「もう明日が最終試験か~」
「そうね。明日の試験に受かれば晴れてプロハンターになれる、わねっ、――んんっ」
ハンター協会が経営するホテルの一室、俺は正面から抱き合う対面座位でポンズとエッチしていた。
もちろん次の日に響かない程度に、じっくりとねっとりと快楽を楽しみながら。
「ふふっ、それにしても『纏』が乱れなくなってきたね」
言葉通り、セックスしているのにポンズの「纏」は普段纏っているオーラと大差がなかった。
ポンズは俺の首筋に噛みつきながら呟く。
「とう……ぜんよっ、これまで何回体中舐められたり、くぅっ! ……たまに寝ている間とかもエッチさせられて、どれだけ狂いかけたと思うのよ」
「それは、ゴメン。だけど、これも修行だし、狂ってもちゃんと能力で直すから安心していいんだよ?」
「――っん、い、嫌よ。これ以上痴態を見せたら恥ずかしくて、死んじゃうわよ!」
「ん? でも痴態ってもう色々見たような気がするんだけど?」
「~~~~っ! うる、さいっ!」
真っ赤になって声にならない悲鳴をあげたポンズは、オマンコにオーラを集中させてチンポをギュ、ギュゥゥウウウ……っと締めつけた。
「おっ、いい締めつけ。――っていうか、『凝』が使えるようになったんだね」
「『凝』って? 4大行と違うの?」
自覚なかったみたいだね。
「そうだよ。応用技に分類される技術。『纏』で纏ったオーラを一部に集中させる事が『凝』。ポンズはさっきオマンコにオーラを集めてチンポを締めつけた事はオーラの集中、『凝』に分類される行為なんだよ」
「…………」
「普通は『絶』、『練』と覚えてから目にオーラを集中させて、相手のオーラを見たり、『隠』で隠したオーラを見破ったりさせて『凝』を覚えさせるんだけど、まさかエッチの最中に覚えるなんてね。さすが俺の弟子」
「…………」
あれ? なんで泣きそうになってるんだ?
「私……、ほんとに汚れちゃった……」
「よく分からないけど、よしよし」
ポンズを抱きしめて背中を擦って慰めてあげた。
「うう……、私が、私のキャラが壊れていく~……」
「まあまあ、今夜はたっぷり癒してあげるから、ね。ポンズの大好きなプレイとかしてあげるから」
「――っく! ああっ、もうダメ! 怒るどころか一瞬期待しちゃうなんて!」
ほんとに汚れちゃった~!
と頭を抱えてポンズはめそめそと泣き始めた。
最終試験まで丁度12時間前の頃だった。
◆
4次試験から3日後。最終試験当日。
ハンター協会が経営しているホテルのホールに俺達受験者12名は集まっていた。
ホールに集まった俺達に、ネテロから直々に最終試験の内容が説明される。
なんでも最終試験はトーナメント。
その組み合わせは、
1ブロック、第1試合は、293番ハンゾー対406番ゴン。
2ブロック、第2試合は、402番ポンズ対403番リョウ。
1ブロック、第3試合は、第1試合敗者対53番ポックル。
2ブロック、第4試合は、第2試合敗者対405番クラピカ。
1ブロック、第5試合は、第3試合敗者対99番キルア。
2ブロック、第6試合は、第4試合敗者対44番ヒソカ。
1ブロック、第7試合は、第5試合敗者対86番オデロ。
2ブロック、第8試合は、第6試合敗者対191番ボドロ。
1ブロック、第9試合は、第7試合敗者対300番ギタラクル。
2ブロック、第10試合は、第8試合敗者対404番レオリオ。
決勝、第9試合敗者対第10試合敗者。
と、誰にでも2回以上のチャンスがあるトーナメント形式の試験で、武器OK、反則なし、相手に「まいった」と言わせれば勝って、合格。最後に残った1人だけが不合格になるというものだった。
組み合わせはネテロが面接によって決めたらしい。
「相手を死にいたらしめてしまった者は即失格! その時点で残りの者が合格。試験は終了じゃ、よいな」
「それでは! 最終試験を開始する!」
審判役のサングラスをかけた黒服が開始を宣言した。
「第1試合、ハンゾー対ゴン!」
こうして最終試験は始まった。
◆
…………。
………………。
…………………はい、あれこれあって試験が終了しました。
あ。あれこれあったというのは俺やポンズに関係ないですよ。
しっかり合格して2人で説明会を受けているところですし。
まあ、結果だけいうと、キルアだけが試験に落ちました。
理由は反則。
経緯でいうと、
第1試合は、ハンゾー対ゴン。実力差もあってハンゾーが優位に立ち、ゴンを腕を折ったりと、拷問して無理やり「まいった」とハンゾーは言わせようとしたが、ゴンの執念に忍者であるハンゾーが根負けして自らの負けを宣言して、ゴンが勝ち抜け。だけどこれに意を唱えるゴン。ハンゾーはキレてゴンをぶっ飛ばして気絶させた。
第2試合は、俺対ポンズ。試合開始早々速攻でこちらが負けを宣言して、ポンズの勝ち抜け、レオリオあたりが贔屓だと抗議したが、師匠だし、ハンター試験に合格して欲しいのは当然だから仕方ないだろうとクラピカの言葉で落ち着き、ポンズが無事に合格した。
第3試合は、ハンゾー対ポックルだったが、速攻でハンゾーにポックルが組し伏せられ、ゴンとは違って容赦しないと言われて、ポックルは負けを宣言。ハンゾーが合格した。
第4試合は、俺対クラピカ。とりあえず両手足をへし折ってから話を始めるかと考えていたら、クラピカから負けを宣言された。緋の眼の恩もあるし、まだ合格できるチャンスがあるのに、俺に怪我を負わされたりして消耗するわけにはいかないそうだ。こうして俺も勝ち抜け、14年目の正直だね!
第5試合は、ポックル対キルア。戦ってもつまらないとキルアが速攻で負け宣言。複雑そうな顔をしながらポックルは合格した。
第6試合は、ヒソカ対クラピカ。今度は戦ったクラピカだったけど、ヒソカにはかなわず、泥試合になりかけたところで、ヒソカが耳打ち。そのあとヒソカが負けを宣言。クラピカは合格した。
第7試合は、キルア対オデロ。再びキルアは負けを宣言。つまらなそうにしていたけど、一方合格できたオデロは怖いぐらい喜んでいた。って結局合格とかマジで運良すぎだろ……。
第8試合は、ヒソカ対ボドロ。ヒソカの圧倒的な優位でボドロを痛めつけ、文字通りの泥試合になったが、なかなか諦めないボドロにヒソカが耳打ち。その後、ボドロは負けを宣言して、ヒソカは合格した。
第9試合は、キルア対ギタラクル。開始早々変装を解いたイルミはヒソカに敵意を込めたオーラで威圧、家に戻れと命令し、殺し屋が天職だと言ったが、キルアは拒絶。キルアはゴンと友達になりたいと言ったが、イルミは殺し屋に友達は必要ないと言った。それにブチギレたレオリオはゴンがすでにキルアと友達であるとイルミに反論。イルミはそれならゴンを排除すると言いだした。
俺って、おまえの父親のシルバと祖父のゼノの友達なんだけど、それはいいのか?
まあ、ヤブヘビだし何も言わないけど。
っていうか、ポンズがイルミのオーラを感じ取って怯えてたし。
その後は、ゴンを殺しに向うと出口へ近づくイルミ。立ちふさがるレオリオ、ハンゾー、クラピカ、黒服連中。
俺の方も手伝えと言わんばかりに視線を送るレオリオとクラピカ。
確かに俺ならイルミに勝てるだろうし、イルミ自身俺がゴンを守るとなると困るなとか言っていたけど。
もともとゾルディックの家庭の問題だし、試験で会った知り合いレベルの男の子と、5年以上付き合いのある友人の子供とどっちにつくかって言われたらねぇと、ゴン防衛隊に参加しない事にした。
あ、ポンズは念能力者(初心者)だからね。イルミの放つオーラにビビッて動けないです。
結局、キルアの負け宣言。レオリオやクラピカに話しかけられても応えない抜け殻状態のキルアになった。
そして第10試合、ボドロ対レオリオ。開始直後に殺気を感じてキルアがボドロを後ろから心臓目掛けて手を突き刺し、殺そうとした事に気づき、一瞬で移動、キルアの手を心臓から別の肩に逸らした。
肩を貫かれるボドロ。突然現れたように見えただろう俺とキルアに騒然となる会場。
致命傷ではないが、重傷を負ったボドロは、対戦相手であるレオリオに応急処置を施され、すぐにハンター協会の経営する病院へ搬送され緊急手術&緊急入院。キルアはというと、試合妨害し、ボドロを殺そうとしたとして失格。1人が失格した事で、他の受験者達は自動的に合格。キルアはすぐに姿を消した。
で、現在プロハンターになった説明会を受けていたんですけど……。
「おまえを許さない」
試合のダメージで眠っていたゴンさんが1日ぶりに復活。
イルミにつっかかって腕折っちゃいましたよ。
なかなかの身体能力と才能だね。
外からは別に怒っていないようなゴンさんだけど、内心はものすごく怒っているらしく。
「お前達からキルアを連れ戻して、もう会わせないようにするだけだ」
キルアに不本意な殺しをさせるなら、家に帰さないと、イルミさんに宣言しちゃいました。
他にも不自然な合格でポックルがヒソカに耳元で何かを囁かれたクラピカが合格になった事を指摘し、小さな騒ぎになった。
そして、ものすごいブラコンのイルミさんは、敵意のオーラを手に纏わせようとした瞬間、念の圧迫感を敏感に感じ取ったゴンは、イルミの腕から手を離して距離を取った。
どうやらゴンも念に気づいてるようだ。
うん。俺のオーラを浴び続けて念に気づいたポンズとは違って、天然で気づくなんて、やはりゴンには1000万人に1人クラスの才能があるんだろう。
ここで講習会をしていたネテロが、騒ぎ出した会場に声を発した。
「さて諸君、よろしいかな?」
ネテロの言葉で静かになる会場。ネテロは周りを見渡したあと、再び話し始めた。
「ゴンが先ほど言った通り、自分の『本当の合格』は自分自身で決めればよい。また他人の合否をうんぬん言っても我々は決定をくつがえすつもいりはない。キルアの不合格は川卵子、おぬし達の合格も変わらぬ」
ネテロの言葉のあとに続いて、ビーンズが口を開いた。
「それでは説明会を再開します。まぁ、せっかくですから、最初から説明しますね」
同じ説明を聞くのは面倒くさいが、まだ説明は最初だったし、まっ、いいか。
「皆さんにお渡ししたカードはハンター
「はい」
ここでポンズが手をあげた。
「なんでしょう?」
「私のライセンスとリョウのライセンスの模様が違うんだけど、何か理由があるの?」
ああ、そういやカードの模様が少し違うね。
他の受験者の視線が一旦こちらに集まったあと、その視線は説明していたビーンズに向けられた。
「はい、それはですね。2つ星ハンターの証となっているんです」
「「「「――っ!」」」」
他の受験者達が驚いたようにこちらをまた見てくる。
へ~、2つ星ハンターね。
「説明しますと、本来すでに彼はハンターでいうところの3つ星レベルの偉業をすでに成し遂げているのです。現在はライセンスを取ったばかりということで、3つ星ではなく2つ星とさせてもらったんですけどね」
ビーンズの言葉にポンズを始めとしてゴンやクラピカ、レオリオやオデロ、ポックルなどが驚愕の表情を浮かべていた。
「まったく、ハンター試験ぐらい楽勝で合格して当然だというのに。毎回女関係で10回以上落ち続けるリョウにこちらも手をやいておったんじゃ。――はぁ、やっと合格しよったな」
と、呆れながらつぶやくオテロのジジイの所為で、だんだんと呆れなどの視線へと変わり、いくつものため息が聞えた。
「では、よろしいですね。説明を続けます。このカードは外見は普通のものと変わりませんが、その効力は絶大! まずこのカードで民間人が入国禁止の国の約90%と立入禁止地域の75%まで入ることが可能になります。公的施設の95%はタダでしようできます。銀行からの融資も一流企業なみに受けられます。売れば人生7階くらいあそんですごせますし、持っているだけでも一生、何不自由なくくらせるはずです。それだけに紛失・盗難には十分気をつけてください。再発行はいたしません。我々の統計ではハンター試験に合格した者の5人に1人が1年以内に、何らかの形でカードを失っております」
ホテルのスイートとかに通してもらえるようになるのはいいな。
「プロになられたあなた方の最初の試練は「カードを守ること」といっていいでしょう! ――次に協会の規約についてですが……」
一気に面倒な説明が始まった。
「――さて、以上で説明を終わります。あとは、あなた方次第です。試練を乗り越えて自身の力を信じて、夢に向って前進して下さい」
ビーンズの説明のあと、最後にネテロが締めくくる。
「さて、これでもうこの建物を出たら、諸君らはワシらと同じ! ハンターとして仲間でもあるが、商売敵でもあるわけじゃ。ともあれ次に会うまで諸君らの息災を祈るとしよう。――では、解散!」
これでやっと解放されるのか~。
「あ、リョウはこのまま2つ星ハンターの申請する書類を書いてもらうので、まだ残ってもらうぞい」
「マジか……?」
「マジじゃ」
俺の説明会はまだ終わらない……。
◆
私は説明会が行なわれていた部屋の廊下で、リョウの2つ星ハンター申請が終わるのを待っていた。
待っていたのに……。
「やあ、ポンズ◆ 短期間で随分と美味しそうに育ったね◆」
なんでヒソカが話しかけてきてるの~!?
「リョウの新しい女? 弟子? だったっけ。確かに覚えたてにしては見事な『纏』だね」
しかもギタラクル――、じゃなかったイルミも一緒とか!?
「これからどうするつもりだい◆」
「……特に決めてないわ。とりあえずリョウが戻ってきてからよ」
「そうなんだ◆ 暇だったら天空闘技場にでもおいで◆ 実戦経験も稼げるし、元々リョウはそこのチャンピオンなんだしね◆」
「――え!?」
天空闘技場のチャンピオン!? ほんとに!?
「ふふふっ◆ まだリョウについて知らないみたいだね◆ いい機会だからハンターライセンスで調べて見たら◆ ああ、でも彼って極秘指定人物だったからダメかな◆」
「極秘指定人物!? あの一国の大統領クラスの権力と莫大なお金が必要な!?」
「うん☆ でもそんなに驚かなくてもいいんじゃない◆ 元々彼は3つ星ハンターレベルなんだから」
「――そ、そうだったわね」
3つ星ハンターとか世界に数人しかいないレベルの人物だったなら、入ってても不思議じゃないわよね……。
――っていうか、なんでそんな人がハンター試験に10回以上も落ちてんのよ!? しかも私の師匠ですって!?
「まあ、彼の事を知りたいなら本人に聞くのが1番早いし、確実だよ◆ あと他にリョウを調べるならR指定の女性誌に載ってるから見てみるといいよ◆」
「ええっ!? 電脳ページで情報が取引できないのになんで女性誌に載ってるのよ!?」
バカじゃないの!? 極秘指定人物になった意味がないじゃない!
「まあ◆ リョウだからね☆」
「――くっ、それで納得してしまう私が嫌だ……」
「もう遅いかもしれないけど、リョウには気をつけた方がいいよ」
「え?」
イルミが声をかけてきた? しかも、私を気づか――。
「父さんからも聞いたけど、リョウってドエライ変態だそうだからね」
「ご、ご忠告ありがとう……」
世界一有名な暗殺一家にまで変態扱いされてるリョウってほんとに何者なのよ!?
「じゃあね◆」
そのあとすぐにヒソカとイルミはホテルから出て行った。
はあぁぁぁ……。
緊張したぁあああ……。
「よお! あの2人に絡まれるなんて災難だったな」
声をかけられた方を見ると忍者がいた。
「え~と、確かハゲゾー……じゃなかった、ハンゾーさん?」
「…………」
ハンゾーは無言で地に倒れ伏した。あははは……、悪い事しちゃったかな。
「あの~?」
「あ、ああ……」
落ち込んでいる状態からもちなおったようだ。
小さな名刺を2枚渡してきた。
「ゴン達にも渡したんだが、あんた等にも渡しておこうと思ってな。俺はこれから国に帰るんだがよ、もし俺の国に来ることがあったら言ってくれ、観光の穴場スポットとか案内するからよ」
「あ、ありがとう……」
「いいって事よ! 3つ星ハンターレベルの奴とのパイプが出来るかもしれないし、こっちの方が得してる気分なんだからよ!」
「はあ、そうですか」
随分と自己主張が強い忍もいるものね……。
名刺を渡したハンゾーはそのまま満足そうにホテルから出て行った。
「ポンズさん!」
また声をかけられた。――って、ものすごい号泣してるわね。
「オデロさん」
「あなたとリョウさんに命を救われたおかげでこうしてハンター試験に合格する事が出来た! 本当にありがとう! ――ああ、リョウさんは只者じゃないとは思っていたが、まさか3つ星ハンターレベルのお方だとは思ってませんでしたよ」
「ど、どういたしまして。私もまさかそんなすごい人だったとは知りませんでしたよ……本当に」
私の両手を取って何度も頭を下げてお礼を言ってくるオデロさん。
この人って本当に運がいいわね……。
「これから妻と娘に報告に――」
長そうね……。
「それなら早く行った方がいいんじゃないですか? ご家族に無事な姿とハンターライセンスを見せてあげてください」
笑顔、笑顔。
「でもリョウさんにもお礼を!」
「長くなりそうですし、私が代わりに言ってあげときますよ。それよりもご家族に会いにいってあげてください。リョウがいたらそう言ったでしょうし」
「…………そうですね! 分かりました! ですがこのお礼はいつか必ず! これが俺のホームコードです! 受け取ってください!」
まるで告白しているような必死な形相で大声でホームコードの書かれた名刺サイズの紙を2枚渡してきた。
私もお返しにホームコードを書いた紙をオデロさんに渡して、そこで別れた。
…………。オデロさんには悪いけど、たぶんリョウは連絡しないでしょうね。……相手は男だし……。
「あっ、あの! 俺ともホームコードを交換してくれないか?」
「えっと……あなたは――」
まったく記憶にない。確か弓矢を使う人で、キルアに面白くなさそうという理由でオデロさんと一緒に不戦敗されて、合格して、説明会でクラピカの合格に意を唱えた人。
「……ああ、俺の名はポックル。新米の幻獣ハンターだ」
「あら、私と同じね」
「そうなのか!?」
嬉しそうなポックル。私も同期に同じ幻獣ハンターがいるのは嬉しいわね。
「同じ新米幻獣ハンターとしてよろしくね」
「ああ! あっ、これ俺のホームコードだから……」
「ありがとう。はい、これは私のホームコードよ」
ホームコードを交換してからポックルと別れた。
さてとまだかかりそうだし、廊下に置かれた椅子に座って終わるの待とうかしら。
「ポンズさ~ん!」
しばらく椅子に座って待っていたら、声かけられた……。この声はゴンね。
声の方向を向くと、他のクラピカとレオリオもいた。
「あら? まだ残っていたの?」
結構前に出て行ったと思っていたんだけど。
「うん! ホテルでククルーマウンテンについて調べてたんだよ!」
「ククルーマウンテン?」
「ゾルディック家の家がある山らしい」
私の疑問にクラピカが代わりに応えた。
「――って!? 世界一の暗殺一家の家に本気で行くつもりだったの!?」
説明会でゴンが言っていたのは聞いていたけど、まさか本気で、しかも今すぐ行くなんて。
イルミの纏っていたオーラを見ている私には、彼が正気に思えなかった。
「……速攻で殺されるわよ?」
一応忠告のつもりで言ったんだけど、ゴンは……。
「友達に会いに行くだけだから大丈夫だよ!」
そう断言した。
ハンゾーに拷問されてもまいったと言わなかったりと、リョウとは別の意味で変人ね……。
レオリオが鼻の頭をかきながら呟いた。
「正直言うと、キルアの親父と友人で3つ星ハンターとかいわれてるリョウについて着て欲しかったんだが……」
レオリオの言葉にクラピカも同意しているようにため息を吐いた。
「まだ、リョウは部屋のなかだからね。――ゴン達も一緒に待つ?」
リョウは男性であるゴン達のお願い聞くか分からないけど……。
すると、ゴンが首を横に振った。
「いいよ。もうすぐ飛行船が出るし、
「――そう。気をつけてね」
ホームコードを持っていないゴン以外の、クラピカとレオリオとホームコードを交換して別れた。
……リョウ、まだかな~?
とりあえず、「纏」でもして待っておこう。
◆
ハンター試験に合格してからいきなり2つ星ハンターに認定されるとか……。
まあ、内の流派には3つ星ハンターや2つ星ハンターがいるから、流派の長的に新米ハンター扱いできないのは仕方ないかもしれないけどさ。
でも、他の奴らより3時間以上も遅く解放されたあと、ネテロを始めメンチやブラハとかにやっと合格できたなとか呆れながら呟かれたりと、ポンズを長い時間待たせてしまった。
「はぁ……、ポンズ怒ってるかな~?」
部屋から出て、周りを見渡すと、ポンズが椅子に座っていた。
うん。「纏」をしているみたいだけど、見違えるほど良くなってるね。
やっぱりエッチしながらの修行は上達が早いな。
「おまたせ、ポンズ」
「リョウ、終わったの?」
「ああ、終わったよ」
1つ星のライセンスを手で弄りながら見せた。
「そう、それならこれからの事を相談しましょう」
「そうだな。とりあえず、このホテルをまだ使っていいらしいし、部屋で相談するか」
「うん」
ポンズを連れて部屋へと移動した。
部屋に移動してから、お風呂に2人で湯船に入って、俺が長ったらしい1つ星ハンターのライセンスについて、説明されている間の事をポンズから聞いた。
なんでも、ヒソカとイルミに絡まれて、ヒソカには天空闘技場で修行しないかと誘われ、イルミには俺は変態だから気をつけろと警告されたんだと。失礼な!
あとは、ハンゾーとかポックルとかクラピカ、レオリオとホームコードを交換して、オデロにホームコード付きでお礼を言われたそうだ。
ていうか、ゴン達ってククルーマウンテンに向ったんだね。命知らずな……。まあ、いいけど。
「それで今後の予定はどうするの? 念の修行をつけてくれるんでしょ?」
後ろから抱き着いている俺に、ポンズは椅子の背もたれにするように、体重を預けて聞いてきた。
「とりあえず1ヶ月は別行動。休息期間かな~」
「休みって事?」
「うん。ポンズも実家に帰って家族に報告とかあるだろうし、修行中はもちろん、ゆくゆくハンターになるなら、ほとんど一箇所に長く留まれなくなるだろうから、今のうちに家族にたっぷり甘えなさい、ってね」
「…………そうね。幻獣ハンターなら秘境とかに行って1年、2年帰ってこれない場合もあるかもしれないし……。わかったわ」
「でも、毎日3時間は瞑想して「纏」の修行を行なう事。ずっと続ければそれだけで攻撃力と防御力も高まるし、オーラの扱い方上手くなって、他の4大行。前にポンズがやった応用の『凝』も覚えやすくなるからね」
「ええ、わかったわ」
「1ヶ月後の集合場所は天空闘技場だよ」
「それって、リョウがバトルオリンピアの覇者だから?」
「ああ、ヒソカに聞いていたんだったね。ちなみに天空闘技場を修行場に選んだのは、それもあるけど、1番は手っ取り早くお金も稼げて200階クラスからは念能力者と戦えて、経験を積めるからだよ」
「じゃあ、丁度1カ月後に天空闘技場ね」
「うん。だから、それまでしばらく会えないから――」
後ろから両手を伸ばしておっぱいを揉み始める!
「んんっ……」
この感触とも1ヶ月はおさらばか~。たっぷり味あわせてもらおうっと。
――久々にこっちもね。
「ひゃっ……!」
ビクッと跳ねるポンズ。やっぱりこっちも好きなんだね。
お尻の穴を弄らせてもらう。
「んくっ……、優しくしなさい、よ?」
「あれ? 抵抗しないの?」
お尻の穴で感じていたけど、恥ずかしくて嫌がってたはずなのに。
「っん、1ヶ月、会わないんだし、思い出に好きなだけ弄らせてあげるわよ……」
「やった! マジで!?」
「もう……好きにしなさいよ」
じゃっ、好きなだけ弄らせてもらいます!
確か鞄のなかに浣腸器とか、色々道具もあるしね!
「お尻でイクくせもつけてあげるね!」
「それは嫌……」
「もうキャンセルは効かないよ~」
とりあえず、綺麗にしましょうね~。
「リョッ、リョウ!? その先の丸い大きな注射器は……!」
「ふふふっ、開発してあげよう!」
「いやぁあああああああああああああ~~~~! ――あぐんっ!」
ポンズのお尻を狙ってブッ挿した!
さあ、パーティを始めようか!
◆
はい。ポンズのお尻を一晩で開発して、オナニーまで教えた2つ星ハンターのリョウです!
現在俺は、ゴン達と1日違いで、ククルーマウンテン、試しの門の近くの林のなかにきていました。
「あんっ……はげしっ、激しすぎる! ああっ! はぁっ、あふっ!」
「こら、声を抑えないとゾルディックの連中に見つかって殺されちゃうよ?」
「――んくっ、ふぅぅぅ……! で、でもぉ、リョウさんのがすごすぎてっ! ぁんっ!」
「お姉さんのマコちゃんはちゃんと息を殺してたぞ。ココちゃんは堪え性がないな~」
パンッパンッパンッパンッ!
肉を叩く音とともに、女のいやらしい発情した声が真っ暗な森に響く。
はい。皆さんもお察しの通り、エッチしてます。
あ、森の中でやってるけど、無理やりじゃないよ?
確かに、エッチしてるバスガイドの娘の衣服、上は半脱ぎで胸を露出させ、紺色のストッキングも無理やり破いて、覆いかぶさるように、バックからオマンコを突き荒らしてるけど、きちんと同意の上だよ。
バスガイドの衣装も、彼女の職業がバスガイドだから故。
「ほら、2発目だ!」
「も、もう入ら――、んん~~!!」
絶叫する彼女の口を手で押さえて、もう片方の腕で引き寄せて射精した。
ビュルルゥウウウウウウウウッ!
ドクドクと子宮に流し込まれる精液。
「イグゥウウウウウ~~! ……ぅぐんっ」
彼女は白目を剥きながら気絶する。
チンポをオマンコから引き抜くと、ぽっかりと開いたオマンコから、たっぷり白濁した精子などの体液がドロドロと地面にこぼれ落ちた。
ん~、処女にしてはなかなかの耐久力だったな。
それに、ゾルディックの敷地の近くで姉さんみたいに犯してくださいって、頼まれたときはさすがに驚いた。
昔ゾルディックの敷地に連れ込んで青姦した女の妹なんだけど、まさか青姦趣味になってて、地元でも有名なゾルディック家で青姦した姉に憧れて、誘ってくるとは本当に思いもしなかったんだ。
「あひぃぃぃ……、はひぃぃぃ……、しあわせぇ」
アヘ顔のまま満足げ呟く彼女にため息を漏らしながら、簡単にオマンコから精子がこぼれないようにディルドーで栓をしてから、着衣を整え、背中に背負う。
「もう夜だし、シルバに会うのは明日にするか~」
確か門番(笑)の掃除夫がいたはず。
あ、あった。
建物は。
でも、なかにはいねえ……。
とりあえず、侵入して内線使わせてもらって執事室のゴトーに連絡すればいいだろ。
『はい、ゾルディック家執事室』
「もしもし、ゴトー! 俺、俺だけど! 一緒に風俗巡りしない?」
『…………リョウ様ですか』
「そうだよ! リョウ様さ! シルバいる?」
『はい。シルバ様ならご在宅です』
「だったら伝言預かってくれない?」
『はい、分かりました』
「じゃあさ、本当は今夜おじゃまするつもりだったんだけど、やっぱ明日来るって言っといて」
『……門の前にいるのでは?』
「ああ、そうなんだけどさ。途中で美人さん引っ掛けてね。さっきも門の傍で青姦してたんだけど、これからこのまま彼女の家に行って3ラウンド目を始めようと思ってさ」
『……それで、今日はもう来ないと?』
「うん! とりあえず明日の昼? あ~……続けば夜か、いや、明後日? まあ、1ヶ月以内に来るから、シルバに言っといて」
『……分かりました』
あれ? 少し気機嫌悪い?
「あ、それとミルキに代わってくれない?」
『……ミルキ様ですか?』
「うん、頼まれてた物が手に入ったって言えば分かるからさ」
「……少々お待ちを」
そう言って5分もかからないうちに、ゾルディック家次男のミルキが電話に出た。
『手に入ったんですか、リョウさん!』
おおう、元気なボイス! よっぽど嬉しいんだね!
「ははは! 俺にかかれば楽勝さ! おまえに頼まれてた絶版もののゲーム5作品とレアものフィギュア5体セットに、あのお土産もな」
『最高! 最高だよ、リョウさん! く~~! 正直今すぐ来て欲しいんですけど!?』
「う~ん……、気持ちも分かるな。でも、今夜は先約があるからな~……」
『そこをなんとかお願いします!』
……うん、電話持ったミルキが土下座している姿が視えた。
「仕方ないな~。まあ、一応ブツは鞄のなかに入ってるし、届けにだけ行ってやるよ。本当は談議も一緒にやりたかったんだが、お預けほど辛いものはないからな」
『さっすがリョウさん! ありがとうございます!』
「じゃっ、すぐ行くから待ってて」
『はいッ!』
今度は見事な敬礼が視えた。
「じゃっ、ココちゃんはここで待っててね」
気絶するように寝ているココちゃんを守衛部屋(笑)に寝せてから、試しの門へ向った。
最後の扉まで開けれるけど、閉じた時にうるさいからな。
試しの門1まで開けて、うるさくないように閉じ、ゾルディックの敷地に入った。
「さてと、ココちゃん待ってるし、時間はかけられないからな。速攻で進むか」
足に力を入れて、高速で進み、ゾルディックの屋敷に到着した。
屋敷の前で整列している執事のゴトー達に加え、ミルキまで屋敷の前で待ってるじゃん。
よっぽど楽しみなんだな。
ドンッ!
と、大きな音を響かせ、立ち止まった。
「リョウさん!」
俺が来た事に気づいたミルキが近寄ってきた。
うん、暗殺一家のゾルディックにしては存在感強くて太ってるな。
「久しぶりだな、ミルキ」
「お久しぶりです!」
90度の素晴らしい礼をするミルキ。
「お久しぶりです、リョウ様」
ゴトー達も遅れてあいさつしてきた。
「よっ、ゴトー達も元気そうだな」
「はい。かわらず」
っと、ミルキがヤバイな。大好物を前にした犬みたいだ。
「ちょっと、待ってろ」
「はい!」
リュックを下ろして鞄のなかから小さな箱を取り出す。
この箱は、俺が開設した流派の女達のなかにいる1人が念能力で創った『どこでも収納箱/ドリームボックス』。
倉庫1つ分の物が収納できる箱だ。
制約と誓約で物を入れた本人にしか取り出せないので、この場で取り出す。
「まずは、絶版になったエロゲー。ほらよ」
「おおっ! まさか幻といわれた名作が5本も手に入るなんて!」
感激しているミルキにガラスケースに入ったフィギュアを渡す。
「これは、まさに匠の仕上がり! 生きているかのような造形美! まさにレア物だ!」
さらに、黒い袋も渡す。
「これはあのブツだ。他におまけして、おまえが持ってたエロゲーのヒロインのアレも5個ぐらいと、道具一式も入れといたぞ」
袋を広げて中身を確認して、感激で涙を流し始めるミルキ。
「リョウさん、ほんとあんたは最高だぜ」
エロゲーとフィギュア、さらに黒い袋で分からないが、中身はオナホール各種とローション入りを抱えるミルキは犯罪臭がしてヤバいね。
「まあ、いいって事よ。ここは潤いがないしさ。――依頼料はいつも通りな」
「はい!」
ブツを持ってそわそわし出したミルキ。さっそく色々楽しみたいんだろう。
「ふふっ、俺ももう帰るし、行っていいぜ」
「いいんですか!?」
「当然だろ。それにもう我慢しきれないようだし、楽しんで来いよ」
「ありがとうございます、リョウさん! じゃ、またこんど!」
「ああ、じゃあな」
深く頭を下げてからミルキは屋敷の中へと消えていった。
「さてと、用も済んだし帰るか」
「リョウ様、このままシルバ様には……」
「ああ、シルバはあとで会いに行くからいいよ」
「そうですか……」
帰ろうとしたところで、忘れていたことに気づいた。
「あ、ゴトー」
「はい、なんでしょうか」
箱から20枚ほどDVDを取り出した。
「これ、おまえたち用のお土産な」
「…………」
「とりあえず、前は近親モノだったから、今回はメイドモノ持ってきたんだよ。結構レアモノで良作だから楽しめると思うぜ」
「……ありがとうございます」
頭を下げて、一応受け取りますという感じで、AVを受け取るが、ゴトーも含め、他の執事達の視線はギラギラとAVに注がれている。
この屋敷って潤いがないからな。
女ッ気があまりなく、女がいても純粋に可愛いという感じの女がいないのがゾルディックだからな。可愛い、か弱い、エロい女のエロいところが映ってるAVが好きなんだろう。
実際に表情をあまり変えないツンデレ執事のゴトー他、執事達は視線で、感謝しますとお礼をいってきているし。
「じゃ、俺はこれで。またな」
「はい。また後日」
執事達に別れを告げてココちゃんの元へ帰った。
あ、ゴン達の事忘れてた。
まっ、どうでもいいか。
◆
ゾルディック家のミルキや執事達に会ってから、2週間近く後。
俺はゾルディック家の試しの門へと来ています。
いや~、ココちゃん連れて、ココちゃんのお家に帰ったんだけど、マコちゃんもいてね。
そのままお家で、3Pして、休憩はさみながら一日ぐらいエッチして、今度はお外で青姦デートとかしてたら時間が経っちゃった。
もう、久々にマコちゃんの念能力『半秘密の部屋/マジックミラーボックス』で青姦したり、念に目覚めていたココちゃんが創りだした「発」、『お外でしましょ/ライブラブ』という、青姦用の念能力の調整とかしていたらね。
「よお、爺さん」
「あ、これはこれはリョウ様」
「これからシルバに会いに行からって連絡してくれない?」
「はい、わかりました。伝えておきます」
掃除夫の爺さんは屋敷に電話をかけ始める。
さてと、俺は試しの門でも開けるかな。
まあ、面倒だからまた1の門までしか開けずに敷地に入った。
そのまま道を進んでいき、屋敷へと到着した。
「お待ちしておりました。リョウ様」
ゴトー達執事がが玄関の前で整列して頭を下げた。
「よお、久方ぶり。ブツの方は楽しめたか?」
「はい。お心遣い感謝します」
「別にいいさ」
ゴトーと話しながらシルバの部屋へと向った。
「シルバ様、リョウ様をお連れ致しました」
部屋の扉をノックしてゴトーは言った。
『入ってもらえ』
「はい」
ゴトーは扉を開けて、少し下がった。
俺は開けられた扉からなかに入った。
「久しぶりだな、リョウ」
「ああ、久しぶり、シルバ」
軽くあいさつを交わして椅子に座る。
「どうした? 今度は一体なんの用だ?」
「用ってのは――」
俺が答えようとしたら、さきにシルバが口を開いた。
「キルアの事か?」
「は?」
俺はシルバの言葉に首をかしげた。
「なんで俺がキルアに用があると思うんだ? おまえの家で用があるって言ったら、キキョウさんか、アルカちゃんだぞ。またアルカちゃんをペロペロしたいんだが……」
アルカちゃんの特殊能力みたいなお願いのお返しに、全身ペロペロさせてもらったんだよな~。
「…………おまえは相変わらず……」
頭に手を置いて頭を横に振るシルバ。
え? なに? ていうか、キルアの事? なんかあったけ?
「ああっ! キルアの友達の事か!」
「知っているのか?」
「まあね。でも全員男だから興味ない」
「ふう……」
「それよりほら、ハンターライセンス!」
「なんだ、やっと取れたのか?」
「いきなり2つ星だぜ! すげぇだろ!」
「ああ、そうだな。いきなり2つ星になるヤツが10回以上も試験に落ちてることがな」
「……おまえだんだん俺に辛らつになってないか? 俺っておまえの数少ない友人なんだし、もう少し優しくしてもいいんじゃないか?」
「ふん、その友人の妻を寝取ろうとしたり、その友人の子供の、子供である事つけ込んでマニアックなプレイを要求する変態を、俺は友人だとは思わん」
「…………」
すげぇ~、バッサリ切られたな……。
バンッ!
俺が落ち込んでいると、部屋の扉が開いた。
入ってきたのは、頭に包帯巻いて目元にゴーグル、貴婦人ルックという個性的な格好のスタイルのいい女性と、爺さんだった。
「ひさしぶりじゃ――」
「あら、リョウさ――」
「キキョウさん!」
椅子から一瞬で移動してキキョウさんの前に片膝をつく。
「わし等が気づけない速度で移動するとは、相変わらず規格外な動きをする変態じゃな……」
爺さん、まあ、ゾルディックのゼノ爺さんがなんか言ってきたが、無視するぜ!
「お久しぶりですキキョウさん! 相変わらず、いえ! 前にお会いした時よりもさらに美しく……」
「お久しぶりですね、リョウさん。相変わらず口が上手いわね」
「いえいえ! 事実を口にしているだけですよ! もうっ、こんな美人がシルバの妻なんて勿体無い! ぜひ俺と――」
ギシシシシ……。
「お~い、シルバくん? どうして俺の頭を掴んでるのかな~? 結構痛いんだけど、ねえ、本気で力入れてない?」
「体自体が規格外のおまえにはこれぐらい力を入れないと、止めないだろう?」
「まったく、男の嫉妬は見苦しいよ?」
「おまえこそ、夫の前で、他人の妻を口説こうとするんじゃない」
「まあ、さすがリョウと言ったところじゃな」
ほら、ゼノ爺さんは笑ってるよ! おまえもどっしりと構えてればいいだろ!
「おまえは油断ならんから却下だ。それに親父は呆れてるだけだ」
そうなの? まっ、どうでもいいけど。
とりあえず、シルバの拘束を、力を入れた手を払って逃れ、キキョウさんを扉の方へエスコートする。
「さっ、キキョウさん。とりあえず、ベットルームへ移動しましょうか?」
「ちょっと、リョウさん? 話が見えないんですけど?」
「戸惑っているキキョウさんも可愛らしいですね。さ、こんなむさ苦しい場所ではなく、景色のいい部屋へ……いえ、独房でのSMプレイがいいですかね?」
「え、え~と……」
「あのキキョウのペースを一方的に乱せる変態は、こいつぐらいじゃな」
困り顔のキキョウさんもいい! それに5人の子供を産んだとは思えない美しいスタイルといい、シルバには勿体無いよ!
と、あとゼノ爺さん。空気読んで離れてくれるのは嬉しいんですが、あからさまに呆れてますよって視線とため息は止めて。
「おまえの用はハンターライセンスを見せる以外にないのか?」
「ほう、やっと取ったのか」
シルバの問いに、ゼノ爺さんが驚いたような声を出したので、一旦、キキョウさんから手を離して、ハンターライセンスを見せた。
「はい、いきなり2つ星ハンターですよ! すごくないですか?」
「……そうじゃな」
「…………」
え? それだけ?
「はぁ……、で、リョウ。そのライセンスを見せに来た以外は――」
「ああ、ミルキにも用があったんだけど、それは済ませてるから、あとはキキョウさんと愛を語らうだけだよ!」
「何度も言っているがこいつは俺の女だ」
「あなた!」
キキョウさんを抱き寄せるシルバと、シルバに抱き寄せられてラブラブするキキョウさん。
「ちっ……、倦怠期に入ったら覚悟してろよ」
「小声でとんでもないこと呟くんじゃないわい」
ゼノ爺さん、シルバ達には秘密ですよ!
「そういえば、親父とおまえはなんでここに?」
「ああ、それなんじゃが……、もう原因は分かったからのう」
なんでゼノ爺さんは俺の方を見るの?
「そうだったわ! あなた、聞いてよ! キルのお仕置きしてたミルが2週間前からずっと部屋から出ないの! 部屋から変な音が聞えてくるし! どうすればいいんでしょ!?」
ヒステリックなキキョウさんも、いけますよ。
…………ってなんで、ここでシルバとゼノ爺さんは俺を無言で見るの?
「またおまえか……」
「いや、またってなんだよ、またって。俺はただ単にこの潤いが少ない屋敷に潤いを届けただけなんだけど?」
「その潤いというのが問題なんだ」
やれやれというシルバ。
「まったく、おまえは分かってないな」
「何が、分かってないと言うんだ?」
「おまえはキキョウさんって潤いがあるだろうが、他の奴らには潤いがないんだぞ? 潤いがない奴の事も考えてもの言えよ」
「…………」
まったく、生まれてずっとリア充の奴には非リア充の気持ちは理解できないというのは本当だな。
「まっ、この話はこれで終わりだな。これ以上蒸し返すのもあれだし」
「そうだな」
「うむ。不毛じゃしな」
話を切り替えて。
「俺がここに来た他の理由は、キキョウさんとアルカちゃんをペロペロ――」
「――帰れ」
うわっ、友人に帰れって酷い!
「お主も大概じゃな」
「そんなゼノ爺さんまで!」
酷い!
「まあ、いいや。とりあえず泊めて~」
「断る。おまえを屋敷に泊めたら何をされるかわかったもんじゃないからな」
「ほんとに酷くない!? 俺が何したってい――」
「この前、屋敷に泊めた時はキキョウの下着が数着紛失して、犯人はおまえだった」
「うっ……」
いや、キキョウさんが紫や赤なんてつけてるから、ね。
「その前は、アルカの下着を。しかも全裸で同衾しておったな」
「ぐっ……」
そ、それはプレゼントで送ったクマさんパンツをアルカちゃんが目の前で穿いて見せてくれて、その前に穿いてた下着を処分しただけ……。
「その前は、私の部屋の窓から夜這いをかけてきましたよね。押し倒されようとした直前で、お義父さまとあなたに止められましたけど」
「き、キキョウさんまで……」
四面楚歌とはこの事か!
「酷い、酷いよ! もうシルバに会いに来てやるもんか! いつかキキョウさんを寝取って、アルカちゃんもおいしくいただいてやるからな~!」
俺は半泣きで叫びながら屋敷を飛び出した。
少し早いけど、天空闘技場に行こう。近くに体源流の本部もあるし。
◆
「あの変態も性格がもう少しマシなら、助かるんだかな」
「まったくじゃ。昔ゾルディック家に青姦目的で侵入した時よりもさらに強くなっとるようなのに、稀代の女好きとは……。才能も身体能力も申し分ないのに本当に残念じゃ」
世界一有名な暗殺一家ゾルディックの当主と次期当主は、頭を抱えて酒に手を伸ばした。