※この作品はR-18です。

艦娘百夜物語   作:ブラックマンバ

31 / 101
第31夜「艦息になれなかった男」

 

提督が私達に辛く当たるようになったのはいつ頃からだろうか?

 

「金剛大破、榛名比叡は共に中破、小破で済んだのは霧島だけか…お前らやる気あるのかっ!」

 

激昂した提督が私達に向かって書類を投げつける、が、当てる気はなかったようで壁に当たりバシリと大きな音がなる。

金剛姉様がビクリと身体を震わせてぐずぐずと泣き始めてしまった。

 

「そ、そんな…酷いデース…この傷だって霧島を守るために…うううっ」

「お前が大破してたら意味ないだろうが!あと少しというところであの海域のボスを逃がしやがってっ!」

「うえぇええんっ…あんまりデスっ!酷いデスっ!」

「泣くんじゃないよ!お前の装甲板も新開発した38cm砲もお飾りなのか?本当に一番の年寄り戦艦はどうしようもねえな!」

 

男のヒステリーはみっともないですよ提督、と口に出して言いたかったがその後どうなるかは火を見るよりも明らかだったので私は黙って俯いていた。

 

「提督!それ以上はもうやめてください!…ほら、金剛姉様、大丈夫ですから…ね…ねっ?」

「うえええ…ぐすっ…ぐすっ…」

「いい加減にしてください提督!いくらあなたでもそれ以上の暴言は…」

 

見かねた榛名が金剛を庇うようにしてキッと提督を睨み付ける、比叡に至っては今にも飛びかかりそうだ。

 

「ああっ…分かった分かった!お前ら全員入渠してこい!…いや霧島はここに残れ」

 

何か言いたそうな榛名、まだ泣いている金剛姉様、比叡に至ってはチッと舌打ちして私達を一睨みしてから部屋を出て行きました。

 

ああ、本当に最低のどん底。

二度と修復出来ない私達と提督の仲。

 

 

 

 

 

金剛四姉妹の中で最初に提督と出会ったのは私、あの時のことはよく覚えている。

 

「はじめまして、私、霧島です」

「そうか、お前が霧島か…そうか…お前が…」

 

自己紹介したとき、あなたは目を大きく見開きながら何度もメガネを拭って熱心に見てきて、私は少しくすぐったくなりました。

でも、私達四人姉妹が戦場を駆け抜け、戦果を上げていく度にあなたの様子は段々とおかしくなっていきましたね。

 

「フン、よくやったな、まあ金剛型ならこのぐらい出来て当然か」

「中破か…まだいけるだろ、行け、出撃しろ」

「くそ、どうしてお前らが………くそ…くそくそくそ…」

「お前が悪いんだっ!お前がーっ!」

 

私の初めてを奪っておきながら、泣き叫ぶ提督。

その後深酒をしていた提督を窘めようとしたときに喋ってくれた秘密。

それは…

 

 

 

 

 

「霧島、脱げ」

 

その一言で現実に引き戻される。

散々怒鳴りつけた後はいつもそう命令しますね。

薄く口元で笑いながら、1枚ずつ服を脱いでいきます。

全部脱ぐ頃には提督はズボンと下着をすでに脱いで、怒張したペニスを激しく扱いていました。

 

「しゃぶれ」

 

ふぅ…とため息を吐きながら跪き、生臭い男性器を口に含みます。

でも、この時に提督の腰周りにある何かを抉ったような2つの丸い傷痕を触ることは忘れません。

 

「くっ…お前…そこを触るのはやめろって何度も…くぅっ!」

 

たっぷりと唾液をまぶして男性器をしゃぶりながら、腰の傷痕を愛撫するように優しく撫で上げる。

それだけで先っちょからはとろとろとした先走り汁を溢れ出させる可愛い人。

くちゅくちゅと音を出しながら10分ぐらいしゃぶった頃でしょうか、

 

「はぁっはぁっ…もういいっ…壁に手をついて尻を突き出せ」

 

だまって壁に手をついてポーズを取ると、提督は尻を痛いぐらいに左右に広げてまだあまり濡れていない私の中に入り込んできます。

何度犯されても、この瞬間だけは慣れることが出来ません。

 

「あっ…あっ…んっ…はぐっ!」

「戦闘はヘボでも霧島のここだけは抜群だなぁオイ」

 

どんな下卑た顔をしてそんな下品な台詞を吐いているのでしょうか?

呆れながらも、男性器で何度も奧まで突かれると防衛反応で私の膣内が濡れていくのが分かります。

 

「へへっやっぱり犯されて感じてるんじゃねえかっ!このっこのっ!」

「ち、違いますっ…うっあっ…あぁっ!」

 

提督は私の言葉に興奮したのかさらに動きを早めていきます。

ようやく私の胎内に産まれた欲情の灯火を消すように。

腰の”艤装固定ハードポイント”を掴み、ラストスパートをかけるように、激しく、激しく。

 

 

 

 

 

―――艤装固定ハードポイント、その名前の通り艦娘に付けられる艤装を固定するための鋼鉄の部品。

ただの固定金具ではない、艤装を意のままに動かすための神経接続をする身体の一部。

私達艦娘と人間である提督を分けるもの、そして提督が昔つけていたもの。

 

「艦娘の開発が始まった頃、妖精さん抜きで海軍で実験があったのさ」

「男からでも艦娘…いや艦息が作れないかってな、単純に戦力が二倍になるというのと男は海軍関係者で固めておきたいって上からの意向があって、計画は秘密裏に進められた」

「艤装や技術そのものは完全にコピー出来た、しかしハードポイントだけはどうしようもなかった」

「脊髄へのバイパスだけじゃない、ある程度の脳改造も必要だった。だがそれを分かってて実験は開始されたんだ」

「そして厳しい適性検査の結果、プロトタイプとして金剛型戦艦になる男4人が選ばれた…俺を含めてな」

「実験結果?この傷痕を見ればわかるだろ?大失敗さ。そして兄弟達は墓の中、奇跡的に回復したの俺だけなんだよ霧島……」

「そうだよ…俺はお前になるはずだったんだ、霧島ァ…お前になぁ…ううっくっ…うぐうぅうう…ううううっ!」

 

ぐだぐだと情けなくくだを巻きながら話す提督の姿を見たとき、私の中で何か恐ろしくどす黒い優越感のようなモノが生まれたのを感じました。

本当に哀れで可哀想そうな提督!

欲しかったもの憧れていたものを穢すことしか出来ない情けない男!

 

 

 

 

 

「出すぞ霧島ぁっ!」

 

腰と尻が何度も激しくぶつかり合って男性器が膨らむのを感じると、何か熱いモノが私の胎内に流れ込んできました。

あ、すご…今日はいっぱい出てる………

 

「んっ…んんっ…ふふふ、提督………」

「ハァハァハァ…き、霧島…?」

 

ずるりと男性器が抜けて、私はぐったりと座り込みながら少し萎えた提督のモノに手を伸ばしました。

愛液と精液で汚れたそれをゆっくり優しく扱くと彼の命そのものを握っているような錯覚に襲われます。

 

「うふふ…ねえ提督、まだまだ犯し足りないでしょう?次はそこのソファで…そう、金剛姉様達がいつも座っているところで…してみませんか?」

 

完全に屹立したものから手を離し、私がソファの上に寝転んで大きく股を広げると先程出されたものがどろりと出てきました。

その姿を見てごくりと喉を鳴らした提督は私に覆い被さり………

 

ああ、心の中で黒い蛇のように蠢く優越感がある限り、どんな仕打ちでも耐えられるようになりましたよ提督!

あなたが穢しているものの正体にずっと気がつかないでいてくれることを、この霧島はずっと祈っております。

 

 

 

 

 

(了)

 

 




今まで読み返してみた作品の中ではこれが一番好きかもしれない。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。