくビクンビクンと痙攣させ、涙を流す沖田さんに更に愚息が膨張するのを感じる。再び腰を引き、思い切り突く。これを何度も繰り返し、ほぼノータイムで2発目を発射する。
「…んんんっっ!!んぐっ…んっ、んっ、ぷはっ…こ、殺す気ですか!?窒息死するとこでしたよ!?」
「…はぁ、はぁ……沖田さん、悪いんだけどさこの縄解いてくれない?」
「ガン無視!?」
肩で息をしながらブチギレる沖田さんに縄を解くようにお願いする。決して自由になって沖田さんを好き勝手にするために解いてくれと頼んだ訳では無い。断じてそうではない。
「…ごめんごめん、沖田さんの口の中すげぇ気持ち良かったからさ。それより早くしてもらっていいかな。この姿勢ちょっと肋が痛いんだ。大丈夫、沖田さんのお陰で薬の効果切れたっぽいから」
「…き、気持ち良かった、ですか…そうですか…ふふ」
矢継ぎ早に言葉を並べると沖田さんは気を良くしたのか縄を解いてくれた。愚かな娘だ、と心の中で沖田さんを嘲笑う。先程沖田さんを好き勝手にするためではないと(心の中で)言ったな?あれは嘘だ。
「きゃっ、ま、マスター!?もう大丈夫なのでは」
「大丈夫(大丈夫とは言ってない)ってことだよ」
「なにを言ってるんですか…や、やめてっ!」
「ふっ、口ではそんなことを言っておきながら体は素直だなぁ?……ん?」
悪代官のようなセリフを吐きながら沖田さんを押し倒し、ショーツ越しに愛撫を開始する。しかし、そこは触れたばかりなのにも関わらず突然の雨に降られたかのように濡れていた。
「…うぅっ……やめてって言ったのにぃ…マスターなんて嫌いだぁ…」
嗚咽を漏らしながら手で顔を隠す沖田さんに先程以上の興奮を覚える。ここ3日でなんとなく分かったことだがどうやら俺は少しSっ気が強いみたいだ。ソフトなMかなと思っていたんだけどなぁ…
「可愛いなぁ、沖田さんは」
「触んなバカぁ!」
伸ばした手を叩き落とされる。なるほど、ならば戦争だ。両手を広げ、戦闘態勢に入る。そちらが触らせないと言うなら俺は触るのみ…無駄な力はいらない、最短距離を突き抜けろ俺の拳ッ!
「…なにやってんですか?」
最短距離を突き抜けるはずだった俺の拳は沖田さんの体に触れることなく直前で見えない壁に当たったかのように止まる。決して誰かに止められた訳では無い、自分が自分自身が止めたのだ。汗がたらりと頬を伝う。
「…沖田さん、無事ですか?」
「…なっ、い、いつの間に…!?」
後ろから聞こえたはずのその声の持ち主はまるで魔法かなにかのように気付くと俺の目の前にいた沖田さんの隣にいた。なんか見たことあるなと思ったらこれアレだ。ナッパ無視して悟飯とクリリンに仙豆を半分ずつあげる悟空のやつだ。…しかしその通りだと俺がナッパってことになるのだが…
「…立香くん」
「…は、はい」
「…詳しくお聞かせください」
「…は、はい……」
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「なるほど、薬を盛られた、と」
「はい…気付いたら縄でグルグルにされていて……」
暗い部屋、四角いテーブルを挟み、俺は何故か手錠を掛けられた状態で座らせられている。目の前には室内にも関わらず大きなサングラスをかけたジャンヌが巨大なココアシガレットを咥え、トントンと指で机を叩きながらでかい態度で座っている。いや、なにやってんだジャンヌ。
「…事実に違いはありませんか?」
「ぅ、うぅ…はい、今の所……」
「…そうですか、沖田さん、あれ持ってきてください」
「……アレです」
「…あれ?」
「……アレですよ」
「……あれ…?」
被害者兼ジャンヌの部下をやっている沖田さんは刑事モノのテレビを見たことがないのか首を傾げている。伝わらないのがもどかしいのか自分で立ち上がり、しばらくしてからなにか、というか事情聴取の場面には必須アイテムを持ってきたジャンヌの姿が見える。
「…カツ丼だ…食え…」
この数十秒で何があったのか口調までそこはかとなくハードボイルドになったジャンヌに勧められるがまま目の前にあるこれまた定番の柄をしている器の蓋を取る。
「…うわぁ〜、ジャンヌさん料理上手なんですねぇ…凄いいい匂いします……ところで何故悪人に食料を与えるのです?無駄じゃないですか?」
沖田さんが言う通りとてつもなくいい匂いがする目の前のカツ丼。匂いも去ることながら、見た目も完璧、色鮮やかな卵が綺麗なきつね色をしているカツを包み込みその上にのる新鮮なミツバのコラボはまるで芸術的な絵画のような完全なる美を見せている。
「……黙って食え…」
「い、いただきます…!」
ジャンヌのその声に飛び付くようにそのカツ丼、否、芸術品に食らいつく。
「…え、ジャンヌさん無視ですか?」
「…ジャンヌさんじゃない……ジャンヌ警部補だ……」
コントのようなやり取りをしている2人の会話を聞く余裕が無いほど夢中になり、お箸を動かす。
「……どうだ?」
「…っ、ぷはっ、美味い、美味すぎる…っ!圧倒的旨み、俺の頭に電流が走る…っ!体がっ…遺伝子がっ…これを求めているっ!」
「…ふっ、そうか……」
「…そういえばジャンヌさん珍しくはっちゃけてますね」
気付くと、器の中にあった芸術的は消えていた。全て喰らい尽くしたのだ、心の中に無くなってしまったという悲しさと自分が無くしたという達成感が満ちる。
「…あ……あれ…?」
「ま、マスター!?」
しかし、それも束の間身体中から力が抜けるような感覚と共に抜け落ちていった。睡眠不足が祟ったのだろうか、とも思ったがたった一日二日でへばるほど脆い体はしていないつもりだ。一体何が原因だ…?そう思い、1つの答えにたどり着き、ジャンヌを睨む。
「…ふふふ、気付きましたか、立香くん」
「…ジャンヌ……お前…薬を……」
先程まで掛けていたサングラスを投げ、咥えていたココアシガレットを俺の口に入れたジャンヌの顔はこれまで見たことが無いほど悪意に満ちていた。
「…え、待って…話に追い付けないんですけど…ど、どういうことですか?」
沖田さんが混乱しているのを見る限り今回のこれはジャンヌの単独犯だ。思わず自分の頭を疑う、聖女が、あのジャンヌがこんな他人に薬を盛るようなことをするわけが無い。しかし、彼女の目は本気だ。
「…沖田さん、立香くんに散々酷い目にあわされたんでしょう?」
「ぇ…まぁ…はい…」
「…苦しかったですよね、既に達しているのに更に達してしまう感覚、泣いても、息が出来なくなっても、無理やり絶頂させられる感覚……悔しくないですか?」
「………悔しくない…って言ったら嘘になります」
ジャンヌの声を聞き、徐々に目からハイライトを失っていく沖田さんの姿は傍から見るとイケない宗教の教祖様に洗脳されているように見える。
「…な、にを…」
薬が体全身に回ってきたのか体が痺れて上手く喋れない。どうやらこの薬は体から自由を奪うタイプのものらしい。
「でしょう?だから……それを立香くんに教えてあげるのです」
「…で、でも…やろうとしたけど…私じゃ…」
「だからこそ、力を合わせるんですよ…」
ジャンヌはそう言い、沖田さんの手を掴み手の甲に手を添えた。
頷き合う2人の目線は俺の下腹部に向いている。見なくても分かるほど膨張しているであろうこれは沖田さんに盛られた薬の原因なのか、それとも俺の性なのか…それは分からない。
「…立香くんにも味わってもらいましょう」
「えぇ、教えてあげますとも……嫌でも」
妖しく光る彼女達の目を真っ向から見返す。男には負けられない戦いがあるってことを教えてやろう。
じ、次回からが本番ですからっ!()