「鳳翔さん鳳翔さん、お料理の練習したいから手伝ってぇ!」
「はいはい分かりました、それで何を作りたいの?」
「うんとね…カレー!」
鳳翔さんは艦娘としてはすでに一線から退き、皆のサポートをするのが今のお仕事です。
たまに演習や3-2-1海域等の引率をしますが艦娘達の個人的な相談等も受け付けています。
「鳳翔さん鳳翔さん、鈴谷と仲直りしたいからこの手紙渡して欲しいんだけど」
「はいはい分かりました、お食事の時に渡しておきますね」
「うん! 本当にお願い!」
艦娘として生まれ変わった今、天山どころか烈風や彗星を飛ばせるようになったのですが「やはり今の私では戦力として不十分すぎる…」という鳳翔さんの気持ちもあり、提督に特別に許可を貰って今のポジションにいます。
「鳳翔さん鳳翔さん、艦載機の整備を手伝って欲しいんだけど」
「はいはい、構いませんよ。今日は随分と大変だったみたいですね」
「そうなのよ、敵も段々と強くなっていって本当に大変で大変で…特に対空特化の奴なんか…」
「対空特化ですか…練度を上げるのにも限界がありますしね…」
「ちょっとあなた、鳳翔さんに何やらせようとしてるの?」
「げぇっ! 加賀さん! こ、これは鳳翔さんに相談…一緒にお話したくて…!」
「あら、私には話せないことなのかしら?」
「違います違いますぅっ!」
「じゃあ加賀さんも私達と一緒に整備しながらお話しましょう、さあ艦載機を見せてください」
鳳翔さんにそう言われると、加賀さんもさすがにそれ以上瑞鶴を虐めるわけにはいきません。
瑞鶴は随分と口数が少なくなりましたが、整備は順調に進んでいきました。
「鳳翔さんもたまには私達の寮に顔を見せてくださいね、赤城さんも寂しがってます」
「あら、いいんですか私なんかがいって?」
「…いつでも大歓迎ですよ」
「そうですよ、あと私達の練習に付き合ってくださいよ! 鳳翔さんがいるといないとじゃ加賀さんの態度が大違いで…あっ」
「何が違うのかしら? あとで詳しくお話を聞かせて貰うわね」
これが鳳翔さんの日常でした………しかしある日のこと。
「鳳翔さん鳳翔さん、好きな子が出来たからキスの練習させて!」
「はいはい分かりました、私なんかでよろしければ…」
鳳翔さんはキスのいろはを毎日教え込みました。
「鳳翔さん鳳翔さん、好きな子が出来たからセックスの練習させて!」
「はいはい分かりました、でも私なんかで本当にいいんですか?」
鳳翔さんは髪の毛を縛っていた紐を解くと毎晩ベッドマナーを教え込みました。
「鳳翔さん鳳翔さん、好きな子が出来たから縛り方の練習させて!」
「はいはい分かりました、まずは縄の下準備から始めましょうね」
鳳翔さんは荒縄の下処理からじっくりと教え込みました。
「鳳翔さん鳳翔さん、好きな子が出来たから監禁の仕方教えて!」
「はいはい分かりました、まずは適度な監禁場所を探すところから始めましょう」
鳳翔さんは一緒になって鎮守府内で監禁場所を設営しました。
「鳳翔さん鳳翔さん、好きな子を攫うために手伝って欲しいんだけど!」
「はいはい分かりました、車はご用意出来ますか?」
鳳翔さんは運転役として協力し、誘拐を成功させました。
「鳳翔さん鳳翔さん、このことはみんなには内緒にしてくださいね?」
「はいはい分かりました、みんなには喋ったりしませんよ」
こうして鳳翔さんは監禁された提督を毎日お世話するようになったのでした。
「鳳翔さん鳳翔さん………ここから出して………」
「ごめんなさい、それは無理な相談なんです」
(了)