「ん……」
下半身に妙な感覚があるのを感じて、私は深い闇に沈んでいた意識をゆっくりと浮上させた。春の陽気とは違う纏わりつくような熱さに、寝起き早々疑問符が頭に浮かんでくるが、それはすぐに解消されることとなる。
「っ……!」
まず最初に、目元を擦ろうと腕を動かそうとした瞬間、腕を引かれる様な感覚に動きを阻害されて、寝惚けていた意識が一瞬で現実へと引き戻された。次に、耳に入ってくる情報を纏めて頭で処理すると、どうやら私は鎖と手錠でベッドに繋がれているみたいだということを認識する。
そして、埒外の異常事態に困惑しつつも、私は下手人と思われる寧々さんへと意識を向けると、そこには未知が存在していた。
「あっ♡ はぁっ、おはようっ、ございますっ、天都君っっ♡♡」
露出させられた私の下半身に跨る寧々さんは、激しく水音を立てるように腰を動かしながら、何ともなしに挨拶の言葉を口にする。どうやら、寝起きで覚えた妙な感覚は睡姦されていた証だったようだ。
「寧々、さん……何、を……?」
明らかに寝起きであることだけが原因とは思えないほど回らない口で、私は辛うじてそれだけ尋ねることができた。寝る直前までは何もおかしなところは無かったはずなのにと、働いてくれない頭で必死に思考を巡らせるが、残念ながら解決の糸口は見えてこなさそうだ。
「はぁっ、う、くぅぅぅぅぅっっ♡♡♡ ……あはぁっ♡ ナニって、寝ている天都君からっ、たくさん精液っ♡♡ もらってたんですっ♡」
そして、今なお止まる様子の無い彼女から返ってきたのは見れば把握できてしまうことだけで、それ以上は何も綴ることなく私の精液を搾り取るために攻勢を強めていく。
「天都君がイけないんですっ、私以外の女の子を魅了してしまうっ、天都君がイけないんですよっ♡」
ぼんやりとして快楽に呻くことしかできない私の内心を察してか、寧々さんはそんな風に此度の蛮行に至った経緯をようやく説明してくれたが、私はその抽象的な文言が指す事柄を理解することはできなかった。
「分からないならっ、はぁぁっ♡♡ それでもっ、いいですよっ♡ 分かるまでっ、天都君の身体にっ、教え込むだけっ、ですからぁっ♡♡」
そんな私に対して寧々さんが出した答えは、拘束したままでの性行為の続行のようで、一片の容赦も無かった彼女の攻めが更に強まっていくのを、私は浮遊感が纏わりつく下半身で感じることしかできない。
「射精しそうっ、ですよねっ♡ 天都君のおちんちんっ、びくびくしてるのっ、んうぅっ♡ わ、かりますからっ♡」
そして、寧々さんは私の奥底から昇ってくる白濁とした劣情の存在を目敏く感知して、その表情を喜色に塗れさせながら歓喜の嬌声を上げた。完全にデキあがっている彼女の様子からして、現時点で既に相当搾り取られているはずであるが、私のイチモツは未だに血気盛んのようで、何度目になるか分からない射精へと向けてその銃身を熱く煮え滾らせていく。
「うぐっ……! あ、あぁぁ、はぁぁぁ……ッッ!!」
「キたっ♡ 天都君っ♡♡ 天都君天都君天都君っっ♡♡♡」
やがて、抵抗もできない我が身ではどうすることもできず、私は寧々さんの肢体に促されるままに彼女の
「あ、あぁぁんんっ……♡ はぁ、えへ、えへへへ……もう、収まりきらないぐらい、頂いちゃいました……♡」
妖艶な笑みを浮かべながら、寧々さんは小休憩とばかりに横たわる私の身体にしなだれかかってきて、吐息が容易くかかる距離までその美しい顔を近づけてきた。
そうやって妖艶な笑みを浮かべた彼女が囁く言葉の一つ一つが私の耳朶を甘く熱していって、端から更に脳を蕩けさせていくような錯覚をも覚える。そこに尋常ならざる何かが存在しているような気もするが、如何せん熱に浮かされている頭ではそれが何なのかを考えることも容易ではない。
「あ……ダメですよ天都君、今私以外のこと考えてましたねっ」
その覚束ない思考ですら、擽る様に添えられた寧々さんの手の平によって奪われてしまって、私は情けなく嬌声を漏らすことしかできなかった。
「そんな悪い子は……こうしちゃいますっ♡ あーむっ……」
そして、みるみる内にあらゆる自由を奪われてしまった私は、寧々さんの柔らかい唇で口を奪われたのを最後に、意識を快楽の渦の中に叩き込まれるのであった。
「ぢゅっ、ちゅるるるるっ♡ れろっ、ちゅっ♡ んふふっ、ちゅぅぅぅぅっ♡♡」
しっかりと一人では抜け出せない様に天都君を拘束して、身体に覚え込ませる様にしながら天都君を犯すこと数時間。ようやく目を覚ました天都君はその時からもう私の魔法の影響を深く受けていたようで、とろっとろになった可愛い顔を私に見せてくれました。思わず喘ぎながら満面の笑みを浮かべるのも仕方のないことです。
まあでも、何時間も重ね掛けを続けていた
ともあれ、今からは待ちに待った天都君の教育の時間です。もう私の事しか考えられなくなるぐらいまで快楽に沈めてみせましょう。
「キスだけでとろとろになってしまった天都君……可愛いですよ……♡」
上顎をこそぐ様にして行っていたディープキスを中断してから、私は虚ろになった天都君の瞳を覗き込みながらそう口にしました。そうすることで天都君もぼんやりと私を見つめ返してくれて、早鐘を打つ私の心臓のリズムがだんだんと勢いを増していきます。
「もう二桁は頂きましたし……これ以上は入りませんから、今からはゆっくりじっくり……天都君の身体に私を刻んでイきますからね……♡」
寝ている間も休むことなく精力増強の魔法をかけながら天都君を犯し続けていましたので、私のお腹の中はもう既に天都君の赤ちゃんの素で満たされてしまっていました。ゆくゆくは授かるつもりですが、子供を産むにはまだ早いので、しっかりとピルの服用と万全を期して魔法による避妊をしていますから、その辺りは問題ありません。
「うっ……あぁぁ……っ」
「あはっ♡ 天都君、女の子みたいな声が出てますよっ」
腰の動きは適度に捻って天都君の勃起を維持する程度に留めながら、私が寝間着越しに天都君の未開発の乳首を指先でカリカリと弄ってあげると、完全に魅了状態の天都君はそれだけで小さく震えるような声で甘い音を奏でました。それがたまらなく愛おしくて、私はついつい我慢できない笑みと共に天都君の耳元で意地悪く囁きながら、天都君の感度が増した身体を弄り回していきます。
「私だけを見て下さい……私だけに天都君の愛を注いで下さい……私だけ……私だけに……総て、天都君の総てを……」
身体を密着させてのしかかる体位のまま、私は天都君の耳を舐め回す距離感で天都君の脳に直接教え込む様に愛の言葉を紡ぎ続けていきました。その間も攻勢を緩めてはいないので、至近で発生する天都君の可愛い嬌声が聞こえてきて、私の心はどうしようもないぐらいの歓喜の感情で満たされていきます。
声色から判断すると、天都君の身体がデキ上がるのも時間の問題ですね。
「私も、天都君のために何でもします……生きる時間の総てを天都君のために使って……あらゆるものを天都君に捧げます……全部、全部全部、ぜーんぶっ……♡」
「寧々……さん……っ♡」
想いの丈を余さず伝える様に、私は天都君と一つになっていく感覚を覚えながらひたすらに魔性の言葉を唱えていきます。
その一片の嘘偽りもない言葉を受けて、天都君は上擦った声で私の名前を呼び返してくれました。それと同時に、今耳にした天都君の声がもう私の色に染まっているのを聞いて、私は天都君の教育が完了したことを確信します。
きっと、今の私はとても人に見せられる様な表情をしていないことでしょう。でもそれも、待ち望み続けていた天都君との永遠が決定的になったのですから仕方のないことです。そう思うと、浮かび上がってくる笑みを止めることなんてできるはずもありませんでした。
ここまで堕としてしまえば、もう以前の天都君と同じ様にとはいきませんが、それはあまり関係ありません。記憶があっても無くても、天都君が天都君であることは何ら変わりはないのですから。
ともあれ、これで完全に他の女が私と天都君の間に入ることはできなくなりました。私たちはこれから永遠に、死ぬまで、そして死んだ後もずっとずっと一緒なんです。これからは会えなかった分も含めて、深く、深く溺れる様に愛していきましょう────
「ね? あ、ま、と、く、ん♡♡」
何で寧々ちゃんはエロ同人の竿役みたいな魔法ばっかり覚えてるの?