※この作品はR-18です。

Fate妄想集   作:メルヘンに気ままに

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書いている途中に一睡挟んでしまい、内容がグダグダな部分があるかもしれません。お許しください。


ピンクの女王と黒い聖女
ピンクの女王と黒い聖女(プロローグ)


「マスター、起きてマスター」

 

誰かが俺のことを呼んでいる。この声は、メイヴちゃんだ。起き上がろうとし、体に激痛が走る。

 

「…ってぇ…あれ、メイヴちゃん…?ここは…」

 

寝ぼけているのか昨日のことを全然覚えていない。俺の隣で何故かピンクのビキニで体育座りをしているメイヴちゃんは俺の言葉を聞くと、泣きそうな顔をしてこちらを覗き込んでくる。

 

「昨日の事忘れちゃったの?」

 

「…あ、あぁそうだったね」

 

段々頭の中が明瞭になってくるにつれ、昨日の記憶が蘇ってきた。

 

「……」

 

メイヴちゃんは俺の肩に頭を預け、黙っている。余程この状況に参っているのだろう。

 

「…とりあえず、やるだけやってみようか」

 

「……えぇ」

 

 

 

 

「「誰かいませんかーー!!」」

 

まぁ仕方ないだろう。まさか無人島にたった二人で流着しちゃうなんて滅多にないことだ。

 

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

 

「海に行きたいかー!!!」

 

「おー!」

 

きっかけは俺のなんてことのない一言だった。トランプをやっている中ふと思いつきで言った俺に対し、メイヴちゃんは嬉しそうに手を挙げ、その隣にいるジャンヌオルタは嫌そうに顔をしかめている。

 

「…馬鹿なんですか?この季節に海とか自殺願望がある人しか行きませんよ」

 

と、ジャンヌオルタはハッ、と馬鹿な俺を見下すように言う。

 

「…へぇ、じゃあいいよ。俺とメイヴちゃん二人で行くから、あーあ、楽しいんだろうなぁメイヴちゃんと海で遊ぶの楽しみだなぁ〜!」

 

「マスターってばやめてよ、恥ずかしい!」

 

俺とメイヴちゃんの小芝居を苦虫を噛み潰したような顔をして見るジャンヌオルタ。この際に見るのは顔ではなく頭だ。

 

アホ毛が右往左往している。これは行きたいけど行きたいって素直に言えない時の動きだ。だが俺は敢えて救い船は出さずにそのまま続ける。

 

「いや〜メイヴちゃんと海か!そういえば初めてかもしれないね?」

 

「そうね、山と空は行ったけど海はそういえばまだ行ってないわ!でもマスターと行くならどこでも楽しくなりそう!」

 

「…ぐぬぬ」

 

俺の右腕を抱き、楽しそうに話すメイヴちゃんを見てやはり自分も行きたいのか悔しそうに声を漏らすジャンヌオルタ。

 

アホ毛を見るともの凄い勢いで左右に動いている。これは最初から行くって言っとけばよかったということを表している。邪ンヌアホ毛検定1級所持者の俺からすると容易な問題だ。

 

「じゃ、行ってくるから!じゃあメイヴちゃん、オケアノスでいい?」

 

「うーん、どこでもいいわ」

 

「あはは、それ一番困るヤツだな!まぁ適当に海っぽいとこ行けばいいか!はははは」

 

「それもそうね!うふふふ、あははははは」

 

わざとらしく笑う俺に合わせこれまたわざとらしく笑い声をあげるメイヴちゃん。この様子だと2秒も待たずに来るだろう。

 

「待ちなさいよ!!私も、私も心配だからついて行ってあげるわ!あなた達だけだと遭難しそうだもの!」

 

上手い理由を考えたつもりなのかオルタはドヤ顔で言う。

 

「待ってました!じゃあ行こうか」

 

「あはは、あなた本当にちょろいわよね!じゃあ今回も3人で行きましょう!」

 

「なっ、ちょろいって何よ!!私はただ引率してあげるだけよ!!」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「はい、ということで着きました!海です!」

 

今回来たのはよく分からない海だ!雑な紹介ですまない。

 

「いぇーい!マスター、実は私泳げないの!泳ぎ方教えてくれないかしら!」

 

「OKOK!手取り足取り教えましょう!」

 

テンション高く声を上げるメイヴちゃん。ピンクのビキニを来ており、その輝かしい程の黄金比を持つ肉体を惜しみもなく見せつけている。といってもここには俺とオルタとメイヴちゃんしかいないわけだが。

 

「…そういえば私も泳げないわ」

 

自分が泳げないことに今気付いたかのように小さく言うジャンヌオルタ。何故か普段着だ。

 

「オルタはその格好で平気なの?泳ぎ方は俺が教えてあげるけど女性ものの水着なんて俺持ってないからなぁ…」

 

「持ってたら逆にこっちが困るわ!!…持ってきたけど思ったより寒いし海にも入らないから着替えないだけ」

 

「…いや、めっちゃ汗かいてるよね?すごい暑そうだよね?」

 

確かにリアルタイムだと今は冬だがここは特異点。季節はもちろん夏のそれだ。その中オルタはあの真っ黒の衣装を重ねこんで着ている。俺だったら1分も持たずに熱中症になっているだろう。

 

「あ、暑くありません!そもそも水着なんかで恥ずかしがるような子供でもありませんしね!」

 

「えー、じゃあ着替えた方がいいよ。その服見てるこっちが暑くなるし」

 

「なっ!い、いいでしょう!!見せてやるわ!み、見てなさい!…本当に脱ぐわよ?…いいの?」

 

オルタは恥ずかしいのか顔を赤くし何度も確認してくる。アホ毛も千切れそうな程早く動いている。やはり恥ずかしいのだろう。

 

「どうぞ」

 

「〜〜っ!!…ちょっと後ろ向いてもらってもいいかしら?」

 

「あいよ」

 

やはり人の前で着替えるのが恥ずかしいのか後ろを向くようお願いしてくるオルタ。断る理由もないので普通に後ろを向く。

 

「…は、はい、もう大丈夫よ」

 

「はーい……ねぇ、オルタ」

 

「…な、なによ?」

 

「このおっぱいで聖女は無理でしょ」

 

オルタの言うままに振り返るとその先には今にも溢れんばかりのおっぱいがあった。上下ともに黒のビキニを着ておりとても似合っているんだがそんなことより胸が凄い。すごくすごい。

 

「なっ…………」

 

オルタは言われたことに脳が追いつかないのかフリーズしてしまっている。

 

「冗談冗談。すごく似合ってる」

 

「えっ…………」

 

「そういえばメイヴちゃんは…」

 

フリーズしているオルタはさておき先程まですぐ近くにいたメイヴちゃんを探す。どこへ行ってしまったのだろうか?辺りを見渡すと少し遠くにピンクの頭が見える。青い海とのコントラストが…

 

「って、勝手に海行ってんじゃねぇ!!ちょ、あっ!!」

 

俺の声が聞こえたのかどこから持ってきたのか浮き輪に乗りこっちの方に手を振るメイヴちゃん。後ろから迫る波に気付いていないのだろうか。

 

「後ろ!!メイヴちゃん後ろだよ!!ダメだ聞こえてねぇ!」

 

後ろから波が来ていることを全身を使ってアピールするがメイヴちゃんは気付かない。それどころか俺の動きを見て何を勘違いしたのか投げキッスを飛ばしてくる。

 

その間にも波はどんどん近付いている。メイヴちゃんもようやく気付き焦った様子で逃げようとはしているがあの距離ではもう間に合わない。

 

「チッ!ジャンヌオルタ!これ持ってて!」

 

「…えっ、あ、はい」

 

背負っていたバッグをオルタに預け、海に飛び込む。

 

「ちょっ!マスター、どこ行くんですか!!」

 

後ろから聞こえるジャンヌオルタの声を振り切りメイヴちゃんの方へと向かう。メイヴちゃんは浜辺に浮かんでいるつもりだったのかもしれないが海には流れというものがある。気付くと沖の方へ行っていたりすることはよくあるのだ。

 

波はそのまま勢いを増してメイヴちゃんを飲み込もうと進み続ける。沖合で波に飲まれるなんてプロのスイマーでも死ぬかもしれないレベルのものだ。俺が行ってもただ犠牲者を増やすだけかもしれない。だがそんなことはどうでもいい、要は助けられれば万事解決なのだ。泳ぎには自信がある。幼い頃から長い間スイミングに通っていたし、ライフセービングのバイトをしたこともある。大丈夫だ、俺は絶対に助けられる。

 

俺史上最速のクロールでメイヴちゃんの元へたどり着き、抱き抱える。

 

「マスター…」

 

「とりあえず浮き輪は絶対離すなよ!あー、違うな、出来るだけ離さないよう頑張ってくれ。大丈夫だよ、そんな緊張しなくても、離したら離したで俺が助けてやる」

 

怖いのか不安げに俺を見つめるメイヴちゃんにとりあえず伝えたいことを早口で伝える。波ももうすぐそこだ。メイヴちゃんを衝撃から守ろうとより強く抱き抱える。

 

直後、とてつもない衝撃が体を走った。それは正に自然の猛威、津波にでも巻き込まれたかのようなあまりの衝撃に意識が飛びかけるが意地でこらえる。俺が気を失ったらその時が終わり、俺もメイヴちゃんも死ぬことになる。それだけはダメだ。上下が反対になるような感覚と体中に伝わる衝撃をこらえ、自分の腕の中の存在を強く意識する。

 

それからどれほど経ったのか。十数秒だった気もするし4,5分ほど続いた気もする。短いような長いような曖昧な時間が過ぎ、辺りを見渡す。

 

「…マスター」

 

「…メイヴちゃん、無事?あぁ、よかった…大丈夫そうだね…ははっ、かっこ悪いな俺…ここはキリッとして言うところだよなぁ…いてて」

 

今にも泣きそうな顔をしたメイヴちゃんが俺を見る。ここでキリッと言えたらかっこよかったかもしれないが俺は今メイヴちゃんの浮き輪にしがみつくような形で浮いているというとても情けない姿だ。

 

「もうこんなことはやめて…」

 

メイヴちゃんは涙を目に浮かべ、俺をの頭を抱き抱える。メイヴちゃんの豊満な胸が顔にあたりかなり恥ずかしいが抵抗する力も無いほど疲れてるしメイヴちゃんもこのままがいいみたいなので好きにさせる。

 

「…怖かったわ、あなたが私を助けに来た時、あなたが死んじゃうかもしれないと思うだけで凄く怖かった!もうこれからはこういう事はやめて…」

 

泣いているのかメイヴちゃんの声は震えている。

 

「うん…気をつけます」

 

「…えぇ、気を付けて、あなたが傷付くと私も傷付くの!あなたが悲しいと私も悲しいの!あなたが死んじゃったら私も死んじゃうかもしれないわ!あなただって私が死んだら嫌でしょ…?」

 

「…」

 

メイヴちゃんは抱き抱えていた俺の頭を自分の目線に合わせ、頬を伝う涙を気にすることもなく言う。思わず何も言わずに目を逸らしてしまう。

 

「それと…マスター」

 

俺の答えを待たずにメイヴちゃんは言葉を続けたーーー

 

「…最高にかっこよかったわ!ありがとう!!」

 

ーーー最高の笑顔と驚くほど柔らかな唇の感触と共に。

 

 





「そんで…ここはどこだ?」

「あら、本当ね…あそこに陸が見えるからちょっと上がってみましょうか」

〜そして冒頭へ戻る〜



以上になります!いかがでしたでしょうか。グダグダですみません。許してください何でもしますから。今回の主人公ですが一応前話の主人公と同じ人です。同じカルデアでもあるんですが仲良い鯖が違う、という設定で進ませて貰ってます。
絆レベル的にはジャンヌ絆レベル10、沖田さん絆レベル8、メイヴちゃん絆レベル9、邪ンヌ絆レベル7くらいかなと思いながら書いてます。

以上、前回と違って長々しいあとがきになってしまいましたがこれで終わりにさせてもらいたいと思います。しばらくはこの4人がメインになると思うのでよろしくです。ありがとうございました。
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