午前五時、私は執務室へと急いでいた、なぜなら今日は私が秘書艦だから。
普段は朝食後に秘書艦の引き継ぎがあるから、慣例を破ってこんな早朝に行くことはしない。
しかし前日の秘書艦が―――
「あーっ!部屋に戻ってこないと思ったらやっぱりっ!もう武蔵!いい加減にしなさいっ!」
妹の武蔵なら話は別だ。
そしてやはり武蔵は提督と一緒の布団で寝ていた。
「ふわぁあ…ん?なんだ姉上、そんなキンキンと五月蠅い声を出されては提督が起きてしまうではないか」
「秘書艦交代の時間です!はい、ここにハンコ押して!」
私は這うように2人の布団に近づくと秘書艦勤務表を押しつけた。
しかし武蔵はフフンと鼻を鳴らして答える。
「だが断る、理由は私がいないと提督の業務に支障があるからだ」
「なっ!あなた何を言って…」
武蔵は唇に指を当ててしーっと静かにするように注意してきた。
めくりあげた布団をよく見てみると提督は武蔵の腕の中でぐっすりと眠っている。
「見ての通りだ、今は休息中、もうちょっと待ってくれ、な?」
武蔵の服は相変わらずの破廉恥な着崩しをしていたが胸の包帯を解いてはいなくて一安心する。
「ふふ、提督はな、昨晩深夜までかかって次の作戦のための準備案を練っていたのだ」
「じゅ、準備…?」
「そうだ、私も秘書艦としてその相談に乗って色々とやっていたというわけだ」
武蔵はあごで机の方を指し示す。
たしかに机の方を見ると海図や名簿が乱雑に積まれ、何かしらの草案を作っていたようだった。
「お互いに少し熱中してしまってな、寝たのがついさっきで……ふふふ、なんだその苦虫をかみつぶしたような顔は、可愛い顔が台無しだぞ姉上」
「わ、私そんな顔なんてしてませんっ!」
かぁーっと顔が真っ赤になる。
でも、武蔵と提督が朝まで二人っきりで何もなかったなんて…提督はおっぱい大きくてえっちな艦(こ)が大好きだから絶対に何かしてるって思ったのに…私にだって手を出すぐらいなんだから武蔵にも私と同じことを…同じこと…
あ、ひょっとして…私が変な想像をしすぎちゃったの!?
は、は、恥ずかしい~~~!!!!
いたたまれなくなって思わず二人の前で正座してしまった。
「普段はあんな提督でも寝顔は可愛いものだな…はは、寝息がくすぐったいぞ♪ うん、どうした姉上?なんなら一緒に提督と寝るか?」
「え、いや…いい…」
武蔵は子供をあやすように優しく提督の頭を撫でてるし…ううう…こんなこと出来るなんて…っ!
妹のことちょっと考えを改めないといけないのかな………
「そうか…ふわぁぁ…ぁあ、本当に眠いんだ…朝食の時間には間宮に行くから少し眠らせてくれ………」
「ええ、わかったわ…ちょっと外走って頭冷やしてくる…」
なんだか気が抜けちゃった、私ったら本当にバカみたい。
私が立ち上がると同時にむにゃむにゃとした提督の寝言が聞こえた。
「んん…ん…たけぞう…おまんこはもういいよ…おまんこいっぱい………」
「あ」
「え?まさかっ!」
思わず布団をめくりあげるとそこには2人の下半身が淫らに絡みつき………
(了)