どんどん投稿間隔が空いてきました。私です。どうやら元からそんなに無かった文章力がスランプのようなものでより乏しくなってしまったようです。前となんか違うなぁ、と思った方…すまない、本当にすまない…早急に治るよう神に祈っとくので待っててください!
「……」
「……」
「…あ、あの…いや、すいません、何でもないです」
突然だが皆さんは地獄と言うものをご存知だろうか?まぁ大概の人が知っていると思う。俺の母国である日本ではよく悪いことをすると地獄に落ちる、とか言われて小さい頃に地獄絵図を見せられたりするのものだ。
「……マスター」
「っ!な、なに?」
「……いえ、なんでも」
そして、知ってる人も多いと思うが他の国、他の宗教でも形こそ少し違うが確かに地獄や天国は存在する。これがどういう意味か、わかるだろうか?
「…あのさ、もう我慢出来ないから言うね?」
それはつまり地獄や天国は確かに存在する、ということではないだろうか。考えても見てほしい、存在すらしていないものを遥か遠くで生活している人と同じような認識で捉えることが出来るのか否か。答えは限りなく不可能に近いと思う。間に宗教という壁があったとてしもそう容易いことではないだろうし、そもそも別の宗教にも存在するものなのだ。
「…どうぞ」
「…えぇ、いいですよ」
それでも確かに地獄と似た存在は各国、各宗教にてある。しかし、ここで問題だ。死後の世界である地獄や天国、これらはどのようにして広まったのだろうか?死人に口なしという諺があるように文字通り死人は話すことなど出来ない。ではどのようにして地獄や天国というものは伝えられてきたのか…長くなったが結論だ。俺はこう思っている。
「…6時間経ったのに何も進んでないのはどうなんだ?」
地獄も天国もこの世に存在している。んじゃないかなぁ…って。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「…」
あれから1時間が経った。相変わらず空気は最悪、互いに険悪な雰囲気を出し合っているジャンヌと沖田さんは変わらず何も話そうとしない。
「……あのさ、沖田さん」
「…はい、なんですか」
「……いや、なんでもない」
声だけで分かるほど怒っている。沖田さんからしたら当然のことだろう。俺みたいなやつを好きになってくれたのにも関わらず、自分の純潔を捧げた相手が事後、別の女と抱き合っており問い詰めたところ『俺はどっちも好きだよ?』である。うわ、改めて考えると俺って最低…?
「…ねぇ、ジャンヌ」
「…なんでしょう」
「…な、なんでそんなに怒ってるの…?」
沖田さんはさておき分からないのはジャンヌだ。確かに怒られるとは思っていたがこんなめんどくさい怒り方じゃなくて『不純異性交遊反対!』とか『ふしだらです!』とかそういう感じで怒られると思ってたのだが…
「…はい?本気でそれ聞いてるんですか?1から言わなきゃ分かりませんか?あぁ、そうですかわかりましたよ…そっちがそう来るなら私だってもう手段は選びませんから」
俺の胸ぐらを掴み、早口で言うジャンヌ。普通に怖いので胸ぐら掴むのはやめて欲しい。
「……離してもらいましょうか」
突然、胸ぐらを離されポカンとしたのもつかの間目の前で行われる目線の殺し合いに思わず怯んでしまう。先程まで俺の胸ぐらを掴んでいたジャンヌの手は今では沖田さんがジャンヌの手首を掴み自由を奪っている。
「…沖田さんに何かご迷惑でも?」
「…はっ、何を言うかと思えば。馬鹿らしい、迷惑も迷惑ですよ。勝手に人の男の胸ぐら掴むなんていい度胸してるじゃないですか」
沖田さんは言葉の一つ一つに殺意でも込めてるんじゃないかって程力強く言い放った。いつから俺は沖田さんの男になったんだ?とか、チンピラの常套句みたいな事を丁寧に言うとあぁなるのかな?とかそういった類の事は言った瞬間に俺はひき肉にされるだろうから言わないでおこう。
「…あなたの男……ですか?…はて、どこにいるんでしょうか?」
「…どこもなにもこの部屋に男は1人しかいないでしょうが。なに下らない事言ってるんですか?」
沖田さんとは対照的にジャンヌは感情が無くなったかのように淡々と言い放つ。今まで何度かジャンヌとは意見の対立で口喧嘩になったことがあるがその時でもこんな風に言うことはなかった。正直めちゃくちゃ怖いからやめて欲しい。
「聞こえてませんでしたか…あなたの男って言ったんです。立香くんが貴方のもの…?はっ、何をいうかと思えば…立香くんは私のダーリンなんです」
「…下らねぇ妄想ですねぇ?そんなことに時間費やすなら居もしない神様にでも祈ってたらどうですか聖女さま」
「…覆水盆に返らず、ですよ?覚悟は出来てるんでしょうね?」
「悪いけど剣のことしか頭に無かったんで学は無いんですよ。ふくすいぼんにかえらず…はて、なんのことやら」
どんどん話が物騒になっていく。口を挟もうにも二人とも俺のことを私の男だ、私のダーリンだ、と言っているのを見ると俺が口を出したらそれこそ事態の収拾が付かなくなる気がする。
「久しぶりにこんなに頭にきました。いいでしょう、余程血を見たいようですね?」
「口が多いですよ。昔から口ばかりのやつは雑魚って相場が決まってんです。」
俺としたことが止めるタイミングを見誤ってしまった。どうやらもう事態は収拾できるところをとうに超えているようだ。ファイティングポーズを取る二人の目には殺意の炎が灯っている。
「ストップストップ!!喧嘩、良くない!俺、止める!」
「退きなさい立香くん、大丈夫命を奪いはしません。ただ2度と私の前で主を馬鹿にさせないよう、ついでに立香くんに手を出せないように躾…説得するだけです」
「暴力反対!!ジャンヌ!抑えて!?」
ステータス的にはジャンヌの方が圧倒的に上だが相手はあの沖田さん、いくらジャンヌでも無傷で躾、もとい説得は不可能だろうしなによりこの二人が喧嘩している所を俺が大人しく見ていられるはずがない。途中で胃が爆散してしまうだろう。ここは無駄な血を流させないためジャンヌの肩を抑える。沖田さんは戦闘モードにさえ入らなければ大人しいのでこれで解決はできるはず…
「…何してんですかマスター」
空気が爆散する音がすぐに隣から聞こえる。恐る恐るその位置を見ると固く握られた拳がある。
「……お、沖田さん…喧嘩はよくない…よ?」
「………そんなことは百も承知です…その上で言ってるんですよ、何してんですかマスター」
沖田さんが普段の数倍ほど大きく見える。どうやらとても頭にキてるようだ。そんなに喧嘩を止められたのが嫌なのだろうか。
「…なにって見ての通り喧嘩の仲裁を」
「じゃなくて!!その手ですよ、手!!」
ズンズンと早足で俺の隣まで来て手を取る沖田さん。なるほど、どうやらジャンヌの肩に置かれてたこの手が気に食わなかったらしい。なるほどわからん。
「…なんか、沖田さんめんどくさい……」
「…え?」
しまった、俺を見る沖田さんの顔を見て思わず後悔する。その顔はショックからか硬直している。
「…ご、ごめん…でも、どうしたの沖田さん…?」
「…………めんど、くさい…?どうしたの…?」
俺の言葉を反芻している沖田さん。もうこの際正直に言うが、沖田さんを抱いてから、と言っても1日も経っていないがなんだかめんどくさくなっている。前までもっと快活で優しい子だったのにジャンヌが俺の胸ぐらをつかむだけでキレるし、俺が肩に手を置いただけでキレるしでとても短気というかなんというか…要するにめんどくさいのだ。
「……ぅ、うう」
「…え?」
突如呻き出した沖田さんに思わず驚いてしまう。え、なんで泣いてんの…?
「…うぅ、マスターのせいじゃないですかっ!!」
「…俺のせい!?」
「…黙って見てましたけど流石にこれは酷いと思いますよ立香くん…大丈夫ですか、沖田さん…」
「ジャンヌまで!?」
先程まで険悪だった二人の空気はいつの間にか消えており、今では泣いている沖田さんをジャンヌが慰めている。
「…え、えぇ…?」
まぁ、結果争いは防げた。…俺が止めたと言っても過言ではない。あぁ、そうだ、そのはずだ。…にしても今日は少し寒いなぁ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ごめんなさい…本当は…ジャンヌさんとマスターが思ってたよりずっと仲良くて…焦って…色仕掛けをしかけたんです…私…最低な女なんです…」
「…そんなことないですよ。そもそも私が意地悪な事を言ったのが悪いんですから、ごめんなさい沖田さん」
「…いや〜!よかったよかった!!万事平和が一番だよ、うん!!」
「…喋りかけないでください」
「立香くんは黙っててください」
…どうも、藤丸立香です。皆さんは自室に対してどのような印象をお持ちでしょうか?俺は自室とは真に己を解放できる素晴らしい場所であると同時にありとあらゆるやる気を吸い取る魔性の地でもあると思っています。まぁこれは人によるのでなんとも言えないのだが…
「…ジャンヌさん、いい人ですね。私なんかと一緒にいてくれるし、あんなひどい事言ったのに慰めてくれるし…」
「ふふ、そんなの私も酷いことを言いましたからお互い言いっこなしですよ。それに私はいい人だから沖田さんと一緒にいるんじゃありませんよ?友達だから、一緒にいるんです」
「ジャンヌさん…」
と、俺が自室論を語っているあいだにいつの間にやらジャンヌと沖田さんが良い雰囲気になっている。優しく微笑むジャンヌに頬を赤らめる沖田さんの表情はまるで恋に落ちた乙女のようだ。
「…ジャンヌさん、本当にごめんなさい。もうマスターとかいりませんのでこれからも仲良くしてください」
「えっ!?いらないの!?俺いらないの!?」
こちらを少したりとも見ずにハッキリと言い切った沖田さんに思わずショックを受ける。めんどくさいとか言っちゃったけど沖田さんがいい子なことに変わりはないし、俺のことを好きなんて言ってくれる稀有な子だ。しかも可愛いし、初めての相手だし…あ、なんだろう、凄く辛い。
落ち込む俺の肩に手が置かれる。
「あら、そうですか……じゃあ立香くんは私が貰いますね?」
「………………………は?え、あ、いや、ジャンヌさん?」
「なんでしょう?」
俺の肩に手を乗せているジャンヌの顔は不気味なほど笑顔だ。沖田さんはあわあわと焦った様子だ。
「…い、いや〜、別に私はいらないけどそのマスタークズですからね!!綺麗なジャンヌさんにはもったいないですよ!!えぇ!私のような人間がしっかりと」
「立香くんはクズですけどいい子ですから。ねぇ、立香くん」
「…え、あ、あはは…はははは、は…そんな褒めるなよジャンヌ、は、ははは」
俺の肩に頭を預けニコニコとするジャンヌ。その様子を見ている沖田さんの目には怒りと畏れが混じっている。優しいジャンヌに触れてしまい、先程のようにキレることも出来ずにいるのだろう。ジャンヌの聖女オーラにはそういうものがあるとつい先日学会でも発表されたのは耳に新しい。なのであの目に浮かんでいる怒りは全て俺に向いている、ということになるのだ。もう笑うしかない。
「……で、でも…私、マスターとエッチしちゃったし」
「…多分そういうのは若気の至りっていうんでしょうねぇ。嫌なことはとっとと忘れちゃった方がいいですよ。それが長生きの秘訣です、私が言えることじゃありませんがね…ははは」
「…べ、別にクズだとは思ってますけどマスターのことは嫌いじゃかいし…」
「嫌いじゃないだけですよね?それにいらないんでしょう?」
「…ぅ、ううう!!マスター!!ジャンヌさんがいじめます!!」
「…え、えぇ?」
先程までの目はどこへ行ったのかうるうるとした目で俺に助けを求める沖田さん。いや、貴方さっきまであんなに怒ってたじゃないですか。なんと言えばいいかも分からず、目を逸らす。
「…!?…こ、こうなったらジャンヌさんに決闘を挑みます!」
「…決闘?いいでしょう、めんどくさい駆け引きなんかよりもよっぽど分かりやすいですね」
なにか始まった、俺に目をそらされたのがショックだったのか沖田さんは錯乱した様子でジャンヌに決闘を申し込み、ほぼ考えることもなくジャンヌは答えた。あぁ、即答っていうのはこういうことなんだなぁと軽く感動すら覚える。条件も何をやるかも聞かずに応えられるなんて余程自信でもあるのだろうか?
「勝負内容は……っ…ま、マスターを…その、どれ程満足させてあげられるか!!です!!」
なるほど、第三者である俺が採点基準なら確かに公正な試合になるだろうし、元はと言えばこの二人は忘れかけていたが罰で俺の看病中なのだ。沖田さんが何故顔を真っ赤にしているのかは分からないが、試合内容としてはいいのではないだろうか。
「…………その満足させるというのはつまり?」
「……え、えぇ…つまりは…よくよく思えば今回の私はズルをしたようなものだったので……ジャンヌさんとはちゃんとライバルとしていたいかなって…なので、明日はジャンヌさんに譲ります」
「……沖田さん…えぇ、互いに全力を尽くしましょう!負けませんから!!」
しばらくの間無言で目を合わせていた二人は互いに何かを感じ取ったのかがっちりと握手をし、良い笑顔を浮かべている。なにはともあれ事は平和的に済んだようだ。
安堵すると同時に強烈な眠気が襲ってくる。あぁ、そういえば今日はまだ一睡もしてないんだった。一瞬でも眠気を察知した瞬間それはより強力なものとなり抗いきれないものとなる。
「…そ、そういえば沖田さんはどうやって……」
「…マスターはメイドが……」
眠気に呑まれていく中、夢現に聞こえたその声は意味をなさないただの音として流れていた。
あとがきでいうのもどうかと思ったのですがお気に入り登録をしてくださった方々が100人を超えました!ありがとうございます。これからも精進しますのでご応援のほどを…
それといつもご感想を下さる御二方…もう大好き!あなた方のコメントに癒され、私はよくない頭をフル回転させ頑張って書いております…どうかこれからも宜しくお願い致します!
あと評価を下さった方!ありがとうございます!もう感謝しかありません!…ご期待に添えるよう頑張りますので見守ってて頂きたい!
それでは!!