艦隊これくしょんウェハース。
資金稼ぎのために司令部が艦娘達のプロマイド入りお菓子を売り出したそうだ。
一般人に対するアピールは上々で売り上げも良いらしく、なんとなく洒落で酒保に入れたみたら買っていく艦娘が結構いるらしい。
「早く第二弾第三弾と出して!」「全員集めたい!」
そんな艦娘達の声を聞くともう少しお金の使い道を考えて欲しいと思ってしまう。
ところで艦これウエハースのことを「ああ、ビックリマンチョコか」と言ったら艦娘達にきょとんとした顔をされた、少し悲しい。
さて、ここに正立方体のサイコロがある。
しかし1~6の目はなく、貼ってあるのは艦これウェハースのロゴマーク。
ある日執務室の机の上に置いてあったのである、誰かの悪戯だろうか?。
ふむんと、なんとなく振ってみるとロゴマークは消えて長門のプロマイド図柄になった。
まあ誰が出るにしても六分の一、たいした意味はない。
そう思って私はいつもの業務を終えた。
そしてその夜。
私の寝室をノックする者がいた。
「提督…いるか?」
「ん?長門か?どうしたんだこんな時間に…それにそんな寝間着を着て男の部屋に来るものじゃないぞ」
「何を言ってるんだ?提督は今夜…私を夜伽に呼んだのだろう?」
長門はモジモジと襟を掴みながら頬を赤らめる。
夜伽?なんで?長門が?
頭の中はハテナマークでいっぱいとなった。
長門は私が黙っているのを肯定と受け取ったのか部屋の中に入ってくる。
「私に恥をかかせないでくれ…な、提督…」
「お、おお…」
長門は帯を解き、その引き締まった身体を晒してきた。
いつもとは違う発情した女の表情と匂いに疑問も理性も沸き上がる本能の前にあっという間に駆逐される。
そしてその晩は長門の身体を思う存分味わった。
朝、目が覚めてみれば長門はすでにいない。
あれは夢だったのだろうか?
いや、夢などではないことはシーツに残った赤い染みが証明してくれた。
では…なぜ長門が夜伽とか言って部屋にやってきたのか?
そこがさっぱり分からない。陸奥に何か言われたのか?と思ったが確認するわけにもいかない。
疑問に思いながら執務室に行く。
そこにあったのは机の上に無造作に置かれたままのサイコロ、そして出目は長門。
「まさか、な…」
そう思いながら私は、2度振ってみた。
「提督ー、2人も相手にするなんてなかなかやるじゃーん」
「え、えと、瑞鳳、今夜は頑張らせていただきます!」
信じられない光景だった、重巡鈴谷と軽空母瑞鳳が「夜伽」にやってきたのだ。
両手に花とばかりに私は頑張った。
鈴谷も瑞鳳も処女だった、おかげでとうとうシーツを1枚ダメにしてしまった。
次の日になってもまだ半信半疑でサイコロを振る
今度は風呂場でゆっくりしているところに艦娘がやってきた。伊8だった。
深夜の風呂場で潜望鏡プレイまでしてくれるとは思わなかった。
サイコロの面を考えると残るはあと2人…出る確率は1/3…私はどきどきしながら振ってみた。
…大和だ。
あの高嶺の花の掛け値無しの超弩級お嬢様。
そんな子が三つ指をついて私に挨拶してきた。
「提督…今宵は大和をあなたの女にしてください…♪」
その晩、大和のあらゆる場所に私の刻印を刻み込んだ。
身体をひくつかせて痙攣する大和にさらに執拗な攻撃を加える。
そして、夜が明ける前にようやく大和は轟沈してくれた………
こうなってしまうともう調子に乗るしかない。
すっかり艦娘達の身体に病み付きになった私は最後の1人を味わうためにサイコロを2回振った。
出た目は…大和、大和。
「ま、こんな日もあるだろう」
私はその晩も大和を抱いた。
2回目でも初々しい大和の反応に感動しながら何度も注ぎ込んだことを覚えている。
次の日、今度こそと思って3回振った。
今の私なら3人ぐらい同時にこませる、そんな根拠の無い思い込みと最後の1人に会ってみたい一心で。
しかし出たのは大和、大和、大和。
何かおかしい…1/6*1/6*1/6なんて1/216じゃないか…
これが確率の偏りというものだろうか?少し苛立ちを覚えたが、
大和に優しく背中を抱かれるとそんなことはどうでもいいことのように消え去った。
「ふふふ、やっぱり大和と提督は赤い糸で結びついてるんですね………」
大和を抱いて眠りに落ちる瞬間、大和がふとそんなことを呟いたような気がした………
そして私は最後の1回を振った。
ころんと転がると大和の目が出る。
そして同時にサイコロの全ての目がロゴマークから大和になった。
「46656分の1」
「え?」
「6回連続で大和が出る確率ですよ、提督」
いつの間にか執務室に大和が入ってきていた。
ぎょっとする私に大和が語りかけてくる。
「うふふ、これで大和がこのゲームの勝者です、ちょっと”ずる”をしましたけど許してくれますよね?」
「ちょ、ちょっと待て、ゲ、ゲームとは一体なんのことだ?」
「誰が提督をモノにするかってゲームです、サイコロを振って出た目の子が…夜伽に来ましたよね?」
こくりと頷くと、うっすらと目を細めながら微笑む大和に背筋がゾクッとなる。
「それで6回連続で呼ばれた子が勝者ってわけです、でもこんなに早く決着がつくなんて思ってませんでした。みんなでゆっくりと楽しむはずだったのに…」
大和はゆっくりと船体部分の艤装を広げていく、逃げなければと私の本能が警告を発するがもう遅かった。
「それじゃあ提督、大和がずっとずっと永遠にお世話させていただきますね」
こうして私は5.2m×5.2m×5.2mの箱の中に閉じ込められた。
(了)